
テ・デウム
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Piano · D. 760 (Op. 15) · 1822
フランツ・シューベルト(1797–1828)
作曲した本人も弾きこなせなかった?超難関のピアノ曲。So hard that even its composer is said to have struggled with it.
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ホー!4つの部分が切れ目なく続く、ひとつながりの大きな旅なんだ。
1822年、25歳のシューベルトが書いたピアノ独奏のための幻想曲です。「幻想曲」とは、決まった形にしばられず、自由に書かれた曲のこと。4つの部分が休みなく続き、全体で20分ほどかかります。シューベルトのピアノ曲の中でも、とびぬけて華やかで力強い作品です。Schubert wrote this fantasy for solo piano in 1822, at the age of 25. A "fantasy" is a piece written freely, without a fixed form. Its four sections are played without a break and last about twenty minutes in total. It is one of the most brilliant and powerful of all his piano works.
「さすらい人」の名前は、シューベルトが1816年に作った歌曲「さすらい人」から来ています。ゆっくりした第2部で、この歌のメロディをもとにした変奏が聴けるのです。さらに曲全体が「タン・タタ」という同じリズムから作られていて、4つの部分が、ひとつの種から育った木のようにつながっています。The name comes from Schubert's 1816 song "Der Wanderer." In the slow second section, he writes variations on a melody from this song. The whole piece is also built from one rhythm, long-short-short, so the four sections grow like branches from a single seed.
楽譜は1823年に出版されました。のちにピアノの名人リストがこの曲に夢中になり、ピアノとオーケストラのための版に編曲しています。ひとつのテーマを形を変えながら曲全体に使うやり方は、リストのピアノ・ソナタ ロ短調など、後の時代の作品にも影響をあたえたと言われています。The music was published in 1823. Later, the great pianist Franz Liszt fell in love with it and arranged it for piano and orchestra. Its way of using one theme in changing forms across a whole work is said to have influenced later music, such as Liszt's Piano Sonata in B minor.
This is a very hard piano piece. It has four parts, but there are no stops. One part uses a melody from a song. People say Schubert once got stuck when he played it for friends.これはとても難しいピアノ曲です。4つの部分がありますが、とちゅうで止まりません。1つの部分では歌のメロディを使っています。シューベルトは友だちの前で弾いたとき、とちゅうで弾けなくなったと言われています。
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シューベルトが友人たちの前でこの曲を弾いたとき、最後の部分でつまずいてしまい、「こんな曲は悪魔が弾けばいいんだ!」と言った、という話が伝わっています。本当かどうかははっきりしませんが、それほど難しい曲なのはたしかです。
There is a story that Schubert once played this piece for friends, got stuck in the last section and cried, "Let the devil play this stuff!" No one knows for sure if it really happened, but the piece is certainly that difficult.
もとになった歌曲「さすらい人」は、どこへ行っても心が休まらない、さびしい旅人の歌です。シューベルトは、その静かで暗い歌の一部を、華やかなピアノの大作のまん中にすえました。小さな歌から、大きな建物を組み立てたようなものです。
The song "Der Wanderer" is about a lonely traveler who cannot find peace anywhere. Schubert placed part of this quiet, dark song at the center of a brilliant piano work. It is like building a great house from one small song.
楽譜は、ピアノをたしなむ裕福な貴族リーベンベルクにささげられました。作曲を頼んだのもこの人だったという説があります。シューベルトはお金に困ることが多かったので、こうした依頼やお礼は、大切な収入になったと考えられます。
The music was dedicated to Liebenberg, a wealthy nobleman who played the piano. Some say he also asked Schubert to write it. Schubert was often short of money, so this kind of request was probably an important source of income.
リストはこの曲をとても気に入り、1850年代のはじめにピアノとオーケストラのための版を作りました。オーケストラの色どりと迫力が加わって、まるでピアノ協奏曲のように響きます。シューベルトの元の曲と聴きくらべるのも楽しいですよ。
Liszt loved this piece and made a version for piano and orchestra in the early 1850s. With the orchestra adding color and power, it sounds almost like a piano concerto. It is fun to compare it with Schubert's original.
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