I always get a lump in my throat at 'Remember me.'
「Remember me」のところで、いつも胸がつまります。
泣きそうでのどがつまる感じ。have / get a lump in one's throat の形で使います。
ENGLISH × MASTERPIECE
英語には、音楽から生まれた表現がいっぱい! 名曲といっしょに覚えると、ふしぎと忘れません。作曲家の名言や、クラシックでよく出る英単語も。
PHRASES
名曲で覚える英語表現
ボタンで英語の発音が聞けます(ネイティブの音声)。カードの曲名をクリックすると、その曲のページで聴けます。
I always get a lump in my throat at 'Remember me.'
「Remember me」のところで、いつも胸がつまります。
泣きそうでのどがつまる感じ。have / get a lump in one's throat の形で使います。
The three violins play in harmony with each other.
3つのバイオリンがおたがいに調和して演奏します。
「〜と調和して」。人とうまくやるときや、自然と共に暮らすときにも使います。
After the lovely canon, the gigue is the icing on the cake.
すてきなカノンのあとのジーグは、うれしいおまけです。
ケーキの上の砂糖がけのこと。よいことに、さらによいことが加わるときに使います。
About 250 years after Charpentier's death, his Te Deum made a big comeback on television.
シャルパンティエの死から約250年後、テ・デウムはテレビで大復活をとげました。
一度消えた人や物が、ふたたび人気をとりもどすことです。スポーツ選手にもよく使います。
Britten's Young Person's Guide to the Orchestra gave Purcell's old tune a new lease on life.
ブリテンの『青少年のための管弦楽入門』は、パーセルの古いメロディーに新しい命をあたえました。
借りる契約(lease)を新しくすることから。イギリスでは a new lease of life と言います。
The march is by Clarke, not Purcell, so let's give credit where credit is due.
この行進曲はパーセルではなくクラークの作品。手柄は本当の作者に返しましょう。
「認めるべき人をきちんと認めよう」。人の功績を正しくほめるときの決まり文句です。
The first notes of the toccata send shivers down my spine.
トッカータの最初の音で、背すじがゾクッとします。
こわいときだけでなく、感動してゾクッとするときにも使えます。
It is called the 'Little' Fugue, but it punches above its weight.
『小フーガ』とよばれますが、大きさ以上の力を持つ曲です。
ボクシングで、自分より重い相手と互角に戦うことから。小さいのに大活躍するときに使います。
The pedal theme lays the groundwork for the whole piece.
ペダルのテーマが、曲全体の土台をきずきます。
音楽では、くり返される低音を「グラウンド(ground)」と呼びます。土台を作ること。
The toccata opens with a flourish of fast notes.
トッカータは、速い音のはなやかな飾りとともに始まります。
flourish はラッパの華やかな前奏や音の飾りのこと。動作をさっそうと決める時に使います。
The two violinists play off each other like good friends.
2人のヴァイオリン奏者は、仲のいい友だちのようにおたがいを引き立て合います。
play off は「相手の動きを受けて返す」。2人のかけ合いが光る時に使います。
This aria is so sad that some listeners cry their eyes out.
このアリアはとても悲しいので、号泣してしまう聴き手もいます。
直訳は「目が外に出るほど泣く」。大げさな言い方で、「ひどく泣く、号泣する」という意味です。
With a good shepherd, the sheep stay safe and sound.
よい羊飼いがいれば、羊たちは無事でいられます。
旅や帰宅のあとに arrived safe and sound(無事に着いた)とよく使います。
Corelli's Pastorale helps me get into the Christmas spirit.
コレッリのパストラーレを聴くと、クリスマス気分になれます。
get into the spirit で「その場の気分に乗る」。holiday spirit も使えます。
In this Gloria, the whole choir sings God's praises.
このグローリアでは、合唱団全体が神をほめたたえます。
sing the praises of ~ とも言います。人や物をべたぼめする時にも使えます。
Court trumpeters were the cream of the crop among musicians in Telemann's time.
テレマンの時代、宮廷のトランペット奏者は音楽家の中のえりぬきでした。
とれた作物の中でいちばん上等な部分(クリーム)、ということ。最高の人や物を指します。
A baron orchestrated the king's river party.
ある男爵が、国王の川遊びをうまく取り仕切りました。
もとは「オーケストラ用に編曲する」。比喩で「うまく計画・演出する」の意味に。
The mysterious title has given listeners food for thought for 300 years.
このなぞめいた題名は、300年ものあいだ聴く人に考えるたねをあたえてきました。
頭のための食べ物、ということ。じっくり考える価値のある話や意見に使います。
Scholars finally set the record straight: Alessandro wrote this concerto.
研究者たちがついに誤解を正しました。この協奏曲を書いたのはアレッサンドロです。
record は「記録」。まちがって伝わった話を正す時に使います。
Among cello pieces, Bach's Prelude is in a league of its own.
チェロの曲の中で、バッハの前奏曲は別格です。
be in a league of its own で「ほかとくらべものにならないほどすごい」。
In the Chaconne, the violin goes it alone, with no accompaniment from beginning to end.
シャコンヌでは、ヴァイオリンが最初から最後まで伴奏なしで、ひとりでやりぬきます。
だれの助けも借りずに、ひとりで何かをするときの言い方です。
The Preludio races on without missing a beat, a stream of quick notes from start to finish.
プレリュードは、最初から最後まで速い音の流れが、少しもとぎれずにかけぬけます。
拍をひとつも落とさない、という音楽から生まれた言い方。「平然と・すぐに」の意味でも使います。
The cellist studied the score from top to bottom.
そのチェロ奏者は、楽譜をすみからすみまで研究しました。
「すみずみまで全部」の意味。clean from top to bottom(家じゅう掃除する)のように使います。
Handel hammered out five variations on one simple tune.
ヘンデルは、1つの素朴なメロディーから5つの変奏を打ち出しました。
鉄を打って形を作ることから。苦労して計画や合意をまとめる時にも使います。
With these concertos, Bach may have hoped to drum up interest in giving him a job.
バッハはこの協奏曲集で、自分に仕事をくれる人の関心を集めたかったのかもしれません。
太鼓を鳴らして人を集めたことから。drum up support(支持を集める)も定番。
In this concerto, the harpsichord finally comes into its own.
この協奏曲で、チェンバロはついに本領を発揮します。
かくれていた力や価値が、ついに表に出て認められること。物にも人にも使えます。
This music even flew into space. The sky's the limit!
この音楽は宇宙まで飛んでいきました。限界なんてありません!
「空が限界」→「上には限りがない」。夢や可能性が無限だと言うときに使います。
What exactly are 'echo flutes'? The jury is still out.
「こだまの笛」とは正確には何なのか?まだ結論は出ていません。
陪審員(jury)がまだ話し合い中=結論が出ていない、という意味です。
The viola is often the unsung hero of the orchestra.
ヴィオラは、オーケストラの陰の功労者であることが多いです。
unsung は「歌にうたわれない」。たたえられていない立役者を言います。
This prelude shows that less is more.
この前奏曲は、シンプルなほど豊かだということを教えてくれます。
建築家ミースが広めたことで有名な言葉。デザインや文章の話でもよく使います。
Bach's book of 24 keys holds the key to good keyboard playing.
24の調で書かれたバッハの曲集は、上手な鍵盤演奏のカギをにぎっています。
key には「カギ」と「調」の2つの意味があります。hold the key to 〜で「〜の決め手になる」。
The Gavotte is full of joie de vivre.
ガヴォットは生きる喜びにあふれています。
フランス語から英語に入ったことば。明るく人生を楽しむ心のことです。
This prelude puts the player's fingers through their paces.
このプレリュードは、弾く人の指の実力をためします。
馬の歩き方や走り方をためしたことから。人や機械の力を試すときに使います。
When she heard the good news, she jumped for joy.
よい知らせを聞いて、彼女は跳び上がって喜びました。
とてもうれしい気持ちを表す決まり文句。本当に跳ばなくても使えます。
Bach turns his theme on its head: in some places, the notes that went up now go down.
バッハはテーマをひっくり返します。上がっていた音が、ところどころで下がるのです。
もとは「さかさまにする」。考え方や常識を根本から変えるときにも使います。
The right hand plays the theme, and one bar later the left hand follows suit.
右手がテーマを弾くと、1小節おくれて左手も同じことをします。
トランプで前の人と同じ柄のカードを出すことから。「人にならって同じことをする」です。
Rameau's Tambourin is a toe-tapping little dance.
ラモーのタンブランは、思わず足でリズムをとりたくなる小さな踊りです。
toe(つま先)で tap(トントン)する、から。ノリのいい音楽をほめる時に使います。
A little bird told me that this piece is full of bird calls.
小耳にはさんだんだけど、この曲は鳥の声でいっぱいなんだって。
情報源をぼかして「うわさで聞いた」と言う時の決まり文句です。
The Minuet in G was a case of mistaken identity: Petzold wrote it, not Bach.
ト長調のメヌエットは人ちがいの例です。書いたのはバッハではなくペツォールトでした。
a case of mistaken identity は「人ちがい」。ミステリーの話によく出る表現です。
In spring, the flowers are in full bloom.
春には花が満開になります。
人や才能が「花開いている」状態にも使えます。
The thunder drowns out the birds' songs.
雷の音が鳥の歌をかき消してしまいます。
大きな音で、声などが聞こえなくなるときに使います。例:The music drowned out our voices.
Farmers know that you reap what you sow: hard work brings a good harvest.
農民たちは、まいた種のとおりに実りがあることを知っています。よく働けば、よい収穫があるのです。
悪い意味(自業自得)で使うことが多いですが、努力が実るという意味でも使えます。
A funny joke can break the ice at a party.
おもしろい冗談は、パーティーでの緊張をほぐしてくれます。
もとは氷を割って船の通り道をつくること。「冬」では本当に氷が割れます。
The 1979 film Kramer vs. Kramer helped this concerto hit the big time.
1979年の映画『クレイマー、クレイマー』のおかげで、この協奏曲は一気に有名になりました。
一流の世界に入る、大成功する、という意味のくだけた言い方です。
Peter cried his heart out after the rooster crowed.
鶏が鳴いたあと、ペテロは胸がはりさけるほど泣きました。
胸の思いを全部はき出すように、思いきり泣くこと。sing one's heart out(心をこめて歌う)もあります。
The choir's entry is the crowning glory of the anthem.
合唱が入ってくるところが、このアンセムのいちばんの見せ場です。
crown は「王冠」。王冠のように、いちばん上で輝くすばらしいものを言います。
The new bridge opened with great fanfare.
新しい橋は、鳴り物入りで開通しました。
fanfare はトランペットの合図の音楽。with much fanfare とも言います。
Jazz musicians jazzed up Bach's Air.
ジャズの音楽家たちが、バッハのアリアをおしゃれにアレンジしました。
「ジャズ風にする」から「華やかにする」の意味に。部屋や料理にも使えます。
In this concerto, neither violin plays second fiddle. Both are second to none.
この協奏曲では、どちらのヴァイオリンもわき役ではありません。どちらも最高です。
直訳は「だれに対しても2番ではない」=一番。play second fiddle(わき役)と覚えよう。
The solo violin holds its own against the whole orchestra.
独奏ヴァイオリンは、オーケストラ全体にひけをとりません。
強い相手の中でも、自分の立場を守ってひけをとらないこと。
The watchmen's song is a wake-up call for the whole town.
見張りの歌は、町じゅうの目を覚まさせる呼びかけです。
ホテルのモーニングコールも wake-up call。比喩で「気づかせてくれる出来事」にも。
Written for the lute, this concerto has found a home away from home on the guitar.
リュートのために書かれたこの協奏曲は、ギターという第二のわが家を見つけました。
家ではないのに、家のようにくつろげる場所のこと。お店やホテルにもよく使います。
After all his mistakes, Barry had to face the music.
数々の失敗のあと、バリーはその報いを受け止めなければなりませんでした。
「責任をとる、報いを受ける」の意味。由来には諸説あります。
The choir and trumpets raise the roof in the last movement.
最後の曲で、合唱とトランペットが、屋根がもちあがるほど会場を盛り上げます。
大きな歓声や音楽で、屋根がふき飛ぶほど盛り上がること。パーティーでも使います。
Wake up and smell the coffee, Father! Your daughter will never quit.
お父さん、現実を見て!娘さんは絶対にやめませんよ。
「コーヒーの香りで目をさませ」→「現実に気づけ」。アメリカで広まった言い方です。
Waste not, want not: Bach gave his royal birthday music new words for Christmas.
むだにしなければ困らない。バッハは王家のお誕生日の音楽に、クリスマスの新しい歌詞をつけました。
物を大切に使えば、あとで困らないということわざ。むだをしない人をほめるときにも。
In this concerto, the harpsichord flies solo: there is no orchestra at all.
この協奏曲では、チェンバロがひとりでやりとげます。オーケストラはいません。
fly solo は『ひとりでやる』。もとはパイロットの単独飛行のことです。
This aria is a love letter to a tree.
このアリアは、1本の木へのラブレターです。
映画や本が「〜への愛をこめた作品」だと言うときによく使います。
Bach's harpsichord concertos helped pave the way for the piano concertos of later composers.
バッハのチェンバロ協奏曲は、後の作曲家たちのピアノ協奏曲への道を開く助けになりました。
道を舗装して通りやすくすることから。後に続く物事の準備をすることです。
Audiences got two for the price of one: an oratorio, and Handel himself at the organ between its parts.
お客さんは一度で二度おいしい思いをしました。オラトリオと、その合間にオルガンを弾くヘンデル本人です。
1つの値段で2つ手に入る、ということ。お得なときやうれしいおまけに使います。
The Badinerie is fast and silly, but it's all in good fun.
バディネリは速くてふざけているけれど、ただの楽しいおふざけです。
「悪気のない冗談だよ」という意味。It's all in good fun. の形でよく使います。
Keep your fingers crossed for me. I have to play the hand-crossing part!
うまくいくように祈っていてね。手を交差させる部分を弾かなくちゃいけないんだ!
指を交差させて幸運を祈るしぐさから。Fingers crossed! だけでもOKです。
The story says that on nights when the count tossed and turned, he asked Goldberg to play for him.
言い伝えでは、伯爵は眠れずに寝返りを打つ夜、ゴルトベルクに演奏させました。
toss and turn は『眠れずに何度も寝返りを打つ』。眠れない夜を表す決まり文句です。
Make some noise for the choir!
合唱団に大きな声援を!
ライブやスポーツで観客をあおる決まり文句。make a joyful noise は聖書の表現です。
The queen makes a grand entrance with lavish gifts.
女王は豪華な贈り物を持って、華々しく登場します。
パーティーなどで目立つ登場をするときに。entrance は「入場」です。
A fire tried to rain on the king's parade, but Handel's music still shone.
火事がお祝いに水を差しかけましたが、ヘンデルの音楽はかがやきました。
rain on someone's parade で「人の楽しみに水を差す」。
The pianist plays the repeated notes at breakneck speed.
ピアニストは、くり返しの音を猛スピードで弾きます。
首(neck)を折る(break)ほどの危ない速さ、という意味です。
Bach left his mark on his last fugue with the notes B-A-C-H.
バッハは B-A-C-H の音で、最後のフーガに自分の足あとを残しました。
業績や影響を残すこと。leave one's mark on history(歴史に名を残す)とも言います。
Scarlatti had friends in high places: he served Maria Barbara, the queen of Spain.
スカルラッティには地位の高い知り合いがいました。スペイン王妃マリア・バルバラに仕えていたのです。
高い地位にいる知り合いのこと。have friends in high places の形でよく使います。
The lost concerto came to light in 1961.
行方不明の協奏曲は1961年に見つかりました。
light は「光」。かくれていたものが表に出てくるときに使います。
At the palace ball, the guests danced the night away.
宮殿の舞踏会で、客たちは一晩中おどり明かしました。
「夜通しおどって楽しむ」。パーティーを思いきり楽しむようすにも使います。
One size fits all: this divertimento works with four players or with a whole string orchestra.
どんな形にも合います。このディヴェルティメントは4人でも、弦楽合奏全体でも演奏できます。
どんな体型にも合う服のサイズ表示から。「1つでみんなに合う」という意味です。
This early symphony set the stage for his great No. 40.
この若いころの交響曲は、名作第40番への道を開きました。
set the stage for ~ は『~の準備をする・~のきっかけを作る』。舞台を用意するイメージです。
The whole song uses only one word. In a word, it is 'Alleluia!'
この歌は1つの言葉だけでできています。ひとことで言えば「アレルヤ!」です。
長い説明をまとめて、ひとことで言うときに使います。文の最初によく置きます。
This quiet music feels like heaven on earth.
この静かな音楽は、まるでこの世の天国のようです。
とても幸せで美しい場所や時間をたとえる言い方です。
In this symphony, the young Mozart comes of age.
この交響曲で、若きモーツァルトは一人前の作曲家になります。
もとは「成人する」こと。人や芸術が大人の段階に達するときにも使います。
In this concerto, the bassoon steps into the spotlight.
この協奏曲では、ファゴットが表舞台に立ちます。
spotlight は舞台の「スポットライト」。目立たなかった人が主役になるときに使います。
In this concerto, Mozart found his own voice.
この協奏曲で、モーツァルトは自分らしい表現を見つけました。
voice は「声」。自分ならではの言い方や作風を見つけるという意味です。
The Turkish section is a sudden change of pace.
トルコ風の部分は、急に雰囲気が変わる気分転換です。
pace は「歩く速さ」。いつもとちがうことをして変化をつけるときに使います。
For a long time, people knew only the flute version, but the oboe version is the real McCoy.
長いあいだフルート版しか知られていませんでしたが、本物の元祖はオーボエ版です。
「にせ物ではなく本物」という意味のくだけた言い方。由来にはいろいろな説があります。
The flute and the harp seem to be on the same wavelength.
フルートとハープは、気持ちが通じ合っているようです。
「同じ波長で」→「気が合う・話が通じる」。ラジオの周波数のイメージです。
His time in Paris ended in a minor key.
彼のパリでの日々は、悲しい結末をむかえました。
音楽の「短調」から。話や出来事が暗くしずんだ調子であることを表します。
The violin and viola play on an equal footing.
ヴァイオリンとヴィオラは対等な立場で演奏します。
footing は「足場・立場」。どちらが上でも下でもない関係を表します。
After leaving the archbishop's service, Mozart was as free as a bird in Vienna.
大司教に仕える仕事をやめたモーツァルトは、ウィーンで鳥のように自由になりました。
空を飛ぶ鳥のように、何にもしばられない様子です。free as a bird とも言います。
Does this melody ring a bell? It's 'Twinkle, Twinkle, Little Star'!
このメロディー、聞き覚えある?「きらきら星」だよ!
鐘が鳴って記憶がよみがえるイメージで「何かを思い出させる」。
This fantasia sounds as if Mozart were playing it by ear.
この幻想曲は、モーツァルトがその場の思いつきで弾いているように聞こえます。
もとは「楽譜なしで耳で覚えて弾く」。転じて「計画せずその場で決める」。
The whole symphony had slipped his mind.
交響曲のことを、彼はすっかり忘れていました。
slip(すべり落ちる)+mind。頭からするりと抜け落ちる感じです。
The left hand gets its marching orders: play like a drum!
左手への指示は「太鼓のように弾け!」
もとは軍隊の「出発命令」。「指示」や、くだけて「クビ・別れの宣告」の意味もあります。
After a busy day, this sonata is a breath of fresh air.
忙しい一日のあと、このソナタはさわやかな風のように心を軽くしてくれます。
「新鮮な空気のひと吸い」→「新しくて気持ちのいいもの・人」。ほめ言葉です。
After the brilliant last movement, the pianist can take a bow.
はなやかな最終楽章のあと、ピアニストは拍手にこたえておじぎができます。
舞台でのおじぎから。You should take a bow. で「あなたはほめられて当然」の意味にも。
Six variations on one tune: variety is the spice of life!
1つのメロディーに6つの変奏。変化こそ人生のスパイスです!
いろいろな変化があるからこそ毎日が楽しい、という意味のことわざです。
The six quartets for Haydn were a labor of love.
ハイドンへの6曲の四重奏曲は、心をこめた仕事でした。
お金のためでなく、愛情や好きな気持ちから引き受ける大変な仕事のことです。
This sonata was ahead of its time.
このソナタは時代を先取りしていました。
当時としては新しすぎるほど進んでいること。人なら ahead of their time。
Thirteen players? The more the merrier!
13人で演奏?人数が多いほど楽しいよね!
パーティーなどで「どうぞ参加して」とさそうときにもよく使う決まり文句です。
Mozart was a one-man band: he wrote the music, played the piano and led the orchestra.
モーツァルトは一人で何役もこなしました。作曲も、ピアノも、オーケストラのまとめ役も。
もとは一人でいくつもの楽器を鳴らす大道芸人のこと。「一人で全部やる人」。
Even a maestro like Beethoven admired this concerto.
ベートーヴェンのような巨匠でさえ、この協奏曲を高く評価しました。
イタリア語で「先生・名人」。英語でも大指揮者や名人への敬称として使います。
Mozart thought outside the box when he wrote this strange opening.
モーツァルトは型にとらわれずに考えて、このふしぎな始まりを書きました。
決まった「箱」の外で考える、つまり常識にしばられない発想のことです。
After the opera, the singers came out for a curtain call.
オペラのあと、歌手たちはカーテンコールで舞台に出てきました。
終演後、拍手にこたえて出演者がもう一度舞台に出てくること。
The horn player is full of beans in the hunting finale.
狩りの最終楽章で、ホルン奏者は元気いっぱいです。
「元気いっぱいで、はしゃいでいる」。主にイギリス英語のくだけた言い方です。
In 1787, Figaro was the talk of the town in Prague.
1787年、「フィガロ」はプラハの町じゅうのうわさの的でした。
町じゅうで話題になっている人やもの。よい意味にも悪い意味にも使います。
The slow movement is one of a kind: it is said to be Mozart's only movement in F-sharp minor.
ゆっくりした楽章はほかにない存在。モーツァルト唯一の嬰ヘ短調の楽章と言われています。
その種類でたった1つ、ということ。とても特別な人や物をほめるときに使います。
It is a rondo in name only: it is really closer to sonata form.
名ばかりのロンドで、本当はソナタ形式に近いのです。
名前だけで中身はちがう、ということ。a leader in name only(名ばかりのリーダー)のように使います。
My cousin talks to everyone at parties. She is a real social butterfly.
わたしのいとこは、パーティーでみんなに話しかけます。本当に社交好きなのです。
花から花へ飛ぶ蝶から。このアリアでもケルビーノは「恋する蝶」と呼ばれます。
The melody sounds light on its feet, like a dancer.
そのメロディーは、踊り手のように軽やかな足取りに聞こえます。
ダンサーやスポーツ選手の動きが軽いときにほめる言い方です。
If you are a night owl, enjoy this 'little night music'.
夜ふかしさんなら、この「小さな夜の音楽」をどうぞ。
「夜型の人」。反対に、早起きの人は early bird と言います。
Don Giovanni tries to sweet-talk Zerlina.
ドン・ジョヴァンニは甘い言葉でツェルリーナを言いくるめようとします。
sweet-talk someone into ... で「甘い言葉で〜させる」。少しずるい感じがあります。
The restless violas keep the listener on edge.
落ち着かないビオラの音が、聴く人をハラハラさせ続けます。
「イライラ・ハラハラして落ち着かない」。be on edge の形でよく使います。
Take note of how the first theme comes back in a new key.
最初のテーマが新しい調でもどってくるところに注目しましょう。
take note of 〜で「〜に注目する・覚えておく」。音符の note とかけて覚えよう。
In the summer of 1788, Mozart was on a roll.
1788年の夏、モーツァルトは絶好調でした。
好調が続いて、物事が次々とうまく進んでいるときに使うくだけた言い方です。
The clarinet and the strings are a match made in heaven.
クラリネットと弦楽器は最高の組み合わせです。
「天国で決められた縁組み」が直訳。人や物の相性がぴったりなときに使います。
I was up with the lark to practise the violin.
わたしは朝早く起きてバイオリンを練習しました。
ひばりは夜明けに鳴くことから「早起きして」。主にイギリス英語の言い方です。
Scared in the dark temple, Papageno tries to act brave, but he is just whistling in the dark.
暗い神殿でこわくなったパパゲーノは、勇ましくふるまおうとしますが、それはただの強がりです。
暗い所で口笛を吹いて元気を出すように、こわさを隠して強がることです。
When the Queen thinks of Sarastro, she sees red.
ザラストロのことを考えると、女王はかっとなります。
「怒りで目の前が真っ赤になる」イメージで、激しく怒ることを表します。
Stadler went the extra mile and had a special clarinet made with extra low notes.
シュタードラーはさらに努力して、もっと低い音まで出せる特別なクラリネットを作らせました。
「よけいに1マイル行く」→「期待以上に努力する」。仕事や人助けでよく使います。
The Requiem was Mozart's unfinished business.
レクイエムは、モーツァルトのやり残した仕事でした。
「まだ片づいていない問題・やり残したこと」。人間関係のわだかまりにも使います。
The singers put their heart and soul into this prayer.
歌い手たちは、この祈りの歌に全身全霊を打ちこみます。
「心も魂も」=全身全霊で。put one's heart and soul into 〜で「〜に打ちこむ」。
Papageno finds Papagena. Birds of a feather flock together!
パパゲーノはパパゲーナに出会います。類は友を呼ぶ、ですね!
「同じ羽の鳥は群れる」が直訳。似た者どうしは自然に集まる、という意味です。
The bassoons keep the beat like clockwork.
ファゴットが時計じかけのように正確にリズムをきざみます。
「予定どおり、とどこおりなく進む」という意味でもよく使います。
When Haydn wrote this symphony, Turkish-style music was all the rage in Europe.
ハイドンがこの交響曲を書いたころ、ヨーロッパではトルコ風の音楽が大流行していました。
rage は「激しい熱中」。ある物がとても流行しているときに使います。
Therese Jansen could really tickle the ivories.
テレーゼ・ヤンセンは、とても上手にピアノを弾きました。
ivory は象牙。昔のピアノの白鍵が象牙だったことから生まれた、くだけた言い方です。
Haydn really raked it in: he made 4,000 gulden at this concert.
ハイドンはこの演奏会で4000グルデンを手にし、大もうけしました。
お金を熊手(rake)でかき集めるイメージ。くだけた言い方です。
In the finale, the notes come fast and furious.
フィナーレでは、音が次から次へと勢いよく押しよせます。
速くてはげしい様子。出来事が目まぐるしく起こるときにも使います。
With its new keys, the trumpet stole the show.
新しいキーのおかげで、トランペットは主役の座をさらいました。
劇や発表会で、ある人が一番目立って人気をさらったときに使います。
This sonata is a stepping stone to Beethoven's bigger works.
このソナタは、ベートーヴェンの大きな作品への足がかりです。
川をわたる飛び石から。目標に近づくための一歩という意味です。
Many children learn the ropes of the piano with this sonatina.
多くの子どもが、このソナチネでピアノのこつを覚えます。
帆船の新人が、まずロープのあつかいを覚えたことから来たと言われます。
I have a soft spot for this sweet melody.
この甘いメロディーには、どうしても弱いんです。
理屈ぬきに好きで、心がやわらかくなる相手や物に使います。
The sonata struck a chord with young music lovers.
このソナタは、若い音楽ファンの心をつかみました。
strike a chord (with ~) は『~の心にひびく』。和音(chord)を鳴らすイメージです。
Beethoven made his debut as a symphonist in 1800.
ベートーヴェンは1800年に交響曲作曲家としてデビューしました。
debut は「デビュー(初舞台)」。発音は「デイビュー」に近く、t は読みません。
First come, first served: this concerto became 'No. 1' because it was published first.
早い者勝ち。この協奏曲は、先に出版されたので「第1番」になりました。
先に来た人から順にサービスを受ける、ということ。先着順を表す決まり文句です。
The Septet became a victim of its own success: it is said that Beethoven grew tired of its popularity.
七重奏曲は人気が出すぎて、かえって困った曲になりました。ベートーヴェンはその人気にうんざりしたと言われています。
成功しすぎたせいで、かえって問題が起きることです。お店や人気者にも使います。
The finale is full of light and shade: gloomy music and a cheerful country dance take turns.
終楽章は明暗に満ちています。暗い音楽と明るい田舎の踊りが入れかわるのです。
絵の光とかげから。音楽や文章、人生のコントラストにも使います。
A critic compared it to moonlight on a lake, and the name stuck.
ある評論家が湖にうつる月の光にたとえ、その呼び名が定着しました。
The name stuck. で「その呼び名が定着した」。あだ名の話でよく使います。
This sonata helps me get away from it all.
このソナタを聴くと、日常を離れてのんびりできます。
都会や仕事の忙しさを離れて休む、というときの決まり文句です。
Take Schindler's story with a grain of salt.
シンドラーの話は、割り引いて聞きましょう。
take ~ with a grain of salt は『話を半分に聞く』。塩ひとつまみをそえて飲みこむイメージ。
The bright music sounds as if Beethoven were putting on a brave face.
この明るい音楽は、ベートーヴェンがつらさをかくして、平気なふりをしているかのように聞こえます。
つらいときに、勇気ある顔をして元気にふるまうこと。a brave front とも言います。
These short pieces prove that good things come in small packages.
この短い曲たちは、小さくてもすばらしいものがあると教えてくれます。
小さくても中身がすばらしい、とほめるときに使う決まり文句です。
Beethoven seemed to wing it, but the music was all in his head.
ベートーヴェンはぶっつけ本番に見えましたが、音楽はすべて頭の中にありました。
役者が舞台袖(wings)でせりふを覚えて出たことから、と言われます。
Beethoven fell out with the violinist who first played the sonata.
ベートーヴェンは、そのソナタを最初に弾いたヴァイオリニストと仲たがいしました。
けんかして仲が悪くなること。名詞の a falling-out は「仲たがい」。
This concerto is thought to have helped ring in the New Year at the Esterházy court in 1804.
1804年、この協奏曲はエステルハージ家の宮廷で、新年をにぎやかにむかえるのに一役買ったと考えられています。
鐘を鳴らして新年をむかえることから。ring out the old year(旧年を送る)とも言います。
According to his pupil Ries, Beethoven changed his tune about Napoleon when he heard Napoleon had become emperor.
弟子のリースによると、ナポレオンが皇帝になったと聞いて、ベートーヴェンはナポレオンへの態度をがらりと変えました。
change one's tune は『意見や態度をころっと変える』。歌う曲を変えるイメージです。
With this sonata, Beethoven returned the favor to his old friend.
このソナタで、ベートーヴェンは昔の友人に恩返しをしました。
return the favor は『恩返しをする・お返しをする』。favor は親切・好意のこと。
In this sonata, Beethoven wears his heart on his sleeve.
このソナタで、ベートーヴェンは気持ちをむき出しにしています。
wear one's heart on one's sleeve は『感情を素直に出す』。心を袖につけて見せるイメージ。
This concerto was a late bloomer: it became famous about 40 years later.
この協奏曲は遅咲きで、40年ほどたってから有名になりました。
late bloomer は『遅咲きの人』。花(bloom)が遅く咲くイメージで、人にもよく使います。
The Fourth Symphony lives in the shadow of the Fifth.
第4交響曲は、第5番のかげにかくれています。
有名なもの・人のせいで目立たない状態。live in the shadow of ... の形でよく使います。
The quiet piano opening sets the tone for the whole concerto.
静かなピアノの始まりが、協奏曲全体の雰囲気を決めています。
音楽の tone(音色・調子)から。会議やイベントの最初にも使います。
The trumpet call comes in the nick of time.
トランペットの合図が、間一髪でまにあいます。
最後の瞬間にまにあうこと。just in time よりも強い言い方です。
When his mother begged him, Coriolanus had second thoughts.
母にたのまれて、コリオランは考え直しました。
have second thoughts は『考え直す・ためらう』。二度目の考えが浮かぶイメージです。
The first movement drums those four notes into your head.
第1楽章は、あの4つの音をあなたの頭にたたきこみます。
drum A into B は『AをBに何度も言ってたたきこむ』。太鼓のようにくり返すイメージ。
Enjoy the peaceful brook. It is the calm before the storm!
のどかな小川を楽しんで。それは嵐の前の静けさです!
the calm before the storm は『嵐の前の静けさ』。大事件の直前の、妙に静かなときに使います。
The grand opening sounds fit for a king — or an emperor.
堂々とした始まりは、王様、いや皇帝にふさわしい響きです。
fit for a king で「王様にふさわしいほどりっぱな」。ごちそうをほめるときにも使います。
Who Elise really was is anyone's guess.
エリーゼが本当はだれなのか、だれにもわかりません。
It's anyone's guess. は『だれにもわからない』。答えを知る人がいないときに使います。
Egmont's fight for freedom still resonates with people today.
自由を求めるエグモントの戦いは、今も人々の心にひびきます。
resonate with ~ は『~と共鳴する・心にひびく』。音が共鳴するイメージです。
The second movement shows that absence makes the heart grow fonder.
第2楽章は、会えない時間が思いを強くすることを表しています。
はなれていると、相手をもっと大切に思うようになる、という意味のことわざです。
Beethoven often marched to the beat of his own drum and tried bold new ideas.
ベートーヴェンは人に流されず、大胆で新しいアイデアを何度も試しました。
march to the beat of one's own drum は『我が道を行く』。自分の太鼓で進むイメージ。
Beethoven gave Archduke Rudolph the royal treatment by dedicating many fine works to him.
ベートーヴェンはルドルフ大公を特別に大切にし、数々の名曲をささげました。
王族へのような特別待遇のこと。get the royal treatment で「大歓迎される」。
Weber wrote music that played to Baermann's strengths.
ウェーバーは、ベールマンの得意を生かす音楽を書きました。
スポーツや仕事でも「強みを生かす」の意味でよく使う、便利な表現です。
After the calm second movement, the symphony picks up the tempo in the lively third movement.
落ち着いた第2楽章のあと、第3楽章で交響曲は一気にテンポを上げます。
pick up the tempo は『テンポを上げる』。仕事や運動のペースを上げるときにも使えます。
Beethoven cracks musical jokes in the Eighth, even teasing the old-fashioned minuet.
ベートーヴェンは第8番で音楽のじょうだんを言い、古風なメヌエットまでからかっています。
crack は「パチンと鳴らす」。じょうだんをぽんと言うときに使います。
Isabella runs circles around Mustafà.
イザベッラはムスタファを完全に手玉にとります。
相手のまわりをぐるぐる走れるほど速い、から「格のちがいを見せる」。
After two failures, the third version of Fidelio was a hit. Third time's the charm!
2回の失敗のあと、『フィデリオ』の3度目の版は大ヒット。3度目の正直です!
アメリカ英語でよく使います。イギリスでは Third time lucky. とも言います。
The memory of his kiss makes her heart skip a beat.
彼のキスの思い出に、彼女の胸はドキッとします。
心臓が1拍とぶ、から「ドキッとする」。拍(beat)はリズムの基本の単位です。
The father's ride home is a race against time.
父の家路は、時間との戦いです。
a race against time は『時間との競争』。しめきりに追われるときにも使います。
The fuss on the first night was just a storm in a teacup.
初日の大騒ぎは、ただのコップの中の嵐でした。
小さなことで大騒ぎすること。アメリカでは a tempest in a teapot とも言います。
The young composer's writing here is almost pitch-perfect.
ここでの若い作曲家の書きぶりは、ほとんど完璧です。
pitch は「音の高さ」。音程がぴったり、から「非の打ちどころがない」の意味に。
Adding too many details will only muddy the waters.
細かい話を足しすぎると、かえって話がわかりにくくなります。
muddy the waters は『話をわかりにくくする』。歌の釣り人も水をにごらせてマスをとります。
Music lifts our spirits when we feel sad.
悲しいとき、音楽は私たちを元気づけてくれます。
spirits は「気分」。持ち上げる、から「元気づける」。My spirits were lifted.(元気が出た)
And the real thief is... drumroll, please... a magpie!
そして本当の犯人は…ドラムロールをどうぞ…カササギです!
大事な発表の直前に、わくわく感を出す楽しい決まり文句。小太鼓のロールから。
Paganini always had a trick up his sleeve.
パガニーニはいつも奥の手を隠し持っていました。
手品師が袖に仕掛けを隠すことから。半音高い調弦も、彼の奥の手でした。
This sonata is like a ray of sunshine on a summer day.
このソナタは、夏の日の光のように明るい曲です。
a ray of sunshine で「まわりを明るくする人・もの」。
Paganini was always in the limelight when he played on stage.
パガニーニは舞台で演奏すると、いつも注目の的になりました。
limelight は昔の劇場の照明。スポットライトを浴びている状態のことです。
The first two movements are short. The best is yet to come in the long set of variations at the end.
最初の2つの楽章は短め。お楽しみは、最後の長い変奏曲でやってきます。
いちばんよいことはまだこれから、という意味。はげましやワクワクを伝えるときに。
Max thinks the devil's bullets are a magic bullet for all his problems.
マックスは、悪魔の弾が自分の悩みを一気に解決する特効薬だと思っています。
本来は「一発で病気を治す特効薬」。There is no magic bullet.(万能の解決策はない)
Schubert never tied up the loose ends of this symphony.
シューベルトは、この交響曲のやり残しをついに片づけませんでした。
tie up loose ends は『やり残しを片づける』。ほどけたひもの端を結ぶイメージです。
After the sad song, the music slowly gets back on its feet.
悲しい歌のあと、音楽は少しずつ立ち直っていきます。
病気・失敗・落ちこみなどから回復するときに使います。
With this sonata, Beethoven bowed out of the piano sonata world.
このソナタで、ベートーヴェンはピアノ・ソナタの世界から身を引きました。
おじぎ(bow)をして舞台を去る様子から。引退や辞退するときに使います。
There is a story that Schubert bit off more than he could chew: he got stuck playing his own piece.
シューベルトは手に負えない曲を書いてしまった、という話があります。自分の曲を弾いていて、つまってしまったのです。
かめないほど大きくかじる、ということ。自分の力以上のことをしようとするときに使います。
Many of the parts gathered dust in Vienna for years.
パート譜の多くは、何年もウィーンでほこりをかぶっていました。
使われないまま放置されること。My guitar is gathering dust.(ギターがほったらかし)
A few years after Semiramide, Rossini called it quits as an opera composer, at just 37.
『セミラーミデ』の数年後、ロッシーニはわずか37歳でオペラ作曲家をやめてしまいました。
仕事や試合などを「ここで終わりにする」と決めるときの、くだけた言い方です。
This dark sonata reminds us that it's always darkest before the dawn.
この暗いソナタは、夜明け前がいちばん暗いことを思い出させてくれます。
いちばん苦しいときのあとに、よいことが来るという励ましのことわざです。
After three movements, the choir finally chimes in.
3つの楽章のあと、ついに合唱が加わります。
chime in は『話に加わる・口をはさむ』。鐘(chime)が鳴り出すイメージです。
The arpeggione was a flash in the pan, but the sonata lasted.
アルペジオーネは一時的なブームで終わりましたが、ソナタは残りました。
昔の銃で、火薬が皿の上で光るだけで弾が出ないことから「すぐ終わる成功」。
For the young woman in the song, it is a matter of life and death.
歌の中の娘にとって、それはまさに命にかかわることです。
「すごく大事なこと」の意味にも。It's not a matter of life and death!(大げさな!)
Ellen prays to Mary from the bottom of her heart.
エレンは心の底からマリアに祈ります。
from the bottom of my heart は『心の底から』。Thank you につけると深い感謝に。
At sixteen, Mendelssohn was already wise beyond his years.
16歳にして、メンデルスゾーンはすでに年齢以上に成熟していました。
「年齢をこえてかしこい」。若いのに考えや腕前が大人顔負けの人をほめる言い方です。
On his summer trip, Schubert won over his listeners by playing this sonata's variations.
夏の旅で、シューベルトはこのソナタの変奏曲を弾いて、聴く人の心をつかみました。
反対や無関心だった人を、味方やファンにすることです。win over の形でよく使います。
Gastein gave Schubert a change of scenery during his summer trip.
夏の旅で訪れたガスタインは、シューベルトに気分転換の場をあたえてくれました。
景色を変える、つまり場所や環境を変えて気分を新しくすることです。旅行の話によく使います。
It takes two to tango, and it takes two to play this march.
タンゴは2人でおどるもの。この行進曲も2人でひくものです。
本来は「けんかや問題は両方に責任がある」。2人いて成り立つことにも使います。
The symphony was first performed more than ten years after it was written, but it was worth the wait.
この交響曲は書かれてから10年以上たって初演されましたが、待ったかいがありました。
長く待っても、それだけの価値があったときに使います。be worth the wait の形で。
The four opening chords cast a spell over the listener.
最初の4つの和音が、聴く人に魔法をかけます。
cast a spell on / over 〜 で「〜に魔法をかける」。心をうばうという意味でも使います。
Schubert moved the music a half step up, to E-flat major, and the new version was a step up in other ways too: its last movement was now finished.
シューベルトは曲を半音上の変ホ長調に移しました。新しい版は最後の楽章も完成し、一段と進歩しました。
階段を1段上がる、ということ。前よりよくなったときに使います。
Close your eyes and let your mind wander with the melody.
目を閉じて、メロディーといっしょに心を自由にさまよわせよう。
let your mind wander で「考えを自由にめぐらせる・ぼんやりする」。
This simple song has stood the test of time.
このシンプルな歌は、時代をこえて愛されてきました。
長い年月がたっても価値が変わらないこと。名曲や名作をほめるときの定番表現。
The bright music takes a dark turn at the very end.
明るい音楽が、最後の最後で暗い方向へ急展開します。
話や状況が急に暗く・深刻になること。The story takes a dark turn.(話が暗転する)
Slowly but surely, the music moves from shadowy A-flat minor to bright A-flat major.
ゆっくりと、でも確実に、音楽はかげりのある変イ短調から明るい変イ長調へ進みます。
急がなくても、一歩ずつ確かに進んでいく様子です。
Each part of this piece is a variation on a theme.
この曲の各部分は、同じテーマの別バージョンです。
音楽の「変奏」から。日常でも「よくある話の変化形」「焼き直し」の意味で使います。
In this early nocturne, the teenage Chopin sowed the seeds of his later masterpieces.
この初期のノクターンで、10代のショパンは後の名曲の種をまきました。
後で大きく育つものの始まりをつくることです。よいことにも悪いことにも使います。
Hearing this early mazurka today is a blast from the past.
この初期のマズルカを今聴くと、昔を思い出してなつかしくなります。
過去からの一吹き、の意味。昔を思い出させる、なつかしい物や人のことです。
He hopes his serenade will sweep her off her feet.
彼は、セレナーデで彼女の心をつかみたいと願っています。
sweep someone off their feet は『人をうっとり夢中にさせる』。足元からさらうイメージ。
This tiny piece shows that a little goes a long way.
この小さな曲は、短くても大きな力があることを教えてくれます。
a little goes a long way で「少しでも十分に効き目がある」。
His last three sonatas were Schubert's swan song for the piano.
最後の3つのソナタは、シューベルトのピアノへの「白鳥の歌」でした。
白鳥は死ぬ前に美しく歌うという言い伝えから、引退前の最後の作品や活躍のこと。
Don't make a song and dance about a lost coin!
なくした小銭くらいで大さわぎしないで!
歌って踊るほどの大さわぎ、から。おもにイギリス英語の言い方です。
In the slow movement, time seems to stand still.
ゆっくりした楽章では、時が止まったかのようです。
とても美しい・感動的な瞬間に「時が止まったよう」と言います。time stood still とも。
In this sonata, Schubert follows in Beethoven's footsteps.
このソナタで、シューベルトはベートーヴェンの足あとをたどります。
先を行く人の足あとをふんで進むこと。尊敬する人と同じ道を歩むという意味です。
Rossini ended his opera career on a high note with William Tell.
ロッシーニは「ウィリアム・テル」で、オペラ人生を最高の形で終えました。
high note は「高い音」。end on a high note で「成功のうちに、よい形で終える」。
Listening to this waltz is like a trip down memory lane.
このワルツを聴くと、思い出の小道をたどっているようです。
memory lane は「思い出の小道」。昔をなつかしむときに使います。
After the war, the pianist picked up where he had left off.
戦後、ピアニストは中断したところから再び始めました。
仕事・勉強・話などを、止まった場所から続けるときに使います。
Berlioz made overtures to Harriet, but at first she ignored him.
ベルリオーズはハリエットに近づこうとしましたが、はじめは相手にされませんでした。
overture は「序曲」のほか「申し入れ」の意味も。仲良くなろうと動くことです。
This étude is not a piece of cake, even for great pianists.
この練習曲は、すごいピアニストにとっても朝飯前ではありません。
「ケーキ1切れ(を食べるくらい)かんたん」の意味。否定の形でもよく使います。
At the end, the whole orchestra seems to sing from the same hymn sheet.
最後には、オーケストラ全体が同じ賛美歌で声をそろえるかのようです。
「同じ賛美歌の紙を見て歌う」から、みんなで同じ意見を言う、方針をそろえるという意味に。
In Munich, the young Mendelssohn took a shine to the pianist Delphine von Schauroth.
ミュンヘンで、若いメンデルスゾーンはピアニストのデルフィーネ・フォン・シャウロートを気に入りました。
会ってすぐ、人を好きになったり気に入ったりするときの、くだけた言い方です。
Don't worry, we're all in the same boat before the piano recital.
心配しないで。発表会の前は、みんな同じ立場だよ。
「同じ舟に乗っている」から。同じ困った立場や状況にいることを言います。
This waltz is thought to date from around the time Chopin bid farewell to Warsaw.
このワルツは、ショパンがワルシャワに別れを告げたころに作られたと考えられています。
bid は「告げる」。少しあらたまった言い方で、人や場所との別れに使います。
This sad waltz was close to Chopin's heart.
この悲しいワルツは、ショパンにとって思い入れの深い曲でした。
心の近くにある=大事に思っている、ということ。人や物、考えにも使えます。
Mendelssohn's sea music still makes waves in concert halls today.
メンデルスゾーンの海の音楽は、今もコンサートホールで大きな反響を呼んでいます。
「騒ぎを起こす」の意味のほか、「大きな反響を呼ぶ」というよい意味でも使います。
By the end of the nocturne, my little brother was sound asleep.
ノクターンが終わるころには、弟はぐっすり眠っていました。
この sound は「音」ではなく「十分な・深い」という意味の形容詞です。
Young Chopin had an ear for music and listened closely to village musicians.
少年ショパンは音楽を聴き分ける耳を持ち、村の音楽家たちの演奏にじっと耳をかたむけました。
have an ear for 〜で「〜のセンスがある」。語学なら an ear for languages。
Nemorino is head over heels in love with Adina.
ネモリーノはアディーナにすっかり夢中です。
ひっくり返るほど夢中、のイメージ。fall head over heels in love と使います。
She burned the midnight oil with a nocturne playing softly.
彼女はノクターンを小さく流しながら、夜おそくまで勉強しました。
真夜中にランプの油を燃やして作業したことが由来。試験前などによく使います。
In the middle, the music turns on a dime, and the calm song becomes restless.
中間部で音楽は急に向きを変え、おだやかな歌が落ちつかない調子になります。
10セント硬貨の上でくるりと回れるほど、すばやく方向を変えることから。アメリカ英語です。
The Italian Symphony is so upbeat that it lifts your mood.
「イタリア」はとても明るいので、気分が上がります。
音楽では小節の前の弱い拍のこと。ふだんは「明るい・楽観的な」の意味。
The young pianist took the audience by storm with this étude.
若いピアニストは、この練習曲で聴衆をたちまち夢中にしました。
もとは「嵐のように攻めて占領する」。今は「大人気をさらう」の意味でよく使います。
With this melody, Chopin really struck the right note.
このメロディーで、ショパンはまさにぴったりの調子をとらえました。
「正しい音を打つ」から、その場にふさわしい言葉や態度をとることを言います。
In this étude, the black keys take center stage.
この練習曲では、黒鍵が主役になります。
舞台のまん中に立つ=注目の中心になること。ニュースや話題にもよく使います。
The quiet part and the fiery part are like night and day.
静かな部分と炎のような部分は、まるで正反対です。
夜と昼ほどちがう、ということ。as different as night and day とも言います。
In the middle part, marked doppio movimento, the music moves in double time.
doppio movimento と書かれた中間部では、音楽が倍の速さで進みます。
もとは行進で、ふつうの倍の速さで歩くこと。「大急ぎで」という意味でも使います。
In this nocturne, the first song never returns. There is no turning back.
このノクターンでは、最初の歌は二度ともどってきません。もう後もどりはできないのです。
there is no turning back の形で、決めたらもう引き返せないときに使います。
Chopin wrote this waltz while he was still finding his feet in Paris.
ショパンは、まだパリの生活になれようとしているころに、このワルツを書きました。
自分の足で立てるようになる、ということ。新しい環境になじむときに使います。
Chopin wants the pianist all fired up: near the end, he asks for as much fire as possible.
ショパンは弾く人に燃えてほしいのです。終わり近くに「できるだけ火のように」と書いています。
火がついたように、とても興奮したりやる気になったりしている様子です。
To play this étude, you need the whole keyboard at your fingertips.
このエチュードを弾くには、鍵盤全体を自由自在にあやつれなければなりません。
指先にある、ということ。知識や道具がすぐ使える状態にあるときに言います。
This quiet étude is perfect when you feel blue.
ゆううつな気分のとき、このしずかな練習曲がぴったりです。
blue には「悲しい・ゆううつな」の意味も。ブルースという音楽の名前もここから来ています。
Some say he is chasing rainbows, but he keeps practicing this piece.
夢みたいだと言う人もいるけれど、彼はこの曲の練習を続けています。
手の届かない夢を追うこと。この曲のメロディーを使った歌の題名にもなっています。
After the first dance, everyone got into the swing of things.
最初のダンスのあと、みんな調子が出てきました。
新しい環境や作業に慣れて、リズムよく楽しめるようになること。
The calm Andante warms us up for the brilliant polonaise.
おだやかなアンダンテが、華やかなポロネーズの前に、聴く人の気持ちをウォーミングアップしてくれます。
運動前の準備体操のほか、「会場を盛り上げておく」意味でも使います。
The hazy opening chords leave us in a fog: what key are we in?
もやのような最初の和音を聴くと、わけがわからなくなります。いったい何調なのでしょう?
霧の中にいるように、頭がぼんやりしてよくわからない状態です。
This performance of Chopin's first ballade is a hard act to follow.
このバラード第1番の演奏はすばらしくて、次に弾く人はとてもやりにくいです。
すばらしい出し物(act)のあとは、次の人がやりにくい、から。人や仕事のほめ言葉にも。
In the end, Chopin and Maria parted ways.
結局、ショパンとマリアは別々の道を歩むことになりました。
part は「分かれる」。恋人だけでなく、友だちや仕事仲間と別れるときにも使います。
Schumann spelled out a town's name in musical notes.
シューマンは音符で町の名前をつづりました。
「1文字ずつつづる」から、「はっきり、くわしく説明する」の意味でもよく使います。
This brilliant waltz makes you picture a ballroom full of guests dressed to the nines.
このはなやかなワルツを聴くと、めいっぱい着かざったお客でいっぱいの舞踏会が目にうかびます。
由来ははっきりしませんが、「最高におしゃれをして」という意味で使います。
The quiet carol is a far cry from the stormy opening.
しずかなキャロルは、嵐のような始まりとはかけはなれています。
遠くからの叫び声ほどはなれている、という意味。ちがいが大きいときに使います。
The melody sounds like someone pouring their heart out at night.
そのメロディーは、夜にだれかが心のうちを打ち明けているように聞こえます。
心を水のように注ぎ出すイメージ。悩みや思いをすべて話すときに使います。
Every cloud has a silver lining, just like this dark nocturne with its bright ending.
明るく終わるこの暗いノクターンのように、どんな悪いことにもよい面があるのです。
雲のふちが日の光で銀色に光ることから。つらいときのはげましに使います。
This polonaise's bark is worse than its bite.
このポロネーズは、見かけほどこわくありません。
ほえる声ほどかむ力は強くない、から。こわそうでも本当はやさしい人に使います。
When she heard this love song, she was walking on air.
このラブソングを聴いて、彼女はうきうき気分でした。
「空気の上を歩く」ように、うれしくて舞い上がっている気分のこと。
After four quiet bars, the right hand throws caution to the wind and races like a storm.
静かな4小節のあと、右手は思いきって嵐のようにかけ出します。
用心を風に投げすてる、ということ。危険をかえりみず大胆に行動するときに使います。
I had butterflies in my stomach before I played the Butterfly Étude.
「蝶々のエチュード」を弾く前、私は緊張でドキドキしました。
おなかの中を蝶が飛ぶようにそわそわする、から。発表会や試験の前の緊張にぴったり。
This scherzo may mean "joke," but playing it is no laughing matter.
スケルツォは「冗談」という意味ですが、この曲を弾くのは笑いごとではありません。
matter は「事がら」。It's no laughing matter. で「冗談じゃすまない」。
This étude needs a light touch.
この練習曲には軽いタッチが必要です。
ピアノの軽い弾き方のほか、物事をさりげなく上手にこなすことにも使います。
After the last chord, the pianist finally caught her breath.
最後の和音のあと、ピアニストはやっとひと息つきました。
激しい運動のあとに呼吸を取りもどすこと。「一休みする」の意味でも使います。
In this piece, Schumann's passion reaches new heights.
この曲で、シューマンの情熱は新たな高みにのぼります。
「新しい高さに届く」。記録や人気、気持ちなどがこれまで以上になることを言います。
This sweet nocturne has a sting in the tail.
このあまいノクターンには、最後に思わぬどんでん返しがあります。
サソリのしっぽの毒針から。話や物語の最後の、いやな驚きに使います。
A question mark still hangs over when this nocturne was written.
このノクターンがいつ書かれたのかには、今も「?」がついたままです。
疑問符がぶら下がっている、ということ。事実や先行きが不確かなときに使います。
The music seems to sing under its breath.
音楽が小声で歌っているかのようです。
とても小さな声で、まわりの人に聞こえないように言う、という意味です。
The notes sound wrong, but there's method in the madness.
音はまちがって聞こえますが、ちゃんと計算されています。
シェイクスピア『ハムレット』のせりふから。一見おかしな行動にも考えがある、という意味です。
The two voices have a heart-to-heart in the night.
2つの声が、夜に心と心で語り合います。
heart-to-heart talk の略。心と心でかわす、本音の打ち明け話のことです。
The music sounds off the cuff, but Chopin planned every note.
音楽は即興のように聞こえますが、ショパンはすべての音を考えぬいていました。
袖口(cuff)にメモして話したことから、という説も。準備なしで話す・行う、の意味です。
Schumann was in tune with the feelings of childhood.
シューマンは子ども時代の気持ちとよく通じあっていました。
音が合っている(in tune)から「〜と調和している」。be in tune with nature(自然と調和)。
Scenes from Childhood is music for grown-ups who are still children at heart.
『子どもの情景』は、心は子どものままの大人のための音楽です。
大人になっても子どものような心を持っている人のこと。young at heart とも言います。
Don't let the cat out of the bag about the surprise party!
サプライズパーティーのこと、うっかりばらさないでね!
袋の中のネコを出してしまう=かくしていたことがばれる、という意味。
Loud and soft phrases go back and forth, like villagers calling to each other.
大きな音と小さな音のフレーズが、村人どうしがよびかけあうように行ったり来たりします。
前へ後ろへ、ということ。やりとりや、行き来するものに使います。
Chopin wrote most of his Polish songs for his inner circle of friends, not for publication.
ショパンはポーランド語の歌の多くを、出版のためではなく親しい仲間うちのために書きました。
いちばん内側の輪、ということ。ごく親しい人たちや、中心にいる人たちを指します。
Chopin was under the weather during the rainy winter on Majorca.
マジョルカ島の雨の冬、ショパンは体調がすぐれませんでした。
「天気に負けて元気がない」から「具合が悪い」。I'm a bit under the weather. と使います。
People still play this march to pay their respects to the dead.
人々は今も、亡くなった人をしのんでこの行進曲を演奏します。
respects と複数形にすると「あいさつ・弔意」。葬儀に行くことを遠回しに言うときにも使います。
His friends listened to this prelude with a heavy heart.
友人たちは、悲しみをかかえてこの前奏曲を聴きました。
heavy heart は「重い心」=悲しい気持ち。反対は with a light heart(気楽に)。
Chopin's Prelude No. 7 is short and sweet.
ショパンの前奏曲第7番は、短くて気がきいています。
話や手紙、スピーチなどが「短くて要点をおさえている」ときのほめ言葉です。
This trio raised the bar for many later piano trios.
このトリオは、後の多くのピアノ三重奏曲のハードルを上げました。
走り高跳びのバーを上げることから。「目標や水準を高くする」という意味です。
The slow ending is the finishing touch to this graceful piece.
ゆっくりした結びの部分が、この優美な曲の最後の仕上げです。
作品を完成させる最後のひと手間。put the finishing touches on ~ の形でもよく使います。
The first prelude hits the ground running.
第1番の前奏曲は、最初から全力で走り出します。
着地した瞬間から走り出すように、準備なしにすぐ全力で始めること。
In this prelude, the left hand takes the lead.
この前奏曲では、左手が主役をつとめます。
lead は「先導・主役」。グループで率先して動くときにも使います。
Just 13 bars of chords speak volumes.
たった13小節の和音が、多くを物語っています。
本が何冊分も語るように、ことばにしなくても多くが伝わること。
At the end, the music literally hits rock bottom: the lowest D on the piano, struck three times.
最後に、音楽は文字どおり「どん底」へ。ピアノでいちばん低いレが3回鳴ります。
岩でできた底に着く、ということ。ふつうは「最悪の状態になる」という意味で使います。
The right hand runs at full tilt to the very end.
右手は最後まで全速力で走りぬけます。
tilt は昔の騎士の馬上やり試合。やりをかまえて全力で突進するイメージです。
The notes on the radio told people to keep their chin up.
ラジオから流れる音は、人々に「くじけるな」と伝えていました。
あごを上げて前を向く、から「がんばれ」「下を向くな」。Chin up! だけでもOKです。
The song's last chord leaves us hanging.
この歌の最後の和音は、わたしたちを宙ぶらりんのままにします。
返事や結末を示さずに、相手を待たせたままにすること。話の途中で終わる感じです。
The trumpet at the start sounds like a call to arms.
最初のトランペットは、決起を呼びかける合図のように聞こえます。
もとは「武器をとれ」という合図。今は「みんなで行動しよう」という呼びかけにも使います。
She sat by the window, lost in thought, listening to the nocturne.
彼女はノクターンを聴きながら、もの思いにふけって窓辺にすわっていました。
考えごとの中で「迷子」になるほど、深く考えこんでいるようす。
Among Chopin's waltzes, this one is a cut above the rest.
ショパンのワルツの中でも、この曲はひときわすぐれています。
a cut above は「一段上」。the rest を付けて「ほかのものより」。
Schumann dedicated Kreisleriana to Chopin, and Chopin dedicated this ballade to Schumann. One good turn deserves another!
シューマンは『クライスレリアーナ』をショパンにささげ、ショパンはこのバラードをシューマンにささげました。親切には親切で返すものです!
turn は「行い」。よくしてもらったらお返しをするのが当然、ということわざです。
The thundering octaves really pack a punch.
とどろくオクターヴには、強烈な迫力があります。
パンチ力をつめこむ、の意味。小さくても強い効果があるときにも使います。
Close your eyes and let your imagination run wild.
目を閉じて、想像力を自由にはばたかせましょう。
run wild は「自由にかけまわる」。想像にブレーキをかけないことです。
Listen as the music weathers the storm in the middle.
音楽が中ほどの嵐を乗り切っていく様子を聴いてみましょう。
この weather は動詞で「(嵐を)切り抜ける」。苦しい時期を乗りこえるときに使います。
When the trumpets call, the whole orchestra springs into action.
トランペットの呼びかけで、オーケストラ全体がいっせいに動きだします。
spring は「春」のほかに「ぱっと跳ぶ」の意味も。勢いよく行動を始めること。
When the storm hit, it was all hands on deck.
嵐が来たとき、全員が総出で働きました。
もとは船の「乗組員は全員甲板へ!」。今は「みんなで手伝って!」の意味でも使います。
The heavy chords lay down the law, and the soft answer asks for mercy.
重い和音がきびしく命令し、やわらかな答えが許しをこいます。
法律を「置く」ように、相手に有無を言わせず命令すること。
The opening sounds like someone shyly popping the question.
始まりは、だれかがはずかしそうにプロポーズしているように聞こえます。
the question は「結婚してくれますか」のこと。思いきって切り出すイメージです。
By putting a mazurka inside, Chopin broke the mold.
マズルカを中に入れて、ショパンは型をやぶりました。
mold は物を作る「型」。型をこわすほど新しい、前例のないことをするという意味です。
This lively dance gives you itchy feet and makes you want to visit Italy.
この陽気なおどりを聴くと、旅に出たくてうずうずして、イタリアに行きたくなります。
足がむずむずしてじっとしていられない様子から。どこかへ出かけたい気持ちのことです。
Thirteen years is a long time, but better late than never!
13年かかったけれど、遅れても完成しないよりはまし!
遅れても、まったくしないよりはずっといい、ということわざ。
After a long trip, I always say, "There's no place like home."
長い旅のあと、いつも「わが家がいちばん」と言います。
『オズの魔法使い』でも有名な決まり文句。ふるさとを思う気持ちを表します。
When Clara fell ill, Mendelssohn stepped into the breach and played the piano part.
クララが病気になったとき、メンデルスゾーンが急いで代役をつとめ、ピアノを弾きました。
城壁の破れ目(breach)に立ってふさぐことから。困ったときに代わりを引き受けることです。
With this overture, the concert got off to a flying start.
この序曲で、演奏会はすばらしいすべり出しを見せました。
助走をつけてから走り出す「助走つきスタート」から。最初から絶好調という意味です。
When they tied the knot, the band played the Wedding March.
2人が結婚したとき、楽団は結婚行進曲を演奏しました。
「結び目を結ぶ」=結婚する。くだけた会話でよく使う表現です。
The Heroic Polonaise is larger than life; it sounds like a whole orchestra.
英雄ポロネーズはとてもスケールが大きく、オーケストラ全体のように聞こえます。
「実物より大きい」から、人や物が並外れて堂々として印象的なこと。人の性格にも使います。
Some listeners feel that Chopin saved the best for last with his fourth ballade.
4番目のバラードを聴いて、ショパンはいちばんいいものを最後にとっておいた、と感じる人もいます。
ごちそうや見せ場を最後にとっておくこと。大トリにふさわしい曲にぴったりです。
After hearing the Spring Song, I walked with a spring in my step.
「春の歌」を聴いたあと、私は軽い足取りで歩きました。
spring は「ばね・はずみ」。うれしくて足取りがはずむ様子のことです。
Listen to this lullaby, and you will sleep like a baby.
この子守歌を聴けば、ぐっすり眠れますよ。
赤ちゃんのように、すやすやぐっすり眠ること。I slept like a baby.(よく眠れた)と使います。
When in Rome, do as the Romans do: join the carnival and dance!
郷に入っては郷に従え。カーニバルに加わっておどりましょう!
訪れた土地では、その土地のやり方に合わせようということわざ。前半だけで言うことも多いです。
Jane Stirling helped Chopin when he was ill. A friend in need is a friend indeed.
ジェーン・スターリングは病気のショパンを助けました。困ったときの友こそ真の友です。
つらいときに助けてくれる人こそ、本当の友だちだ、ということわざ。
To the Jockey Club, an opera without a ballet in Act 2 felt off-key.
ジョッキー・クラブにとって、第2幕にバレエのないオペラは場ちがいに感じられました。
もとは「音程がはずれた」。そこから「その場にそぐわない」という意味でも使います。
Life was not smooth sailing for Chopin in those years.
そのころのショパンの人生は、順調とは言えませんでした。
波のないおだやかな航海が元。物事が問題なく進むことを表します。
The cellist and the pianist must be tuned in to each other.
チェロ奏者とピアニストは、おたがいに気持ちを合わせなければなりません。
ラジオの周波数を合わせることが元。be tuned in to で「〜をよくわかっている」。
When the first melody returns, it comes with all the trimmings: it is covered in trills.
最初のメロディーがもどってくるとき、トリルという飾りがたっぷりつきます。
ごちそうに付けあわせを全部そえることから。「おまけもたっぷり」の意味です。
This mazurka saw the light of day after Chopin's death.
このマズルカは、ショパンの死後に世に出ました。
日の光を見る、つまり、かくれていたものが公表される・世に知られるという意味です。
I was so busy today that I felt like I was chasing my tail.
今日は忙しすぎて、空回りしている気分でした。
犬がしっぽを追って回るように、忙しく動いても何も進まない状態のこと。
Nobody can waltz through this piece; it needs a lot of practice.
この曲を楽々と弾ける人はいません。たくさん練習が必要です。
ワルツを踊るようにすいすい進む、から「楽にこなす」。waltz through the exam(試験を楽勝で通る)。
This quartet is a cry from the heart for his lost sister.
この四重奏曲は、亡くなった姉への心からの叫びです。
強い気持ちや願いを、心の底からうったえること。フランス語の cri de cœur から来た表現です。
This lovely waltz often flies under the radar.
このすてきなワルツは、あまり注目されないことが多いのです。
レーダーにうつらない低さで飛ぶことから。目立たない実力派に使います。
To learn Chopin, take baby steps and start with this waltz.
ショパンを学ぶなら、少しずつ進んで、このワルツから始めましょう。
赤ちゃんの小さな歩みのように、一歩ずつ確実に進むこと。
Liszt worked behind the scenes to stage Wagner's opera.
リストは、ワーグナーのオペラを上演するために、かげで力をつくしました。
観客から見えない舞台のうら側、から「人に見えないところで」。behind-the-scenes で形容詞にも。
At the New Year's Concert, the audience claps along to the march.
ニューイヤーコンサートでは、観客がこの行進曲に合わせて手拍子をします。
clap along で「音楽に合わせて手をたたく」。sing along(いっしょに歌う)の仲間です。
If you make a mistake, just get back in the saddle and keep playing.
まちがえても、すぐに気を取り直して弾き続けましょう。
「もう一度くらに乗る」から。失敗や休みのあと、また元気に取りかかること。
Many people went to California to strike it rich.
多くの人が、一山当てようとカリフォルニアへ向かいました。
strike は「(金脈などを)掘り当てる」。急にお金持ちになることを言います。
When the last note faded, the pianist breathed a sigh of relief.
最後の音が消えると、ピアニストはほっと胸をなでおろしました。
relief は「安心」。心配ごとが終わって「ふう」と息をつくこと。heave a sigh of relief とも。
The poem tells us to love while we can, an idea like "make hay while the sun shines."
その詩は、「好機をのがすな」のように、愛せるうちに愛しなさいと伝えています。
晴れているうちに干し草を作れ、から。チャンスは長く続かない、という教えのことわざです。
"You can play this Liszt piece, too!" That was music to my ears.
「このリストの曲ならきみにも弾けるよ!」それは私にとってうれしい言葉でした。
耳に音楽のように聞こえる、から「聞いてうれしいこと」。That's music to my ears! と使います。
Liszt often hit the road and played concerts all over Europe.
リストはよく旅に出て、ヨーロッパ中で演奏会を開きました。
道(road)をたたく=歩き出す、から「出発する」。Let's hit the road!(さあ出かけよう)。
In the quartet, all four characters are at cross purposes.
この四重唱では、4人の思いがすっかりくいちがっています。
talk at cross purposes で「話がかみ合わない」。誤解で会話がずれるときに使います。
The 25 studies help you improve step by step.
25の練習曲は、一歩一歩上達する手助けをしてくれます。
曲集の名前の「段階的な(progressive)」にぴったり。少しずつ進むようすです。
He came to help me like a knight in shining armor.
彼は、まるで白馬の騎士のように助けに来てくれました。
「輝くよろいの騎士」から、困ったときに助けてくれる人のこと。
In this étude, a soft little sound snowballs into a huge storm.
この練習曲では、小さなやわらかい音が、雪だるま式に大きな嵐へとふくらみます。
雪玉を転がすとどんどん大きくなることから。問題や勢いが急に大きくなることを言う動詞。
Even people who can't carry a tune can hum this melody.
音程をとるのが苦手な人でも、このメロディーなら口ずさめます。
「メロディーを運ぶ」から「正しい音程で歌える」の意味。否定文でよく使います。
Let's raise a glass to our friends!
友だちに乾杯しよう!
raise a glass to ~ で「~に乾杯する」。スピーチの決まり文句です。
We have a chance now, so let's strike while the iron is hot.
いまがチャンスだ。鉄は熱いうちに打とう。
鍛冶屋から生まれたことわざ。「好機をのがすな」という意味です。
In the last section, the pianist really goes to town.
最後の部分で、ピアニストは思いっきり派手に弾きまくります。
「町へ行く」ではなく、何かを思いきり、熱心に、派手にやるというくだけた言い方です。
Wagner loved the sonata, but Clara Schumann called it 'blind noise.' Beauty is in the eye of the beholder!
ワーグナーはこのソナタが大好きでしたが、クララ・シューマンは「ただのやかましい音」とよびました。美しさは受けとる人しだいです!
何を美しいと思うかは人によってちがう、ということわざ。beholder は「見る人」です。
The sad music at the start is a sign of things to come.
最初の悲しい音楽は、これから起こることの前ぶれです。
よいことにも悪いことにも使えます。things to come は「これから来ること」。
This music is like life, full of ups and downs.
この音楽は人生のように、浮き沈みに満ちています。
「上がったり下がったり」。人生や物事の良いときと悪いときのことを言います。
In 1941, radio stations played this song on repeat.
1941年、ラジオ局はこの歌をくり返し流しました。
「リピート再生」から。I've had this song on repeat all day. のように使います。
After it was found, the symphony took on a life of its own, even as a famous ballet.
見つかったあと、この交響曲は有名なバレエにもなり、ひとり歩きを始めました。
作った人の手をはなれて、物事が自分で動きだすように広がっていくことです。
When the brass comes in, the ride is in full swing.
金管楽器が入ってくると、騎行は最高潮になります。
勢いよく進んでいる「真っ最中」のこと。The party is in full swing.(パーティーは真っ最中)
Bądarzewska is often called a one-hit wonder.
バダジェフスカは「一発屋」とよばれることがよくあります。
1曲だけ大ヒットした歌手や作曲家のこと。ポップスの世界でよく使います。
After the exam, we went out to paint the town red.
試験のあと、ぱーっと遊びに出かけました。
「町を赤くぬる」→ 夜の街でにぎやかにお祝いする、という意味の口語。
The symphony didn't work, so Brahms went back to the drawing board.
交響曲はうまくいかなかったので、ブラームスは一からやり直しました。
drawing board は「製図板」。設計図を描き直すイメージから来ています。
The quick rhythm sounds like people gossiping and talking a mile a minute.
速いリズムは、うわさ話をする人たちがものすごい早口でしゃべっているようです。
1分に1マイル進むほどの速さで話す、ということ。おもにアメリカ英語です。
The Tristan chord keeps listeners on tenterhooks: its 'answer' comes only at the end of the opera.
トリスタン和音は、聴く人をはらはらさせたまま。その「答え」はオペラの最後にやっと来ます。
布をぴんと張る昔の道具(tenterhooks)から。気をもんで待つ様子です。
Faust sells his soul to the devil to become young again.
ファウストは若返るために悪魔に魂を売ります。
大事なものと引きかえに望みをかなえる。冗談で I'd sell my soul for cake! とも。
In the myth, Orpheus moves heaven and earth to save his wife. In Offenbach's version, he doesn't want to!
神話のオルフェウスは妻を救うためにあらゆる手をつくします。でもオッフェンバック版では、行きたがりません!
天と地を動かす→「なんとしてでも実現しようと全力をつくす」。
The conductor said "and so on" and stopped the music.
指揮者は「以下同様」と言って演奏を止めました。
例を並べたあとの「などなど」。and so on and so forth と重ねても言います。
This waltz is hard to play well: the devil is in the details.
このワルツを上手に弾くのは大変。細かいところにこそ難しさがあるのです。
「悪魔は細部に宿る」。大まかには簡単そうでも、細かい部分に問題や苦労がひそむこと。
Her song still rings in his ears.
彼女の歌が、今も彼の耳に残っています。
音や言葉が耳に残る。His words rang in my ears.(彼の言葉が耳から離れなかった)
This showpiece was tailor-made for the young violinist Pablo de Sarasate.
このはなやかな曲は、若きヴァイオリン奏者サラサーテに合わせて作られた、あつらえ向きの曲です。
仕立て屋(tailor)がその人の体に合わせて作った服のように、ぴったりなことです。
The marriage broker drives a hard bargain, but Jeník is smarter.
仲介人はがっちり交渉しますが、イェニークのほうが一枚上手です。
bargain は「取り引き」。自分に有利な条件を強く求めることを言います。
Grandpa likes to spin a yarn about his travels.
おじいちゃんは、旅の話をおもしろおかしく語るのが好きです。
yarn は「毛糸」。糸を紡ぐように、長い(作り)話をくり出すことです。
The singer softly calls to his love, who is still enjoying her beauty sleep.
歌い手は、まだぐっすり眠っている恋人に、そっとよびかけます。
「美しさのための眠り」。じょうだんまじりに、十分な睡眠のことを言います。
Brahms's little waltz shows that simple is best.
ブラームスの小さなワルツは、シンプルがいちばんだと教えてくれます。
Simple is best. は「シンプルがいちばん」。料理やデザインの話でもよく使います。
Hold your horses! The gallop starts after the trumpets.
あわてないで!ギャロップはトランペットのあとに始まります。
「馬をおさえろ」が元。せっかちな人に「落ち着いて」と言う決まり文句です。
After 1867, the waltz became the toast of Vienna and Paris.
1867年のあと、このワルツはウィーンでもパリでも大人気になりました。
the toast of the town で「町じゅうの人気者・話題の的」。
Artist's Life came hot on the heels of The Blue Danube, just three days later.
『芸術家の生涯』は、『美しく青きドナウ』のわずか3日後に、すぐあとを追うように登場しました。
かかとにくっつくほど近くを追いかけることから。すぐあとに続くことです。
With his very last piece, Grieg's Lyric Pieces came full circle.
最後の曲で、グリーグの「抒情小曲集」はひとまわりして出発点にもどりました。
円をひとまわりして出発点にもどること。「原点に返る」という意味でも使います。
After the recital, everything's coming up roses for her.
発表会のあと、彼女は何もかも順調です。
ミュージカル『ジプシー』の歌の題から広まった言い方です。
Good night, sleep tight!
おやすみ、ぐっすり眠ってね!
寝る前のあいさつの決まり文句。親が子どもによく言います。
This Requiem was written to comfort people in grief, like a shoulder to cry on.
このレクイエムは、泣きたい人によりそう肩のように、悲しむ人をなぐさめるために書かれました。
悲しいときに話を聞いて、なぐさめてくれる人のこと。文字どおりには「泣くための肩」。
Saint-Saëns dashed off the concerto in about 17 days.
サン=サーンスは、この協奏曲を約17日でさっと書き上げました。
dash は「突進する」。手紙や作品を大急ぎで書くときに使います。
He refuses to dance to his boss's tune.
彼は上司の言いなりになるのをこばんでいます。
「人の曲に合わせて踊る」→「人の言うとおりに動く」。
For the record, Brahms himself recorded a short version of this dance in 1889.
念のため言うと、1889年にブラームス本人がこの舞曲の短い版を録音しています。
「公式の記録として」から。事実をはっきり言っておきたいときに使います。
The dance seems to move in fits and starts: it slows down, holds back, then suddenly rushes ahead.
この舞曲は、ゆっくりになったり、ためたり、急にかけ出したりして、止まりかけては進むように聞こえます。
勉強や仕事が「なかなか順調に進まない」ときにもよく使います。
The title says it all: eat, drink and be merry!
題名がすべてを語っています。食べて、飲んで、楽しもう!
聖書に由来する言い回し。「(先のことは気にせず)今を楽しもう」という意味で使われます。
Wagner caught Cosima off guard: on Christmas morning, she woke up to music on the stairs.
ワーグナーはコジマの不意をつきました。クリスマスの朝、彼女は階段から聞こえる音楽で目をさましたのです。
guard は「用心」。相手が油断しているときに、おどろかせることです。
Coppélius believes his doll has come to life.
コッペリウスは、自分の人形に命が宿ったと信じこみます。
「(話や絵、町などが)生き生きしてくる」という意味でもよく使います。
Verdi was paid to the tune of 150,000 francs for Aida.
ヴェルディは「アイーダ」で15万フランもの報酬を受け取りました。
金額の大きさを強調する言い方。もとは「〜の曲に合わせて」という意味です。
The Andante cantabile moved Tolstoy to tears.
アンダンテ・カンタービレは、トルストイが涙を流すほど、彼の心を動かしました。
move は「心を動かす」。move someone to tears で「感動で涙を流させる」という意味です。
The music sounds like child's play, but it is not easy to play.
この曲はかんたんそうに聞こえますが、ひくのはかんたんではありません。
子どもの遊び→「朝飯前」。It's child's play for her.(彼女には朝飯前だ)
"Will you come to the festival?" "Yes, I'll be there with bells on!"
「お祭りに来る?」「もちろん、張り切って行くよ!」
鈴をつけて着かざって→「大喜びで参加する」。おもにアメリカの話し言葉です。
This concerto cuts to the chase: the cello starts after just one chord.
この協奏曲は前置きなし。和音1つのあと、すぐにチェロが始まります。
映画で退屈な場面を飛ばし追いかけっこの場面へ→「さっさと本題に入る」。
Everyone has a skeleton in the closet, but in this piece the skeletons come out to dance!
だれにでも人に言えない秘密はあるもの。でもこの曲では、ガイコツが自分から出てきて踊ります!
クローゼットの中のガイコツ=かくしている秘密。イギリス英語では cupboard とも言います。
Against all odds, Smetana wrote this music after he became deaf.
あらゆる困難をのりこえ、スメタナは耳が聞こえなくなったあとにこの曲を書きました。
odds は「見込み・勝ち目」。勝ち目がほとんどないのに、という意味です。
A picture is worth a thousand words, and Mussorgsky turned pictures into music.
1枚の絵は千のことばに値する。ムソルグスキーは絵を音楽に変えました。
「百聞は一見にしかず」に近い言い方。絵は、ことばより多くを伝えるという意味です。
The bass drum in the Dies irae strikes fear into my heart.
「怒りの日」の大太鼓に、心がふるえあがります。
strike は「打つ」。大太鼓の一撃のように、心に恐怖を打ちこむイメージです。
The suite goes out with a bang, with bells ringing everywhere.
組曲は、あちこちで鐘が鳴りひびく中、派手にしめくくられます。
bang は「ドカン」という大きな音。最後を大成功で華やかに終えることです。
I might win the contest, but I won't count my chickens before they hatch.
コンクールで優勝するかもしれないけれど、とらぬたぬきの皮算用はしないでおこう。
「卵がかえる前にひよこを数えるな」。まだ手に入らないものをあてにするな、という意味です。
She likes him, but she is playing hard to get.
彼女は彼が好きだけど、わざとそっけなくしています。
「手に入りにくいふりをする」→ 恋のかけひきでじらすこと。
Escamillo loves to blow his own trumpet.
エスカミーリョは自分の自慢をするのが大好きです。
「自分のラッパを吹く」→ 自分で自分をほめる。米語では blow your own horn とも。
His rude joke hit a sour note at the party.
彼の失礼な冗談でパーティーの空気が悪くなりました。
「調子はずれの音を出す」→ 雰囲気をこわす、評判がよくない。
Van Cliburn's performance in Moscow earned a long standing ovation.
モスクワでのクライバーンの演奏は、長いスタンディング・オベーションを受けました。
ovation は「大喝采」。観客が立ち上がって拍手を送ることです。
Rise and shine! Grieg's Morning Mood is playing.
さあ起きて!グリーグの「朝」が流れているよ。
「起きて輝け」。朝、人を起こすときの元気なかけ声で、太陽がのぼるイメージです。
The troll music builds to a crescendo.
トロルの音楽は、だんだん盛り上がって最高潮に達します。
crescendo は「だんだん強く」という音楽用語。英語では「最高潮」の意味でも使います。
Anitra dances to turn heads in the desert camp.
アニトラは人目を引こうと、砂漠のテントで踊ります。
turn heads で「人をふり向かせる・注目を集める」。
This quiet music for strings really tugs at your heartstrings.
弦楽器だけのこの静かな音楽は、本当に心の琴線にふれます。
tug at one's heartstrings は「心の琴線にふれる」。heartstrings は心の糸。
When you have a big problem, take the bull by the horns.
大きな問題があるときは、勇気を出して正面から立ち向かおう。
牛の角をつかむ→「こわがらずに問題に正面からぶつかる」。
The Austrian state grant was a weight off Dvořák's shoulders.
オーストリア政府の奨学金で、ドヴォルザークは肩の荷がおりました。
肩の重い荷物がおりる、ということ。心配ごとがなくなってほっとするときに使います。
Listen to the whole piece, or you can't see the forest for the trees!
曲全体を聴かないと、木を見て森を見ず、になりますよ!
細かい所ばかり見て全体が見えないこと。イギリスでは forest を wood と言います。
The singer dreams of the good old days of spring.
歌い手は、春のなつかしいあのころを思いえがきます。
過去をなつかしむときの定番表現。少し皮肉っぽく使うこともあります。
After months of hard work, we can finally see the light at the end of the tunnel.
何か月もの苦労のあと、ようやく先が見えてきました。
長く苦しい時期の終わりが見えてきた、という意味。
With Swan Lake, Tchaikovsky spread his wings as a ballet composer.
「白鳥の湖」で、チャイコフスキーはバレエ作曲家として羽ばたきました。
鳥が翼を広げるように「独り立ちする」「新しい世界に挑む」という意味です。
The left hand keeps time like the oars of a boat.
左手は、舟のオールのように一定のリズムを保ちます。
拍子を正しく守ること。This watch keeps good time.(この時計は正確だ)のようにも使います。
In this dance, a whole day passes in the blink of an eye.
この踊りでは、まる1日があっという間に過ぎていきます。
とても短い時間のたとえ。in a flash もほぼ同じ意味です。
With this march, Tchaikovsky beat the drum for the Serbian cause.
この行進曲で、チャイコフスキーはセルビアを熱心に応援しました。
太鼓をたたいて人を集めるイメージから。「〜を熱く応援する」の意味です。
The four little swans move in lockstep.
4羽の小さな白鳥は、ぴったりそろって動きます。
前の人とすき間なく足並みをそろえて歩く行進から。「完全に歩調を合わせて」の意味です。
In the middle range, a second melody joins in to keep the first one company.
中くらいの音域で、2つ目のメロディーが最初のメロディーに寄りそうように加わります。
さびしくないように一緒にいる、ということ。I'll keep you company.(付きあうよ)
The premiere did not go well, but it was second time lucky in 1879.
初演はうまくいきませんでしたが、1879年の再演で2度目の正直となりました。
主にイギリス英語。アメリカでは third time's the charm(3度目の正直)もよく使います。
She plucked up the courage to dance alone on the big stage.
彼女は勇気をふりしぼって、大きな舞台でひとりでおどりました。
pluck は「はじく・つまむ」。勇気を「つまみ上げる」イメージで、思い切って何かをすることです。
When Moszkowski became poor, musicians in New York lent a helping hand with a concert of 15 grand pianos.
モシュコフスキが貧しくなったとき、ニューヨークの音楽家たちは15台のグランドピアノの演奏会で手を貸しました。
助けの手を貸す、ということ。困っている人を手伝うときに使います。
The joyful finale puts many listeners in high spirits.
喜びに満ちた終楽章を聴くと、多くの人が元気いっぱいになります。
in high spirits で「上機嫌で・元気いっぱいで」。
In the Bacchanale, the whole temple lets its hair down.
バッカナールでは、神殿じゅうが羽目をはずして踊ります。
let your hair down で「くつろいで羽目をはずす」。
The young pianist made a splash with a brilliant performance of this piece.
その若いピアニストは、この曲のみごとな演奏で、世間をあっと言わせました。
「水しぶきを上げる」から、「大きな話題になる、あっと言わせる」という意味に。
The cellist Fitzenhagen took liberties with the score and changed the order of the variations.
チェロ奏者フィッツェンハーゲンは楽譜を勝手に変え、変奏の順番まで入れかえました。
許可なく自由にふるまう、ということ。文章や楽譜を勝手に書きかえるときに使います。
The dream was too good to be true, and then the singer woke up.
その夢は本当とは思えないほどすてきでしたが、歌い手は目をさましてしまいます。
あまりにうまい話には裏がある、という注意にも使います。
Brahms was instrumental in getting Dvořák's music published.
ブラームスは、ドヴォルザークの曲が出版されるのに重要な役割をはたしました。
instrumental は「楽器の」のほかに「助けになる・重要な役割をはたす」という意味もあります。
The violinist played to the gallery with a dazzling, super-fast finish.
そのバイオリニストは、目のくらむような速い終わり方で客席をわかせました。
gallery は劇場の安い天井桟敷の席。そこの客を喜ばせる演技が由来です。
Brahms asked Joachim for help, because two heads are better than one.
ひとりよりふたりのほうがいいので、ブラームスはヨアヒムに助けを求めました。
日本語の「三人寄れば文殊の知恵」に近いことわざ。英語では「ふたり」です。
Tchaikovsky and von Meck wrote many letters, but they kept each other at arm's length and agreed never to meet.
チャイコフスキーとフォン・メック夫人はたくさんの手紙を書きましたが、会わないと決めて、おたがいに距離をおきました。
腕をのばした長さより近づけない、ということ。親しくなりすぎないようにすることです。
'Rhapsody' sounds free, but there is more to this piece than meets the eye: it is built in solid sonata form.
「ラプソディ」は自由な感じがしますが、この曲には見かけ以上のものがあります。しっかりしたソナタ形式でできているのです。
目に見える以上のものがある、ということ。more to it than meets the eye の形で。
Dvořák wrote this quartet while riding the wave of his hit Slavonic Dances.
ドヴォルザークは、『スラヴ舞曲』の大ヒットの勢いに乗って、この四重奏曲を書きました。
波に乗るサーファーのように、うまくいっている流れに乗ることです。
Borodin wore many hats: chemist, teacher, cellist and composer.
ボロディンは化学者、先生、チェロ弾き、作曲家と、いくつもの役割をこなしました。
仕事ごとに帽子をかぶりかえるイメージ。1人で何役もこなす人に使います。
Brahms's thank-you gift was a little tongue in cheek.
ブラームスのお礼の贈り物は、ちょっとふざけ半分でした。
「ほおに舌を当てて」→ 本気に見えて実は冗談、という意味。
Laughter and tears are two sides of the same coin.
笑いと涙は表裏一体です。
「同じコインの表と裏」→ 正反対に見えて、深くつながっているもの。
Tchaikovsky's words about the Serenade ring true when we hear the music.
セレナーデを聴くと、チャイコフスキーの言葉が本当らしく感じられます。
鐘のように「本物の音がする」こと。話や説明が本当らしく、信じられると思えるときに使います。
The caravan keeps moving across the steppe, rain or shine.
雨でも晴れでも、隊商は草原を進み続けます。
rain or shine は「雨でも晴れでも=どんなことがあっても」。予定を変えない時に使います。
Romeo and Juliet are the most famous star-crossed lovers in the world.
ロメオとジュリエットは、世界でいちばん有名な悲運の恋人たちです。
シェイクスピアの劇の前口上から。星(運命)にめぐまれない恋人たちのことです。
Rome wasn't built in a day: Tchaikovsky made sketches in Rome and finished the score later in Russia.
ローマは一日にして成らず。チャイコフスキーはローマでスケッチを書き、あとでロシアで楽譜を仕上げました。
大きなことをなしとげるには時間がかかる、ということわざ。あせらないで、という意味も。
In this song, a love of singing runs in the family.
この歌では、歌を愛する心が家族に代々受けつがれています。
才能や性格などが「家系に流れている」こと。音楽好きの家族にもぴったりの表現です。
The sonata was never finished, but its slow movement stands on its own two feet as Élégie.
ソナタは完成しませんでしたが、そのゆっくりした楽章は『エレジー』としてひとり立ちしています。
自分の2本の足で立つ、ということ。人の助けなしにやっていけるという意味です。
This piece keeps every violinist on their toes.
この曲を弾くヴァイオリニストは、一瞬も気がぬけません。
つま先立ちで、いつでも動けるようにしているようすから。keep someone on their toes の形も。
We had dinner under the stars.
私たちは星空の下で夕食をとりました。
野外で夜を過ごすときの決まった言い方。ロマンチックな場面によく使います。
At first, the violin plays second fiddle to the cello.
はじめは、バイオリンがチェロのわき役にまわります。
play second fiddle は「わき役をつとめる」。fiddle はバイオリンのくだけた言い方です。
Calling this concerto 'tiny' is the understatement of the year!
この協奏曲を「ちっちゃい」と呼ぶなんて、ひかえめにもほどがあります!
understatement は、実際より小さく、ひかえめに言うこと。冗談や皮肉にもよく使います。
These folk tunes were passed down by word of mouth until Lindeman wrote them down.
これらの民謡は、リンデマンが書きとめるまで口づてに伝えられてきました。
書かれた物ではなく、人から人へ話して伝わることです。うわさや評判にも使います。
This piece is like the greatest hits of the opera Carmen.
この曲は、オペラ「カルメン」の名曲ベスト集のようです。
歌手のベストアルバムの題によく使われます。比喩で「代表的なもの」の意味にも。
Brahms gave his symphony a low-key ending.
ブラームスは交響曲をひかえめに終わらせました。
もとは「低い調子の」。今は「目立たない・さりげない」の意味で日常的に使います。
After his trip, Chabrier rhapsodized about Spanish music and dance.
旅のあと、シャブリエはスペインの音楽と踊りについて熱く語りました。
rhapsody(狂詩曲)から来た語。夢中になって大げさにほめちぎることです。
When this waltz starts, spring is in the air.
このワルツが始まると、春の気配がただよいます。
in the air は「空気中にただよって」。Love is in the air(恋の予感)とも言います。
By celebrating a writer from his home city of Bergen, Grieg went back to his roots.
ふるさとベルゲン出身の作家をたたえることで、グリーグは自分のルーツに立ち返りました。
roots は「根」。自分の出身や原点にもどることを言います。
In the finale, Brahms took a leaf out of Bach's book.
最終楽章で、ブラームスはバッハのやり方を手本にしました。
人の本から1ページ(leaf)をもらう、から「よいやり方をまねる・手本にする」。
Barinkay finds treasure, and Strauss struck gold with this operetta.
バリンカイは宝を見つけ、シュトラウスもこのオペレッタで大当たりしました。
金を掘り当てる→「大成功する」。He struck gold with his new song. のように使います。
Dvořák wanted this symphony to set the world on fire.
ドヴォルザークは、この交響曲で世界をあっと言わせたいと思っていました。
「世界に火をつける」。すごいことをして大評判になる、という意味です。
The Swan was the odd one out: it was the only part published in his lifetime.
「白鳥」はひとつだけ特別で、作曲家の生前に出版された唯一の曲でした。
たくさんの中で、1つだけ性質がちがうもの。クイズの「仲間はずれさがし」にも使います。
In the finale, the organist pulls out all the stops.
最後の楽章で、オルガン奏者は全力を出しきります。
もとはオルガンの「ストップ」(音色を選ぶつまみ)を全部引き出して、最大の音を出すこと。
The part for glass harmonica gives the music a crystal-clear sparkle, like light in water.
グラスハーモニカのパートが、水の中の光のような、すみきったきらめきをそえます。
水晶のようにすんでいる、ということ。「とてもわかりやすい」という意味でもよく使います。
The budget problem was the elephant in the room, but nobody mentioned it.
予算の問題は、みんな気づいているのにだれも口にしない「部屋の中の象」でした。
部屋の中の象→大きすぎて無視できないのに、だれも話題にしない問題のこと。
This piece is a little flight of fancy, fluttering like a butterfly.
この曲は、チョウのようにひらひら舞う、小さな空想の旅です。
fancy は「空想」。空を飛ぶような自由な想像に使います。現実ばなれした考えの意味も。
After the long winter, the whole garden sprang to life.
長い冬のあと、庭じゅうが急に生き生きとしてきました。
spring は「春」のほかに「はねる・飛び出す」。眠っていたものが急に動き出す様子です。
The guitar version has almost stolen the piano's thunder.
ギター版は、ピアノ版のお株をすっかりうばってしまいました。
劇作家デニスの雷の効果音が、彼の劇の打ち切り後、同じ劇場の別の劇で使われた話が由来とされます。
The flute melody is so simple that you will soon hum along.
フルートのメロディーはとてもシンプルなので、すぐにいっしょにハミングしたくなります。
hum は口を閉じて歌うこと。along で「(曲に)合わせていっしょに」の感じになります。
In the middle, the violin melody seems to catch fire.
途中で、バイオリンのメロディーに火がついたように燃えあがります。
火がつく→比喩で「急に盛り上がる・人気が出る」。The idea caught fire. のようにも。
Dvořák tried to fix his old quintet, but in the end he started from scratch and wrote a new one.
ドヴォルザークは古い五重奏曲を直そうとしましたが、結局ゼロから新しく書きました。
scratch は競走のスタートの線。何もないところから始めることです。
Let's give the orchestra a big round of applause!
オーケストラに盛大な拍手を送りましょう!
round は「ひとしきり」。司会者が「拍手をどうぞ!」と呼びかけるときの決まり文句です。
In this song, the piano and the voice seem to go their own way.
この歌では、ピアノと歌が、それぞれわが道を行くように聞こえます。
人に合わせず、自分の思うように進むことです。go their own ways で「別々の道を行く」。
Paderewski pulled his friends' legs with a 'new Mozart' piece.
パデレフスキは「モーツァルトの新曲」で友だちをかつぎました。
「足を引っぱる」ではなく「からかう」の意味。I'm just pulling your leg.(冗談だよ)
Scheherazade always ended her stories on a cliffhanger.
シェエラザードはいつも、続きが気になるところで話を終えました。
cliffhanger は「続きが気になる終わり方」。がけにぶらさがったまま次回へ、が語源です。
The quiet, solemn opening is a prelude to a joyful festival.
静かで厳かな始まりは、喜びのお祭りの前ぶれです。
a prelude to 〜 は「〜の前ぶれ・序章」。音楽の「前奏曲」から来た言い方です。
Satie's music seems to say, 'Take your time.'
サティの音楽は「ゆっくりでいいんだよ」と言っているようです。
take your time は「あせらず、ゆっくりどうぞ」。相手をせかさない、やさしい言い方です。
'Semper Fidelis' means staying faithful through thick and thin.
「センパー・ファイデリス」は、どんなときも忠実であり続けるという意味です。
しげみ(thick)も開けた所(thin)も通りぬけて、の意味から。友情や忠誠によく使います。
Some people jump the gun and clap before the symphony really ends.
交響曲が本当に終わる前に、早とちりして拍手してしまう人もいます。
スタートの号砲より先に走り出す→「フライングする・早まる」。
The first two Gymnopédies are like two peas in a pod.
第1番と第2番は、うり二つです。
1つのさやに入った豆のようにそっくり。ふつうは2人や2つを指して使います。
Debussy switched the numbers in his orchestration, so it is easy to get your wires crossed about which piece is 'No. 1.'
ドビュッシーは管弦楽版で番号を入れかえたので、どれが「第1番」なのか取りちがえやすいのです。
電話線がこんがらがって混線することから。勘ちがいや行きちがいのことです。
The words of the Pie Jesu ask God to let the dead rest in peace.
ピエ・イエズの歌詞は、亡くなった人が安らかに眠れるよう神に願います。
お墓に刻まれる R.I.P. のもとの形。ラテン語 Requiescat in pace の英訳です。
The score says to play very firmly and playfully. Can the orchestra keep a straight face?
楽譜には「とてもしっかり、ふざけて」とあります。オーケストラは笑わずにいられるでしょうか?
笑いをこらえて、まじめな顔をしていることです。
Good night and sweet dreams, my little one.
おやすみ、いい夢を見てね、おちびちゃん。
寝る前のあいさつ。Good night と組み合わせて、家族や友だちにやさしく使います。
After the war, Clemenceau was the man of the hour.
戦争のあと、クレマンソーは時の人でした。
今まさに話題の中心にいる人を指します。女性なら the woman of the hour。
The two countries worked hand in hand.
2つの国は手を取り合って協力しました。
もとの題名そのもの。「いっしょに」「切りはなせない関係で」の意味でも使います。
The Washington Post was a newspaper, and its readers liked their news hot off the press.
ワシントン・ポストは新聞で、読者は刷り上がったばかりのニュースを楽しみにしていました。
印刷機(press)から出たばかりで熱い、のイメージ。最新ニュースや新製品に使います。
In this symphony, Dvořák seems to stop and smell the roses of the Czech countryside.
この交響曲で、ドヴォルザークはチェコの田舎で足を止めて、自然を楽しんでいるようです。
忙しくても立ち止まってバラの香りをかぐ、ということ。身近な楽しみを味わおうという意味です。
It's a small world: Debussy's childhood piano teacher was Verlaine's mother-in-law.
世間はせまいものです。ドビュッシーの子どものころのピアノの先生は、ヴェルレーヌの奥さんのお母さんでした。
思いがけない所で知り合いとつながっていたときに言う決まり文句です。
Last but not least, let's listen to No. 5, the oldest Gnossienne.
最後になりましたが大切な1曲、いちばん古いグノシエンヌの第5番を聴きましょう。
紹介やスピーチのしめくくりで「最後だけど、おとっていない」と言うときの決まり文句。
Sousa kept everyone in the dark: he never clearly said who the Thunderer was.
スーザはみんなに秘密にしたまま。サンダラーがだれなのか、はっきり言いませんでした。
暗やみに置いておく、ということ。大事なことを人に知らせないでおくことです。
The bandmaster brushed off the march, but Teike had the last laugh.
楽長はその行進曲を相手にしませんでしたが、最後に笑ったのはタイケでした。
ばかにされた人が、結局は成功して見返すときに使います。
When the dancers leaped high, they brought the house down in Paris.
ダンサーたちが高く跳ぶと、パリの劇場は割れんばかりの拍手につつまれました。
bring the house down は「劇場をわかせる・大喝采をあびる」。house は劇場のことです。
I found an old score of Rêverie for a song.
「夢」の古い楽譜を、ただ同然の値段で見つけました。
for a song は「ただ同然で・とても安く」。歌1曲分ほどの安い値段で、というイメージです。
Pianists must read between the lines of Satie's strange instructions.
ピアニストは、サティのふしぎな指示にかくれた意味をくみ取らなければなりません。
read between the lines は「行間を読む・かくれた意味をくみ取る」。手紙や話の本音を読むときに。
The town rolled out the red carpet for the visiting nobles.
町は、訪れた貴族たちを盛大に歓迎しました。
大切なお客のために赤いじゅうたんをしくことから、「手厚くもてなす」という意味です。
Young Debussy sold piano pieces to make ends meet.
若いドビュッシーは、生活をやりくりするためにピアノ曲を売りました。
収入と支出の「両はし(ends)」を合わせる、つまり赤字を出さずに暮らすことです。
Satie wrote 'open your head,' but maybe he meant 'open your mind.'
サティは「頭を開いて」と書きましたが、「心を開いて」の意味かもしれません。
新しい考えを受け入れること。keep an open mind(先入観を持たない)もよく使います。
When the march began, the cadets fell in line.
行進曲が始まると、生徒たちは整列しました。
列に加わる意味から、「ルールや周りの考えにしたがう」という意味にも使います。
Granados made a name for himself with his Spanish Dances.
グラナドスは「スペイン舞曲」で名をあげました。
「自分の名前を作る」から「評判を得て有名になる」の意味。
The dancers fall into step with the slow tango rhythm.
踊り手たちは、ゆったりしたタンゴのリズムに足並みをそろえます。
行進や踊りで足並みがそろうこと。比喩で「周りと調子を合わせる」にも使います。
In this piece, the notes sound as light as a feather.
この曲では、音が羽のように軽く聞こえます。
(as) light as a feather は「羽のように軽い」。物の重さにも、気分の軽さにも使えます。
Mühlfeld's playing breathed new life into Brahms's composing.
ミュールフェルトの演奏は、ブラームスの作曲に新しい命をふきこみました。
breathe は「息をする」。息で音を出す管楽器にぴったりの表現です。
With its jingling tambourine, this overture is the life and soul of the party.
タンブリンが鳴りひびくこの序曲は、まさにパーティーの盛り上げ役です。
「パーティーの命と魂」。その人がいると場がぱっと明るくなる人のことです。
After listening to Grieg's Notturno, let's call it a night.
グリーグの夜想曲を聴いたら、今夜はおしまいにしましょう。
仕事や遊びを「今日はここまで」と切り上げるときの決まり文句です。
Grandma told us stories about trolls and other things that go bump in the night.
おばあちゃんは、トロルなど夜中にガタゴト音を立てるものたちの話をしてくれました。
おばけや妖怪など、夜にあらわれるこわいものを、少しおどけて言う決まり文句です。
My heart skipped a beat when I heard the first notes.
最初の音を聞いたとき、胸がどきっとしました。
beat は「拍」。拍が1つ飛ぶほど、うれしさや驚きでドキッとすることです。
Satie was a law unto himself: he gave this piece no title or number.
サティは自分のルールで動く人。この曲には題名も番号もつけませんでした。
自分が自分の法律、ということ。人のルールに従わず、自分のやり方を通す人です。
This little guitar piece can bring a tear to your eye.
この小さなギター曲は、涙をさそいます。
感動や切なさで、思わずじんわり涙が出るときに使います。
Tchaikovsky wanted to keep the celesta under wraps.
チャイコフスキーはチェレスタのことを秘密にしておきたかったのです。
wraps は「包み」。包みにくるんで見せない=秘密にしておく、という意味です。
The flowers are having a ball in the Land of Sweets.
お菓子の国で、花たちは思いっきり楽しんでいます。
ball は「舞踏会」。舞踏会のように楽しい時間をすごす、というくだけた表現です。
The dancers in the Trepak look as fit as a fiddle.
トレパックの踊り手たちは、とても元気いっぱいに見えます。
「とても元気で健康」という決まり文句。fiddle はバイオリンのくだけた言い方ですが、由来ははっきりしません。
Canio is heartbroken, but the show must go on.
カニオは悲しみのどん底にいますが、それでも舞台は続けなければなりません。
芸能の世界から生まれた言葉。つらいことがあっても仕事や予定は続ける、という意味です。
The guitarist played Asturias as an encore.
そのギタリストはアンコールにアストゥリアスを弾きました。
フランス語で「もう一度」。英語では「追加の演奏」の意味の名詞として使います。
This gentle music could lull a baby to sleep.
このやさしい音楽なら、赤ちゃんを寝かしつけられそうです。
lull は「なだめる、静める」。lullaby(子守歌)と同じ仲間の言葉です。
In this overture, the cellos and double basses sit this one out.
この序曲では、チェロとコントラバスはお休みです。
ダンスで1曲休んで座っていることから。「今回はやめておく」という意味です。
I wouldn't skip this tea dance for all the tea in China!
どんなことがあっても、このお茶の踊りは飛ばしません!
「中国のお茶を全部もらっても」いやだ、という強い否定。くだけた言い方です。
The 'Arabian Dance' is based on a Georgian lullaby. Things are not always what they seem!
『アラビアの踊り』のもとはジョージアの子守歌。物事は見かけどおりとはかぎりません!
見た目や名前にだまされないで、という意味のことわざ風の言い方です。
In the middle, the trumpets suddenly pipe up.
まん中で、トランペットが急に声をあげます。
pipe は「笛」。笛が鳴りだすように、急に口をはさむことを言います。
When I'm down in the dumps, I listen to this sad but beautiful piece.
落ちこんでいるとき、わたしはこの悲しくも美しい曲を聴きます。
「ふさぎこんでいる」というくだけた言い方。この意味では、dumps は必ず the dumps の形で使います。
A publisher said the serenade would not sell, but history proved him wrong.
ある出版社はこのセレナードは売れないと言いましたが、歴史がそのまちがいを証明しました。
「無理だ」と言った人に、結果でまちがいを示すことです。
The melody seems to change direction on a whim.
メロディーは、気まぐれに方向を変えるように聞こえます。
caprice(奇想曲)も「気まぐれ」の意味。whim は「ふとした思いつき」です。
This gentle intermezzo touches the hearts of many listeners.
このおだやかな間奏曲は、多くの人の心を打ちます。
touch someone's heart で「人の心を打つ・感動させる」。
The quiet ending of this symphony leaves a lasting impression.
この交響曲の静かな終わり方は、いつまでも心に残ります。
leave a lasting impression で「強く心に残る印象をあたえる」。
Far away in New York, Dvořák dreamed of home sweet home in Bohemia.
遠いニューヨークで、ドヴォルザークはなつかしいボヘミアのわが家を夢見ました。
なつかしいわが家、という気持ち。19世紀の歌「ホーム・スイート・ホーム」(埴生の宿)から広まりました。
Dvořák finished the quartet in no time.
ドヴォルザークはあっという間にその四重奏曲を書き上げました。
「時間ゼロで」から「すぐに、あっという間に」。日常会話でよく使います。
When the operetta deal fell through, the march was saved by the bell—the Liberty Bell gave it a new life.
オペレッタの話はまとまりませんでしたが、その行進曲は危ないところで救われました。自由の鐘が新しい命をあたえたのです。
ボクシングで、ゴングが鳴ってピンチをのがれることから生まれたと言われる表現です。
In the dark forest, Gretel took a deep breath and composed herself.
暗い森の中で、グレーテルは深呼吸して気持ちを落ち着けました。
compose は「作曲する」のほか「(心を)整える」の意味も。
The four players work in concert to paint one picture.
4人の奏者が協力して、1つの絵をえがきます。
concert には「演奏会」のほかに「協調」の意味も。act in concert で「協力して行動する」。
To my surprise, the score says 'with astonishment.'
おどろいたことに、楽譜には「おどろきをもって」と書いてあります。
much to my surprise とすると「とてもおどろいたことに」。文の頭に置くことが多い表現です。
For many parents, a little child is the apple of their eye.
多くの親にとって、小さな子どもは目に入れても痛くない存在です。
とてもかわいがっている子どもや大切な人に使います。聖書にも出てくる古い表現です。
The music has an ebb and flow, just like the sea.
その音楽には、海のような満ち引きがあります。
潮が引く(ebb)と満ちる(flow)から。物事の盛り上がりと落ち着きのくり返しにも使います。
This military march crossed over into country music.
この軍隊の行進曲は、カントリー音楽の世界にまで広がりました。
音楽では、別のジャンルでもヒットすることを言います。crossover(クロスオーバー)も同じ仲間。
Many piano students learn the Humoresque by heart.
ピアノを習う多くの人が、ユーモレスクを暗譜します。
「心で覚える」=暗記する。楽譜を見ずに弾けるように覚えるときにも使います。
The violin solo is so beautiful that it may take your breath away.
バイオリンのソロがあまりに美しくて、息をのむかもしれません。
感動して息が止まるほど、という意味。景色や演奏をほめるときに使います。
Make way for the sardar and his men!
サルダールとその部下たちに道をあけよ!
行列や大切な人のために道をあけること。「〜に場所をゆずる」の意味でも使います。
Dvořák's return to Bohemia reminds us that home is where the heart is.
ドヴォルザークがボヘミアへ帰ったことは、「心のある所こそ自分の家」という言葉を思い出させます。
home is where the heart is で「大切な人や思い出がある所こそが家」。
Her performance of the étude was a real tour de force.
彼女のその練習曲の演奏は、まさに圧巻の離れわざでした。
フランス語から来た英語で「力わざ」。作品や演奏がすばらしいときのほめ言葉です。
With this minuet, young Ravel got a foot in the door of the music world.
このメヌエットで、若いラヴェルは音楽界への足がかりをつかみました。
ドアに足をはさんで閉められないようにする様子から。就職や業界入りの第一歩に使います。
Sousa wrote this march for a big fair that wanted to put the American South on the map.
スーザは、アメリカ南部の名を広めようとした大博覧会のために、この行進曲を書きました。
地図にのるほど有名にする、という意味。町や人、会社などに使います。
Time flies! It's already our wedding anniversary again.
時がたつのは早いね!もうまた結婚記念日だよ。
time flies は「時がたつのは早い」。楽しい時ほど早く感じる、という気持ちをこめて使います。
In the opera, merchants from far and wide sing about their homelands.
オペラでは、あちこちから来た商人たちが、自分のふるさとを歌います。
far(遠く)と wide(広く)で「いろいろな所から」。come from far and wide の形が多いです。
For Rodolfo and Mimì, it was love at first sight.
ロドルフォとミミにとって、それはひと目ぼれでした。
「最初に見た瞬間の恋」。It was love at first sight. の形でよく使います。
Your hands are icy! Well, cold hands, warm heart.
手が氷みたい!でも、手が冷たい人は心が温かいって言うよね。
英語のことわざ。手が冷たい人をなぐさめたり、ほめたりするときに使います。
The new leader was a wolf in sheep's clothing.
新しいリーダーは、羊の皮をかぶったオオカミでした。
やさしく無害そうに見せかけて、じつは危険な人のこと。ただ変装しているだけの人には使いません。
The new march passed its first test with flying colors.
その新しい行進曲は、最初の試練を見事にクリアしました。
勝った船が旗(colors)をなびかせて帰ったことから。pass with flying colors で「見事合格」。
The circus show had all the bells and whistles: clowns, lights, and loud music.
そのサーカスには、ピエロにライトに大音量の音楽と、あらゆるおまけがそろっていました。
昔の遊園地のオルガンについていた鐘や笛が由来という説があります。
Ravel was his own worst critic: he said this lovely piece was poorly constructed.
ラヴェルは自分にいちばん厳しい人でした。この美しい曲を「つくりがまずしい」と言ったのです。
他人より自分に厳しく、自分の作品の欠点ばかり見てしまう人に使います。
With this hit, Joplin called the tune for a whole generation of ragtime pianists.
このヒットで、ジョプリンはひとつの世代のラグタイム・ピアニストたちをリードする存在になりました。
演奏する曲を決める人=場を仕切る人、のイメージ。お金を出す人が決める、の意味でも使います。
Guitarists spend years fine-tuning their tremolo.
ギタリストたちは何年もかけてトレモロをみがき上げます。
tune(調律する)を細かく行うこと。計画や機械の「微調整」にも使います。
Get up now! The early bird catches the worm.
さあ起きて!早起きは三文の徳だよ。
早起きの鳥が虫をつかまえる=早く動く人が得をする、ということわざ。an early bird は「早起きの人」。
Sousa's march tried to build bridges between America and other countries.
スーザの行進曲は、アメリカとほかの国々の間に橋をかけようとしました。
本物の橋ではなく、仲の悪い人や国どうしの関係をよくすることを言います。
Rusalka reaches for the moon and sings of her love.
ルサルカは大きな願いをいだき、月に向かって恋を歌います。
reach for the moon で「大きな望みをいだく」。reach for the stars とも言います。
The violinist is as busy as a bee in this piece.
この曲では、バイオリン奏者は大いそがしです。
as busy as a bee は「ハチのようにいそがしい=大いそがし」。よく働く人にも使います。
He still carries a torch for his first love.
彼は今も初恋の人を思い続けています。
片思いや終わった恋の相手を、ずっと思い続けること。torch はたいまつのことです。
After his first symphony failed, Rachmaninoff bounced back with this concerto.
交響曲第1番の失敗のあと、ラフマニノフはこの協奏曲で見事に立ち直りました。
bounce back は「(失敗や病気から)立ち直る」。ボールがはね返るイメージです。
When you listen to Jeux d'eau, just relax and go with the flow.
「水の戯れ」を聴くときは、ただ力をぬいて流れに身をまかせましょう。
無理に逆らわず、自然な流れにまかせること。「気楽にいこう」の意味でも使います。
At the graduation ceremony, the school band rose to the occasion and played the march perfectly.
卒業式で、学校のバンドは期待にこたえ、この行進曲を見事に演奏しました。
occasion は「特別な場面」。いざというときに、うまくやってのけることです。
By 1901, Rachmaninoff had hit his stride again and finished his Second Piano Concerto.
1901年、ラフマニノフはふたたび調子をとりもどし、ピアノ協奏曲第2番を完成させました。
stride は大またの歩幅。自分のペースをつかんで、調子よく進むことです。
Sousa had high hopes for this new march.
スーザはこの新しい行進曲に大きな期待をいだいていました。
「〜に期待している」は have high hopes for ~。前向きな気持ちを表します。
The easy winners on the cover look ready to win hands down.
表紙の選手たちは、いかにも楽勝しそうです。
競馬で、騎手が手綱を引きしめずに手を下ろしたままでも勝てる様子から来たと言われます。
Before your piano recital, your teacher might say, 'Break a leg!'
ピアノの発表会の前に、先生が「がんばって!」と言ってくれるかもしれません。
舞台に出る人にかける「がんばって」。由来には諸説あります。
On Saturday night, people kicked up their heels to ragtime.
土曜の夜、人々はラグタイムに合わせてはしゃいで楽しみました。
かかとをけり上げて踊る様子が元。思いきり楽しむときに使います。
When he married Alma, Mahler must have been on cloud nine.
アルマと結婚したとき、マーラーはきっと天にものぼる気持ちだったでしょう。
「9番目の雲の上」にいるほど幸せ、という意味。由来には諸説あります。
In this piece, East meets West on the piano.
この曲では、ピアノの上で東洋と西洋が出会います。
東と西の文化がまざり合うこと。料理やファッションの紹介でもよく見かける言い方です。
It's raining cats and dogs in this garden!
この庭はどしゃぶりです!
ネコとイヌがふってくるほどの大雨。由来には諸説あり、はっきりしていません。
Debussy told Ravel to leave well enough alone and not change a note.
ドビュッシーはラヴェルに、1音も変えずにそのままにしておくよう言いました。
「今のままで十分よい」ので、いじってだめにするな、という意味。イギリスでは leave well alone。
Strike up the band, and let's march to Piccadilly!
さあ演奏を始めよう、ピカデリーまで行進だ!
strike up は「演奏を始める」。strike up a conversation(会話を始める)にも使います。
Butterfly waited up for her husband all night.
蝶々さんは、夫の帰りを一晩じゅう寝ないで待ちました。
家族などの帰りを、起きたまま待つこと。Don't wait up for me.(先に寝てて)もよく使います。
A piece this beautiful comes along only once in a blue moon.
これほど美しい曲は、めったに生まれません。
once in a blue moon は「めったにない」。ひと月に2回目の満月を blue moon と呼ぶことも。
La mer is a symphony of wind, waves, and light.
『海』は、風と波と光が見事に調和した作品です。
a symphony of 〜 は「〜が見事に調和したもの」。色・音・香りなどによく使います。
Don't worry, I won't tell anyone your secret. My lips are sealed.
心配しないで。あなたの秘密はだれにも言いません。口はかたいですから。
「口をかたく閉じている」→「秘密はだれにも言わない」。約束するときの決まり文句です。
On reflection, Debussy decided to rewrite the piece.
よく考えたすえ、ドビュッシーはこの曲を書き直すことにしました。
reflection は「反映」と「熟考」の両方の意味。水に映すように、心にもう一度映して考えるイメージです。
Great oaks from little acorns grow: a short contest entry grew into this whole sonatine.
大きなカシの木も小さなドングリから。コンテスト用の短い楽章が、ソナチネ全体に育ちました。
大きなカシの木も小さなドングリから育つ、ということわざ。大きな成功も小さな一歩からです。
The gracioso plays the fool, but his song is a little sad.
道化師はおどけてみせますが、その歌は少しさびしげです。
わざとふざけて人を笑わせること。clown around も似た意味です。
Ravel was not afraid to rock the boat with bold new sounds.
ラヴェルは大胆な新しい響きで、波風を立てることをおそれませんでした。
舟をゆらすと乗っている人がこまることから、「今の落ち着いた状態を乱す」という意味に。
Joplin, the king of ragtime, stepped out of his comfort zone with this concert waltz.
ラグタイムの王様ジョプリンは、この演奏会用ワルツで、慣れた世界から一歩ふみ出しました。
comfort zone は「居心地のよい慣れた範囲」。新しいことに挑戦するときに使います。
A famous story says Bagley threw the march away, but one person's trash is another person's treasure.
有名な話では、バグリーは行進曲を捨てたそうですが、ある人のゴミは別の人の宝物なのです。
いらないと思った物も、ほかの人には大切な物になるということ。man's で言うことも多いです。
After the failure of his First Symphony, Rachmaninoff rose from the ashes.
交響曲第1番の失敗のあと、ラフマニノフは灰の中からよみがえりました。
自分の灰からよみがえる伝説の鳥フェニックス(不死鳥)から。大失敗からの復活に使います。
The broad trio melody makes you want to walk tall.
中間部の堂々としたメロディーを聴くと、胸をはって歩きたくなります。
背すじをのばして歩くことから。自信と誇りをもって行動するという意味です。
First it was 'The Rose of Tuscany', then 'Florentiner'. A rose by any other name would sound as sweet!
最初は『トスカーナのばら』、のちに『フローレンティナー』。名前が変わっても、すてきな曲はすてきなままです!
シェイクスピアの「ばらはほかの名でよんでも香りは同じ」から。名前より中身という意味です。
Gladiolus Rag and Maple Leaf Rag are cut from the same cloth.
グラディオラス・ラグとメイプル・リーフ・ラグは、よく似た兄弟のような曲です。
同じ布から切り出した服のように、性格や作りがそっくりなことを言います。
Cakewalk, ragtime, and all that jazz: American rhythms came to Paris.
ケークウォーク、ラグタイム、そういったもろもろ。アメリカのリズムがパリにやってきました。
and all that jazz は「〜など、そういったもろもろ」。会話で「いろいろ」をまとめる言い方です。
Practice makes perfect, but even Doctor Gradus can be boring!
練習を重ねれば上手になる。でもグラドゥス博士だって、退屈なことはあるのです!
practice makes perfect は「練習を重ねれば完ぺきになる」。継続の大切さを表すことわざです。
By the end of the lullaby, Jimbo had nodded off.
子守歌が終わるころには、ジンボーはうとうと眠りこんでいました。
眠くて首がこくりとたれる(nod)様子から。思わず居眠りすることです。
I'm snowed under with homework this week.
今週は宿題にうもれています。
雪にうもれて身動きがとれないイメージから。仕事や用事が山ほどあるときに使います。
Castanets and tambourines spice things up in the final fiesta.
最後のお祭りでは、カスタネットとタンバリンが場をもり上げます。
spice は「香辛料」。たいくつなものに変化や刺激を加えるときに使います。
A girl at the fair may have caught Sousa's eye.
博覧会のある女の人が、スーザの目にとまったのかもしれません。
思わず見てしまうほど目立つときに使います。物にも人にも使えます。
Adding lyrics in 1910 sweetened the deal for music buyers.
1910年に歌詞をつけたことで、楽譜を買う人にとってもっと魅力的になりました。
取引(deal)をあまく(sweeten)するから。相手がよろこぶ条件を足すときに使います。
Joplin wanted pianists to take it slow when they played ragtime.
ジョプリンは、ピアニストにラグタイムをあせらずゆっくり弾いてほしいと考えていました。
急がず、落ち着いてゆっくり進めるときの表現です。「無理しないでね」の意味でも使います。
For any pianist, Rach 3 is a mountain to climb.
どんなピアニストにとっても、ラフ3は乗りこえるべき高い山です。
目の前に高い山がそびえるイメージ。have a mountain to climb で「大変な課題がある」。
This quiet piece paints a lonely, frozen landscape in the dead of winter.
この静かな曲は、真冬のさびしく凍った景色をえがいています。
dead は「いちばん静かで深いとき」。in the dead of night(真夜中に)とも言います。
Holst's First Suite set the bar high for band music.
ホルストの第1組曲は、吹奏楽の音楽に高い基準を作りました。
走り高とびのバーを高く置くことから。「目標・レベルを高くする」という意味です。
Debussy tones down the colors and paints the girl in soft light.
ドビュッシーは色をおさえて、少女をやわらかな光の中に描きます。
tone down は「(色・音・ことばの調子を)やわらげる」。言いすぎをおさえる時にも使います。
Out of the blue, I remembered the old legend of the sunken cathedral.
とつぜん、しずんだ大聖堂の古い伝説を思い出しました。
out of the blue は「とつぜん・思いがけず」。青空から急に何かが現れるイメージです。
With its snappy chords and silly little tunes, this prelude is a laugh a minute.
歯切れのよい和音とおどけた小さなメロディーで、この前奏曲は笑いの連続です。
1分ごとに笑いがある、ということ。とてもおもしろい人や話、番組に使います。
Close your eyes and set sail with this music.
目を閉じて、この音楽といっしょに出航してみましょう。
set sail は「帆を張って出発する」。新しい挑戦を始めるときの比喩にも使います。
Puck loves to play tricks on people in the forest.
パックは森の人たちにいたずらをするのが大好きです。
play a trick on 〜で「〜をからかう、いたずらする」。play は「演奏する」と同じ単語です。
Don't worry, you don't have to play it at a snail's pace!
だいじょうぶ、カタツムリみたいにのろのろ弾かなくていいんです!
とてもおそいことのたとえ。The traffic moved at a snail's pace. のように使います。
Once upon a time, a princess fell into a deep sleep.
むかしむかし、お姫さまが深い眠りにつきました。
おとぎ話の決まった始まり方。終わりは and they lived happily ever after が定番です。
The concert kept everyone guessing: who wrote these waltzes?
その演奏会は、みんなにあれこれ考えさせました。このワルツはだれの曲?
結末や正体を最後まで明かさないときに使います。ミステリーの紹介にもぴったり。
Holst was a teacher, a composer and a conductor. He had many irons in the fire.
ホルストは先生で作曲家で指揮者。いくつもの仕事をかかえていました。
かじ屋が火の中にたくさんの鉄を入れて熱しておくことから。同時に多くのことを進めている様子。
In the opera version, a great soprano can sing this aria like a bird.
オペラ版では、すぐれたソプラノ歌手が、このアリアを小鳥のように美しく歌います。
とても美しく歌うことのたとえ。歌のうまい人をほめるときに使います。
The birds start singing at the crack of dawn.
鳥たちは夜明けとともに歌い始めます。
crack は「割れ目」。夜の闇が割れて光がさす瞬間のイメージ。「朝早く」の意味でよく使います。
The faint Marseillaise at the end is Debussy's witty parting shot.
最後にかすかに聞こえる『ラ・マルセイエーズ』は、ドビュッシーのしゃれた去りぎわのひとことです。
去りながら放つ一発のこと。立ち去るときに言う、印象に残る言葉に使います。
At the premiere, the flutist played offstage, so the music seemed to come out of thin air.
初演ではフルート奏者が舞台のかげで吹いたので、音楽はどこからともなく聞こえてくるようでした。
うすい空気の中から、ということ。何もない所から急に現れるときに使います。
The Finale gives you the best of both worlds: Dargason and Greensleeves together.
フィナーレは両方のいいとこ取り。ダーガソンとグリーンスリーブスがいっしょに聴けます。
2つのものの良いところを同時に楽しめること。have the best of both worlds の形でも使います。
Jupiter's cheerful music can make you feel over the moon.
「木星」の陽気な音楽を聴くと、うれしくてたまらない気分になれます。
月を飛びこえるほどうれしい、のイメージ。イギリスでよく使われる口語です。
The brass sound as if they are sounding the alarm.
金管楽器は、まるで警報を鳴らしているように聞こえます。
本当の警報のほか、「危ないぞ」と人々に知らせるという意味でもよく使います。
All work and no play makes Jack a dull boy, so let's play some golf and tennis!
勉強ばかりで遊ばないと、つまらない人になる。ゴルフとテニスを楽しもう!
「勉強ばかりで遊ばないと、つまらない人になる」ということわざの前半です。
After the noise of Mars, Venus brings peace and quiet.
火星のさわがしさのあと、金星は静けさを運んできます。
さわがしさのない、静かでおだやかな状態。I need some peace and quiet. のように使います。
The prisoners kept a stiff upper lip and whistled as they marched.
捕虜たちは弱音をはかず、口笛を吹きながら行進しました。
上くちびるをふるわせない、という意味から。つらいときも感情を顔に出さず、平気な顔をすることです。
Like a magnet, its shadowy tunes draw the listener in.
磁石のように、そのかげりのあるメロディーが聴く人を引きこみます。
人の心を引きつけて、夢中にさせることです。物語や音楽によく使います。
This wordless song is so beautiful that its beauty seems beyond words.
この歌詞のない歌は、ことばにできないほど美しく感じられます。
beyond words は「ことばにできないほど」。感動や美しさを強く表すときに使います。
My grandmother is growing old gracefully.
祖母はすてきに年を重ねています。
年をとることをこわがらず、落ち着いて品よく年を重ねること。ほめ言葉として使います。
Don't play with fire. That plan is too risky.
危ないことに手を出さないで。その計画は危険すぎるよ。
「火遊びをする」から「危険なことをする」の意味。この曲の火は悪霊ばらいの火です。
The quiet ending of Neptune sounds out of this world.
「海王星」の静かな終わり方は、この世のものとは思えないほどすばらしい響きです。
「別世界の」から「最高にすばらしい」の意味に。料理や演奏をほめるときにも使います。
I just brought the bad news. Don't shoot the messenger!
悪い知らせを伝えに来ただけだよ。ぼくのせいにしないで!
悪いニュースを伝えた人に怒らないで、という決まり文句。昔、使者が八つ当たりされたことから。
Ravel kept his friends' memory alive through music.
ラヴェルは音楽で、友人たちの思い出を生き続けさせました。
keep ~ alive は「〜を生かし続ける」。伝統(tradition)を守るときにも使えます。
Lauretta has her father wrapped around her little finger.
ラウレッタは父を思いのままにしています。
小指に巻きつけるほど意のままに、ということ。甘え上手な子と親によく使います。
After the war, the concerto felt like the end of an era.
戦争のあと、その協奏曲はひとつの時代の終わりのように感じられました。
長く続いたものが終わるときに使います。It's the end of an era. は大事な人の引退などにも。
By the end, the waltz spins out of control.
最後には、ワルツは手がつけられないほど暴走します。
spin は「回る」。物事が制御できなくなる様子に使います(Prices spun out of control.)。
The clarinetist played the slide on the spur of the moment.
クラリネット奏者は、その場の思いつきであのすべる音を吹きました。
spur は馬をせかす「拍車」。急にせかされて決めるイメージです。
Calaf's final cry of 'Vincerò!' rings out loud and clear.
カラフの最後の叫び「ヴィンチェロ!」が、はっきりと鳴りひびきます。
「よく聞こえる」の意味から、「(言いたいことは)よくわかった」という返事にも使います。
When I have the blues, I listen to Gershwin's second prelude.
気分がブルーなとき、わたしはガーシュウィンの第2番を聴きます。
the blues は「ゆううつ」。そこから生まれた音楽がブルースです。
Some people joke that Boléro sounds like a broken record, but every repeat has a new color.
ボレロは壊れたレコードみたいだと冗談を言う人もいますが、くり返すたびに新しい音色があります。
同じことを何度も言う人に「また同じ話?」と言いたいときに使う表現です。
In a strange city far from home, the American may feel like a fish out of water.
ふるさとから遠い知らない町で、そのアメリカ人は場ちがいで落ち着かない気分なのかもしれません。
水から出た魚のように、慣れない場所でまごまごする様子を言います。
FAMOUS WORDS
出典のはっきりした言葉だけを集めました。

“Before God and as an honest man I tell you that your son is the greatest composer known to me either in person or by name.”
神に誓って、正直な人間として申し上げます。あなたの息子さんは、私が直接知っている人、名前を知っている人の中で、最も偉大な作曲家です。
— ハイドン(1785年、モーツァルトの父レオポルトに語った言葉(レオポルトが娘ナンネルに宛てた手紙より))

“Music, even in the most terrible situations, must never offend the ear, but must please the listener, or in other words must never cease to be music.”
音楽は、どんなに恐ろしい場面でも、耳をきずつけてはいけません。聴く人を楽しませなければならない。つまり、音楽であることをやめてはいけないのです。
— モーツァルト(1781年9月26日、父レオポルトへの手紙)

“I will seize Fate by the throat; it shall certainly not bend and crush me completely.”
運命ののどもとをつかんでやる。運命に完全に打ちのめされたりなど、決してしない。
— ベートーヴェン(1801年、友人ヴェーゲラーへの手紙)

“No one feels another's grief, no one understands another's joy.”
だれも他人の悲しみを感じることはできないし、だれも他人の喜びを理解することはできない。
— シューベルト(1824年3月27日の日記)

“The thoughts which are expressed to me by music that I love are not too indefinite to be put into words, but on the contrary, too definite.”
私が愛する音楽が伝えてくれる思いは、言葉にするにはあいまいすぎるのではありません。逆に、はっきりしすぎているのです。
— メンデルスゾーン(1842年、マルク=アンドレ・スーシェへの手紙)

“Hats off, gentlemen, a genius!”
諸君、脱帽したまえ。天才だ!
— シューマン(1831年、ショパンの『「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲』の評論(『一般音楽新聞』))

“Let us return to the past: it will be progress.”
昔に戻ろう。それが進歩になるだろう。
— ヴェルディ(1871年、フランチェスコ・フロリモへの手紙)

“This is Fate, the fatal power which prevents our hopes of happiness from being realised.”
これは「運命」です。幸せになりたいという望みがかなうのをじゃまする、宿命の力なのです。
— チャイコフスキー(1878年、交響曲第4番について書いたフォン・メック夫人への手紙)

“It is thus that I see death: as a happy deliverance, an aspiration towards happiness above, rather than as a painful experience.”
わたしは死をこのように感じています。死とは、つらい体験というより、幸せな解放であり、天上の幸福へのあこがれなのです。
— フォーレ(1902年、『レクイエム』について語ったインタビュー(ルイ・アゲッタンによる))

“These talking machines are going to ruin the artistic development of music in this country.”
この話す機械(蓄音機)は、この国の音楽の芸術的な発展をだめにしてしまうだろう。
— スーザ(1906年、アメリカ議会の公聴会での証言)

“A symphony must be like the world. It must embrace everything.”
交響曲は世界のようでなければならない。すべてを包みこまなければならない。
— マーラー(1907年、ヘルシンキでシベリウスと語り合ったときの言葉(シベリウスが伝えたもの))

“There is no theory. You have only to listen. Pleasure is the law.”
理論などない。ただ聴けばいい。喜びこそがルールだ。
— ドビュッシー(1889年ごろ、恩師ギローとの会話(モーリス・エマニュエルが書き残したもの))

“It is never right to play 'Ragtime' fast.”
「ラグタイム」を速くひくのは、決して正しくない。
— ジョプリン(『フィグ・リーフ・ラグ』の楽譜に印刷された演奏上の注意(1908年))

“Dear friends and gentle hearts”
親しい友よ、やさしい心の人々よ
— フォスター(死後、財布の中から見つかった紙切れ(1864年))

“I heard it as a sort of musical kaleidoscope of America.”
わたしにはそれが、アメリカの音楽の万華鏡のように聞こえたのです。
— ガーシュウィン(「ラプソディ・イン・ブルー」の着想について。アイザック・ゴールドバーグ著の伝記(1931年))

“I declare in all good faith that I am more pleased with what moves me than with what surprises me.”
正直に言いますが、わたしはおどろかされるものより、心を動かされるもののほうがずっと好きです。
— クープラン(「クラヴサン曲集 第1巻」(1713年)の序文)

“Show yourself more human than critical, and your pleasure will increase. Live happily!”
批評家になるよりも人間らしくあれ。そうすれば楽しみは増えるでしょう。楽しく生きよ!
— スカルラッティ(「チェンバロ練習曲集」(1738年ごろ)の序文)

“D major: joyful and very warlike.”
ニ長調――楽しく、とても勇ましい。
— シャルパンティエ(「作曲のきまり」(1690年ごろ)の「調の性格」の表)

“I sought to restrict music to its true office of serving poetry by means of expression and by following the situations of the story.”
わたしは、音楽を本来の役目、つまり表現によって詩に仕え、物語の場面にしたがうことにとどめようとしました。
— グルック(オペラ「アルチェステ」楽譜(1769年出版)の献辞・序文)

“It is the people who create music; we composers only arrange it.”
音楽をつくるのは民衆です。わたしたち作曲家は、それを編曲しているにすぎません。
— グリンカ(作曲家・評論家セローフが書き残したグリンカの言葉)

“To the Jews I am a Christian, to the Christians a Jew; to the Russians I am a German, and to the Germans a Russian.”
ユダヤ人にとってわたしはキリスト教徒、キリスト教徒にとってはユダヤ人。ロシア人にとってはドイツ人、ドイツ人にとってはロシア人なのだ。
— ルビンシテイン(死後に出版された覚え書き集『思想のかご』(1897年))
MUSIC WORDS
コンサートや音楽の授業で役立つ英語です。