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ENGLISH × MASTERPIECE

英語×名曲

英語には、音楽から生まれた表現がいっぱい! 名曲といっしょに覚えると、ふしぎと忘れません。作曲家の名言や、クラシックでよく出る英単語も。

PHRASES

名曲で覚える英語表現

ボタンで英語の発音が聞けます(ネイティブの音声)。カードの曲名をクリックすると、その曲のページで聴けます。

a lump in one's throat
(感動や悲しみで)胸がつまる

I always get a lump in my throat at 'Remember me.'

「Remember me」のところで、いつも胸がつまります。

泣きそうでのどがつまる感じ。have / get a lump in one's throat の形で使います。

ダイドーの嘆き(パーセル)
in harmony with
〜と調和して・仲よく

The three violins play in harmony with each other.

3つのバイオリンがおたがいに調和して演奏します。

「〜と調和して」。人とうまくやるときや、自然と共に暮らすときにも使います。

カノン(パッヘルベル)
the icing on the cake
さらにうれしいおまけ

After the lovely canon, the gigue is the icing on the cake.

すてきなカノンのあとのジーグは、うれしいおまけです。

ケーキの上の砂糖がけのこと。よいことに、さらによいことが加わるときに使います。

パッヘルベルのジーグ(パッヘルベル)
make a comeback
返り咲く・復活する

About 250 years after Charpentier's death, his Te Deum made a big comeback on television.

シャルパンティエの死から約250年後、テ・デウムはテレビで大復活をとげました。

一度消えた人や物が、ふたたび人気をとりもどすことです。スポーツ選手にもよく使います。

テ・デウム(シャルパンティエ)
a new lease on life
新しい命・再出発

Britten's Young Person's Guide to the Orchestra gave Purcell's old tune a new lease on life.

ブリテンの『青少年のための管弦楽入門』は、パーセルの古いメロディーに新しい命をあたえました。

借りる契約(lease)を新しくすることから。イギリスでは a new lease of life と言います。

アブデラザール(パーセル)
give credit where credit is due
手柄は本当にふさわしい人に

The march is by Clarke, not Purcell, so let's give credit where credit is due.

この行進曲はパーセルではなくクラークの作品。手柄は本当の作者に返しましょう。

「認めるべき人をきちんと認めよう」。人の功績を正しくほめるときの決まり文句です。

デンマーク王子の行進(クラーク)
send shivers down one's spine
背すじがゾクッとする

The first notes of the toccata send shivers down my spine.

トッカータの最初の音で、背すじがゾクッとします。

こわいときだけでなく、感動してゾクッとするときにも使えます。

トッカータとフーガ(バッハ)
punch above one's weight
実力以上の力を見せる

It is called the 'Little' Fugue, but it punches above its weight.

『小フーガ』とよばれますが、大きさ以上の力を持つ曲です。

ボクシングで、自分より重い相手と互角に戦うことから。小さいのに大活躍するときに使います。

小フーガ(バッハ)
lay the groundwork
土台をきずく、下準備をする

The pedal theme lays the groundwork for the whole piece.

ペダルのテーマが、曲全体の土台をきずきます。

音楽では、くり返される低音を「グラウンド(ground)」と呼びます。土台を作ること。

パッサカリア(バッハ)
with a flourish
はなばなしく、さっそうと

The toccata opens with a flourish of fast notes.

トッカータは、速い音のはなやかな飾りとともに始まります。

flourish はラッパの華やかな前奏や音の飾りのこと。動作をさっそうと決める時に使います。

トッカータ ニ長調(バッハ)
play off each other
おたがいに刺激し合い、引き立て合う

The two violinists play off each other like good friends.

2人のヴァイオリン奏者は、仲のいい友だちのようにおたがいを引き立て合います。

play off は「相手の動きを受けて返す」。2人のかけ合いが光る時に使います。

調和の霊感 第8番(ヴィヴァルディ)
cry one's eyes out
目が腫れるほど泣く、号泣する

This aria is so sad that some listeners cry their eyes out.

このアリアはとても悲しいので、号泣してしまう聴き手もいます。

直訳は「目が外に出るほど泣く」。大げさな言い方で、「ひどく泣く、号泣する」という意味です。

私を泣かせてください(ヘンデル)
safe and sound
無事に、何事もなく

With a good shepherd, the sheep stay safe and sound.

よい羊飼いがいれば、羊たちは無事でいられます。

旅や帰宅のあとに arrived safe and sound(無事に着いた)とよく使います。

羊は安らかに草を食み(バッハ)
get into the Christmas spirit
クリスマス気分になる

Corelli's Pastorale helps me get into the Christmas spirit.

コレッリのパストラーレを聴くと、クリスマス気分になれます。

get into the spirit で「その場の気分に乗る」。holiday spirit も使えます。

クリスマス協奏曲(コレッリ)
sing someone's praises
〜をほめたたえる

In this Gloria, the whole choir sings God's praises.

このグローリアでは、合唱団全体が神をほめたたえます。

sing the praises of ~ とも言います。人や物をべたぼめする時にも使えます。

グローリア(ヴィヴァルディ)
the cream of the crop
えりぬきの人たち

Court trumpeters were the cream of the crop among musicians in Telemann's time.

テレマンの時代、宮廷のトランペット奏者は音楽家の中のえりぬきでした。

とれた作物の中でいちばん上等な部分(クリーム)、ということ。最高の人や物を指します。

トランペット協奏曲(テレマン)
orchestrate
(計画などを)うまく手配する、まとめ上げる

A baron orchestrated the king's river party.

ある男爵が、国王の川遊びをうまく取り仕切りました。

もとは「オーケストラ用に編曲する」。比喩で「うまく計画・演出する」の意味に。

水上の音楽(ヘンデル)
food for thought
考えるたね

The mysterious title has given listeners food for thought for 300 years.

このなぞめいた題名は、300年ものあいだ聴く人に考えるたねをあたえてきました。

頭のための食べ物、ということ。じっくり考える価値のある話や意見に使います。

神秘的なバリケード(クープラン)
set the record straight
誤解を正す、記録を訂正する

Scholars finally set the record straight: Alessandro wrote this concerto.

研究者たちがついに誤解を正しました。この協奏曲を書いたのはアレッサンドロです。

record は「記録」。まちがって伝わった話を正す時に使います。

オーボエ協奏曲(マルチェッロ)
in a league of its own
別格だ・ほかとくらべものにならない

Among cello pieces, Bach's Prelude is in a league of its own.

チェロの曲の中で、バッハの前奏曲は別格です。

be in a league of its own で「ほかとくらべものにならないほどすごい」。

無伴奏チェロ組曲1番(バッハ)
go it alone
ひとりでやりぬく

In the Chaconne, the violin goes it alone, with no accompaniment from beginning to end.

シャコンヌでは、ヴァイオリンが最初から最後まで伴奏なしで、ひとりでやりぬきます。

だれの助けも借りずに、ひとりで何かをするときの言い方です。

シャコンヌ(バッハ)
without missing a beat
少しもとぎれずに

The Preludio races on without missing a beat, a stream of quick notes from start to finish.

プレリュードは、最初から最後まで速い音の流れが、少しもとぎれずにかけぬけます。

拍をひとつも落とさない、という音楽から生まれた言い方。「平然と・すぐに」の意味でも使います。

パルティータ3番(バッハ)
from top to bottom
上から下まで、すみからすみまで

The cellist studied the score from top to bottom.

そのチェロ奏者は、楽譜をすみからすみまで研究しました。

「すみずみまで全部」の意味。clean from top to bottom(家じゅう掃除する)のように使います。

チェロ組曲3番(バッハ)
hammer out
(努力して)打ち出す、まとめ上げる

Handel hammered out five variations on one simple tune.

ヘンデルは、1つの素朴なメロディーから5つの変奏を打ち出しました。

鉄を打って形を作ることから。苦労して計画や合意をまとめる時にも使います。

調子のよい鍛冶屋(ヘンデル)
drum up
(客・仕事・関心などを)かき集める

With these concertos, Bach may have hoped to drum up interest in giving him a job.

バッハはこの協奏曲集で、自分に仕事をくれる人の関心を集めたかったのかもしれません。

太鼓を鳴らして人を集めたことから。drum up support(支持を集める)も定番。

ブランデンブルク3番(バッハ)
come into one's own
本領を発揮する、真価が認められる

In this concerto, the harpsichord finally comes into its own.

この協奏曲で、チェンバロはついに本領を発揮します。

かくれていた力や価値が、ついに表に出て認められること。物にも人にも使えます。

ブランデンブルク5番(バッハ)
the sky's the limit
限界はない、どこまでも行ける

This music even flew into space. The sky's the limit!

この音楽は宇宙まで飛んでいきました。限界なんてありません!

「空が限界」→「上には限りがない」。夢や可能性が無限だと言うときに使います。

ブランデンブルク2番(バッハ)
the jury is still out
まだ結論が出ていない

What exactly are 'echo flutes'? The jury is still out.

「こだまの笛」とは正確には何なのか?まだ結論は出ていません。

陪審員(jury)がまだ話し合い中=結論が出ていない、という意味です。

ブランデンブルク4番(バッハ)
unsung hero
陰の功労者、知られざるヒーロー

The viola is often the unsung hero of the orchestra.

ヴィオラは、オーケストラの陰の功労者であることが多いです。

unsung は「歌にうたわれない」。たたえられていない立役者を言います。

ヴィオラ協奏曲(テレマン)
less is more
少ないほど豊か(シンプルなほどよい)

This prelude shows that less is more.

この前奏曲は、シンプルなほど豊かだということを教えてくれます。

建築家ミースが広めたことで有名な言葉。デザインや文章の話でもよく使います。

平均律の前奏曲(バッハ)
hold the key to
〜のカギをにぎる

Bach's book of 24 keys holds the key to good keyboard playing.

24の調で書かれたバッハの曲集は、上手な鍵盤演奏のカギをにぎっています。

key には「カギ」と「調」の2つの意味があります。hold the key to 〜で「〜の決め手になる」。

平均律 ハ短調(バッハ)
joie de vivre
生きる喜び

The Gavotte is full of joie de vivre.

ガヴォットは生きる喜びにあふれています。

フランス語から英語に入ったことば。明るく人生を楽しむ心のことです。

フランス組曲5番(バッハ)
put someone through their paces
〜の実力をためす

This prelude puts the player's fingers through their paces.

このプレリュードは、弾く人の指の実力をためします。

馬の歩き方や走り方をためしたことから。人や機械の力を試すときに使います。

平均律 ニ長調(バッハ)
jump for joy
跳び上がって喜ぶ

When she heard the good news, she jumped for joy.

よい知らせを聞いて、彼女は跳び上がって喜びました。

とてもうれしい気持ちを表す決まり文句。本当に跳ばなくても使えます。

主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
turn something on its head
〜をひっくり返す・がらりと変える

Bach turns his theme on its head: in some places, the notes that went up now go down.

バッハはテーマをひっくり返します。上がっていた音が、ところどころで下がるのです。

もとは「さかさまにする」。考え方や常識を根本から変えるときにも使います。

インヴェンション1番(バッハ)
follow suit
人と同じことをする

The right hand plays the theme, and one bar later the left hand follows suit.

右手がテーマを弾くと、1小節おくれて左手も同じことをします。

トランプで前の人と同じ柄のカードを出すことから。「人にならって同じことをする」です。

インヴェンション8番(バッハ)
toe-tapping
思わず足でリズムをとりたくなる

Rameau's Tambourin is a toe-tapping little dance.

ラモーのタンブランは、思わず足でリズムをとりたくなる小さな踊りです。

toe(つま先)で tap(トントン)する、から。ノリのいい音楽をほめる時に使います。

タンブラン(ラモー)
a little bird told me
ちょっと小耳にはさんだんだけど

A little bird told me that this piece is full of bird calls.

小耳にはさんだんだけど、この曲は鳥の声でいっぱいなんだって。

情報源をぼかして「うわさで聞いた」と言う時の決まり文句です。

鳥のさえずり(ラモー)
a case of mistaken identity
人ちがい

The Minuet in G was a case of mistaken identity: Petzold wrote it, not Bach.

ト長調のメヌエットは人ちがいの例です。書いたのはバッハではなくペツォールトでした。

a case of mistaken identity は「人ちがい」。ミステリーの話によく出る表現です。

メヌエット ト長調(バッハ)
in full bloom
(花が)満開で

In spring, the flowers are in full bloom.

春には花が満開になります。

人や才能が「花開いている」状態にも使えます。

四季「春」(ヴィヴァルディ)
drown out
(大きな音が)〜をかき消す

The thunder drowns out the birds' songs.

雷の音が鳥の歌をかき消してしまいます。

大きな音で、声などが聞こえなくなるときに使います。例:The music drowned out our voices.

四季「夏」(ヴィヴァルディ)
you reap what you sow
まいた種は自分で刈り取る(行いの結果は自分に返る)

Farmers know that you reap what you sow: hard work brings a good harvest.

農民たちは、まいた種のとおりに実りがあることを知っています。よく働けば、よい収穫があるのです。

悪い意味(自業自得)で使うことが多いですが、努力が実るという意味でも使えます。

四季「秋」(ヴィヴァルディ)
break the ice
(初対面などの)緊張をほぐす

A funny joke can break the ice at a party.

おもしろい冗談は、パーティーでの緊張をほぐしてくれます。

もとは氷を割って船の通り道をつくること。「冬」では本当に氷が割れます。

四季「冬」(ヴィヴァルディ)
hit the big time
大ブレイクする

The 1979 film Kramer vs. Kramer helped this concerto hit the big time.

1979年の映画『クレイマー、クレイマー』のおかげで、この協奏曲は一気に有名になりました。

一流の世界に入る、大成功する、という意味のくだけた言い方です。

マンドリン協奏曲(ヴィヴァルディ)
cry one's heart out
胸がはりさけるほど泣く

Peter cried his heart out after the rooster crowed.

鶏が鳴いたあと、ペテロは胸がはりさけるほど泣きました。

胸の思いを全部はき出すように、思いきり泣くこと。sing one's heart out(心をこめて歌う)もあります。

憐れみたまえ(バッハ)
crowning glory
最高の栄誉、いちばんの見せ場

The choir's entry is the crowning glory of the anthem.

合唱が入ってくるところが、このアンセムのいちばんの見せ場です。

crown は「王冠」。王冠のように、いちばん上で輝くすばらしいものを言います。

司祭ザドク(ヘンデル)
with great fanfare
鳴り物入りで、大々的に

The new bridge opened with great fanfare.

新しい橋は、鳴り物入りで開通しました。

fanfare はトランペットの合図の音楽。with much fanfare とも言います。

ムーレのロンド(ムレ)
jazz up
〜を華やかにする、おしゃれにアレンジする

Jazz musicians jazzed up Bach's Air.

ジャズの音楽家たちが、バッハのアリアをおしゃれにアレンジしました。

「ジャズ風にする」から「華やかにする」の意味に。部屋や料理にも使えます。

G線上のアリア(バッハ)
second to none
だれにも負けない、最高の

In this concerto, neither violin plays second fiddle. Both are second to none.

この協奏曲では、どちらのヴァイオリンもわき役ではありません。どちらも最高です。

直訳は「だれに対しても2番ではない」=一番。play second fiddle(わき役)と覚えよう。

2つのヴァイオリン協奏曲(バッハ)
hold one's own
負けずに渡り合う、ひけをとらない

The solo violin holds its own against the whole orchestra.

独奏ヴァイオリンは、オーケストラ全体にひけをとりません。

強い相手の中でも、自分の立場を守ってひけをとらないこと。

ヴァイオリン協奏曲1番(バッハ)
wake-up call
目を覚まさせる出来事、警告

The watchmen's song is a wake-up call for the whole town.

見張りの歌は、町じゅうの目を覚まさせる呼びかけです。

ホテルのモーニングコールも wake-up call。比喩で「気づかせてくれる出来事」にも。

目覚めよと呼ぶ声あり(バッハ)
a home away from home
第二のわが家

Written for the lute, this concerto has found a home away from home on the guitar.

リュートのために書かれたこの協奏曲は、ギターという第二のわが家を見つけました。

家ではないのに、家のようにくつろげる場所のこと。お店やホテルにもよく使います。

リュート協奏曲(ヴィヴァルディ)
face the music
(自分の行いの)結果を受け止める

After all his mistakes, Barry had to face the music.

数々の失敗のあと、バリーはその報いを受け止めなければなりませんでした。

「責任をとる、報いを受ける」の意味。由来には諸説あります。

ヘンデルのサラバンド(ヘンデル)
raise the roof
屋根がもちあがるほど盛り上がる

The choir and trumpets raise the roof in the last movement.

最後の曲で、合唱とトランペットが、屋根がもちあがるほど会場を盛り上げます。

大きな歓声や音楽で、屋根がふき飛ぶほど盛り上がること。パーティーでも使います。

マニフィカト(バッハ)
wake up and smell the coffee
目をさまして現実を見なさい

Wake up and smell the coffee, Father! Your daughter will never quit.

お父さん、現実を見て!娘さんは絶対にやめませんよ。

「コーヒーの香りで目をさませ」→「現実に気づけ」。アメリカで広まった言い方です。

コーヒー・カンタータ(バッハ)
waste not, want not
むだにしなければ困らない

Waste not, want not: Bach gave his royal birthday music new words for Christmas.

むだにしなければ困らない。バッハは王家のお誕生日の音楽に、クリスマスの新しい歌詞をつけました。

物を大切に使えば、あとで困らないということわざ。むだをしない人をほめるときにも。

クリスマス・オラトリオ(バッハ)
fly solo
ひとりでやりとげる

In this concerto, the harpsichord flies solo: there is no orchestra at all.

この協奏曲では、チェンバロがひとりでやりとげます。オーケストラはいません。

fly solo は『ひとりでやる』。もとはパイロットの単独飛行のことです。

イタリア協奏曲(バッハ)
a love letter to
〜へのラブレター(〜への深い愛を表した作品)

This aria is a love letter to a tree.

このアリアは、1本の木へのラブレターです。

映画や本が「〜への愛をこめた作品」だと言うときによく使います。

オンブラ・マイ・フ(ヘンデル)
pave the way for
〜への道を開く

Bach's harpsichord concertos helped pave the way for the piano concertos of later composers.

バッハのチェンバロ協奏曲は、後の作曲家たちのピアノ協奏曲への道を開く助けになりました。

道を舗装して通りやすくすることから。後に続く物事の準備をすることです。

チェンバロ協奏曲1番(バッハ)
two for the price of one
一度で二度おいしい

Audiences got two for the price of one: an oratorio, and Handel himself at the organ between its parts.

お客さんは一度で二度おいしい思いをしました。オラトリオと、その合間にオルガンを弾くヘンデル本人です。

1つの値段で2つ手に入る、ということ。お得なときやうれしいおまけに使います。

オルガン協奏曲(ヘンデル)
all in good fun
ただの楽しいおふざけ

The Badinerie is fast and silly, but it's all in good fun.

バディネリは速くてふざけているけれど、ただの楽しいおふざけです。

「悪気のない冗談だよ」という意味。It's all in good fun. の形でよく使います。

バディネリ(バッハ)
keep your fingers crossed
幸運を祈る

Keep your fingers crossed for me. I have to play the hand-crossing part!

うまくいくように祈っていてね。手を交差させる部分を弾かなくちゃいけないんだ!

指を交差させて幸運を祈るしぐさから。Fingers crossed! だけでもOKです。

ソナタ K.27(スカルラッティ)
toss and turn
(眠れずに)何度も寝返りを打つ

The story says that on nights when the count tossed and turned, he asked Goldberg to play for him.

言い伝えでは、伯爵は眠れずに寝返りを打つ夜、ゴルトベルクに演奏させました。

toss and turn は『眠れずに何度も寝返りを打つ』。眠れない夜を表す決まり文句です。

ゴルトベルク変奏曲(バッハ)
make some noise
盛り上がって声を上げる、大声で応援する

Make some noise for the choir!

合唱団に大きな声援を!

ライブやスポーツで観客をあおる決まり文句。make a joyful noise は聖書の表現です。

ハレルヤ・コーラス(ヘンデル)
make a grand entrance
華々しく登場する

The queen makes a grand entrance with lavish gifts.

女王は豪華な贈り物を持って、華々しく登場します。

パーティーなどで目立つ登場をするときに。entrance は「入場」です。

シバの女王の入城(ヘンデル)
rain on someone's parade
人の楽しみに水を差す

A fire tried to rain on the king's parade, but Handel's music still shone.

火事がお祝いに水を差しかけましたが、ヘンデルの音楽はかがやきました。

rain on someone's parade で「人の楽しみに水を差す」。

王宮の花火の音楽(ヘンデル)
at breakneck speed
猛スピードで

The pianist plays the repeated notes at breakneck speed.

ピアニストは、くり返しの音を猛スピードで弾きます。

首(neck)を折る(break)ほどの危ない速さ、という意味です。

ソナタ K.141(スカルラッティ)
leave one's mark
足あとを残す、名を残す

Bach left his mark on his last fugue with the notes B-A-C-H.

バッハは B-A-C-H の音で、最後のフーガに自分の足あとを残しました。

業績や影響を残すこと。leave one's mark on history(歴史に名を残す)とも言います。

フーガの技法(バッハ)
friends in high places
地位の高い知り合い

Scarlatti had friends in high places: he served Maria Barbara, the queen of Spain.

スカルラッティには地位の高い知り合いがいました。スペイン王妃マリア・バルバラに仕えていたのです。

高い地位にいる知り合いのこと。have friends in high places の形でよく使います。

ソナタ K.380(スカルラッティ)
come to light
明るみに出る、見つかる

The lost concerto came to light in 1961.

行方不明の協奏曲は1961年に見つかりました。

light は「光」。かくれていたものが表に出てくるときに使います。

チェロ協奏曲第1番(ハイドン)
dance the night away
一晩中おどり明かす

At the palace ball, the guests danced the night away.

宮殿の舞踏会で、客たちは一晩中おどり明かしました。

「夜通しおどって楽しむ」。パーティーを思いきり楽しむようすにも使います。

メヌエット(ボッケリーニ)
one size fits all
どんな場合にも合う

One size fits all: this divertimento works with four players or with a whole string orchestra.

どんな形にも合います。このディヴェルティメントは4人でも、弦楽合奏全体でも演奏できます。

どんな体型にも合う服のサイズ表示から。「1つでみんなに合う」という意味です。

ディヴェルティメント(モーツァルト)
set the stage for
〜の舞台を整える・〜のきっかけを作る

This early symphony set the stage for his great No. 40.

この若いころの交響曲は、名作第40番への道を開きました。

set the stage for ~ は『~の準備をする・~のきっかけを作る』。舞台を用意するイメージです。

交響曲第25番(モーツァルト)
in a word
ひとことで言えば

The whole song uses only one word. In a word, it is 'Alleluia!'

この歌は1つの言葉だけでできています。ひとことで言えば「アレルヤ!」です。

長い説明をまとめて、ひとことで言うときに使います。文の最初によく置きます。

アレルヤ(モーツァルト)
heaven on earth
この世の天国

This quiet music feels like heaven on earth.

この静かな音楽は、まるでこの世の天国のようです。

とても幸せで美しい場所や時間をたとえる言い方です。

精霊の踊り(グルック)
come of age
一人前になる、成熟する

In this symphony, the young Mozart comes of age.

この交響曲で、若きモーツァルトは一人前の作曲家になります。

もとは「成人する」こと。人や芸術が大人の段階に達するときにも使います。

交響曲第29番(モーツァルト)
step into the spotlight
注目の的になる・表舞台に立つ

In this concerto, the bassoon steps into the spotlight.

この協奏曲では、ファゴットが表舞台に立ちます。

spotlight は舞台の「スポットライト」。目立たなかった人が主役になるときに使います。

ファゴット協奏曲(モーツァルト)
find one's voice
自分らしい表現を見つける

In this concerto, Mozart found his own voice.

この協奏曲で、モーツァルトは自分らしい表現を見つけました。

voice は「声」。自分ならではの言い方や作風を見つけるという意味です。

ヴァイオリン協奏曲3番(モーツァルト)
a change of pace
気分転換、目先を変えること

The Turkish section is a sudden change of pace.

トルコ風の部分は、急に雰囲気が変わる気分転換です。

pace は「歩く速さ」。いつもとちがうことをして変化をつけるときに使います。

トルコ風(モーツァルト)
the real McCoy
本物・元祖

For a long time, people knew only the flute version, but the oboe version is the real McCoy.

長いあいだフルート版しか知られていませんでしたが、本物の元祖はオーボエ版です。

「にせ物ではなく本物」という意味のくだけた言い方。由来にはいろいろな説があります。

オーボエ協奏曲(モーツァルト)
on the same wavelength
気が合う・考えが通じ合う

The flute and the harp seem to be on the same wavelength.

フルートとハープは、気持ちが通じ合っているようです。

「同じ波長で」→「気が合う・話が通じる」。ラジオの周波数のイメージです。

フルートとハープ(モーツァルト)
in a minor key
暗い調子で・しずんだ雰囲気で

His time in Paris ended in a minor key.

彼のパリでの日々は、悲しい結末をむかえました。

音楽の「短調」から。話や出来事が暗くしずんだ調子であることを表します。

ピアノ・ソナタ8番(モーツァルト)
on an equal footing
対等な立場で

The violin and viola play on an equal footing.

ヴァイオリンとヴィオラは対等な立場で演奏します。

footing は「足場・立場」。どちらが上でも下でもない関係を表します。

協奏交響曲(モーツァルト)
as free as a bird
鳥のように自由な

After leaving the archbishop's service, Mozart was as free as a bird in Vienna.

大司教に仕える仕事をやめたモーツァルトは、ウィーンで鳥のように自由になりました。

空を飛ぶ鳥のように、何にもしばられない様子です。free as a bird とも言います。

2台ピアノのソナタ(モーツァルト)
ring a bell
聞き覚えがある・ピンとくる

Does this melody ring a bell? It's 'Twinkle, Twinkle, Little Star'!

このメロディー、聞き覚えある?「きらきら星」だよ!

鐘が鳴って記憶がよみがえるイメージで「何かを思い出させる」。

きらきら星変奏曲(モーツァルト)
play it by ear
その場に応じてやる・臨機応変に

This fantasia sounds as if Mozart were playing it by ear.

この幻想曲は、モーツァルトがその場の思いつきで弾いているように聞こえます。

もとは「楽譜なしで耳で覚えて弾く」。転じて「計画せずその場で決める」。

幻想曲 ニ短調(モーツァルト)
slip one's mind
うっかり忘れる

The whole symphony had slipped his mind.

交響曲のことを、彼はすっかり忘れていました。

slip(すべり落ちる)+mind。頭からするりと抜け落ちる感じです。

ハフナー(モーツァルト)
marching orders
(出発の)命令・指示

The left hand gets its marching orders: play like a drum!

左手への指示は「太鼓のように弾け!」

もとは軍隊の「出発命令」。「指示」や、くだけて「クビ・別れの宣告」の意味もあります。

トルコ行進曲(モーツァルト)
a breath of fresh air
すがすがしい存在・新風

After a busy day, this sonata is a breath of fresh air.

忙しい一日のあと、このソナタはさわやかな風のように心を軽くしてくれます。

「新鮮な空気のひと吸い」→「新しくて気持ちのいいもの・人」。ほめ言葉です。

ピアノ・ソナタ10番(モーツァルト)
take a bow
おじぎをして拍手にこたえる・称賛を受ける

After the brilliant last movement, the pianist can take a bow.

はなやかな最終楽章のあと、ピアニストは拍手にこたえておじぎができます。

舞台でのおじぎから。You should take a bow. で「あなたはほめられて当然」の意味にも。

ピアノ・ソナタ13番(モーツァルト)
variety is the spice of life
変化こそ人生の楽しみ

Six variations on one tune: variety is the spice of life!

1つのメロディーに6つの変奏。変化こそ人生のスパイスです!

いろいろな変化があるからこそ毎日が楽しい、という意味のことわざです。

ソナタ11番 第1楽章(モーツァルト)
a labor of love
好きでする苦労・心をこめた仕事

The six quartets for Haydn were a labor of love.

ハイドンへの6曲の四重奏曲は、心をこめた仕事でした。

お金のためでなく、愛情や好きな気持ちから引き受ける大変な仕事のことです。

弦楽四重奏曲第15番(モーツァルト)
ahead of its time
時代を先取りした

This sonata was ahead of its time.

このソナタは時代を先取りしていました。

当時としては新しすぎるほど進んでいること。人なら ahead of their time。

ピアノ・ソナタ14番(モーツァルト)
the more the merrier
人が多いほど楽しい

Thirteen players? The more the merrier!

13人で演奏?人数が多いほど楽しいよね!

パーティーなどで「どうぞ参加して」とさそうときにもよく使う決まり文句です。

グラン・パルティータ(モーツァルト)
a one-man band
何でも一人でこなす人

Mozart was a one-man band: he wrote the music, played the piano and led the orchestra.

モーツァルトは一人で何役もこなしました。作曲も、ピアノも、オーケストラのまとめ役も。

もとは一人でいくつもの楽器を鳴らす大道芸人のこと。「一人で全部やる人」。

ピアノ協奏曲21番(モーツァルト)
maestro
巨匠・名人

Even a maestro like Beethoven admired this concerto.

ベートーヴェンのような巨匠でさえ、この協奏曲を高く評価しました。

イタリア語で「先生・名人」。英語でも大指揮者や名人への敬称として使います。

ピアノ協奏曲20番(モーツァルト)
think outside the box
型にとらわれずに考える

Mozart thought outside the box when he wrote this strange opening.

モーツァルトは型にとらわれずに考えて、このふしぎな始まりを書きました。

決まった「箱」の外で考える、つまり常識にしばられない発想のことです。

不協和音(モーツァルト)
curtain call
カーテンコール

After the opera, the singers came out for a curtain call.

オペラのあと、歌手たちはカーテンコールで舞台に出てきました。

終演後、拍手にこたえて出演者がもう一度舞台に出てくること。

フィガロの結婚(モーツァルト)
full of beans
元気いっぱい

The horn player is full of beans in the hunting finale.

狩りの最終楽章で、ホルン奏者は元気いっぱいです。

「元気いっぱいで、はしゃいでいる」。主にイギリス英語のくだけた言い方です。

ホルン協奏曲4番(モーツァルト)
the talk of the town
町じゅうのうわさの的

In 1787, Figaro was the talk of the town in Prague.

1787年、「フィガロ」はプラハの町じゅうのうわさの的でした。

町じゅうで話題になっている人やもの。よい意味にも悪い意味にも使います。

プラハ(モーツァルト)
one of a kind
ほかにないもの

The slow movement is one of a kind: it is said to be Mozart's only movement in F-sharp minor.

ゆっくりした楽章はほかにない存在。モーツァルト唯一の嬰ヘ短調の楽章と言われています。

その種類でたった1つ、ということ。とても特別な人や物をほめるときに使います。

ピアノ協奏曲第23番(モーツァルト)
in name only
名ばかりの

It is a rondo in name only: it is really closer to sonata form.

名ばかりのロンドで、本当はソナタ形式に近いのです。

名前だけで中身はちがう、ということ。a leader in name only(名ばかりのリーダー)のように使います。

ロンド ニ長調(モーツァルト)
social butterfly
社交好きで、あちこち顔を出す人

My cousin talks to everyone at parties. She is a real social butterfly.

わたしのいとこは、パーティーでみんなに話しかけます。本当に社交好きなのです。

花から花へ飛ぶ蝶から。このアリアでもケルビーノは「恋する蝶」と呼ばれます。

もう飛ぶまいぞ(モーツァルト)
light on one's feet
足取りが軽い、身のこなしが軽やか

The melody sounds light on its feet, like a dancer.

そのメロディーは、踊り手のように軽やかな足取りに聞こえます。

ダンサーやスポーツ選手の動きが軽いときにほめる言い方です。

ゴセックのガヴォット(ゴセック)
night owl
夜ふかしの人・夜型の人

If you are a night owl, enjoy this 'little night music'.

夜ふかしさんなら、この「小さな夜の音楽」をどうぞ。

「夜型の人」。反対に、早起きの人は early bird と言います。

アイネ・クライネ(モーツァルト)
sweet-talk
甘い言葉でうまく言いくるめる

Don Giovanni tries to sweet-talk Zerlina.

ドン・ジョヴァンニは甘い言葉でツェルリーナを言いくるめようとします。

sweet-talk someone into ... で「甘い言葉で〜させる」。少しずるい感じがあります。

お手をどうぞ(モーツァルト)
on edge
落ち着かない・ハラハラして

The restless violas keep the listener on edge.

落ち着かないビオラの音が、聴く人をハラハラさせ続けます。

「イライラ・ハラハラして落ち着かない」。be on edge の形でよく使います。

交響曲第40番(モーツァルト)
take note
注目する・心にとめる

Take note of how the first theme comes back in a new key.

最初のテーマが新しい調でもどってくるところに注目しましょう。

take note of 〜で「〜に注目する・覚えておく」。音符の note とかけて覚えよう。

ピアノ・ソナタK.545(モーツァルト)
on a roll
絶好調で、波にのって

In the summer of 1788, Mozart was on a roll.

1788年の夏、モーツァルトは絶好調でした。

好調が続いて、物事が次々とうまく進んでいるときに使うくだけた言い方です。

交響曲第39番(モーツァルト)
a match made in heaven
最高の組み合わせ

The clarinet and the strings are a match made in heaven.

クラリネットと弦楽器は最高の組み合わせです。

「天国で決められた縁組み」が直訳。人や物の相性がぴったりなときに使います。

クラリネット五重奏曲(モーツァルト)
up with the lark
朝早く起きて

I was up with the lark to practise the violin.

わたしは朝早く起きてバイオリンを練習しました。

ひばりは夜明けに鳴くことから「早起きして」。主にイギリス英語の言い方です。

ひばり(ハイドン)
whistle in the dark
こわいのに平気なふりをする

Scared in the dark temple, Papageno tries to act brave, but he is just whistling in the dark.

暗い神殿でこわくなったパパゲーノは、勇ましくふるまおうとしますが、それはただの強がりです。

暗い所で口笛を吹いて元気を出すように、こわさを隠して強がることです。

魔笛 序曲(モーツァルト)
see red
かっとなる・激怒する

When the Queen thinks of Sarastro, she sees red.

ザラストロのことを考えると、女王はかっとなります。

「怒りで目の前が真っ赤になる」イメージで、激しく怒ることを表します。

夜の女王のアリア(モーツァルト)
go the extra mile
もうひとがんばりする・期待以上に努力する

Stadler went the extra mile and had a special clarinet made with extra low notes.

シュタードラーはさらに努力して、もっと低い音まで出せる特別なクラリネットを作らせました。

「よけいに1マイル行く」→「期待以上に努力する」。仕事や人助けでよく使います。

クラリネット協奏曲(モーツァルト)
unfinished business
やり残したこと・未解決の問題

The Requiem was Mozart's unfinished business.

レクイエムは、モーツァルトのやり残した仕事でした。

「まだ片づいていない問題・やり残したこと」。人間関係のわだかまりにも使います。

ラクリモサ(モーツァルト)
heart and soul
心をこめて・全身全霊で

The singers put their heart and soul into this prayer.

歌い手たちは、この祈りの歌に全身全霊を打ちこみます。

「心も魂も」=全身全霊で。put one's heart and soul into 〜で「〜に打ちこむ」。

アヴェ・ヴェルム(モーツァルト)
birds of a feather flock together
類は友を呼ぶ

Papageno finds Papagena. Birds of a feather flock together!

パパゲーノはパパゲーナに出会います。類は友を呼ぶ、ですね!

「同じ羽の鳥は群れる」が直訳。似た者どうしは自然に集まる、という意味です。

おいらは鳥刺し(モーツァルト)
like clockwork
時計じかけのように順調に

The bassoons keep the beat like clockwork.

ファゴットが時計じかけのように正確にリズムをきざみます。

「予定どおり、とどこおりなく進む」という意味でもよく使います。

時計(ハイドン)
all the rage
大流行して

When Haydn wrote this symphony, Turkish-style music was all the rage in Europe.

ハイドンがこの交響曲を書いたころ、ヨーロッパではトルコ風の音楽が大流行していました。

rage は「激しい熱中」。ある物がとても流行しているときに使います。

軍隊(ハイドン)
tickle the ivories
ピアノを弾く

Therese Jansen could really tickle the ivories.

テレーゼ・ヤンセンは、とても上手にピアノを弾きました。

ivory は象牙。昔のピアノの白鍵が象牙だったことから生まれた、くだけた言い方です。

ソナタ 変ホ長調(ハイドン)
rake it in
大もうけする

Haydn really raked it in: he made 4,000 gulden at this concert.

ハイドンはこの演奏会で4000グルデンを手にし、大もうけしました。

お金を熊手(rake)でかき集めるイメージ。くだけた言い方です。

ロンドン(ハイドン)
fast and furious
(勢いよく)次から次へと

In the finale, the notes come fast and furious.

フィナーレでは、音が次から次へと勢いよく押しよせます。

速くてはげしい様子。出来事が目まぐるしく起こるときにも使います。

ジプシー・ロンド(ハイドン)
steal the show
主役の座をさらう・いちばん注目を集める

With its new keys, the trumpet stole the show.

新しいキーのおかげで、トランペットは主役の座をさらいました。

劇や発表会で、ある人が一番目立って人気をさらったときに使います。

トランペット協奏曲(ハイドン)
a stepping stone
(目標への)足がかり、ステップ

This sonata is a stepping stone to Beethoven's bigger works.

このソナタは、ベートーヴェンの大きな作品への足がかりです。

川をわたる飛び石から。目標に近づくための一歩という意味です。

ピアノ・ソナタ第20番(ベートーヴェン)
learn the ropes
(物事の)こつを覚える

Many children learn the ropes of the piano with this sonatina.

多くの子どもが、このソナチネでピアノのこつを覚えます。

帆船の新人が、まずロープのあつかいを覚えたことから来たと言われます。

クレメンティのソナチネ(クレメンティ)
have a soft spot for
〜に弱い、〜が大好き

I have a soft spot for this sweet melody.

この甘いメロディーには、どうしても弱いんです。

理屈ぬきに好きで、心がやわらかくなる相手や物に使います。

ロマンス第2番(ベートーヴェン)
strike a chord
共感をよぶ・心にひびく

The sonata struck a chord with young music lovers.

このソナタは、若い音楽ファンの心をつかみました。

strike a chord (with ~) は『~の心にひびく』。和音(chord)を鳴らすイメージです。

悲愴(ベートーヴェン)
make one's debut
デビューする・初登場する

Beethoven made his debut as a symphonist in 1800.

ベートーヴェンは1800年に交響曲作曲家としてデビューしました。

debut は「デビュー(初舞台)」。発音は「デイビュー」に近く、t は読みません。

交響曲第1番(ベートーヴェン)
first come, first served
早い者勝ち

First come, first served: this concerto became 'No. 1' because it was published first.

早い者勝ち。この協奏曲は、先に出版されたので「第1番」になりました。

先に来た人から順にサービスを受ける、ということ。先着順を表す決まり文句です。

ピアノ協奏曲第1番(ベートーヴェン)
a victim of one's own success
成功したせいで困ること

The Septet became a victim of its own success: it is said that Beethoven grew tired of its popularity.

七重奏曲は人気が出すぎて、かえって困った曲になりました。ベートーヴェンはその人気にうんざりしたと言われています。

成功しすぎたせいで、かえって問題が起きることです。お店や人気者にも使います。

七重奏曲(ベートーヴェン)
light and shade
明暗・光とかげ

The finale is full of light and shade: gloomy music and a cheerful country dance take turns.

終楽章は明暗に満ちています。暗い音楽と明るい田舎の踊りが入れかわるのです。

絵の光とかげから。音楽や文章、人生のコントラストにも使います。

弦楽四重奏曲第6番(ベートーヴェン)
the name stuck
その呼び名が定着した

A critic compared it to moonlight on a lake, and the name stuck.

ある評論家が湖にうつる月の光にたとえ、その呼び名が定着しました。

The name stuck. で「その呼び名が定着した」。あだ名の話でよく使います。

月光(ベートーヴェン)
get away from it all
(日常を離れて)のんびりする

This sonata helps me get away from it all.

このソナタを聴くと、日常を離れてのんびりできます。

都会や仕事の忙しさを離れて休む、というときの決まり文句です。

ソナタ「田園」(ベートーヴェン)
take something with a grain of salt
(話を)割り引いて聞く

Take Schindler's story with a grain of salt.

シンドラーの話は、割り引いて聞きましょう。

take ~ with a grain of salt は『話を半分に聞く』。塩ひとつまみをそえて飲みこむイメージ。

テンペスト(ベートーヴェン)
put on a brave face
(つらくても)平気なふりをする

The bright music sounds as if Beethoven were putting on a brave face.

この明るい音楽は、ベートーヴェンがつらさをかくして、平気なふりをしているかのように聞こえます。

つらいときに、勇気ある顔をして元気にふるまうこと。a brave front とも言います。

交響曲第2番(ベートーヴェン)
good things come in small packages
小さくてもよいものはある

These short pieces prove that good things come in small packages.

この短い曲たちは、小さくてもすばらしいものがあると教えてくれます。

小さくても中身がすばらしい、とほめるときに使う決まり文句です。

7つのバガテル(ベートーヴェン)
wing it
ぶっつけ本番でやる、即興で切りぬける

Beethoven seemed to wing it, but the music was all in his head.

ベートーヴェンはぶっつけ本番に見えましたが、音楽はすべて頭の中にありました。

役者が舞台袖(wings)でせりふを覚えて出たことから、と言われます。

ピアノ協奏曲第3番(ベートーヴェン)
fall out with someone
〜と仲たがいする

Beethoven fell out with the violinist who first played the sonata.

ベートーヴェンは、そのソナタを最初に弾いたヴァイオリニストと仲たがいしました。

けんかして仲が悪くなること。名詞の a falling-out は「仲たがい」。

クロイツェル・ソナタ(ベートーヴェン)
ring in the New Year
新年をむかえる

This concerto is thought to have helped ring in the New Year at the Esterházy court in 1804.

1804年、この協奏曲はエステルハージ家の宮廷で、新年をにぎやかにむかえるのに一役買ったと考えられています。

鐘を鳴らして新年をむかえることから。ring out the old year(旧年を送る)とも言います。

トランペット協奏曲(フンメル)
change your tune
意見・態度をがらりと変える

According to his pupil Ries, Beethoven changed his tune about Napoleon when he heard Napoleon had become emperor.

弟子のリースによると、ナポレオンが皇帝になったと聞いて、ベートーヴェンはナポレオンへの態度をがらりと変えました。

change one's tune は『意見や態度をころっと変える』。歌う曲を変えるイメージです。

英雄(ベートーヴェン)
return the favor
恩返しをする・お返しをする

With this sonata, Beethoven returned the favor to his old friend.

このソナタで、ベートーヴェンは昔の友人に恩返しをしました。

return the favor は『恩返しをする・お返しをする』。favor は親切・好意のこと。

ワルトシュタイン(ベートーヴェン)
wear your heart on your sleeve
感情をかくさずに出す

In this sonata, Beethoven wears his heart on his sleeve.

このソナタで、ベートーヴェンは気持ちをむき出しにしています。

wear one's heart on one's sleeve は『感情を素直に出す』。心を袖につけて見せるイメージ。

熱情(ベートーヴェン)
late bloomer
遅咲きの人・大器晩成

This concerto was a late bloomer: it became famous about 40 years later.

この協奏曲は遅咲きで、40年ほどたってから有名になりました。

late bloomer は『遅咲きの人』。花(bloom)が遅く咲くイメージで、人にもよく使います。

ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェン)
in the shadow of
〜のかげにかくれて

The Fourth Symphony lives in the shadow of the Fifth.

第4交響曲は、第5番のかげにかくれています。

有名なもの・人のせいで目立たない状態。live in the shadow of ... の形でよく使います。

交響曲第4番(ベートーヴェン)
set the tone
全体の雰囲気を決める

The quiet piano opening sets the tone for the whole concerto.

静かなピアノの始まりが、協奏曲全体の雰囲気を決めています。

音楽の tone(音色・調子)から。会議やイベントの最初にも使います。

ピアノ協奏曲第4番(ベートーヴェン)
in the nick of time
ぎりぎりまにあって、間一髪で

The trumpet call comes in the nick of time.

トランペットの合図が、間一髪でまにあいます。

最後の瞬間にまにあうこと。just in time よりも強い言い方です。

レオノーレ第3番(ベートーヴェン)
have second thoughts
考え直す・迷いが出る

When his mother begged him, Coriolanus had second thoughts.

母にたのまれて、コリオランは考え直しました。

have second thoughts は『考え直す・ためらう』。二度目の考えが浮かぶイメージです。

コリオラン序曲(ベートーヴェン)
drum something into someone
(くり返して)〜をたたきこむ

The first movement drums those four notes into your head.

第1楽章は、あの4つの音をあなたの頭にたたきこみます。

drum A into B は『AをBに何度も言ってたたきこむ』。太鼓のようにくり返すイメージ。

運命(ベートーヴェン)
the calm before the storm
嵐の前の静けさ

Enjoy the peaceful brook. It is the calm before the storm!

のどかな小川を楽しんで。それは嵐の前の静けさです!

the calm before the storm は『嵐の前の静けさ』。大事件の直前の、妙に静かなときに使います。

田園(ベートーヴェン)
fit for a king
王様にふさわしいほどりっぱな

The grand opening sounds fit for a king — or an emperor.

堂々とした始まりは、王様、いや皇帝にふさわしい響きです。

fit for a king で「王様にふさわしいほどりっぱな」。ごちそうをほめるときにも使います。

皇帝(ベートーヴェン)
anyone's guess
だれにもわからない

Who Elise really was is anyone's guess.

エリーゼが本当はだれなのか、だれにもわかりません。

It's anyone's guess. は『だれにもわからない』。答えを知る人がいないときに使います。

エリーゼのために(ベートーヴェン)
resonate with
〜の心にひびく・共感をよぶ

Egmont's fight for freedom still resonates with people today.

自由を求めるエグモントの戦いは、今も人々の心にひびきます。

resonate with ~ は『~と共鳴する・心にひびく』。音が共鳴するイメージです。

エグモント序曲(ベートーヴェン)
absence makes the heart grow fonder
会えない時間が愛を育てる

The second movement shows that absence makes the heart grow fonder.

第2楽章は、会えない時間が思いを強くすることを表しています。

はなれていると、相手をもっと大切に思うようになる、という意味のことわざです。

告別ソナタ(ベートーヴェン)
march to the beat of your own drum
人に流されず、自分の道を行く

Beethoven often marched to the beat of his own drum and tried bold new ideas.

ベートーヴェンは人に流されず、大胆で新しいアイデアを何度も試しました。

march to the beat of one's own drum は『我が道を行く』。自分の太鼓で進むイメージ。

トルコ行進曲(ベートーヴェン)
the royal treatment
王さまのような手あついもてなし

Beethoven gave Archduke Rudolph the royal treatment by dedicating many fine works to him.

ベートーヴェンはルドルフ大公を特別に大切にし、数々の名曲をささげました。

王族へのような特別待遇のこと。get the royal treatment で「大歓迎される」。

大公トリオ(ベートーヴェン)
play to one's strengths
自分の得意を生かす

Weber wrote music that played to Baermann's strengths.

ウェーバーは、ベールマンの得意を生かす音楽を書きました。

スポーツや仕事でも「強みを生かす」の意味でよく使う、便利な表現です。

クラリネット協奏曲1番(ウェーバー)
pick up the tempo
テンポを上げる・ペースを速める

After the calm second movement, the symphony picks up the tempo in the lively third movement.

落ち着いた第2楽章のあと、第3楽章で交響曲は一気にテンポを上げます。

pick up the tempo は『テンポを上げる』。仕事や運動のペースを上げるときにも使えます。

交響曲第7番(ベートーヴェン)
crack a joke
じょうだんを言う

Beethoven cracks musical jokes in the Eighth, even teasing the old-fashioned minuet.

ベートーヴェンは第8番で音楽のじょうだんを言い、古風なメヌエットまでからかっています。

crack は「パチンと鳴らす」。じょうだんをぽんと言うときに使います。

交響曲第8番(ベートーヴェン)
run circles around someone
〜よりはるかに上手だ、〜を手玉にとる

Isabella runs circles around Mustafà.

イザベッラはムスタファを完全に手玉にとります。

相手のまわりをぐるぐる走れるほど速い、から「格のちがいを見せる」。

アルジェのイタリア女(ロッシーニ)
third time's the charm
3度目の正直

After two failures, the third version of Fidelio was a hit. Third time's the charm!

2回の失敗のあと、『フィデリオ』の3度目の版は大ヒット。3度目の正直です!

アメリカ英語でよく使います。イギリスでは Third time lucky. とも言います。

フィデリオ序曲(ベートーヴェン)
make one's heart skip a beat
ドキッとさせる

The memory of his kiss makes her heart skip a beat.

彼のキスの思い出に、彼女の胸はドキッとします。

心臓が1拍とぶ、から「ドキッとする」。拍(beat)はリズムの基本の単位です。

糸を紡ぐグレートヒェン(シューベルト)
a race against time
時間との戦い

The father's ride home is a race against time.

父の家路は、時間との戦いです。

a race against time は『時間との競争』。しめきりに追われるときにも使います。

魔王(シューベルト)
a storm in a teacup
コップの中の嵐

The fuss on the first night was just a storm in a teacup.

初日の大騒ぎは、ただのコップの中の嵐でした。

小さなことで大騒ぎすること。アメリカでは a tempest in a teapot とも言います。

セビリアの理髪師(ロッシーニ)
pitch-perfect
完璧な、非の打ちどころがない

The young composer's writing here is almost pitch-perfect.

ここでの若い作曲家の書きぶりは、ほとんど完璧です。

pitch は「音の高さ」。音程がぴったり、から「非の打ちどころがない」の意味に。

交響曲第5番(シューベルト)
muddy the waters
話や状況をわかりにくくする

Adding too many details will only muddy the waters.

細かい話を足しすぎると、かえって話がわかりにくくなります。

muddy the waters は『話をわかりにくくする』。歌の釣り人も水をにごらせてマスをとります。

ます(シューベルト)
lift someone's spirits
〜を元気づける、気分を明るくする

Music lifts our spirits when we feel sad.

悲しいとき、音楽は私たちを元気づけてくれます。

spirits は「気分」。持ち上げる、から「元気づける」。My spirits were lifted.(元気が出た)

音楽に寄せて(シューベルト)
drumroll, please
(発表の前に)ドラムロールをどうぞ!

And the real thief is... drumroll, please... a magpie!

そして本当の犯人は…ドラムロールをどうぞ…カササギです!

大事な発表の直前に、わくわく感を出す楽しい決まり文句。小太鼓のロールから。

どろぼうかささぎ(ロッシーニ)
have a trick up one's sleeve
奥の手を隠し持っている

Paganini always had a trick up his sleeve.

パガニーニはいつも奥の手を隠し持っていました。

手品師が袖に仕掛けを隠すことから。半音高い調弦も、彼の奥の手でした。

ヴァイオリン協奏曲1番(パガニーニ)
a ray of sunshine
ぱっと明るくしてくれるもの

This sonata is like a ray of sunshine on a summer day.

このソナタは、夏の日の光のように明るい曲です。

a ray of sunshine で「まわりを明るくする人・もの」。

ソナタ第13番(シューベルト)
in the limelight
注目の的になって

Paganini was always in the limelight when he played on stage.

パガニーニは舞台で演奏すると、いつも注目の的になりました。

limelight は昔の劇場の照明。スポットライトを浴びている状態のことです。

奇想曲第24番(パガニーニ)
the best is yet to come
お楽しみはこれから

The first two movements are short. The best is yet to come in the long set of variations at the end.

最初の2つの楽章は短め。お楽しみは、最後の長い変奏曲でやってきます。

いちばんよいことはまだこれから、という意味。はげましやワクワクを伝えるときに。

ピアノ・ソナタ第30番(ベートーヴェン)
a magic bullet
特効薬、魔法のような解決策

Max thinks the devil's bullets are a magic bullet for all his problems.

マックスは、悪魔の弾が自分の悩みを一気に解決する特効薬だと思っています。

本来は「一発で病気を治す特効薬」。There is no magic bullet.(万能の解決策はない)

魔弾の射手 序曲(ウェーバー)
tie up loose ends
やり残したことを片づける

Schubert never tied up the loose ends of this symphony.

シューベルトは、この交響曲のやり残しをついに片づけませんでした。

tie up loose ends は『やり残しを片づける』。ほどけたひもの端を結ぶイメージです。

未完成(シューベルト)
get back on one's feet
立ち直る、元気をとりもどす

After the sad song, the music slowly gets back on its feet.

悲しい歌のあと、音楽は少しずつ立ち直っていきます。

病気・失敗・落ちこみなどから回復するときに使います。

ピアノ・ソナタ第31番(ベートーヴェン)
bow out
(舞台から)身を引く、去る

With this sonata, Beethoven bowed out of the piano sonata world.

このソナタで、ベートーヴェンはピアノ・ソナタの世界から身を引きました。

おじぎ(bow)をして舞台を去る様子から。引退や辞退するときに使います。

ピアノ・ソナタ第32番(ベートーヴェン)
bite off more than one can chew
手に負えないことを引き受ける

There is a story that Schubert bit off more than he could chew: he got stuck playing his own piece.

シューベルトは手に負えない曲を書いてしまった、という話があります。自分の曲を弾いていて、つまってしまったのです。

かめないほど大きくかじる、ということ。自分の力以上のことをしようとするときに使います。

さすらい人幻想曲(シューベルト)
gather dust
ほこりをかぶる、使われずに放っておかれる

Many of the parts gathered dust in Vienna for years.

パート譜の多くは、何年もウィーンでほこりをかぶっていました。

使われないまま放置されること。My guitar is gathering dust.(ギターがほったらかし)

ロザムンデ(シューベルト)
call it quits
やめにする

A few years after Semiramide, Rossini called it quits as an opera composer, at just 37.

『セミラーミデ』の数年後、ロッシーニはわずか37歳でオペラ作曲家をやめてしまいました。

仕事や試合などを「ここで終わりにする」と決めるときの、くだけた言い方です。

セミラーミデ(ロッシーニ)
it's always darkest before the dawn
夜明け前がいちばん暗い

This dark sonata reminds us that it's always darkest before the dawn.

この暗いソナタは、夜明け前がいちばん暗いことを思い出させてくれます。

いちばん苦しいときのあとに、よいことが来るという励ましのことわざです。

ピアノ・ソナタ第14番(シューベルト)
chime in
(会話に)加わる・口をはさむ

After three movements, the choir finally chimes in.

3つの楽章のあと、ついに合唱が加わります。

chime in は『話に加わる・口をはさむ』。鐘(chime)が鳴り出すイメージです。

第九(ベートーヴェン)
a flash in the pan
一時的な成功、すぐに消える流行

The arpeggione was a flash in the pan, but the sonata lasted.

アルペジオーネは一時的なブームで終わりましたが、ソナタは残りました。

昔の銃で、火薬が皿の上で光るだけで弾が出ないことから「すぐ終わる成功」。

アルペジオーネ(シューベルト)
a matter of life and death
命にかかわること、死活問題

For the young woman in the song, it is a matter of life and death.

歌の中の娘にとって、それはまさに命にかかわることです。

「すごく大事なこと」の意味にも。It's not a matter of life and death!(大げさな!)

死と乙女(シューベルト)
from the bottom of my heart
心の底から

Ellen prays to Mary from the bottom of her heart.

エレンは心の底からマリアに祈ります。

from the bottom of my heart は『心の底から』。Thank you につけると深い感謝に。

アヴェ・マリア(シューベルト)
wise beyond one's years
年齢のわりに大人びている

At sixteen, Mendelssohn was already wise beyond his years.

16歳にして、メンデルスゾーンはすでに年齢以上に成熟していました。

「年齢をこえてかしこい」。若いのに考えや腕前が大人顔負けの人をほめる言い方です。

弦楽八重奏曲(メンデルスゾーン)
win someone over
〜の心をつかむ

On his summer trip, Schubert won over his listeners by playing this sonata's variations.

夏の旅で、シューベルトはこのソナタの変奏曲を弾いて、聴く人の心をつかみました。

反対や無関心だった人を、味方やファンにすることです。win over の形でよく使います。

ピアノ・ソナタ第16番(シューベルト)
a change of scenery
気分転換・環境を変えること

Gastein gave Schubert a change of scenery during his summer trip.

夏の旅で訪れたガスタインは、シューベルトに気分転換の場をあたえてくれました。

景色を変える、つまり場所や環境を変えて気分を新しくすることです。旅行の話によく使います。

ガスタイナー(シューベルト)
it takes two to tango
ひとりではできない(どちらにも責任がある)

It takes two to tango, and it takes two to play this march.

タンゴは2人でおどるもの。この行進曲も2人でひくものです。

本来は「けんかや問題は両方に責任がある」。2人いて成り立つことにも使います。

軍隊行進曲(シューベルト)
worth the wait
待ったかいがある

The symphony was first performed more than ten years after it was written, but it was worth the wait.

この交響曲は書かれてから10年以上たって初演されましたが、待ったかいがありました。

長く待っても、それだけの価値があったときに使います。be worth the wait の形で。

ザ・グレート(シューベルト)
cast a spell
魔法をかける・うっとりさせる

The four opening chords cast a spell over the listener.

最初の4つの和音が、聴く人に魔法をかけます。

cast a spell on / over 〜 で「〜に魔法をかける」。心をうばうという意味でも使います。

夏の夜の夢 序曲(メンデルスゾーン)
a step up
一段の進歩

Schubert moved the music a half step up, to E-flat major, and the new version was a step up in other ways too: its last movement was now finished.

シューベルトは曲を半音上の変ホ長調に移しました。新しい版は最後の楽章も完成し、一段と進歩しました。

階段を1段上がる、ということ。前よりよくなったときに使います。

ピアノ・ソナタ第7番(シューベルト)
let your mind wander
考えを自由にめぐらせる

Close your eyes and let your mind wander with the melody.

目を閉じて、メロディーといっしょに心を自由にさまよわせよう。

let your mind wander で「考えを自由にめぐらせる・ぼんやりする」。

即興曲 変ト長調(シューベルト)
stand the test of time
時の試練に耐える、長く愛され続ける

This simple song has stood the test of time.

このシンプルな歌は、時代をこえて愛されてきました。

長い年月がたっても価値が変わらないこと。名曲や名作をほめるときの定番表現。

菩提樹(シューベルト)
take a dark turn
暗い方向に急展開する

The bright music takes a dark turn at the very end.

明るい音楽が、最後の最後で暗い方向へ急展開します。

話や状況が急に暗く・深刻になること。The story takes a dark turn.(話が暗転する)

即興曲作品90-2(シューベルト)
slowly but surely
ゆっくりだが着実に

Slowly but surely, the music moves from shadowy A-flat minor to bright A-flat major.

ゆっくりと、でも確実に、音楽はかげりのある変イ短調から明るい変イ長調へ進みます。

急がなくても、一歩ずつ確かに進んでいく様子です。

即興曲作品90-4(シューベルト)
a variation on a theme
同じテーマの別バージョン

Each part of this piece is a variation on a theme.

この曲の各部分は、同じテーマの別バージョンです。

音楽の「変奏」から。日常でも「よくある話の変化形」「焼き直し」の意味で使います。

即興曲作品142-3(シューベルト)
sow the seeds of
〜の種をまく

In this early nocturne, the teenage Chopin sowed the seeds of his later masterpieces.

この初期のノクターンで、10代のショパンは後の名曲の種をまきました。

後で大きく育つものの始まりをつくることです。よいことにも悪いことにも使います。

ノクターン第19番(ショパン)
a blast from the past
なつかしいもの

Hearing this early mazurka today is a blast from the past.

この初期のマズルカを今聴くと、昔を思い出してなつかしくなります。

過去からの一吹き、の意味。昔を思い出させる、なつかしい物や人のことです。

マズルカOp.68-2(ショパン)
sweep someone off their feet
(人を)うっとり夢中にさせる

He hopes his serenade will sweep her off her feet.

彼は、セレナーデで彼女の心をつかみたいと願っています。

sweep someone off their feet は『人をうっとり夢中にさせる』。足元からさらうイメージ。

セレナーデ(シューベルト)
a little goes a long way
少しでも大きな効果がある

This tiny piece shows that a little goes a long way.

この小さな曲は、短くても大きな力があることを教えてくれます。

a little goes a long way で「少しでも十分に効き目がある」。

楽興の時 第3番(シューベルト)
swan song
白鳥の歌(最後の作品)

His last three sonatas were Schubert's swan song for the piano.

最後の3つのソナタは、シューベルトのピアノへの「白鳥の歌」でした。

白鳥は死ぬ前に美しく歌うという言い伝えから、引退前の最後の作品や活躍のこと。

ソナタ第20番(シューベルト)
make a song and dance about something
ささいなことで大さわぎする

Don't make a song and dance about a lost coin!

なくした小銭くらいで大さわぎしないで!

歌って踊るほどの大さわぎ、から。おもにイギリス英語の言い方です。

小銭への怒り(ベートーヴェン)
time stands still
時が止まる

In the slow movement, time seems to stand still.

ゆっくりした楽章では、時が止まったかのようです。

とても美しい・感動的な瞬間に「時が止まったよう」と言います。time stood still とも。

弦楽五重奏曲(シューベルト)
follow in someone's footsteps
〜の足あとをたどる・〜にならう

In this sonata, Schubert follows in Beethoven's footsteps.

このソナタで、シューベルトはベートーヴェンの足あとをたどります。

先を行く人の足あとをふんで進むこと。尊敬する人と同じ道を歩むという意味です。

ピアノ・ソナタ第19番(シューベルト)
end on a high note
最高の形で終える

Rossini ended his opera career on a high note with William Tell.

ロッシーニは「ウィリアム・テル」で、オペラ人生を最高の形で終えました。

high note は「高い音」。end on a high note で「成功のうちに、よい形で終える」。

ウィリアム・テル序曲(ロッシーニ)
a trip down memory lane
思い出をたどること

Listening to this waltz is like a trip down memory lane.

このワルツを聴くと、思い出の小道をたどっているようです。

memory lane は「思い出の小道」。昔をなつかしむときに使います。

ワルツ第10番(ショパン)
pick up where you left off
中断したところから再開する

After the war, the pianist picked up where he had left off.

戦後、ピアニストは中断したところから再び始めました。

仕事・勉強・話などを、止まった場所から続けるときに使います。

ノクターン第20番(ショパン)
make overtures
(人に)近づこうとはたらきかける

Berlioz made overtures to Harriet, but at first she ignored him.

ベルリオーズはハリエットに近づこうとしましたが、はじめは相手にされませんでした。

overture は「序曲」のほか「申し入れ」の意味も。仲良くなろうと動くことです。

幻想交響曲(ベルリオーズ)
a piece of cake
かんたんなこと・朝飯前

This étude is not a piece of cake, even for great pianists.

この練習曲は、すごいピアニストにとっても朝飯前ではありません。

「ケーキ1切れ(を食べるくらい)かんたん」の意味。否定の形でもよく使います。

エチュード10-1(ショパン)
sing from the same hymn sheet
口をそろえる、意見をそろえる

At the end, the whole orchestra seems to sing from the same hymn sheet.

最後には、オーケストラ全体が同じ賛美歌で声をそろえるかのようです。

「同じ賛美歌の紙を見て歌う」から、みんなで同じ意見を言う、方針をそろえるという意味に。

宗教改革(メンデルスゾーン)
take a shine to someone
〜を気に入る

In Munich, the young Mendelssohn took a shine to the pianist Delphine von Schauroth.

ミュンヘンで、若いメンデルスゾーンはピアニストのデルフィーネ・フォン・シャウロートを気に入りました。

会ってすぐ、人を好きになったり気に入ったりするときの、くだけた言い方です。

ロンド・カプリチオーソ(メンデルスゾーン)
in the same boat
同じ境遇にいる

Don't worry, we're all in the same boat before the piano recital.

心配しないで。発表会の前は、みんな同じ立場だよ。

「同じ舟に乗っている」から。同じ困った立場や状況にいることを言います。

ヴェネツィアの舟歌(メンデルスゾーン)
bid farewell to
〜に別れを告げる

This waltz is thought to date from around the time Chopin bid farewell to Warsaw.

このワルツは、ショパンがワルシャワに別れを告げたころに作られたと考えられています。

bid は「告げる」。少しあらたまった言い方で、人や場所との別れに使います。

ワルツ第14番(ショパン)
close to one's heart
とても大切な・思い入れのある

This sad waltz was close to Chopin's heart.

この悲しいワルツは、ショパンにとって思い入れの深い曲でした。

心の近くにある=大事に思っている、ということ。人や物、考えにも使えます。

ワルツ第3番(ショパン)
make waves
波風を立てる・話題をさらう

Mendelssohn's sea music still makes waves in concert halls today.

メンデルスゾーンの海の音楽は、今もコンサートホールで大きな反響を呼んでいます。

「騒ぎを起こす」の意味のほか、「大きな反響を呼ぶ」というよい意味でも使います。

フィンガルの洞窟(メンデルスゾーン)
sound asleep
ぐっすり眠って

By the end of the nocturne, my little brother was sound asleep.

ノクターンが終わるころには、弟はぐっすり眠っていました。

この sound は「音」ではなく「十分な・深い」という意味の形容詞です。

ノクターン第2番(ショパン)
have an ear for music
音楽を聴き分ける耳がある

Young Chopin had an ear for music and listened closely to village musicians.

少年ショパンは音楽を聴き分ける耳を持ち、村の音楽家たちの演奏にじっと耳をかたむけました。

have an ear for 〜で「〜のセンスがある」。語学なら an ear for languages。

マズルカ(ショパン)
head over heels
(恋に)すっかり夢中で

Nemorino is head over heels in love with Adina.

ネモリーノはアディーナにすっかり夢中です。

ひっくり返るほど夢中、のイメージ。fall head over heels in love と使います。

人知れぬ涙(ドニゼッティ)
burn the midnight oil
夜おそくまで勉強する・働く

She burned the midnight oil with a nocturne playing softly.

彼女はノクターンを小さく流しながら、夜おそくまで勉強しました。

真夜中にランプの油を燃やして作業したことが由来。試験前などによく使います。

ノクターン第1番(ショパン)
turn on a dime
急に向きを変える

In the middle, the music turns on a dime, and the calm song becomes restless.

中間部で音楽は急に向きを変え、おだやかな歌が落ちつかない調子になります。

10セント硬貨の上でくるりと回れるほど、すばやく方向を変えることから。アメリカ英語です。

ノクターン第3番(ショパン)
upbeat
明るく前向きな

The Italian Symphony is so upbeat that it lifts your mood.

「イタリア」はとても明るいので、気分が上がります。

音楽では小節の前の弱い拍のこと。ふだんは「明るい・楽観的な」の意味。

イタリア(メンデルスゾーン)
take by storm
(人々を)たちまち夢中にする

The young pianist took the audience by storm with this étude.

若いピアニストは、この練習曲で聴衆をたちまち夢中にしました。

もとは「嵐のように攻めて占領する」。今は「大人気をさらう」の意味でよく使います。

革命のエチュード(ショパン)
strike the right note
ぴったりの調子をとる

With this melody, Chopin really struck the right note.

このメロディーで、ショパンはまさにぴったりの調子をとらえました。

「正しい音を打つ」から、その場にふさわしい言葉や態度をとることを言います。

別れの曲(ショパン)
take center stage
主役になる

In this étude, the black keys take center stage.

この練習曲では、黒鍵が主役になります。

舞台のまん中に立つ=注目の中心になること。ニュースや話題にもよく使います。

黒鍵のエチュード(ショパン)
like night and day
まったくちがう・正反対

The quiet part and the fiery part are like night and day.

静かな部分と炎のような部分は、まるで正反対です。

夜と昼ほどちがう、ということ。as different as night and day とも言います。

ノクターン第4番(ショパン)
in double time
倍の速さで・大急ぎで

In the middle part, marked doppio movimento, the music moves in double time.

doppio movimento と書かれた中間部では、音楽が倍の速さで進みます。

もとは行進で、ふつうの倍の速さで歩くこと。「大急ぎで」という意味でも使います。

ノクターン第5番(ショパン)
no turning back
もう後もどりできない

In this nocturne, the first song never returns. There is no turning back.

このノクターンでは、最初の歌は二度ともどってきません。もう後もどりはできないのです。

there is no turning back の形で、決めたらもう引き返せないときに使います。

ノクターン第6番(ショパン)
find one's feet
新しい場所になれる

Chopin wrote this waltz while he was still finding his feet in Paris.

ショパンは、まだパリの生活になれようとしているころに、このワルツを書きました。

自分の足で立てるようになる、ということ。新しい環境になじむときに使います。

ワルツ第11番(ショパン)
all fired up
やる気満々で

Chopin wants the pianist all fired up: near the end, he asks for as much fire as possible.

ショパンは弾く人に燃えてほしいのです。終わり近くに「できるだけ火のように」と書いています。

火がついたように、とても興奮したりやる気になったりしている様子です。

練習曲Op.10-4(ショパン)
at one's fingertips
自由自在に使える

To play this étude, you need the whole keyboard at your fingertips.

このエチュードを弾くには、鍵盤全体を自由自在にあやつれなければなりません。

指先にある、ということ。知識や道具がすぐ使える状態にあるときに言います。

練習曲Op.10-8(ショパン)
feel blue
ゆううつな気分になる

This quiet étude is perfect when you feel blue.

ゆううつな気分のとき、このしずかな練習曲がぴったりです。

blue には「悲しい・ゆううつな」の意味も。ブルースという音楽の名前もここから来ています。

練習曲Op.10-6(ショパン)
chase rainbows
虹を追いかける(かなわぬ夢を追う)

Some say he is chasing rainbows, but he keeps practicing this piece.

夢みたいだと言う人もいるけれど、彼はこの曲の練習を続けています。

手の届かない夢を追うこと。この曲のメロディーを使った歌の題名にもなっています。

幻想即興曲(ショパン)
get into the swing of things
調子が出てくる

After the first dance, everyone got into the swing of things.

最初のダンスのあと、みんな調子が出てきました。

新しい環境や作業に慣れて、リズムよく楽しめるようになること。

華麗なる大円舞曲(ショパン)
warm up
準備運動をする・(場を)温める

The calm Andante warms us up for the brilliant polonaise.

おだやかなアンダンテが、華やかなポロネーズの前に、聴く人の気持ちをウォーミングアップしてくれます。

運動前の準備体操のほか、「会場を盛り上げておく」意味でも使います。

アンダンテ・スピアナート(ショパン)
in a fog
わけがわからず

The hazy opening chords leave us in a fog: what key are we in?

もやのような最初の和音を聴くと、わけがわからなくなります。いったい何調なのでしょう?

霧の中にいるように、頭がぼんやりしてよくわからない状態です。

マズルカOp.17-4(ショパン)
a hard act to follow
あとに続くのが大変なほどすごいもの

This performance of Chopin's first ballade is a hard act to follow.

このバラード第1番の演奏はすばらしくて、次に弾く人はとてもやりにくいです。

すばらしい出し物(act)のあとは、次の人がやりにくい、から。人や仕事のほめ言葉にも。

バラード第1番(ショパン)
part ways
別れる・別々の道を行く

In the end, Chopin and Maria parted ways.

結局、ショパンとマリアは別々の道を歩むことになりました。

part は「分かれる」。恋人だけでなく、友だちや仕事仲間と別れるときにも使います。

別れのワルツ(ショパン)
spell out
(1字ずつ)つづる、はっきり説明する

Schumann spelled out a town's name in musical notes.

シューマンは音符で町の名前をつづりました。

「1文字ずつつづる」から、「はっきり、くわしく説明する」の意味でもよく使います。

謝肉祭(シューマン)
dressed to the nines
めいっぱい着かざって

This brilliant waltz makes you picture a ballroom full of guests dressed to the nines.

このはなやかなワルツを聴くと、めいっぱい着かざったお客でいっぱいの舞踏会が目にうかびます。

由来ははっきりしませんが、「最高におしゃれをして」という意味で使います。

華麗なる円舞曲(ショパン)
a far cry from
〜とはかけはなれた

The quiet carol is a far cry from the stormy opening.

しずかなキャロルは、嵐のような始まりとはかけはなれています。

遠くからの叫び声ほどはなれている、という意味。ちがいが大きいときに使います。

スケルツォ第1番(ショパン)
pour your heart out
心のうちをすべて打ち明ける

The melody sounds like someone pouring their heart out at night.

そのメロディーは、夜にだれかが心のうちを打ち明けているように聞こえます。

心を水のように注ぎ出すイメージ。悩みや思いをすべて話すときに使います。

ノクターン第8番(ショパン)
every cloud has a silver lining
どんな悪いことにも、よい面がある

Every cloud has a silver lining, just like this dark nocturne with its bright ending.

明るく終わるこの暗いノクターンのように、どんな悪いことにもよい面があるのです。

雲のふちが日の光で銀色に光ることから。つらいときのはげましに使います。

ノクターン第7番(ショパン)
one's bark is worse than one's bite
口ほどこわくない

This polonaise's bark is worse than its bite.

このポロネーズは、見かけほどこわくありません。

ほえる声ほどかむ力は強くない、から。こわそうでも本当はやさしい人に使います。

ポロネーズ第1番(ショパン)
walk on air
うきうきしている

When she heard this love song, she was walking on air.

このラブソングを聴いて、彼女はうきうき気分でした。

「空気の上を歩く」ように、うれしくて舞い上がっている気分のこと。

歌の翼に(メンデルスゾーン)
throw caution to the wind
思いきって大胆にやる

After four quiet bars, the right hand throws caution to the wind and races like a storm.

静かな4小節のあと、右手は思いきって嵐のようにかけ出します。

用心を風に投げすてる、ということ。危険をかえりみず大胆に行動するときに使います。

木枯らしのエチュード(ショパン)
have butterflies in one's stomach
(緊張で)胸がドキドキする

I had butterflies in my stomach before I played the Butterfly Étude.

「蝶々のエチュード」を弾く前、私は緊張でドキドキしました。

おなかの中を蝶が飛ぶようにそわそわする、から。発表会や試験の前の緊張にぴったり。

蝶々のエチュード(ショパン)
no laughing matter
笑いごとではない(重大なこと)

This scherzo may mean "joke," but playing it is no laughing matter.

スケルツォは「冗談」という意味ですが、この曲を弾くのは笑いごとではありません。

matter は「事がら」。It's no laughing matter. で「冗談じゃすまない」。

スケルツォ第2番(ショパン)
a light touch
軽いタッチ・さりげない上手さ

This étude needs a light touch.

この練習曲には軽いタッチが必要です。

ピアノの軽い弾き方のほか、物事をさりげなく上手にこなすことにも使います。

エオリアン・ハープ(ショパン)
catch your breath
ひと息つく・呼吸をととのえる

After the last chord, the pianist finally caught her breath.

最後の和音のあと、ピアニストはやっとひと息つきました。

激しい運動のあとに呼吸を取りもどすこと。「一休みする」の意味でも使います。

エチュード「大洋」(ショパン)
reach new heights
新たな高みに達する

In this piece, Schumann's passion reaches new heights.

この曲で、シューマンの情熱は新たな高みにのぼります。

「新しい高さに届く」。記録や人気、気持ちなどがこれまで以上になることを言います。

飛翔(シューマン)
a sting in the tail
最後にひそむ、思わぬ落とし穴・どんでん返し

This sweet nocturne has a sting in the tail.

このあまいノクターンには、最後に思わぬどんでん返しがあります。

サソリのしっぽの毒針から。話や物語の最後の、いやな驚きに使います。

ノクターン第9番(ショパン)
a question mark hangs over
〜がはっきりしない

A question mark still hangs over when this nocturne was written.

このノクターンがいつ書かれたのかには、今も「?」がついたままです。

疑問符がぶら下がっている、ということ。事実や先行きが不確かなときに使います。

ノクターン第21番(ショパン)
under one's breath
小声で・ささやくように

The music seems to sing under its breath.

音楽が小声で歌っているかのようです。

とても小さな声で、まわりの人に聞こえないように言う、という意味です。

練習曲Op.25-2(ショパン)
there's method in the madness
めちゃくちゃに見えて筋が通っている

The notes sound wrong, but there's method in the madness.

音はまちがって聞こえますが、ちゃんと計算されています。

シェイクスピア『ハムレット』のせりふから。一見おかしな行動にも考えがある、という意味です。

練習曲Op.25-5(ショパン)
a heart-to-heart
腹を割った話し合い

The two voices have a heart-to-heart in the night.

2つの声が、夜に心と心で語り合います。

heart-to-heart talk の略。心と心でかわす、本音の打ち明け話のことです。

練習曲Op.25-7(ショパン)
off the cuff
即興で・準備なしで

The music sounds off the cuff, but Chopin planned every note.

音楽は即興のように聞こえますが、ショパンはすべての音を考えぬいていました。

袖口(cuff)にメモして話したことから、という説も。準備なしで話す・行う、の意味です。

即興曲第1番(ショパン)
in tune with
〜と気持ちが通じあう

Schumann was in tune with the feelings of childhood.

シューマンは子ども時代の気持ちとよく通じあっていました。

音が合っている(in tune)から「〜と調和している」。be in tune with nature(自然と調和)。

トロイメライ(シューマン)
a child at heart
心は子どものまま

Scenes from Childhood is music for grown-ups who are still children at heart.

『子どもの情景』は、心は子どものままの大人のための音楽です。

大人になっても子どものような心を持っている人のこと。young at heart とも言います。

見知らぬ国と人々(シューマン)
let the cat out of the bag
(うっかり)秘密をもらす

Don't let the cat out of the bag about the surprise party!

サプライズパーティーのこと、うっかりばらさないでね!

袋の中のネコを出してしまう=かくしていたことがばれる、という意味。

猫のワルツ(ショパン)
back and forth
行ったり来たり

Loud and soft phrases go back and forth, like villagers calling to each other.

大きな音と小さな音のフレーズが、村人どうしがよびかけあうように行ったり来たりします。

前へ後ろへ、ということ。やりとりや、行き来するものに使います。

マズルカOp.33-2(ショパン)
inner circle
親しい仲間うち

Chopin wrote most of his Polish songs for his inner circle of friends, not for publication.

ショパンはポーランド語の歌の多くを、出版のためではなく親しい仲間うちのために書きました。

いちばん内側の輪、ということ。ごく親しい人たちや、中心にいる人たちを指します。

春(ショパン)
under the weather
体調がすぐれない

Chopin was under the weather during the rainy winter on Majorca.

マジョルカ島の雨の冬、ショパンは体調がすぐれませんでした。

「天気に負けて元気がない」から「具合が悪い」。I'm a bit under the weather. と使います。

雨だれの前奏曲(ショパン)
pay one's respects
故人をしのぶ・敬意を表す

People still play this march to pay their respects to the dead.

人々は今も、亡くなった人をしのんでこの行進曲を演奏します。

respects と複数形にすると「あいさつ・弔意」。葬儀に行くことを遠回しに言うときにも使います。

葬送ソナタ(ショパン)
with a heavy heart
重い気持ちで・悲しみをかかえて

His friends listened to this prelude with a heavy heart.

友人たちは、悲しみをかかえてこの前奏曲を聴きました。

heavy heart は「重い心」=悲しい気持ち。反対は with a light heart(気楽に)。

前奏曲第4番(ショパン)
short and sweet
短くて気がきいている

Chopin's Prelude No. 7 is short and sweet.

ショパンの前奏曲第7番は、短くて気がきいています。

話や手紙、スピーチなどが「短くて要点をおさえている」ときのほめ言葉です。

前奏曲第7番(ショパン)
raise the bar
水準を引き上げる

This trio raised the bar for many later piano trios.

このトリオは、後の多くのピアノ三重奏曲のハードルを上げました。

走り高跳びのバーを上げることから。「目標や水準を高くする」という意味です。

ピアノ三重奏曲第1番(メンデルスゾーン)
the finishing touch
最後の仕上げ

The slow ending is the finishing touch to this graceful piece.

ゆっくりした結びの部分が、この優美な曲の最後の仕上げです。

作品を完成させる最後のひと手間。put the finishing touches on ~ の形でもよく使います。

アラベスク(シューマン)
hit the ground running
最初から全力で取りかかる

The first prelude hits the ground running.

第1番の前奏曲は、最初から全力で走り出します。

着地した瞬間から走り出すように、準備なしにすぐ全力で始めること。

前奏曲第1番(ショパン)
take the lead
先頭に立つ・主役をつとめる

In this prelude, the left hand takes the lead.

この前奏曲では、左手が主役をつとめます。

lead は「先導・主役」。グループで率先して動くときにも使います。

前奏曲第6番(ショパン)
speak volumes
多くを物語る

Just 13 bars of chords speak volumes.

たった13小節の和音が、多くを物語っています。

本が何冊分も語るように、ことばにしなくても多くが伝わること。

前奏曲第20番(ショパン)
hit rock bottom
どん底に落ちる

At the end, the music literally hits rock bottom: the lowest D on the piano, struck three times.

最後に、音楽は文字どおり「どん底」へ。ピアノでいちばん低いレが3回鳴ります。

岩でできた底に着く、ということ。ふつうは「最悪の状態になる」という意味で使います。

前奏曲第24番(ショパン)
at full tilt
全速力で

The right hand runs at full tilt to the very end.

右手は最後まで全速力で走りぬけます。

tilt は昔の騎士の馬上やり試合。やりをかまえて全力で突進するイメージです。

前奏曲第16番(ショパン)
keep your chin up
元気を出して・くじけないで

The notes on the radio told people to keep their chin up.

ラジオから流れる音は、人々に「くじけるな」と伝えていました。

あごを上げて前を向く、から「がんばれ」「下を向くな」。Chin up! だけでもOKです。

軍隊ポロネーズ(ショパン)
leave someone hanging
結末を示さず、人を宙ぶらりんのまま待たせる

The song's last chord leaves us hanging.

この歌の最後の和音は、わたしたちを宙ぶらりんのままにします。

返事や結末を示さずに、相手を待たせたままにすること。話の途中で終わる感じです。

美しい5月に(シューマン)
a call to arms
(戦いや行動への)呼びかけ、決起の合図

The trumpet at the start sounds like a call to arms.

最初のトランペットは、決起を呼びかける合図のように聞こえます。

もとは「武器をとれ」という合図。今は「みんなで行動しよう」という呼びかけにも使います。

リエンツィ序曲(ワーグナー)
lost in thought
もの思いにふけって

She sat by the window, lost in thought, listening to the nocturne.

彼女はノクターンを聴きながら、もの思いにふけって窓辺にすわっていました。

考えごとの中で「迷子」になるほど、深く考えこんでいるようす。

ノクターン第11番(ショパン)
a cut above the rest
ほかよりひときわすぐれている

Among Chopin's waltzes, this one is a cut above the rest.

ショパンのワルツの中でも、この曲はひときわすぐれています。

a cut above は「一段上」。the rest を付けて「ほかのものより」。

ワルツ第5番(ショパン)
one good turn deserves another
親切には親切で返すもの

Schumann dedicated Kreisleriana to Chopin, and Chopin dedicated this ballade to Schumann. One good turn deserves another!

シューマンは『クライスレリアーナ』をショパンにささげ、ショパンはこのバラードをシューマンにささげました。親切には親切で返すものです!

turn は「行い」。よくしてもらったらお返しをするのが当然、ということわざです。

バラード第2番(ショパン)
pack a punch
強烈な迫力がある

The thundering octaves really pack a punch.

とどろくオクターヴには、強烈な迫力があります。

パンチ力をつめこむ、の意味。小さくても強い効果があるときにも使います。

スケルツォ第3番(ショパン)
let your imagination run wild
想像力を自由にはばたかせる

Close your eyes and let your imagination run wild.

目を閉じて、想像力を自由にはばたかせましょう。

run wild は「自由にかけまわる」。想像にブレーキをかけないことです。

幻想曲 ヘ短調(ショパン)
weather the storm
嵐を乗り切る・困難をしのぐ

Listen as the music weathers the storm in the middle.

音楽が中ほどの嵐を乗り切っていく様子を聴いてみましょう。

この weather は動詞で「(嵐を)切り抜ける」。苦しい時期を乗りこえるときに使います。

ノクターン第13番(ショパン)
spring into action
さっと行動を始める

When the trumpets call, the whole orchestra springs into action.

トランペットの呼びかけで、オーケストラ全体がいっせいに動きだします。

spring は「春」のほかに「ぱっと跳ぶ」の意味も。勢いよく行動を始めること。

交響曲「春」(シューマン)
all hands on deck
全員集合!総出でとりかかろう

When the storm hit, it was all hands on deck.

嵐が来たとき、全員が総出で働きました。

もとは船の「乗組員は全員甲板へ!」。今は「みんなで手伝って!」の意味でも使います。

さまよえるオランダ人(ワーグナー)
lay down the law
強い態度で命令する・規則をきびしく言いわたす

The heavy chords lay down the law, and the soft answer asks for mercy.

重い和音がきびしく命令し、やわらかな答えが許しをこいます。

法律を「置く」ように、相手に有無を言わせず命令すること。

ノクターン第14番(ショパン)
pop the question
プロポーズする

The opening sounds like someone shyly popping the question.

始まりは、だれかがはずかしそうにプロポーズしているように聞こえます。

the question は「結婚してくれますか」のこと。思いきって切り出すイメージです。

バラード第3番(ショパン)
break the mold
型をやぶる

By putting a mazurka inside, Chopin broke the mold.

マズルカを中に入れて、ショパンは型をやぶりました。

mold は物を作る「型」。型をこわすほど新しい、前例のないことをするという意味です。

ポロネーズ第5番(ショパン)
have itchy feet
旅に出たくてうずうずする

This lively dance gives you itchy feet and makes you want to visit Italy.

この陽気なおどりを聴くと、旅に出たくてうずうずして、イタリアに行きたくなります。

足がむずむずしてじっとしていられない様子から。どこかへ出かけたい気持ちのことです。

タランテラ(ショパン)
better late than never
遅れても、やらないよりはまし

Thirteen years is a long time, but better late than never!

13年かかったけれど、遅れても完成しないよりはまし!

遅れても、まったくしないよりはずっといい、ということわざ。

スコットランド(メンデルスゾーン)
There's no place like home.
わが家にまさる所はない

After a long trip, I always say, "There's no place like home."

長い旅のあと、いつも「わが家がいちばん」と言います。

『オズの魔法使い』でも有名な決まり文句。ふるさとを思う気持ちを表します。

行け、わが思いよ(ヴェルディ)
step into the breach
急いで代役をつとめる

When Clara fell ill, Mendelssohn stepped into the breach and played the piano part.

クララが病気になったとき、メンデルスゾーンが急いで代役をつとめ、ピアノを弾きました。

城壁の破れ目(breach)に立ってふさぐことから。困ったときに代わりを引き受けることです。

ピアノ五重奏曲(シューマン)
off to a flying start
好調なすべり出しで

With this overture, the concert got off to a flying start.

この序曲で、演奏会はすばらしいすべり出しを見せました。

助走をつけてから走り出す「助走つきスタート」から。最初から絶好調という意味です。

ルスランとリュドミラ(グリンカ)
tie the knot
結婚する

When they tied the knot, the band played the Wedding March.

2人が結婚したとき、楽団は結婚行進曲を演奏しました。

「結び目を結ぶ」=結婚する。くだけた会話でよく使う表現です。

結婚行進曲(メンデルスゾーン)
larger than life
とびきりスケールが大きい・堂々とした

The Heroic Polonaise is larger than life; it sounds like a whole orchestra.

英雄ポロネーズはとてもスケールが大きく、オーケストラ全体のように聞こえます。

「実物より大きい」から、人や物が並外れて堂々として印象的なこと。人の性格にも使います。

英雄ポロネーズ(ショパン)
save the best for last
いちばんいいものを最後にとっておく

Some listeners feel that Chopin saved the best for last with his fourth ballade.

4番目のバラードを聴いて、ショパンはいちばんいいものを最後にとっておいた、と感じる人もいます。

ごちそうや見せ場を最後にとっておくこと。大トリにふさわしい曲にぴったりです。

バラード第4番(ショパン)
a spring in one's step
足取りが軽い

After hearing the Spring Song, I walked with a spring in my step.

「春の歌」を聴いたあと、私は軽い足取りで歩きました。

spring は「ばね・はずみ」。うれしくて足取りがはずむ様子のことです。

春の歌(メンデルスゾーン)
sleep like a baby
ぐっすり眠る

Listen to this lullaby, and you will sleep like a baby.

この子守歌を聴けば、ぐっすり眠れますよ。

赤ちゃんのように、すやすやぐっすり眠ること。I slept like a baby.(よく眠れた)と使います。

子守歌(ショパン)
When in Rome, do as the Romans do.
郷に入っては郷に従え

When in Rome, do as the Romans do: join the carnival and dance!

郷に入っては郷に従え。カーニバルに加わっておどりましょう!

訪れた土地では、その土地のやり方に合わせようということわざ。前半だけで言うことも多いです。

ローマの謝肉祭(ベルリオーズ)
a friend in need is a friend indeed
困ったときの友こそ真の友

Jane Stirling helped Chopin when he was ill. A friend in need is a friend indeed.

ジェーン・スターリングは病気のショパンを助けました。困ったときの友こそ真の友です。

つらいときに助けてくれる人こそ、本当の友だちだ、ということわざ。

ノクターン第15番(ショパン)
off-key
場ちがいな・調子はずれの

To the Jockey Club, an opera without a ballet in Act 2 felt off-key.

ジョッキー・クラブにとって、第2幕にバレエのないオペラは場ちがいに感じられました。

もとは「音程がはずれた」。そこから「その場にそぐわない」という意味でも使います。

タンホイザー序曲(ワーグナー)
smooth sailing
順調な進み具合・すいすい進むこと

Life was not smooth sailing for Chopin in those years.

そのころのショパンの人生は、順調とは言えませんでした。

波のないおだやかな航海が元。物事が問題なく進むことを表します。

舟歌(ショパン)
tune in
耳をかたむける・(相手に)気持ちを合わせる

The cellist and the pianist must be tuned in to each other.

チェロ奏者とピアニストは、おたがいに気持ちを合わせなければなりません。

ラジオの周波数を合わせることが元。be tuned in to で「〜をよくわかっている」。

チェロ・ソナタ(ショパン)
with all the trimmings
飾りをすべてそえて

When the first melody returns, it comes with all the trimmings: it is covered in trills.

最初のメロディーがもどってくるとき、トリルという飾りがたっぷりつきます。

ごちそうに付けあわせを全部そえることから。「おまけもたっぷり」の意味です。

ノクターン第17番(ショパン)
see the light of day
世に出る

This mazurka saw the light of day after Chopin's death.

このマズルカは、ショパンの死後に世に出ました。

日の光を見る、つまり、かくれていたものが公表される・世に知られるという意味です。

マズルカOp.67-4(ショパン)
chase one's tail
しっぽを追いかける(空回りする)

I was so busy today that I felt like I was chasing my tail.

今日は忙しすぎて、空回りしている気分でした。

犬がしっぽを追って回るように、忙しく動いても何も進まない状態のこと。

子犬のワルツ(ショパン)
waltz through
〜を楽々とこなす

Nobody can waltz through this piece; it needs a lot of practice.

この曲を楽々と弾ける人はいません。たくさん練習が必要です。

ワルツを踊るようにすいすい進む、から「楽にこなす」。waltz through the exam(試験を楽勝で通る)。

ワルツ第7番(ショパン)
a cry from the heart
心からの叫び

This quartet is a cry from the heart for his lost sister.

この四重奏曲は、亡くなった姉への心からの叫びです。

強い気持ちや願いを、心の底からうったえること。フランス語の cri de cœur から来た表現です。

弦楽四重奏曲第6番(メンデルスゾーン)
fly under the radar
目立たずにいる・注目されずにいる

This lovely waltz often flies under the radar.

このすてきなワルツは、あまり注目されないことが多いのです。

レーダーにうつらない低さで飛ぶことから。目立たない実力派に使います。

ワルツ第8番(ショパン)
take baby steps
少しずつ進む

To learn Chopin, take baby steps and start with this waltz.

ショパンを学ぶなら、少しずつ進んで、このワルツから始めましょう。

赤ちゃんの小さな歩みのように、一歩ずつ確実に進むこと。

ワルツ第19番(ショパン)
behind the scenes
かげで・舞台裏で

Liszt worked behind the scenes to stage Wagner's opera.

リストは、ワーグナーのオペラを上演するために、かげで力をつくしました。

観客から見えない舞台のうら側、から「人に見えないところで」。behind-the-scenes で形容詞にも。

婚礼の合唱(ワーグナー)
clap along
(音楽に)合わせて手拍子する

At the New Year's Concert, the audience claps along to the march.

ニューイヤーコンサートでは、観客がこの行進曲に合わせて手拍子をします。

clap along で「音楽に合わせて手をたたく」。sing along(いっしょに歌う)の仲間です。

ラデツキー行進曲(シュトラウス1世)
get back in the saddle
気を取り直して再開する

If you make a mistake, just get back in the saddle and keep playing.

まちがえても、すぐに気を取り直して弾き続けましょう。

「もう一度くらに乗る」から。失敗や休みのあと、また元気に取りかかること。

勇敢な騎手(シューマン)
strike it rich
一山当てる、大もうけする

Many people went to California to strike it rich.

多くの人が、一山当てようとカリフォルニアへ向かいました。

strike は「(金脈などを)掘り当てる」。急にお金持ちになることを言います。

おおスザンナ(フォスター)
breathe a sigh of relief
ほっと胸をなでおろす

When the last note faded, the pianist breathed a sigh of relief.

最後の音が消えると、ピアニストはほっと胸をなでおろしました。

relief は「安心」。心配ごとが終わって「ふう」と息をつくこと。heave a sigh of relief とも。

ため息(リスト)
make hay while the sun shines
チャンスのあるうちに行動せよ

The poem tells us to love while we can, an idea like "make hay while the sun shines."

その詩は、「好機をのがすな」のように、愛せるうちに愛しなさいと伝えています。

晴れているうちに干し草を作れ、から。チャンスは長く続かない、という教えのことわざです。

愛の夢(リスト)
music to my ears
うれしい知らせ・耳にここちよい話

"You can play this Liszt piece, too!" That was music to my ears.

「このリストの曲ならきみにも弾けるよ!」それは私にとってうれしい言葉でした。

耳に音楽のように聞こえる、から「聞いてうれしいこと」。That's music to my ears! と使います。

コンソレーション3(リスト)
hit the road
旅に出る・出発する

Liszt often hit the road and played concerts all over Europe.

リストはよく旅に出て、ヨーロッパ中で演奏会を開きました。

道(road)をたたく=歩き出す、から「出発する」。Let's hit the road!(さあ出かけよう)。

ハンガリー狂詩曲2(リスト)
at cross purposes
目的や話がくいちがって

In the quartet, all four characters are at cross purposes.

この四重唱では、4人の思いがすっかりくいちがっています。

talk at cross purposes で「話がかみ合わない」。誤解で会話がずれるときに使います。

リゴレット四重唱(ヴェルディ)
step by step
一歩一歩、少しずつ

The 25 studies help you improve step by step.

25の練習曲は、一歩一歩上達する手助けをしてくれます。

曲集の名前の「段階的な(progressive)」にぴったり。少しずつ進むようすです。

アラベスク(ブルグミュラー)
a knight in shining armor
白馬の騎士、困ったときに助けてくれる人

He came to help me like a knight in shining armor.

彼は、まるで白馬の騎士のように助けに来てくれました。

「輝くよろいの騎士」から、困ったときに助けてくれる人のこと。

貴婦人の乗馬(ブルグミュラー)
snowball
雪だるま式にふくらむ

In this étude, a soft little sound snowballs into a huge storm.

この練習曲では、小さなやわらかい音が、雪だるま式に大きな嵐へとふくらみます。

雪玉を転がすとどんどん大きくなることから。問題や勢いが急に大きくなることを言う動詞。

雪あらし(リスト)
carry a tune
音程をはずさずに歌う

Even people who can't carry a tune can hum this melody.

音程をとるのが苦手な人でも、このメロディーなら口ずさめます。

「メロディーを運ぶ」から「正しい音程で歌える」の意味。否定文でよく使います。

メロディー(ルビンシテイン)
raise a glass
乾杯する

Let's raise a glass to our friends!

友だちに乾杯しよう!

raise a glass to ~ で「~に乾杯する」。スピーチの決まり文句です。

乾杯の歌(ヴェルディ)
strike while the iron is hot
鉄は熱いうちに打て

We have a chance now, so let's strike while the iron is hot.

いまがチャンスだ。鉄は熱いうちに打とう。

鍛冶屋から生まれたことわざ。「好機をのがすな」という意味です。

アンヴィル・コーラス(ヴェルディ)
go to town
思いきり派手にやる

In the last section, the pianist really goes to town.

最後の部分で、ピアニストは思いっきり派手に弾きまくります。

「町へ行く」ではなく、何かを思いきり、熱心に、派手にやるというくだけた言い方です。

ハンガリー狂詩曲第6番(リスト)
beauty is in the eye of the beholder
美しさは見る人しだい

Wagner loved the sonata, but Clara Schumann called it 'blind noise.' Beauty is in the eye of the beholder!

ワーグナーはこのソナタが大好きでしたが、クララ・シューマンは「ただのやかましい音」とよびました。美しさは受けとる人しだいです!

何を美しいと思うかは人によってちがう、ということわざ。beholder は「見る人」です。

ロ短調ソナタ(リスト)
a sign of things to come
これから起こることの前ぶれ

The sad music at the start is a sign of things to come.

最初の悲しい音楽は、これから起こることの前ぶれです。

よいことにも悪いことにも使えます。things to come は「これから来ること」。

椿姫 前奏曲(ヴェルディ)
ups and downs
浮き沈み

This music is like life, full of ups and downs.

この音楽は人生のように、浮き沈みに満ちています。

「上がったり下がったり」。人生や物事の良いときと悪いときのことを言います。

レ・プレリュード(リスト)
on repeat
くり返し再生して

In 1941, radio stations played this song on repeat.

1941年、ラジオ局はこの歌をくり返し流しました。

「リピート再生」から。I've had this song on repeat all day. のように使います。

金髪のジェニー(フォスター)
take on a life of its own
ひとり歩きする

After it was found, the symphony took on a life of its own, even as a famous ballet.

見つかったあと、この交響曲は有名なバレエにもなり、ひとり歩きを始めました。

作った人の手をはなれて、物事が自分で動きだすように広がっていくことです。

交響曲ハ長調(ビゼー)
in full swing
まっさかりで・最高潮で

When the brass comes in, the ride is in full swing.

金管楽器が入ってくると、騎行は最高潮になります。

勢いよく進んでいる「真っ最中」のこと。The party is in full swing.(パーティーは真っ最中)

ワルキューレの騎行(ワーグナー)
one-hit wonder
一発屋

Bądarzewska is often called a one-hit wonder.

バダジェフスカは「一発屋」とよばれることがよくあります。

1曲だけ大ヒットした歌手や作曲家のこと。ポップスの世界でよく使います。

乙女の祈り(バダジェフスカ)
paint the town red
街へくり出して大いに楽しむ

After the exam, we went out to paint the town red.

試験のあと、ぱーっと遊びに出かけました。

「町を赤くぬる」→ 夜の街でにぎやかにお祝いする、という意味の口語。

天国と地獄(オッフェンバック)
back to the drawing board
(うまくいかず)一からやり直し

The symphony didn't work, so Brahms went back to the drawing board.

交響曲はうまくいかなかったので、ブラームスは一からやり直しました。

drawing board は「製図板」。設計図を描き直すイメージから来ています。

ピアノ協奏曲第1番(ブラームス)
talk a mile a minute
ものすごい早口でしゃべる

The quick rhythm sounds like people gossiping and talking a mile a minute.

速いリズムは、うわさ話をする人たちがものすごい早口でしゃべっているようです。

1分に1マイル進むほどの速さで話す、ということ。おもにアメリカ英語です。

トリッチ・トラッチ(シュトラウス2世)
on tenterhooks
はらはらして待つ

The Tristan chord keeps listeners on tenterhooks: its 'answer' comes only at the end of the opera.

トリスタン和音は、聴く人をはらはらさせたまま。その「答え」はオペラの最後にやっと来ます。

布をぴんと張る昔の道具(tenterhooks)から。気をもんで待つ様子です。

トリスタン前奏曲(ワーグナー)
sell your soul
魂を売る

Faust sells his soul to the devil to become young again.

ファウストは若返るために悪魔に魂を売ります。

大事なものと引きかえに望みをかなえる。冗談で I'd sell my soul for cake! とも。

ファウスト ワルツ(グノー)
move heaven and earth
あらゆる手をつくす

In the myth, Orpheus moves heaven and earth to save his wife. In Offenbach's version, he doesn't want to!

神話のオルフェウスは妻を救うためにあらゆる手をつくします。でもオッフェンバック版では、行きたがりません!

天と地を動かす→「なんとしてでも実現しようと全力をつくす」。

天国と地獄 序曲(オッフェンバック)
and so on
〜など・以下同様

The conductor said "and so on" and stopped the music.

指揮者は「以下同様」と言って演奏を止めました。

例を並べたあとの「などなど」。and so on and so forth と重ねても言います。

常動曲(シュトラウス2世)
the devil is in the details
細かいところに落とし穴がある

This waltz is hard to play well: the devil is in the details.

このワルツを上手に弾くのは大変。細かいところにこそ難しさがあるのです。

「悪魔は細部に宿る」。大まかには簡単そうでも、細かい部分に問題や苦労がひそむこと。

メフィスト・ワルツ(リスト)
ring in your ears
耳に残って離れない

Her song still rings in his ears.

彼女の歌が、今も彼の耳に残っています。

音や言葉が耳に残る。His words rang in my ears.(彼の言葉が耳から離れなかった)

耳に残る君の歌(ビゼー)
tailor-made
あつらえ向きの・ぴったりの

This showpiece was tailor-made for the young violinist Pablo de Sarasate.

このはなやかな曲は、若きヴァイオリン奏者サラサーテに合わせて作られた、あつらえ向きの曲です。

仕立て屋(tailor)がその人の体に合わせて作った服のように、ぴったりなことです。

ロンド・カプリチオーソ(サン=サーンス)
drive a hard bargain
(取り引きで)がっちり交渉する

The marriage broker drives a hard bargain, but Jeník is smarter.

仲介人はがっちり交渉しますが、イェニークのほうが一枚上手です。

bargain は「取り引き」。自分に有利な条件を強く求めることを言います。

売られた花嫁 序曲(スメタナ)
spin a yarn
長いお話を作って語る

Grandpa likes to spin a yarn about his travels.

おじいちゃんは、旅の話をおもしろおかしく語るのが好きです。

yarn は「毛糸」。糸を紡ぐように、長い(作り)話をくり出すことです。

紡ぎ歌(エルメンライヒ)
beauty sleep
美容のための睡眠・ぐっすり眠ること

The singer softly calls to his love, who is still enjoying her beauty sleep.

歌い手は、まだぐっすり眠っている恋人に、そっとよびかけます。

「美しさのための眠り」。じょうだんまじりに、十分な睡眠のことを言います。

夢見る人(フォスター)
simple is best
シンプルがいちばん

Brahms's little waltz shows that simple is best.

ブラームスの小さなワルツは、シンプルがいちばんだと教えてくれます。

Simple is best. は「シンプルがいちばん」。料理やデザインの話でもよく使います。

ブラームスのワルツ(ブラームス)
hold your horses
ちょっと待って・あわてないで

Hold your horses! The gallop starts after the trumpets.

あわてないで!ギャロップはトランペットのあとに始まります。

「馬をおさえろ」が元。せっかちな人に「落ち着いて」と言う決まり文句です。

軽騎兵 序曲(スッペ)
the toast of the town
町じゅうの人気者

After 1867, the waltz became the toast of Vienna and Paris.

1867年のあと、このワルツはウィーンでもパリでも大人気になりました。

the toast of the town で「町じゅうの人気者・話題の的」。

美しく青きドナウ(シュトラウス2世)
hot on the heels of
〜のすぐあとに続いて

Artist's Life came hot on the heels of The Blue Danube, just three days later.

『芸術家の生涯』は、『美しく青きドナウ』のわずか3日後に、すぐあとを追うように登場しました。

かかとにくっつくほど近くを追いかけることから。すぐあとに続くことです。

芸術家の生涯(シュトラウス2世)
come full circle
ひとまわりして元にもどる

With his very last piece, Grieg's Lyric Pieces came full circle.

最後の曲で、グリーグの「抒情小曲集」はひとまわりして出発点にもどりました。

円をひとまわりして出発点にもどること。「原点に返る」という意味でも使います。

アリエッタ(グリーグ)
everything's coming up roses
何もかもうまくいっている

After the recital, everything's coming up roses for her.

発表会のあと、彼女は何もかも順調です。

ミュージカル『ジプシー』の歌の題から広まった言い方です。

花の歌(ランゲ)
a shoulder to cry on
泣きつける相手、なぐさめてくれる人

This Requiem was written to comfort people in grief, like a shoulder to cry on.

このレクイエムは、泣きたい人によりそう肩のように、悲しむ人をなぐさめるために書かれました。

悲しいときに話を聞いて、なぐさめてくれる人のこと。文字どおりには「泣くための肩」。

ドイツ・レクイエム(ブラームス)
dash off
さっと書き上げる

Saint-Saëns dashed off the concerto in about 17 days.

サン=サーンスは、この協奏曲を約17日でさっと書き上げました。

dash は「突進する」。手紙や作品を大急ぎで書くときに使います。

ピアノ協奏曲第2番(サン=サーンス)
dance to someone's tune
~の言いなりになる

He refuses to dance to his boss's tune.

彼は上司の言いなりになるのをこばんでいます。

「人の曲に合わせて踊る」→「人の言うとおりに動く」。

ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
for the record
念のため言うと

For the record, Brahms himself recorded a short version of this dance in 1889.

念のため言うと、1889年にブラームス本人がこの舞曲の短い版を録音しています。

「公式の記録として」から。事実をはっきり言っておきたいときに使います。

ハンガリー舞曲第1番(ブラームス)
in fits and starts
止まったり動いたりしながら

The dance seems to move in fits and starts: it slows down, holds back, then suddenly rushes ahead.

この舞曲は、ゆっくりになったり、ためたり、急にかけ出したりして、止まりかけては進むように聞こえます。

勉強や仕事が「なかなか順調に進まない」ときにもよく使います。

ハンガリー舞曲第6番(ブラームス)
eat, drink and be merry
食べて、飲んで、楽しもう

The title says it all: eat, drink and be merry!

題名がすべてを語っています。食べて、飲んで、楽しもう!

聖書に由来する言い回し。「(先のことは気にせず)今を楽しもう」という意味で使われます。

ワイン、女と歌(シュトラウス2世)
catch someone off guard
〜の不意をつく

Wagner caught Cosima off guard: on Christmas morning, she woke up to music on the stairs.

ワーグナーはコジマの不意をつきました。クリスマスの朝、彼女は階段から聞こえる音楽で目をさましたのです。

guard は「用心」。相手が油断しているときに、おどろかせることです。

ジークフリート牧歌(ワーグナー)
come to life
命を得る、生き生きと動き出す

Coppélius believes his doll has come to life.

コッペリウスは、自分の人形に命が宿ったと信じこみます。

「(話や絵、町などが)生き生きしてくる」という意味でもよく使います。

コッペリアのワルツ(ドリーブ)
to the tune of
(金額が)〜もの

Verdi was paid to the tune of 150,000 francs for Aida.

ヴェルディは「アイーダ」で15万フランもの報酬を受け取りました。

金額の大きさを強調する言い方。もとは「〜の曲に合わせて」という意味です。

凱旋行進曲(ヴェルディ)
move someone to tears
(人を)感動させて泣かせる

The Andante cantabile moved Tolstoy to tears.

アンダンテ・カンタービレは、トルストイが涙を流すほど、彼の心を動かしました。

move は「心を動かす」。move someone to tears で「感動で涙を流させる」という意味です。

アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)
child's play
とてもかんたんなこと

The music sounds like child's play, but it is not easy to play.

この曲はかんたんそうに聞こえますが、ひくのはかんたんではありません。

子どもの遊び→「朝飯前」。It's child's play for her.(彼女には朝飯前だ)

子どもの遊び(ビゼー)
with bells on
大喜びで・張り切って

"Will you come to the festival?" "Yes, I'll be there with bells on!"

「お祭りに来る?」「もちろん、張り切って行くよ!」

鈴をつけて着かざって→「大喜びで参加する」。おもにアメリカの話し言葉です。

カリヨン(アルルの女)(ビゼー)
cut to the chase
前置きなしで本題に入る

This concerto cuts to the chase: the cello starts after just one chord.

この協奏曲は前置きなし。和音1つのあと、すぐにチェロが始まります。

映画で退屈な場面を飛ばし追いかけっこの場面へ→「さっさと本題に入る」。

チェロ協奏曲第1番(サン=サーンス)
a skeleton in the closet
人に知られたくない秘密

Everyone has a skeleton in the closet, but in this piece the skeletons come out to dance!

だれにでも人に言えない秘密はあるもの。でもこの曲では、ガイコツが自分から出てきて踊ります!

クローゼットの中のガイコツ=かくしている秘密。イギリス英語では cupboard とも言います。

死の舞踏(サン=サーンス)
against all odds
あらゆる困難をのりこえて

Against all odds, Smetana wrote this music after he became deaf.

あらゆる困難をのりこえ、スメタナは耳が聞こえなくなったあとにこの曲を書きました。

odds は「見込み・勝ち目」。勝ち目がほとんどないのに、という意味です。

モルダウ(スメタナ)
a picture is worth a thousand words
1枚の絵は千のことばに値する

A picture is worth a thousand words, and Mussorgsky turned pictures into music.

1枚の絵は千のことばに値する。ムソルグスキーは絵を音楽に変えました。

「百聞は一見にしかず」に近い言い方。絵は、ことばより多くを伝えるという意味です。

展覧会の絵(ムソルグスキー)
strike fear into someone's heart
〜の心を恐怖でふるえあがらせる

The bass drum in the Dies irae strikes fear into my heart.

「怒りの日」の大太鼓に、心がふるえあがります。

strike は「打つ」。大太鼓の一撃のように、心に恐怖を打ちこむイメージです。

怒りの日(ヴェルディ)
go out with a bang
派手にしめくくる

The suite goes out with a bang, with bells ringing everywhere.

組曲は、あちこちで鐘が鳴りひびく中、派手にしめくくられます。

bang は「ドカン」という大きな音。最後を大成功で華やかに終えることです。

キーウの大門(ムソルグスキー)
don't count your chickens before they hatch
とらぬたぬきの皮算用をするな

I might win the contest, but I won't count my chickens before they hatch.

コンクールで優勝するかもしれないけれど、とらぬたぬきの皮算用はしないでおこう。

「卵がかえる前にひよこを数えるな」。まだ手に入らないものをあてにするな、という意味です。

ひなの踊り(ムソルグスキー)
play hard to get
わざと気のないふりをする

She likes him, but she is playing hard to get.

彼女は彼が好きだけど、わざとそっけなくしています。

「手に入りにくいふりをする」→ 恋のかけひきでじらすこと。

ハバネラ(ビゼー)
blow your own trumpet
自画自賛する・自慢する

Escamillo loves to blow his own trumpet.

エスカミーリョは自分の自慢をするのが大好きです。

「自分のラッパを吹く」→ 自分で自分をほめる。米語では blow your own horn とも。

闘牛士の歌(ビゼー)
hit a sour note
(場の空気を)こわす・不協和音を生む

His rude joke hit a sour note at the party.

彼の失礼な冗談でパーティーの空気が悪くなりました。

「調子はずれの音を出す」→ 雰囲気をこわす、評判がよくない。

カルメン前奏曲(ビゼー)
standing ovation
観客総立ちの拍手

Van Cliburn's performance in Moscow earned a long standing ovation.

モスクワでのクライバーンの演奏は、長いスタンディング・オベーションを受けました。

ovation は「大喝采」。観客が立ち上がって拍手を送ることです。

ピアノ協奏曲第1番(チャイコフスキー)
rise and shine
さあ起きて!(朝のかけ声)

Rise and shine! Grieg's Morning Mood is playing.

さあ起きて!グリーグの「朝」が流れているよ。

「起きて輝け」。朝、人を起こすときの元気なかけ声で、太陽がのぼるイメージです。

朝(グリーグ)
build to a crescendo
だんだん盛り上がって最高潮に達する

The troll music builds to a crescendo.

トロルの音楽は、だんだん盛り上がって最高潮に達します。

crescendo は「だんだん強く」という音楽用語。英語では「最高潮」の意味でも使います。

山の魔王の宮殿にて(グリーグ)
turn heads
人目を引く

Anitra dances to turn heads in the desert camp.

アニトラは人目を引こうと、砂漠のテントで踊ります。

turn heads で「人をふり向かせる・注目を集める」。

アニトラの踊り(グリーグ)
tug at one's heartstrings
心の琴線にふれる

This quiet music for strings really tugs at your heartstrings.

弦楽器だけのこの静かな音楽は、本当に心の琴線にふれます。

tug at one's heartstrings は「心の琴線にふれる」。heartstrings は心の糸。

オーセの死(グリーグ)
take the bull by the horns
勇気を出して問題に立ち向かう

When you have a big problem, take the bull by the horns.

大きな問題があるときは、勇気を出して正面から立ち向かおう。

牛の角をつかむ→「こわがらずに問題に正面からぶつかる」。

闘牛士(カルメン組曲)(ビゼー)
a weight off one's shoulders
肩の荷がおりること

The Austrian state grant was a weight off Dvořák's shoulders.

オーストリア政府の奨学金で、ドヴォルザークは肩の荷がおりました。

肩の重い荷物がおりる、ということ。心配ごとがなくなってほっとするときに使います。

弦楽セレナーデ ホ長調(ドヴォルザーク)
can't see the forest for the trees
木を見て森を見ず

Listen to the whole piece, or you can't see the forest for the trees!

曲全体を聴かないと、木を見て森を見ず、になりますよ!

細かい所ばかり見て全体が見えないこと。イギリスでは forest を wood と言います。

ボヘミアの森と草原(スメタナ)
the good old days
古きよき時代、なつかしいあのころ

The singer dreams of the good old days of spring.

歌い手は、春のなつかしいあのころを思いえがきます。

過去をなつかしむときの定番表現。少し皮肉っぽく使うこともあります。

エレジー(マスネ)(マスネ)
light at the end of the tunnel
トンネルの先の光(苦しみの先の希望)

After months of hard work, we can finally see the light at the end of the tunnel.

何か月もの苦労のあと、ようやく先が見えてきました。

長く苦しい時期の終わりが見えてきた、という意味。

ブラームス交響曲第1番(ブラームス)
spread your wings
羽ばたく・新しいことに挑戦する

With Swan Lake, Tchaikovsky spread his wings as a ballet composer.

「白鳥の湖」で、チャイコフスキーはバレエ作曲家として羽ばたきました。

鳥が翼を広げるように「独り立ちする」「新しい世界に挑む」という意味です。

白鳥の湖(チャイコフスキー)
keep time
拍子(リズム)を正しく保つ

The left hand keeps time like the oars of a boat.

左手は、舟のオールのように一定のリズムを保ちます。

拍子を正しく守ること。This watch keeps good time.(この時計は正確だ)のようにも使います。

6月 舟歌(チャイコフスキー)
in the blink of an eye
まばたきするあいだに、あっという間に

In this dance, a whole day passes in the blink of an eye.

この踊りでは、まる1日があっという間に過ぎていきます。

とても短い時間のたとえ。in a flash もほぼ同じ意味です。

時の踊り(ポンキエッリ)
beat the drum for
〜を熱心に支持する・宣伝する

With this march, Tchaikovsky beat the drum for the Serbian cause.

この行進曲で、チャイコフスキーはセルビアを熱心に応援しました。

太鼓をたたいて人を集めるイメージから。「〜を熱く応援する」の意味です。

スラヴ行進曲(チャイコフスキー)
in lockstep
ぴったりそろって

The four little swans move in lockstep.

4羽の小さな白鳥は、ぴったりそろって動きます。

前の人とすき間なく足並みをそろえて歩く行進から。「完全に歩調を合わせて」の意味です。

小さな白鳥の踊り(チャイコフスキー)
keep someone company
〜のそばにいてあげる

In the middle range, a second melody joins in to keep the first one company.

中くらいの音域で、2つ目のメロディーが最初のメロディーに寄りそうように加わります。

さびしくないように一緒にいる、ということ。I'll keep you company.(付きあうよ)

10月 秋の歌(チャイコフスキー)
second time lucky
2度目の正直

The premiere did not go well, but it was second time lucky in 1879.

初演はうまくいきませんでしたが、1879年の再演で2度目の正直となりました。

主にイギリス英語。アメリカでは third time's the charm(3度目の正直)もよく使います。

ボロディン交響曲第2番(ボロディン)
pluck up the courage
勇気をふりしぼる

She plucked up the courage to dance alone on the big stage.

彼女は勇気をふりしぼって、大きな舞台でひとりでおどりました。

pluck は「はじく・つまむ」。勇気を「つまみ上げる」イメージで、思い切って何かをすることです。

ピッツィカート(ドリーブ)
lend a helping hand
手を貸す

When Moszkowski became poor, musicians in New York lent a helping hand with a concert of 15 grand pianos.

モシュコフスキが貧しくなったとき、ニューヨークの音楽家たちは15台のグランドピアノの演奏会で手を貸しました。

助けの手を貸す、ということ。困っている人を手伝うときに使います。

スペイン舞曲(モシュコフスキ)
in high spirits
上機嫌で・元気いっぱいで

The joyful finale puts many listeners in high spirits.

喜びに満ちた終楽章を聴くと、多くの人が元気いっぱいになります。

in high spirits で「上機嫌で・元気いっぱいで」。

ブラームス交響曲第2番(ブラームス)
let your hair down
くつろいで羽目をはずす

In the Bacchanale, the whole temple lets its hair down.

バッカナールでは、神殿じゅうが羽目をはずして踊ります。

let your hair down で「くつろいで羽目をはずす」。

バッカナール(サン=サーンス)
make a splash
世間をあっと言わせる

The young pianist made a splash with a brilliant performance of this piece.

その若いピアニストは、この曲のみごとな演奏で、世間をあっと言わせました。

「水しぶきを上げる」から、「大きな話題になる、あっと言わせる」という意味に。

エステ荘の噴水(リスト)
take liberties with
〜を勝手に変える

The cellist Fitzenhagen took liberties with the score and changed the order of the variations.

チェロ奏者フィッツェンハーゲンは楽譜を勝手に変え、変奏の順番まで入れかえました。

許可なく自由にふるまう、ということ。文章や楽譜を勝手に書きかえるときに使います。

ロココ変奏曲(チャイコフスキー)
too good to be true
すてきすぎて信じられない

The dream was too good to be true, and then the singer woke up.

その夢は本当とは思えないほどすてきでしたが、歌い手は目をさましてしまいます。

あまりにうまい話には裏がある、という注意にも使います。

夢のあとに(フォーレ)
be instrumental in
〜で重要な役割をはたす

Brahms was instrumental in getting Dvořák's music published.

ブラームスは、ドヴォルザークの曲が出版されるのに重要な役割をはたしました。

instrumental は「楽器の」のほかに「助けになる・重要な役割をはたす」という意味もあります。

スラヴ舞曲(ドヴォルザーク)
play to the gallery
大衆受けをねらう・客席を意識して見せ場を作る

The violinist played to the gallery with a dazzling, super-fast finish.

そのバイオリニストは、目のくらむような速い終わり方で客席をわかせました。

gallery は劇場の安い天井桟敷の席。そこの客を喜ばせる演技が由来です。

ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)
two heads are better than one
ひとりよりふたりで考えたほうがよい

Brahms asked Joachim for help, because two heads are better than one.

ひとりよりふたりのほうがいいので、ブラームスはヨアヒムに助けを求めました。

日本語の「三人寄れば文殊の知恵」に近いことわざ。英語では「ふたり」です。

ヴァイオリン協奏曲(ブラームス)
keep someone at arm's length
〜と距離をおく

Tchaikovsky and von Meck wrote many letters, but they kept each other at arm's length and agreed never to meet.

チャイコフスキーとフォン・メック夫人はたくさんの手紙を書きましたが、会わないと決めて、おたがいに距離をおきました。

腕をのばした長さより近づけない、ということ。親しくなりすぎないようにすることです。

交響曲第4番(チャイコフスキー)
more than meets the eye
見かけ以上のもの

'Rhapsody' sounds free, but there is more to this piece than meets the eye: it is built in solid sonata form.

「ラプソディ」は自由な感じがしますが、この曲には見かけ以上のものがあります。しっかりしたソナタ形式でできているのです。

目に見える以上のものがある、ということ。more to it than meets the eye の形で。

ラプソディ第2番(ブラームス)
ride the wave
勢いに乗る

Dvořák wrote this quartet while riding the wave of his hit Slavonic Dances.

ドヴォルザークは、『スラヴ舞曲』の大ヒットの勢いに乗って、この四重奏曲を書きました。

波に乗るサーファーのように、うまくいっている流れに乗ることです。

弦楽四重奏曲第10番(ドヴォルザーク)
wear many hats
いくつもの役割をこなす

Borodin wore many hats: chemist, teacher, cellist and composer.

ボロディンは化学者、先生、チェロ弾き、作曲家と、いくつもの役割をこなしました。

仕事ごとに帽子をかぶりかえるイメージ。1人で何役もこなす人に使います。

弦楽四重奏曲第1番(ボロディン)
tongue in cheek
からかい半分で・冗談めかして

Brahms's thank-you gift was a little tongue in cheek.

ブラームスのお礼の贈り物は、ちょっとふざけ半分でした。

「ほおに舌を当てて」→ 本気に見えて実は冗談、という意味。

大学祝典序曲(ブラームス)
two sides of the same coin
表裏一体・同じものの二つの面

Laughter and tears are two sides of the same coin.

笑いと涙は表裏一体です。

「同じコインの表と裏」→ 正反対に見えて、深くつながっているもの。

悲劇的序曲(ブラームス)
ring true
本当らしく思える・真実味がある

Tchaikovsky's words about the Serenade ring true when we hear the music.

セレナーデを聴くと、チャイコフスキーの言葉が本当らしく感じられます。

鐘のように「本物の音がする」こと。話や説明が本当らしく、信じられると思えるときに使います。

弦楽セレナーデ(チャイコフスキー)
rain or shine
雨でも晴れでも

The caravan keeps moving across the steppe, rain or shine.

雨でも晴れでも、隊商は草原を進み続けます。

rain or shine は「雨でも晴れでも=どんなことがあっても」。予定を変えない時に使います。

中央アジアの草原にて(ボロディン)
star-crossed lovers
悲運の恋人たち

Romeo and Juliet are the most famous star-crossed lovers in the world.

ロメオとジュリエットは、世界でいちばん有名な悲運の恋人たちです。

シェイクスピアの劇の前口上から。星(運命)にめぐまれない恋人たちのことです。

ロメオとジュリエット(チャイコフスキー)
Rome wasn't built in a day
ローマは一日にして成らず

Rome wasn't built in a day: Tchaikovsky made sketches in Rome and finished the score later in Russia.

ローマは一日にして成らず。チャイコフスキーはローマでスケッチを書き、あとでロシアで楽譜を仕上げました。

大きなことをなしとげるには時間がかかる、ということわざ。あせらないで、という意味も。

イタリア奇想曲(チャイコフスキー)
run in the family
家族に代々受けつがれている

In this song, a love of singing runs in the family.

この歌では、歌を愛する心が家族に代々受けつがれています。

才能や性格などが「家系に流れている」こと。音楽好きの家族にもぴったりの表現です。

母が教えてくれた歌(ドヴォルザーク)
stand on one's own two feet
ひとり立ちする

The sonata was never finished, but its slow movement stands on its own two feet as Élégie.

ソナタは完成しませんでしたが、そのゆっくりした楽章は『エレジー』としてひとり立ちしています。

自分の2本の足で立つ、ということ。人の助けなしにやっていけるという意味です。

エレジー(フォーレ)(フォーレ)
be on your toes
気をぬかずに身がまえている

This piece keeps every violinist on their toes.

この曲を弾くヴァイオリニストは、一瞬も気がぬけません。

つま先立ちで、いつでも動けるようにしているようすから。keep someone on their toes の形も。

サパテアード(サラサーテ)
under the stars
星空の下で

We had dinner under the stars.

私たちは星空の下で夕食をとりました。

野外で夜を過ごすときの決まった言い方。ロマンチックな場面によく使います。

ホフマンの舟歌(オッフェンバック)
play second fiddle
わき役をつとめる

At first, the violin plays second fiddle to the cello.

はじめは、バイオリンがチェロのわき役にまわります。

play second fiddle は「わき役をつとめる」。fiddle はバイオリンのくだけた言い方です。

ノクターン(ボロディン)
the understatement of the year
ひかえめにもほどがある言い方

Calling this concerto 'tiny' is the understatement of the year!

この協奏曲を「ちっちゃい」と呼ぶなんて、ひかえめにもほどがあります!

understatement は、実際より小さく、ひかえめに言うこと。冗談や皮肉にもよく使います。

ピアノ協奏曲第2番(ブラームス)
by word of mouth
口づてに

These folk tunes were passed down by word of mouth until Lindeman wrote them down.

これらの民謡は、リンデマンが書きとめるまで口づてに伝えられてきました。

書かれた物ではなく、人から人へ話して伝わることです。うわさや評判にも使います。

ノルウェー舞曲第2番(グリーグ)
greatest hits
ヒット曲のベスト、名曲集

This piece is like the greatest hits of the opera Carmen.

この曲は、オペラ「カルメン」の名曲ベスト集のようです。

歌手のベストアルバムの題によく使われます。比喩で「代表的なもの」の意味にも。

カルメン幻想曲(サラサーテ)
low-key
ひかえめな・地味な

Brahms gave his symphony a low-key ending.

ブラームスは交響曲をひかえめに終わらせました。

もとは「低い調子の」。今は「目立たない・さりげない」の意味で日常的に使います。

ブラームス交響曲第3番(ブラームス)
rhapsodize about
〜について熱く語る、ほめちぎる

After his trip, Chabrier rhapsodized about Spanish music and dance.

旅のあと、シャブリエはスペインの音楽と踊りについて熱く語りました。

rhapsody(狂詩曲)から来た語。夢中になって大げさにほめちぎることです。

スペイン(シャブリエ)
spring is in the air
春の気配がする、春めいてきた

When this waltz starts, spring is in the air.

このワルツが始まると、春の気配がただよいます。

in the air は「空気中にただよって」。Love is in the air(恋の予感)とも言います。

春の声(シュトラウス2世)
go back to one's roots
原点(ルーツ)に立ち返る

By celebrating a writer from his home city of Bergen, Grieg went back to his roots.

ふるさとベルゲン出身の作家をたたえることで、グリーグは自分のルーツに立ち返りました。

roots は「根」。自分の出身や原点にもどることを言います。

ホルベルク組曲(グリーグ)
take a leaf out of someone's book
人のやり方を手本にする

In the finale, Brahms took a leaf out of Bach's book.

最終楽章で、ブラームスはバッハのやり方を手本にしました。

人の本から1ページ(leaf)をもらう、から「よいやり方をまねる・手本にする」。

ブラームス交響曲第4番(ブラームス)
strike gold
大当たりする

Barinkay finds treasure, and Strauss struck gold with this operetta.

バリンカイは宝を見つけ、シュトラウスもこのオペレッタで大当たりしました。

金を掘り当てる→「大成功する」。He struck gold with his new song. のように使います。

ジプシー男爵 序曲(シュトラウス2世)
set the world on fire
世間をあっと言わせる

Dvořák wanted this symphony to set the world on fire.

ドヴォルザークは、この交響曲で世界をあっと言わせたいと思っていました。

「世界に火をつける」。すごいことをして大評判になる、という意味です。

ドヴォルザーク7番(ドヴォルザーク)
the odd one out
ひとつだけちがうもの・仲間はずれ

The Swan was the odd one out: it was the only part published in his lifetime.

「白鳥」はひとつだけ特別で、作曲家の生前に出版された唯一の曲でした。

たくさんの中で、1つだけ性質がちがうもの。クイズの「仲間はずれさがし」にも使います。

白鳥(サン=サーンス)
pull out all the stops
全力を出しきる

In the finale, the organist pulls out all the stops.

最後の楽章で、オルガン奏者は全力を出しきります。

もとはオルガンの「ストップ」(音色を選ぶつまみ)を全部引き出して、最大の音を出すこと。

オルガン付き(サン=サーンス)
crystal clear
すみきった・とても明らかな

The part for glass harmonica gives the music a crystal-clear sparkle, like light in water.

グラスハーモニカのパートが、水の中の光のような、すみきったきらめきをそえます。

水晶のようにすんでいる、ということ。「とてもわかりやすい」という意味でもよく使います。

水族館(サン=サーンス)
the elephant in the room
みんな気づいているのに口にしない問題

The budget problem was the elephant in the room, but nobody mentioned it.

予算の問題は、みんな気づいているのにだれも口にしない「部屋の中の象」でした。

部屋の中の象→大きすぎて無視できないのに、だれも話題にしない問題のこと。

象(サン=サーンス)
a flight of fancy
自由な空想

This piece is a little flight of fancy, fluttering like a butterfly.

この曲は、チョウのようにひらひら舞う、小さな空想の旅です。

fancy は「空想」。空を飛ぶような自由な想像に使います。現実ばなれした考えの意味も。

蝶々(グリーグ)
spring to life
急に生き生きと動き出す

After the long winter, the whole garden sprang to life.

長い冬のあと、庭じゅうが急に生き生きとしてきました。

spring は「春」のほかに「はねる・飛び出す」。眠っていたものが急に動き出す様子です。

春に寄す(グリーグ)
steal someone's thunder
人のお株をうばう

The guitar version has almost stolen the piano's thunder.

ギター版は、ピアノ版のお株をすっかりうばってしまいました。

劇作家デニスの雷の効果音が、彼の劇の打ち切り後、同じ劇場の別の劇で使われた話が由来とされます。

セビーリャ(アルベニス)
hum along
(曲に合わせて)ハミングする

The flute melody is so simple that you will soon hum along.

フルートのメロディーはとてもシンプルなので、すぐにいっしょにハミングしたくなります。

hum は口を閉じて歌うこと。along で「(曲に)合わせていっしょに」の感じになります。

パヴァーヌ(フォーレ)(フォーレ)
catch fire
火がつく・急に盛り上がる

In the middle, the violin melody seems to catch fire.

途中で、バイオリンのメロディーに火がついたように燃えあがります。

火がつく→比喩で「急に盛り上がる・人気が出る」。The idea caught fire. のようにも。

ハバネラ(サン=サーンス)
start from scratch
ゼロからやり直す

Dvořák tried to fix his old quintet, but in the end he started from scratch and wrote a new one.

ドヴォルザークは古い五重奏曲を直そうとしましたが、結局ゼロから新しく書きました。

scratch は競走のスタートの線。何もないところから始めることです。

ピアノ五重奏曲第2番(ドヴォルザーク)
a round of applause
(ひとしきりの)拍手

Let's give the orchestra a big round of applause!

オーケストラに盛大な拍手を送りましょう!

round は「ひとしきり」。司会者が「拍手をどうぞ!」と呼びかけるときの決まり文句です。

スペイン奇想曲(リムスキー=コルサコフ)
go one's own way
わが道を行く

In this song, the piano and the voice seem to go their own way.

この歌では、ピアノと歌が、それぞれわが道を行くように聞こえます。

人に合わせず、自分の思うように進むことです。go their own ways で「別々の道を行く」。

月の光(フォーレ)(フォーレ)
pull someone's leg
人をからかう、かつぐ

Paderewski pulled his friends' legs with a 'new Mozart' piece.

パデレフスキは「モーツァルトの新曲」で友だちをかつぎました。

「足を引っぱる」ではなく「からかう」の意味。I'm just pulling your leg.(冗談だよ)

メヌエット(パデレフスキ)
cliffhanger
いいところで終わる展開

Scheherazade always ended her stories on a cliffhanger.

シェエラザードはいつも、続きが気になるところで話を終えました。

cliffhanger は「続きが気になる終わり方」。がけにぶらさがったまま次回へ、が語源です。

シェエラザード(リムスキー=コルサコフ)
a prelude to
〜の前ぶれ・序章

The quiet, solemn opening is a prelude to a joyful festival.

静かで厳かな始まりは、喜びのお祭りの前ぶれです。

a prelude to 〜 は「〜の前ぶれ・序章」。音楽の「前奏曲」から来た言い方です。

ロシアの復活祭(リムスキー=コルサコフ)
take your time
ゆっくりどうぞ

Satie's music seems to say, 'Take your time.'

サティの音楽は「ゆっくりでいいんだよ」と言っているようです。

take your time は「あせらず、ゆっくりどうぞ」。相手をせかさない、やさしい言い方です。

ジムノペディ第1番(サティ)
through thick and thin
どんなときも、よいときも悪いときも

'Semper Fidelis' means staying faithful through thick and thin.

「センパー・ファイデリス」は、どんなときも忠実であり続けるという意味です。

しげみ(thick)も開けた所(thin)も通りぬけて、の意味から。友情や忠誠によく使います。

センパー・ファイデリス(スーザ)
jump the gun
早まったことをする・フライングする

Some people jump the gun and clap before the symphony really ends.

交響曲が本当に終わる前に、早とちりして拍手してしまう人もいます。

スタートの号砲より先に走り出す→「フライングする・早まる」。

交響曲第5番(チャイコフスキー)
like two peas in a pod
うり二つ、そっくり

The first two Gymnopédies are like two peas in a pod.

第1番と第2番は、うり二つです。

1つのさやに入った豆のようにそっくり。ふつうは2人や2つを指して使います。

ジムノペディ第2番(サティ)
get one's wires crossed
取りちがえる・話が食いちがう

Debussy switched the numbers in his orchestration, so it is easy to get your wires crossed about which piece is 'No. 1.'

ドビュッシーは管弦楽版で番号を入れかえたので、どれが「第1番」なのか取りちがえやすいのです。

電話線がこんがらがって混線することから。勘ちがいや行きちがいのことです。

ジムノペディ第3番(サティ)
rest in peace
安らかに眠る

The words of the Pie Jesu ask God to let the dead rest in peace.

ピエ・イエズの歌詞は、亡くなった人が安らかに眠れるよう神に願います。

お墓に刻まれる R.I.P. のもとの形。ラテン語 Requiescat in pace の英訳です。

ピエ・イエズ(フォーレ)
keep a straight face
笑わずにまじめな顔をする

The score says to play very firmly and playfully. Can the orchestra keep a straight face?

楽譜には「とてもしっかり、ふざけて」とあります。オーケストラは笑わずにいられるでしょうか?

笑いをこらえて、まじめな顔をしていることです。

楽しい行進曲(シャブリエ)
Sweet dreams.
おやすみ、いい夢を。

Good night and sweet dreams, my little one.

おやすみ、いい夢を見てね、おちびちゃん。

寝る前のあいさつ。Good night と組み合わせて、家族や友だちにやさしく使います。

ジョスランの子守歌(ゴダール)
the man of the hour
時の人、いちばん注目されている人

After the war, Clemenceau was the man of the hour.

戦争のあと、クレマンソーは時の人でした。

今まさに話題の中心にいる人を指します。女性なら the woman of the hour。

勝利の父(ガンヌ)
hand in hand
手に手をとって・密接に結びついて

The two countries worked hand in hand.

2つの国は手を取り合って協力しました。

もとの題名そのもの。「いっしょに」「切りはなせない関係で」の意味でも使います。

皇帝円舞曲(シュトラウス2世)
hot off the press
(ニュースなどが)できたてほやほやの

The Washington Post was a newspaper, and its readers liked their news hot off the press.

ワシントン・ポストは新聞で、読者は刷り上がったばかりのニュースを楽しみにしていました。

印刷機(press)から出たばかりで熱い、のイメージ。最新ニュースや新製品に使います。

ワシントン・ポスト(スーザ)
stop and smell the roses
ひと息ついて身近な楽しみを味わう

In this symphony, Dvořák seems to stop and smell the roses of the Czech countryside.

この交響曲で、ドヴォルザークはチェコの田舎で足を止めて、自然を楽しんでいるようです。

忙しくても立ち止まってバラの香りをかぐ、ということ。身近な楽しみを味わおうという意味です。

ドヴォルザーク8番(ドヴォルザーク)
it's a small world
世間はせまい

It's a small world: Debussy's childhood piano teacher was Verlaine's mother-in-law.

世間はせまいものです。ドビュッシーの子どものころのピアノの先生は、ヴェルレーヌの奥さんのお母さんでした。

思いがけない所で知り合いとつながっていたときに言う決まり文句です。

小舟にて(ドビュッシー)
last but not least
最後になったが、劣らず大切

Last but not least, let's listen to No. 5, the oldest Gnossienne.

最後になりましたが大切な1曲、いちばん古いグノシエンヌの第5番を聴きましょう。

紹介やスピーチのしめくくりで「最後だけど、おとっていない」と言うときの決まり文句。

グノシエンヌ第5番(サティ)
keep someone in the dark
〜に秘密にしておく

Sousa kept everyone in the dark: he never clearly said who the Thunderer was.

スーザはみんなに秘密にしたまま。サンダラーがだれなのか、はっきり言いませんでした。

暗やみに置いておく、ということ。大事なことを人に知らせないでおくことです。

雷神(スーザ)
have the last laugh
最後に笑う(最後には勝つ)

The bandmaster brushed off the march, but Teike had the last laugh.

楽長はその行進曲を相手にしませんでしたが、最後に笑ったのはタイケでした。

ばかにされた人が、結局は成功して見返すときに使います。

旧友(タイケ)
bring the house down
観客を大いにわかせる

When the dancers leaped high, they brought the house down in Paris.

ダンサーたちが高く跳ぶと、パリの劇場は割れんばかりの拍手につつまれました。

bring the house down は「劇場をわかせる・大喝采をあびる」。house は劇場のことです。

だったん人の踊り(ボロディン)
for a song
ただ同然で・とても安く

I found an old score of Rêverie for a song.

「夢」の古い楽譜を、ただ同然の値段で見つけました。

for a song は「ただ同然で・とても安く」。歌1曲分ほどの安い値段で、というイメージです。

夢(ドビュッシー)
read between the lines
行間を読む

Pianists must read between the lines of Satie's strange instructions.

ピアニストは、サティのふしぎな指示にかくれた意味をくみ取らなければなりません。

read between the lines は「行間を読む・かくれた意味をくみ取る」。手紙や話の本音を読むときに。

グノシエンヌ第1番(サティ)
roll out the red carpet
盛大に歓迎する

The town rolled out the red carpet for the visiting nobles.

町は、訪れた貴族たちを盛大に歓迎しました。

大切なお客のために赤いじゅうたんをしくことから、「手厚くもてなす」という意味です。

貴族たちの行列(リムスキー=コルサコフ)
make ends meet
なんとかやりくりする

Young Debussy sold piano pieces to make ends meet.

若いドビュッシーは、生活をやりくりするためにピアノ曲を売りました。

収入と支出の「両はし(ends)」を合わせる、つまり赤字を出さずに暮らすことです。

ロマンティックなワルツ(ドビュッシー)
open your mind
心を開く、頭をやわらかくする

Satie wrote 'open your head,' but maybe he meant 'open your mind.'

サティは「頭を開いて」と書きましたが、「心を開いて」の意味かもしれません。

新しい考えを受け入れること。keep an open mind(先入観を持たない)もよく使います。

グノシエンヌ第3番(サティ)
fall in line
整列する、(みんなに)したがう

When the march began, the cadets fell in line.

行進曲が始まると、生徒たちは整列しました。

列に加わる意味から、「ルールや周りの考えにしたがう」という意味にも使います。

士官候補生(スーザ)
make a name for oneself
名をあげる、有名になる

Granados made a name for himself with his Spanish Dances.

グラナドスは「スペイン舞曲」で名をあげました。

「自分の名前を作る」から「評判を得て有名になる」の意味。

アンダルーサ(グラナドス)
fall into step
歩調が合う、調子を合わせる

The dancers fall into step with the slow tango rhythm.

踊り手たちは、ゆったりしたタンゴのリズムに足並みをそろえます。

行進や踊りで足並みがそろうこと。比喩で「周りと調子を合わせる」にも使います。

タンゴ(アルベニス)
light as a feather
羽のように軽い

In this piece, the notes sound as light as a feather.

この曲では、音が羽のように軽く聞こえます。

(as) light as a feather は「羽のように軽い」。物の重さにも、気分の軽さにも使えます。

アラベスク第1番(ドビュッシー)
breathe new life into
〜に新しい命をふきこむ、よみがえらせる

Mühlfeld's playing breathed new life into Brahms's composing.

ミュールフェルトの演奏は、ブラームスの作曲に新しい命をふきこみました。

breathe は「息をする」。息で音を出す管楽器にぴったりの表現です。

クラリネット五重奏曲(ブラームス)
the life and soul of the party
パーティーの盛り上げ役

With its jingling tambourine, this overture is the life and soul of the party.

タンブリンが鳴りひびくこの序曲は、まさにパーティーの盛り上げ役です。

「パーティーの命と魂」。その人がいると場がぱっと明るくなる人のことです。

謝肉祭序曲(ドヴォルザーク)
call it a night
今夜はこれでおしまいにする

After listening to Grieg's Notturno, let's call it a night.

グリーグの夜想曲を聴いたら、今夜はおしまいにしましょう。

仕事や遊びを「今日はここまで」と切り上げるときの決まり文句です。

グリーグの夜想曲(グリーグ)
things that go bump in the night
夜中にガタゴト音を立てるもの(おばけ・妖怪など)

Grandma told us stories about trolls and other things that go bump in the night.

おばあちゃんは、トロルなど夜中にガタゴト音を立てるものたちの話をしてくれました。

おばけや妖怪など、夜にあらわれるこわいものを、少しおどけて言う決まり文句です。

トロルの行進(グリーグ)
skip a beat
(心臓が)どきっとする

My heart skipped a beat when I heard the first notes.

最初の音を聞いたとき、胸がどきっとしました。

beat は「拍」。拍が1つ飛ぶほど、うれしさや驚きでドキッとすることです。

アラベスク第2番(ドビュッシー)
a law unto oneself
自分のルールで動く人

Satie was a law unto himself: he gave this piece no title or number.

サティは自分のルールで動く人。この曲には題名も番号もつけませんでした。

自分が自分の法律、ということ。人のルールに従わず、自分のやり方を通す人です。

グノシエンヌ第4番(サティ)
bring a tear to someone's eye
涙をさそう

This little guitar piece can bring a tear to your eye.

この小さなギター曲は、涙をさそいます。

感動や切なさで、思わずじんわり涙が出るときに使います。

ラグリマ(タレガ)
keep ... under wraps
〜を秘密にしておく

Tchaikovsky wanted to keep the celesta under wraps.

チャイコフスキーはチェレスタのことを秘密にしておきたかったのです。

wraps は「包み」。包みにくるんで見せない=秘密にしておく、という意味です。

金平糖の精の踊り(チャイコフスキー)
have a ball
思いっきり楽しむ

The flowers are having a ball in the Land of Sweets.

お菓子の国で、花たちは思いっきり楽しんでいます。

ball は「舞踏会」。舞踏会のように楽しい時間をすごす、というくだけた表現です。

花のワルツ(チャイコフスキー)
fit as a fiddle
とても元気で

The dancers in the Trepak look as fit as a fiddle.

トレパックの踊り手たちは、とても元気いっぱいに見えます。

「とても元気で健康」という決まり文句。fiddle はバイオリンのくだけた言い方ですが、由来ははっきりしません。

トレパック(チャイコフスキー)
the show must go on
何があってもショー(物事)は続けなければならない

Canio is heartbroken, but the show must go on.

カニオは悲しみのどん底にいますが、それでも舞台は続けなければなりません。

芸能の世界から生まれた言葉。つらいことがあっても仕事や予定は続ける、という意味です。

衣装をつけろ(レオンカヴァッロ)
encore
アンコール(もう一度!)

The guitarist played Asturias as an encore.

そのギタリストはアンコールにアストゥリアスを弾きました。

フランス語で「もう一度」。英語では「追加の演奏」の意味の名詞として使います。

アストゥリアス(アルベニス)
lull someone to sleep
(やさしく)〜を寝かしつける

This gentle music could lull a baby to sleep.

このやさしい音楽なら、赤ちゃんを寝かしつけられそうです。

lull は「なだめる、静める」。lullaby(子守歌)と同じ仲間の言葉です。

間奏曲 Op.117-1(ブラームス)
sit this one out
今回は参加しない

In this overture, the cellos and double basses sit this one out.

この序曲では、チェロとコントラバスはお休みです。

ダンスで1曲休んで座っていることから。「今回はやめておく」という意味です。

くるみ割り小序曲(チャイコフスキー)
not for all the tea in China
どんなことがあっても〜しない

I wouldn't skip this tea dance for all the tea in China!

どんなことがあっても、このお茶の踊りは飛ばしません!

「中国のお茶を全部もらっても」いやだ、という強い否定。くだけた言い方です。

中国の踊り(チャイコフスキー)
things are not always what they seem
物事は見かけどおりとはかぎらない

The 'Arabian Dance' is based on a Georgian lullaby. Things are not always what they seem!

『アラビアの踊り』のもとはジョージアの子守歌。物事は見かけどおりとはかぎりません!

見た目や名前にだまされないで、という意味のことわざ風の言い方です。

アラビアの踊り(チャイコフスキー)
pipe up
急に話しだす、声をあげる

In the middle, the trumpets suddenly pipe up.

まん中で、トランペットが急に声をあげます。

pipe は「笛」。笛が鳴りだすように、急に口をはさむことを言います。

葦笛の踊り(チャイコフスキー)
down in the dumps
気分が落ちこんで

When I'm down in the dumps, I listen to this sad but beautiful piece.

落ちこんでいるとき、わたしはこの悲しくも美しい曲を聴きます。

「ふさぎこんでいる」というくだけた言い方。この意味では、dumps は必ず the dumps の形で使います。

エレジー(ラフマニノフ)
prove someone wrong
〜がまちがっていたと示す

A publisher said the serenade would not sell, but history proved him wrong.

ある出版社はこのセレナードは売れないと言いましたが、歴史がそのまちがいを証明しました。

「無理だ」と言った人に、結果でまちがいを示すことです。

弦楽セレナーデ(エルガー)
on a whim
気まぐれで、思いつきで

The melody seems to change direction on a whim.

メロディーは、気まぐれに方向を変えるように聞こえます。

caprice(奇想曲)も「気まぐれ」の意味。whim は「ふとした思いつき」です。

アラビア風奇想曲(タレガ)
touch someone's heart
人の心を打つ

This gentle intermezzo touches the hearts of many listeners.

このおだやかな間奏曲は、多くの人の心を打ちます。

touch someone's heart で「人の心を打つ・感動させる」。

間奏曲 Op.118-2(ブラームス)
leave a lasting impression
いつまでも心に残る

The quiet ending of this symphony leaves a lasting impression.

この交響曲の静かな終わり方は、いつまでも心に残ります。

leave a lasting impression で「強く心に残る印象をあたえる」。

悲愴(チャイコフスキー)
home sweet home
わが家がいちばん

Far away in New York, Dvořák dreamed of home sweet home in Bohemia.

遠いニューヨークで、ドヴォルザークはなつかしいボヘミアのわが家を夢見ました。

なつかしいわが家、という気持ち。19世紀の歌「ホーム・スイート・ホーム」(埴生の宿)から広まりました。

新世界より(ドヴォルザーク)
in no time
あっという間に

Dvořák finished the quartet in no time.

ドヴォルザークはあっという間にその四重奏曲を書き上げました。

「時間ゼロで」から「すぐに、あっという間に」。日常会話でよく使います。

アメリカ(ドヴォルザーク)
saved by the bell
ぎりぎりのところで助かる

When the operetta deal fell through, the march was saved by the bell—the Liberty Bell gave it a new life.

オペレッタの話はまとまりませんでしたが、その行進曲は危ないところで救われました。自由の鐘が新しい命をあたえたのです。

ボクシングで、ゴングが鳴ってピンチをのがれることから生まれたと言われる表現です。

自由の鐘(スーザ)
compose yourself
気持ちを落ち着ける

In the dark forest, Gretel took a deep breath and composed herself.

暗い森の中で、グレーテルは深呼吸して気持ちを落ち着けました。

compose は「作曲する」のほか「(心を)整える」の意味も。

夕べの祈り(フンパーディンク)
in concert
協力して、いっしょに

The four players work in concert to paint one picture.

4人の奏者が協力して、1つの絵をえがきます。

concert には「演奏会」のほかに「協調」の意味も。act in concert で「協力して行動する」。

弦楽四重奏曲(ドビュッシー)
to one's surprise
おどろいたことに

To my surprise, the score says 'with astonishment.'

おどろいたことに、楽譜には「おどろきをもって」と書いてあります。

much to my surprise とすると「とてもおどろいたことに」。文の頭に置くことが多い表現です。

グノシエンヌ第2番(サティ)
the apple of one's eye
目に入れても痛くないほど大切な人

For many parents, a little child is the apple of their eye.

多くの親にとって、小さな子どもは目に入れても痛くない存在です。

とてもかわいがっている子どもや大切な人に使います。聖書にも出てくる古い表現です。

ドリーの子守歌(フォーレ)
ebb and flow
(潮の)満ち引き、浮き沈み

The music has an ebb and flow, just like the sea.

その音楽には、海のような満ち引きがあります。

潮が引く(ebb)と満ちる(flow)から。物事の盛り上がりと落ち着きのくり返しにも使います。

マンハッタン・ビーチ(スーザ)
cross over
(ジャンルや境界を)こえて広がる

This military march crossed over into country music.

この軍隊の行進曲は、カントリー音楽の世界にまで広がりました。

音楽では、別のジャンルでもヒットすることを言います。crossover(クロスオーバー)も同じ仲間。

双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー)
learn by heart
暗記する

Many piano students learn the Humoresque by heart.

ピアノを習う多くの人が、ユーモレスクを暗譜します。

「心で覚える」=暗記する。楽譜を見ずに弾けるように覚えるときにも使います。

ユーモレスク(ドヴォルザーク)
take your breath away
(美しさなどで)息をのませる

The violin solo is so beautiful that it may take your breath away.

バイオリンのソロがあまりに美しくて、息をのむかもしれません。

感動して息が止まるほど、という意味。景色や演奏をほめるときに使います。

タイスの瞑想曲(マスネ)
make way for
〜に道をあける

Make way for the sardar and his men!

サルダールとその部下たちに道をあけよ!

行列や大切な人のために道をあけること。「〜に場所をゆずる」の意味でも使います。

酋長の行列(イッポリトフ=イワノフ)
home is where the heart is
心のある所が自分の家

Dvořák's return to Bohemia reminds us that home is where the heart is.

ドヴォルザークがボヘミアへ帰ったことは、「心のある所こそ自分の家」という言葉を思い出させます。

home is where the heart is で「大切な人や思い出がある所こそが家」。

チェロ協奏曲(ドヴォルザーク)
tour de force
力作・離れわざ

Her performance of the étude was a real tour de force.

彼女のその練習曲の演奏は、まさに圧巻の離れわざでした。

フランス語から来た英語で「力わざ」。作品や演奏がすばらしいときのほめ言葉です。

練習曲 嬰ニ短調(スクリャービン)
get a foot in the door
(世界に入る)足がかりをつかむ

With this minuet, young Ravel got a foot in the door of the music world.

このメヌエットで、若いラヴェルは音楽界への足がかりをつかみました。

ドアに足をはさんで閉められないようにする様子から。就職や業界入りの第一歩に使います。

古風なメヌエット(ラヴェル)
put something on the map
〜を有名にする

Sousa wrote this march for a big fair that wanted to put the American South on the map.

スーザは、アメリカ南部の名を広めようとした大博覧会のために、この行進曲を書きました。

地図にのるほど有名にする、という意味。町や人、会社などに使います。

キング・コットン(スーザ)
time flies
時がたつのは早い

Time flies! It's already our wedding anniversary again.

時がたつのは早いね!もうまた結婚記念日だよ。

time flies は「時がたつのは早い」。楽しい時ほど早く感じる、という気持ちをこめて使います。

婚礼の日(グリーグ)
from far and wide
あちこちから

In the opera, merchants from far and wide sing about their homelands.

オペラでは、あちこちから来た商人たちが、自分のふるさとを歌います。

far(遠く)と wide(広く)で「いろいろな所から」。come from far and wide の形が多いです。

インドの歌(リムスキー=コルサコフ)
love at first sight
ひと目ぼれ

For Rodolfo and Mimì, it was love at first sight.

ロドルフォとミミにとって、それはひと目ぼれでした。

「最初に見た瞬間の恋」。It was love at first sight. の形でよく使います。

ああ、愛らしい乙女よ(プッチーニ)
cold hands, warm heart
手が冷たい人は心が温かい

Your hands are icy! Well, cold hands, warm heart.

手が氷みたい!でも、手が冷たい人は心が温かいって言うよね。

英語のことわざ。手が冷たい人をなぐさめたり、ほめたりするときに使います。

冷たい手を(プッチーニ)
a wolf in sheep's clothing
羊の皮をかぶったオオカミ

The new leader was a wolf in sheep's clothing.

新しいリーダーは、羊の皮をかぶったオオカミでした。

やさしく無害そうに見せかけて、じつは危険な人のこと。ただ変装しているだけの人には使いません。

エル・カピタン(スーザ)
with flying colors
大成功で、見事に

The new march passed its first test with flying colors.

その新しい行進曲は、最初の試練を見事にクリアしました。

勝った船が旗(colors)をなびかせて帰ったことから。pass with flying colors で「見事合格」。

星条旗よ永遠なれ(スーザ)
bells and whistles
おまけの機能・にぎやかな飾り

The circus show had all the bells and whistles: clowns, lights, and loud music.

そのサーカスには、ピエロにライトに大音量の音楽と、あらゆるおまけがそろっていました。

昔の遊園地のオルガンについていた鐘や笛が由来という説があります。

剣闘士の入場(フチーク)
be your own worst critic
自分にいちばん厳しい批評家である

Ravel was his own worst critic: he said this lovely piece was poorly constructed.

ラヴェルは自分にいちばん厳しい人でした。この美しい曲を「つくりがまずしい」と言ったのです。

他人より自分に厳しく、自分の作品の欠点ばかり見てしまう人に使います。

亡き王女のパヴァーヌ(ラヴェル)
call the tune
主導権をにぎる、物事を決める立場にある

With this hit, Joplin called the tune for a whole generation of ragtime pianists.

このヒットで、ジョプリンはひとつの世代のラグタイム・ピアニストたちをリードする存在になりました。

演奏する曲を決める人=場を仕切る人、のイメージ。お金を出す人が決める、の意味でも使います。

メイプル・リーフ・ラグ(ジョプリン)
fine-tune
微調整する・細かくみがき上げる

Guitarists spend years fine-tuning their tremolo.

ギタリストたちは何年もかけてトレモロをみがき上げます。

tune(調律する)を細かく行うこと。計画や機械の「微調整」にも使います。

アルハンブラの思い出(タレガ)
The early bird catches the worm.
早起きは三文の徳

Get up now! The early bird catches the worm.

さあ起きて!早起きは三文の徳だよ。

早起きの鳥が虫をつかまえる=早く動く人が得をする、ということわざ。an early bird は「早起きの人」。

朝の歌(エルガー)
build bridges
橋をかける(人と人、国と国の関係をよくする)

Sousa's march tried to build bridges between America and other countries.

スーザの行進曲は、アメリカとほかの国々の間に橋をかけようとしました。

本物の橋ではなく、仲の悪い人や国どうしの関係をよくすることを言います。

海を越える握手(スーザ)
reach for the moon
とても大きな望みをいだく

Rusalka reaches for the moon and sings of her love.

ルサルカは大きな願いをいだき、月に向かって恋を歌います。

reach for the moon で「大きな望みをいだく」。reach for the stars とも言います。

月に寄せる歌(ドヴォルザーク)
as busy as a bee
とてもいそがしい

The violinist is as busy as a bee in this piece.

この曲では、バイオリン奏者は大いそがしです。

as busy as a bee は「ハチのようにいそがしい=大いそがし」。よく働く人にも使います。

熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
carry a torch for someone
(実らない恋を)ずっと胸に秘める

He still carries a torch for his first love.

彼は今も初恋の人を思い続けています。

片思いや終わった恋の相手を、ずっと思い続けること。torch はたいまつのことです。

トセリのセレナーデ(トセリ)
bounce back
立ち直る

After his first symphony failed, Rachmaninoff bounced back with this concerto.

交響曲第1番の失敗のあと、ラフマニノフはこの協奏曲で見事に立ち直りました。

bounce back は「(失敗や病気から)立ち直る」。ボールがはね返るイメージです。

ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)
go with the flow
流れに身をまかせる

When you listen to Jeux d'eau, just relax and go with the flow.

「水の戯れ」を聴くときは、ただ力をぬいて流れに身をまかせましょう。

無理に逆らわず、自然な流れにまかせること。「気楽にいこう」の意味でも使います。

水の戯れ(ラヴェル)
rise to the occasion
(大事な場面で)期待にこたえて力を発揮する

At the graduation ceremony, the school band rose to the occasion and played the march perfectly.

卒業式で、学校のバンドは期待にこたえ、この行進曲を見事に演奏しました。

occasion は「特別な場面」。いざというときに、うまくやってのけることです。

威風堂々 第1番(エルガー)
hit one's stride
調子が出る

By 1901, Rachmaninoff had hit his stride again and finished his Second Piano Concerto.

1901年、ラフマニノフはふたたび調子をとりもどし、ピアノ協奏曲第2番を完成させました。

stride は大またの歩幅。自分のペースをつかんで、調子よく進むことです。

前奏曲 ト短調(ラフマニノフ)
have high hopes
大きな期待をいだく

Sousa had high hopes for this new march.

スーザはこの新しい行進曲に大きな期待をいだいていました。

「〜に期待している」は have high hopes for ~。前向きな気持ちを表します。

無敵の鷲(スーザ)
win hands down
楽勝する

The easy winners on the cover look ready to win hands down.

表紙の選手たちは、いかにも楽勝しそうです。

競馬で、騎手が手綱を引きしめずに手を下ろしたままでも勝てる様子から来たと言われます。

イージー・ウィナーズ(ジョプリン)
break a leg
がんばって!(本番前の人への応援)

Before your piano recital, your teacher might say, 'Break a leg!'

ピアノの発表会の前に、先生が「がんばって!」と言ってくれるかもしれません。

舞台に出る人にかける「がんばって」。由来には諸説あります。

ジ・エンターテイナー(ジョプリン)
kick up your heels
はしゃいで楽しむ・羽をのばす

On Saturday night, people kicked up their heels to ragtime.

土曜の夜、人々はラグタイムに合わせてはしゃいで楽しみました。

かかとをけり上げて踊る様子が元。思いきり楽しむときに使います。

エリート・シンコペ(ジョプリン)
on cloud nine
天にものぼる気持ちで・最高に幸せで

When he married Alma, Mahler must have been on cloud nine.

アルマと結婚したとき、マーラーはきっと天にものぼる気持ちだったでしょう。

「9番目の雲の上」にいるほど幸せ、という意味。由来には諸説あります。

アダージェット(マーラー)
East meets West
東洋と西洋の出会い

In this piece, East meets West on the piano.

この曲では、ピアノの上で東洋と西洋が出会います。

東と西の文化がまざり合うこと。料理やファッションの紹介でもよく見かける言い方です。

塔(パゴダ)(ドビュッシー)
rain cats and dogs
どしゃぶりの雨がふる

It's raining cats and dogs in this garden!

この庭はどしゃぶりです!

ネコとイヌがふってくるほどの大雨。由来には諸説あり、はっきりしていません。

雨の庭(ドビュッシー)
leave well enough alone
(うまくいっているものに)よけいな手を加えない

Debussy told Ravel to leave well enough alone and not change a note.

ドビュッシーはラヴェルに、1音も変えずにそのままにしておくよう言いました。

「今のままで十分よい」ので、いじってだめにするな、という意味。イギリスでは leave well alone。

弦楽四重奏曲(ラヴェル)(ラヴェル)
strike up the band
さあ演奏を始めよう

Strike up the band, and let's march to Piccadilly!

さあ演奏を始めよう、ピカデリーまで行進だ!

strike up は「演奏を始める」。strike up a conversation(会話を始める)にも使います。

ピカデリー(サティ)
wait up for
(帰りを)寝ないで待つ

Butterfly waited up for her husband all night.

蝶々さんは、夫の帰りを一晩じゅう寝ないで待ちました。

家族などの帰りを、起きたまま待つこと。Don't wait up for me.(先に寝てて)もよく使います。

ハミング・コーラス(プッチーニ)
once in a blue moon
めったにない

A piece this beautiful comes along only once in a blue moon.

これほど美しい曲は、めったに生まれません。

once in a blue moon は「めったにない」。ひと月に2回目の満月を blue moon と呼ぶことも。

月の光(ドビュッシー)
a symphony of
〜の見事な調和

La mer is a symphony of wind, waves, and light.

『海』は、風と波と光が見事に調和した作品です。

a symphony of 〜 は「〜が見事に調和したもの」。色・音・香りなどによく使います。

海(ドビュッシー)
my lips are sealed
だれにも言わないよ

Don't worry, I won't tell anyone your secret. My lips are sealed.

心配しないで。あなたの秘密はだれにも言いません。口はかたいですから。

「口をかたく閉じている」→「秘密はだれにも言わない」。約束するときの決まり文句です。

メリー・ウィドウ(レハール)
on reflection
よく考えてみると

On reflection, Debussy decided to rewrite the piece.

よく考えたすえ、ドビュッシーはこの曲を書き直すことにしました。

reflection は「反映」と「熟考」の両方の意味。水に映すように、心にもう一度映して考えるイメージです。

水の反映(ドビュッシー)
great oaks from little acorns grow
大きなことも小さな始まりから

Great oaks from little acorns grow: a short contest entry grew into this whole sonatine.

大きなカシの木も小さなドングリから。コンテスト用の短い楽章が、ソナチネ全体に育ちました。

大きなカシの木も小さなドングリから育つ、ということわざ。大きな成功も小さな一歩からです。

ソナチネ(ラヴェル)(ラヴェル)
play the fool
おどけてみせる、ばかなふりをする

The gracioso plays the fool, but his song is a little sad.

道化師はおどけてみせますが、その歌は少しさびしげです。

わざとふざけて人を笑わせること。clown around も似た意味です。

道化師の朝の歌(ラヴェル)
rock the boat
(波風を立てて)事をあらだてる

Ravel was not afraid to rock the boat with bold new sounds.

ラヴェルは大胆な新しい響きで、波風を立てることをおそれませんでした。

舟をゆらすと乗っている人がこまることから、「今の落ち着いた状態を乱す」という意味に。

海原の小舟(ラヴェル)
step out of one's comfort zone
慣れた世界から一歩ふみ出す

Joplin, the king of ragtime, stepped out of his comfort zone with this concert waltz.

ラグタイムの王様ジョプリンは、この演奏会用ワルツで、慣れた世界から一歩ふみ出しました。

comfort zone は「居心地のよい慣れた範囲」。新しいことに挑戦するときに使います。

ベシーナ(ジョプリン)
one person's trash is another person's treasure
ある人のゴミは、別の人の宝物

A famous story says Bagley threw the march away, but one person's trash is another person's treasure.

有名な話では、バグリーは行進曲を捨てたそうですが、ある人のゴミは別の人の宝物なのです。

いらないと思った物も、ほかの人には大切な物になるということ。man's で言うことも多いです。

国民の象徴(バグリー)
rise from the ashes
灰の中からよみがえる

After the failure of his First Symphony, Rachmaninoff rose from the ashes.

交響曲第1番の失敗のあと、ラフマニノフは灰の中からよみがえりました。

自分の灰からよみがえる伝説の鳥フェニックス(不死鳥)から。大失敗からの復活に使います。

ラフマニノフ交響曲第2番(ラフマニノフ)
walk tall
胸をはって歩く

The broad trio melody makes you want to walk tall.

中間部の堂々としたメロディーを聴くと、胸をはって歩きたくなります。

背すじをのばして歩くことから。自信と誇りをもって行動するという意味です。

威風堂々 第4番(エルガー)
a rose by any other name
名前が変わっても中身は同じ

First it was 'The Rose of Tuscany', then 'Florentiner'. A rose by any other name would sound as sweet!

最初は『トスカーナのばら』、のちに『フローレンティナー』。名前が変わっても、すてきな曲はすてきなままです!

シェイクスピアの「ばらはほかの名でよんでも香りは同じ」から。名前より中身という意味です。

フローレンティナー(フチーク)
cut from the same cloth
同じ生地から作られた(よく似ている)

Gladiolus Rag and Maple Leaf Rag are cut from the same cloth.

グラディオラス・ラグとメイプル・リーフ・ラグは、よく似た兄弟のような曲です。

同じ布から切り出した服のように、性格や作りがそっくりなことを言います。

グラディオラス・ラグ(ジョプリン)
and all that jazz
〜など、そういったもろもろ

Cakewalk, ragtime, and all that jazz: American rhythms came to Paris.

ケークウォーク、ラグタイム、そういったもろもろ。アメリカのリズムがパリにやってきました。

and all that jazz は「〜など、そういったもろもろ」。会話で「いろいろ」をまとめる言い方です。

ケークウォーク(ドビュッシー)
practice makes perfect
練習すれば上手になる

Practice makes perfect, but even Doctor Gradus can be boring!

練習を重ねれば上手になる。でもグラドゥス博士だって、退屈なことはあるのです!

practice makes perfect は「練習を重ねれば完ぺきになる」。継続の大切さを表すことわざです。

グラドゥス博士(ドビュッシー)
nod off
うとうと眠りこむ

By the end of the lullaby, Jimbo had nodded off.

子守歌が終わるころには、ジンボーはうとうと眠りこんでいました。

眠くて首がこくりとたれる(nod)様子から。思わず居眠りすることです。

ジンボーの子守歌(ドビュッシー)
be snowed under
(仕事などに)うもれている

I'm snowed under with homework this week.

今週は宿題にうもれています。

雪にうもれて身動きがとれないイメージから。仕事や用事が山ほどあるときに使います。

雪は踊っている(ドビュッシー)
spice things up
(刺激を加えて)もり上げる

Castanets and tambourines spice things up in the final fiesta.

最後のお祭りでは、カスタネットとタンバリンが場をもり上げます。

spice は「香辛料」。たいくつなものに変化や刺激を加えるときに使います。

スペイン狂詩曲(ラヴェル)
catch someone's eye
(人の)目にとまる

A girl at the fair may have caught Sousa's eye.

博覧会のある女の人が、スーザの目にとまったのかもしれません。

思わず見てしまうほど目立つときに使います。物にも人にも使えます。

美中の美(スーザ)
sweeten the deal
(おまけをつけて)条件をもっとよくする

Adding lyrics in 1910 sweetened the deal for music buyers.

1910年に歌詞をつけたことで、楽譜を買う人にとってもっと魅力的になりました。

取引(deal)をあまく(sweeten)するから。相手がよろこぶ条件を足すときに使います。

パイナップル・ラグ(ジョプリン)
take it slow
あせらずゆっくりやる

Joplin wanted pianists to take it slow when they played ragtime.

ジョプリンは、ピアニストにラグタイムをあせらずゆっくり弾いてほしいと考えていました。

急がず、落ち着いてゆっくり進めるときの表現です。「無理しないでね」の意味でも使います。

ソラース(ジョプリン)
a mountain to climb
乗りこえるべき大きな難題

For any pianist, Rach 3 is a mountain to climb.

どんなピアニストにとっても、ラフ3は乗りこえるべき高い山です。

目の前に高い山がそびえるイメージ。have a mountain to climb で「大変な課題がある」。

ピアノ協奏曲第3番(ラフマニノフ)
in the dead of winter
真冬に

This quiet piece paints a lonely, frozen landscape in the dead of winter.

この静かな曲は、真冬のさびしく凍った景色をえがいています。

dead は「いちばん静かで深いとき」。in the dead of night(真夜中に)とも言います。

雪の上の足跡(ドビュッシー)
set the bar high
高い基準を作る

Holst's First Suite set the bar high for band music.

ホルストの第1組曲は、吹奏楽の音楽に高い基準を作りました。

走り高とびのバーを高く置くことから。「目標・レベルを高くする」という意味です。

第1組曲(ホルスト)(ホルスト)
tone down
(調子を)やわらげる

Debussy tones down the colors and paints the girl in soft light.

ドビュッシーは色をおさえて、少女をやわらかな光の中に描きます。

tone down は「(色・音・ことばの調子を)やわらげる」。言いすぎをおさえる時にも使います。

亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
out of the blue
とつぜん・思いがけず

Out of the blue, I remembered the old legend of the sunken cathedral.

とつぜん、しずんだ大聖堂の古い伝説を思い出しました。

out of the blue は「とつぜん・思いがけず」。青空から急に何かが現れるイメージです。

沈める寺(ドビュッシー)
a laugh a minute
笑いの連続

With its snappy chords and silly little tunes, this prelude is a laugh a minute.

歯切れのよい和音とおどけた小さなメロディーで、この前奏曲は笑いの連続です。

1分ごとに笑いがある、ということ。とてもおもしろい人や話、番組に使います。

ミンストレル(ドビュッシー)
set sail
出航する、新しいことを始める

Close your eyes and set sail with this music.

目を閉じて、この音楽といっしょに出航してみましょう。

set sail は「帆を張って出発する」。新しい挑戦を始めるときの比喩にも使います。

帆(ドビュッシー)
play a trick on
〜にいたずらをする

Puck loves to play tricks on people in the forest.

パックは森の人たちにいたずらをするのが大好きです。

play a trick on 〜で「〜をからかう、いたずらする」。play は「演奏する」と同じ単語です。

パックの踊り(ドビュッシー)
at a snail's pace
カタツムリのようにのろのろと

Don't worry, you don't have to play it at a snail's pace!

だいじょうぶ、カタツムリみたいにのろのろ弾かなくていいんです!

とてもおそいことのたとえ。The traffic moved at a snail's pace. のように使います。

レントより遅く(ドビュッシー)
once upon a time
むかしむかし

Once upon a time, a princess fell into a deep sleep.

むかしむかし、お姫さまが深い眠りにつきました。

おとぎ話の決まった始まり方。終わりは and they lived happily ever after が定番です。

マ・メール・ロワ(ラヴェル)
keep someone guessing
(正体を明かさず)あれこれ考えさせる

The concert kept everyone guessing: who wrote these waltzes?

その演奏会は、みんなにあれこれ考えさせました。このワルツはだれの曲?

結末や正体を最後まで明かさないときに使います。ミステリーの紹介にもぴったり。

高雅で感傷的なワルツ(ラヴェル)
have many irons in the fire
同時にいくつもの仕事をかかえている

Holst was a teacher, a composer and a conductor. He had many irons in the fire.

ホルストは先生で作曲家で指揮者。いくつもの仕事をかかえていました。

かじ屋が火の中にたくさんの鉄を入れて熱しておくことから。同時に多くのことを進めている様子。

第2組曲(ホルスト)(ホルスト)
sing like a bird
(鳥のように)美しい声で歌う

In the opera version, a great soprano can sing this aria like a bird.

オペラ版では、すぐれたソプラノ歌手が、このアリアを小鳥のように美しく歌います。

とても美しく歌うことのたとえ。歌のうまい人をほめるときに使います。

マハと夜鳴きうぐいす(グラナドス)
at the crack of dawn
夜明けに、朝早くに

The birds start singing at the crack of dawn.

鳥たちは夜明けとともに歌い始めます。

crack は「割れ目」。夜の闇が割れて光がさす瞬間のイメージ。「朝早く」の意味でよく使います。

ダフニスとクロエ(ラヴェル)
a parting shot
去りぎわのひとこと

The faint Marseillaise at the end is Debussy's witty parting shot.

最後にかすかに聞こえる『ラ・マルセイエーズ』は、ドビュッシーのしゃれた去りぎわのひとことです。

去りながら放つ一発のこと。立ち去るときに言う、印象に残る言葉に使います。

花火(ドビュッシー)
out of thin air
どこからともなく

At the premiere, the flutist played offstage, so the music seemed to come out of thin air.

初演ではフルート奏者が舞台のかげで吹いたので、音楽はどこからともなく聞こえてくるようでした。

うすい空気の中から、ということ。何もない所から急に現れるときに使います。

シランクス(ドビュッシー)
the best of both worlds
両方のいいとこ取り

The Finale gives you the best of both worlds: Dargason and Greensleeves together.

フィナーレは両方のいいとこ取り。ダーガソンとグリーンスリーブスがいっしょに聴けます。

2つのものの良いところを同時に楽しめること。have the best of both worlds の形でも使います。

セント・ポール組曲(ホルスト)
over the moon
大よろこびで、有頂天で

Jupiter's cheerful music can make you feel over the moon.

「木星」の陽気な音楽を聴くと、うれしくてたまらない気分になれます。

月を飛びこえるほどうれしい、のイメージ。イギリスでよく使われる口語です。

木星(ホルスト)
sound the alarm
警報を鳴らす・危険を知らせる

The brass sound as if they are sounding the alarm.

金管楽器は、まるで警報を鳴らしているように聞こえます。

本当の警報のほか、「危ないぞ」と人々に知らせるという意味でもよく使います。

火星(ホルスト)
all work and no play
勉強(仕事)ばかりで遊びがない

All work and no play makes Jack a dull boy, so let's play some golf and tennis!

勉強ばかりで遊ばないと、つまらない人になる。ゴルフとテニスを楽しもう!

「勉強ばかりで遊ばないと、つまらない人になる」ということわざの前半です。

スポーツと気晴らし(サティ)
peace and quiet
静けさ・おだやかさ

After the noise of Mars, Venus brings peace and quiet.

火星のさわがしさのあと、金星は静けさを運んできます。

さわがしさのない、静かでおだやかな状態。I need some peace and quiet. のように使います。

金星(ホルスト)
keep a stiff upper lip
(つらくても)弱音をはかず平気な顔をする

The prisoners kept a stiff upper lip and whistled as they marched.

捕虜たちは弱音をはかず、口笛を吹きながら行進しました。

上くちびるをふるわせない、という意味から。つらいときも感情を顔に出さず、平気な顔をすることです。

ボギー大佐(アルフォード)
draw someone in
〜を引きこむ

Like a magnet, its shadowy tunes draw the listener in.

磁石のように、そのかげりのあるメロディーが聴く人を引きこみます。

人の心を引きつけて、夢中にさせることです。物語や音楽によく使います。

マグネティック・ラグ(ジョプリン)
beyond words
ことばにできないほど

This wordless song is so beautiful that its beauty seems beyond words.

この歌詞のない歌は、ことばにできないほど美しく感じられます。

beyond words は「ことばにできないほど」。感動や美しさを強く表すときに使います。

ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
grow old gracefully
上手に年を重ねる

My grandmother is growing old gracefully.

祖母はすてきに年を重ねています。

年をとることをこわがらず、落ち着いて品よく年を重ねること。ほめ言葉として使います。

土星(ホルスト)
play with fire
危ないことに手を出す

Don't play with fire. That plan is too risky.

危ないことに手を出さないで。その計画は危険すぎるよ。

「火遊びをする」から「危険なことをする」の意味。この曲の火は悪霊ばらいの火です。

火祭りの踊り(ファリャ)
out of this world
この世のものとは思えないほどすばらしい

The quiet ending of Neptune sounds out of this world.

「海王星」の静かな終わり方は、この世のものとは思えないほどすばらしい響きです。

「別世界の」から「最高にすばらしい」の意味に。料理や演奏をほめるときにも使います。

惑星(ホルスト)
Don't shoot the messenger.
知らせを伝えただけの人を責めないで

I just brought the bad news. Don't shoot the messenger!

悪い知らせを伝えに来ただけだよ。ぼくのせいにしないで!

悪いニュースを伝えた人に怒らないで、という決まり文句。昔、使者が八つ当たりされたことから。

水星(ホルスト)
keep someone's memory alive
(亡くなった人の)思い出を大切に伝えていく

Ravel kept his friends' memory alive through music.

ラヴェルは音楽で、友人たちの思い出を生き続けさせました。

keep ~ alive は「〜を生かし続ける」。伝統(tradition)を守るときにも使えます。

クープランの墓(ラヴェル)
wrap someone around your little finger
(人を)思いのままにあやつる

Lauretta has her father wrapped around her little finger.

ラウレッタは父を思いのままにしています。

小指に巻きつけるほど意のままに、ということ。甘え上手な子と親によく使います。

私のお父さん(プッチーニ)
the end of an era
ひとつの時代の終わり

After the war, the concerto felt like the end of an era.

戦争のあと、その協奏曲はひとつの時代の終わりのように感じられました。

長く続いたものが終わるときに使います。It's the end of an era. は大事な人の引退などにも。

エルガーのチェロ協奏曲(エルガー)
spin out of control
(回りすぎて)手がつけられなくなる

By the end, the waltz spins out of control.

最後には、ワルツは手がつけられないほど暴走します。

spin は「回る」。物事が制御できなくなる様子に使います(Prices spun out of control.)。

ラ・ヴァルス(ラヴェル)
on the spur of the moment
その場の思いつきで・とっさに

The clarinetist played the slide on the spur of the moment.

クラリネット奏者は、その場の思いつきであのすべる音を吹きました。

spur は馬をせかす「拍車」。急にせかされて決めるイメージです。

ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)
loud and clear
はっきりと、明確に

Calaf's final cry of 'Vincerò!' rings out loud and clear.

カラフの最後の叫び「ヴィンチェロ!」が、はっきりと鳴りひびきます。

「よく聞こえる」の意味から、「(言いたいことは)よくわかった」という返事にも使います。

誰も寝てはならぬ(プッチーニ)
have the blues
気分がブルー(ゆううつ)だ

When I have the blues, I listen to Gershwin's second prelude.

気分がブルーなとき、わたしはガーシュウィンの第2番を聴きます。

the blues は「ゆううつ」。そこから生まれた音楽がブルースです。

3つの前奏曲(ガーシュウィン)
sound like a broken record
壊れたレコードのように同じことをくり返す

Some people joke that Boléro sounds like a broken record, but every repeat has a new color.

ボレロは壊れたレコードみたいだと冗談を言う人もいますが、くり返すたびに新しい音色があります。

同じことを何度も言う人に「また同じ話?」と言いたいときに使う表現です。

ボレロ(ラヴェル)
a fish out of water
陸に上がった魚(場ちがいで落ち着かない人)

In a strange city far from home, the American may feel like a fish out of water.

ふるさとから遠い知らない町で、そのアメリカ人は場ちがいで落ち着かない気分なのかもしれません。

水から出た魚のように、慣れない場所でまごまごする様子を言います。

パリのアメリカ人(ガーシュウィン)

FAMOUS WORDS

作曲家の名言

出典のはっきりした言葉だけを集めました。

ハイドン

“Before God and as an honest man I tell you that your son is the greatest composer known to me either in person or by name.”

神に誓って、正直な人間として申し上げます。あなたの息子さんは、私が直接知っている人、名前を知っている人の中で、最も偉大な作曲家です。

— ハイドン(1785年、モーツァルトの父レオポルトに語った言葉(レオポルトが娘ナンネルに宛てた手紙より))

モーツァルト

“Music, even in the most terrible situations, must never offend the ear, but must please the listener, or in other words must never cease to be music.”

音楽は、どんなに恐ろしい場面でも、耳をきずつけてはいけません。聴く人を楽しませなければならない。つまり、音楽であることをやめてはいけないのです。

— モーツァルト(1781年9月26日、父レオポルトへの手紙)

ベートーヴェン

“I will seize Fate by the throat; it shall certainly not bend and crush me completely.”

運命ののどもとをつかんでやる。運命に完全に打ちのめされたりなど、決してしない。

— ベートーヴェン(1801年、友人ヴェーゲラーへの手紙)

シューベルト

“No one feels another's grief, no one understands another's joy.”

だれも他人の悲しみを感じることはできないし、だれも他人の喜びを理解することはできない。

— シューベルト(1824年3月27日の日記)

メンデルスゾーン

“The thoughts which are expressed to me by music that I love are not too indefinite to be put into words, but on the contrary, too definite.”

私が愛する音楽が伝えてくれる思いは、言葉にするにはあいまいすぎるのではありません。逆に、はっきりしすぎているのです。

— メンデルスゾーン(1842年、マルク=アンドレ・スーシェへの手紙)

シューマン

“Hats off, gentlemen, a genius!”

諸君、脱帽したまえ。天才だ!

— シューマン(1831年、ショパンの『「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲』の評論(『一般音楽新聞』))

ヴェルディ

“Let us return to the past: it will be progress.”

昔に戻ろう。それが進歩になるだろう。

— ヴェルディ(1871年、フランチェスコ・フロリモへの手紙)

チャイコフスキー

“This is Fate, the fatal power which prevents our hopes of happiness from being realised.”

これは「運命」です。幸せになりたいという望みがかなうのをじゃまする、宿命の力なのです。

— チャイコフスキー(1878年、交響曲第4番について書いたフォン・メック夫人への手紙)

フォーレ

“It is thus that I see death: as a happy deliverance, an aspiration towards happiness above, rather than as a painful experience.”

わたしは死をこのように感じています。死とは、つらい体験というより、幸せな解放であり、天上の幸福へのあこがれなのです。

— フォーレ(1902年、『レクイエム』について語ったインタビュー(ルイ・アゲッタンによる))

スーザ

“These talking machines are going to ruin the artistic development of music in this country.”

この話す機械(蓄音機)は、この国の音楽の芸術的な発展をだめにしてしまうだろう。

— スーザ(1906年、アメリカ議会の公聴会での証言)

マーラー

“A symphony must be like the world. It must embrace everything.”

交響曲は世界のようでなければならない。すべてを包みこまなければならない。

— マーラー(1907年、ヘルシンキでシベリウスと語り合ったときの言葉(シベリウスが伝えたもの))

ドビュッシー

“There is no theory. You have only to listen. Pleasure is the law.”

理論などない。ただ聴けばいい。喜びこそがルールだ。

— ドビュッシー(1889年ごろ、恩師ギローとの会話(モーリス・エマニュエルが書き残したもの))

ジョプリン

“It is never right to play 'Ragtime' fast.”

「ラグタイム」を速くひくのは、決して正しくない。

— ジョプリン(『フィグ・リーフ・ラグ』の楽譜に印刷された演奏上の注意(1908年))

フォスター

“Dear friends and gentle hearts”

親しい友よ、やさしい心の人々よ

— フォスター(死後、財布の中から見つかった紙切れ(1864年))

ガーシュウィン

“I heard it as a sort of musical kaleidoscope of America.”

わたしにはそれが、アメリカの音楽の万華鏡のように聞こえたのです。

— ガーシュウィン(「ラプソディ・イン・ブルー」の着想について。アイザック・ゴールドバーグ著の伝記(1931年))

クープラン

“I declare in all good faith that I am more pleased with what moves me than with what surprises me.”

正直に言いますが、わたしはおどろかされるものより、心を動かされるもののほうがずっと好きです。

— クープラン(「クラヴサン曲集 第1巻」(1713年)の序文)

スカルラッティ

“Show yourself more human than critical, and your pleasure will increase. Live happily!”

批評家になるよりも人間らしくあれ。そうすれば楽しみは増えるでしょう。楽しく生きよ!

— スカルラッティ(「チェンバロ練習曲集」(1738年ごろ)の序文)

シャルパンティエ(肖像は伝わっていません)

“D major: joyful and very warlike.”

ニ長調――楽しく、とても勇ましい。

— シャルパンティエ(「作曲のきまり」(1690年ごろ)の「調の性格」の表)

グルック

“I sought to restrict music to its true office of serving poetry by means of expression and by following the situations of the story.”

わたしは、音楽を本来の役目、つまり表現によって詩に仕え、物語の場面にしたがうことにとどめようとしました。

— グルック(オペラ「アルチェステ」楽譜(1769年出版)の献辞・序文)

グリンカ

“It is the people who create music; we composers only arrange it.”

音楽をつくるのは民衆です。わたしたち作曲家は、それを編曲しているにすぎません。

— グリンカ(作曲家・評論家セローフが書き残したグリンカの言葉)

ルビンシテイン

“To the Jews I am a Christian, to the Christians a Jew; to the Russians I am a German, and to the Germans a Russian.”

ユダヤ人にとってわたしはキリスト教徒、キリスト教徒にとってはユダヤ人。ロシア人にとってはドイツ人、ドイツ人にとってはロシア人なのだ。

— ルビンシテイン(死後に出版された覚え書き集『思想のかご』(1897年))

MUSIC WORDS

音楽の英単語

コンサートや音楽の授業で役立つ英語です。

symphony
交響曲
Beethoven wrote nine symphonies.
ベートーヴェンは9つの交響曲を書きました。
concerto
協奏曲(ソロ楽器とオーケストラ)
She played a piano concerto with the orchestra.
彼女はオーケストラとピアノ協奏曲を演奏しました。
movement
楽章
The second movement is slow and quiet.
第2楽章はゆっくりで静かです。
conductor
指揮者
The conductor raised the baton.
指揮者がタクトを上げました。
composer
作曲家
Mozart was a composer and a pianist.
モーツァルトは作曲家でありピアニストでした。
orchestra
オーケストラ
A full orchestra has about 80 to 100 players.
フルオーケストラは80〜100人くらいです。
score
総譜(スコア)/得点
The conductor studied the score carefully.
指揮者はスコアを注意深く読みこみました。
premiere
初演
The opera had its premiere in Vienna.
そのオペラはウィーンで初演されました。
encore
アンコール
The audience shouted, "Encore!"
観客は「アンコール!」と叫びました。
applause
拍手
The hall was filled with applause.
ホールは拍手でいっぱいになりました。
standing ovation
スタンディングオベーション
The pianist got a standing ovation.
ピアニストは総立ちの拍手を受けました。
rehearsal
リハーサル
They had a rehearsal in the morning.
彼らは朝にリハーサルをしました。
tempo
テンポ(速さ)
Can you keep a steady tempo?
一定のテンポを保てますか。
melody
メロディー
The melody is easy to remember.
そのメロディーは覚えやすいです。
harmony
ハーモニー
The singers sang in perfect harmony.
歌手たちは完璧なハーモニーで歌いました。
rhythm
リズム
Clap your hands to the rhythm.
リズムに合わせて手をたたこう。
key
調(ハ長調など)
This piece is in the key of C major.
この曲はハ長調です。
masterpiece
傑作・名作
The Four Seasons is a Baroque masterpiece.
『四季』はバロックの傑作です。
public domain
パブリックドメイン(権利が切れた状態)
Beethoven's music is in the public domain.
ベートーヴェンの音楽はパブリックドメインです。
copyright
著作権
Copyright protects new music for many years.
著作権は新しい音楽を長い間守ります。