ボレロ 3/4 Boléro
ラヴェルの『ボレロ』では、小太鼓が同じ2小節のリズムを、曲の最初から最後までずっとくり返します。その上で2つのメロディーが、楽器を変えながら何度もくり返され、曲全体がひとつの大きなクレッシェンド(だんだん強く)になっています。1拍を3つに分ける「3連符」がむずかしさのポイント。
In Ravel's Boléro, the snare drum plays the same two-bar rhythm from the very beginning to the very end.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 72
ハバネラ 2/4 Habanera
キューバのハバナで生まれたおどりのリズム。「タン(ウ)タ・タン・タン」と、1拍目が付点のリズムになるのが特徴です。ビゼーの歌劇『カルメン』の「ハバネラ」は、スペインの作曲家イラディエルの歌をもとにしています(ビゼーははじめ、民謡だと思っていたそうです)。
The habanera rhythm came from Havana, Cuba, and Bizet used it in Carmen's famous aria.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 72
ウィンナ・ワルツ 3/4 Viennese Waltz
ウィーン生まれの速いワルツ。「ズン・チャッ・チャ」の2拍目を少しだけ早めに入れる、独特のノリがあります。「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス2世の『美しく青きドナウ』は、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートで毎年のようにアンコールで演奏されます。
In a Viennese waltz, the second beat comes a little early, which gives it a special swing.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 168
メヌエット 3/4 Minuet
フランスの宮廷(ルイ14世のころ)で大流行した、上品な3拍子のおどり。小さな歩はばで、おじぎをしながらおどりました。ハイドンやモーツァルトの交響曲では、第3楽章によくメヌエットが入っています。
The minuet is an elegant dance in three-four time from the French royal court.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 112
ポロネーズ 3/4 Polonaise
ポーランドの、堂々とした行列のおどり。「タン・タタ・タン・タン・タン・タン」(8分音符1つ+16分音符2つ+8分音符4つ)のリズムが目印です。20歳でポーランドを出たショパンは、ふるさとを思いながら、たくさんのポロネーズを書きました。
The polonaise is a proud Polish dance, and Chopin wrote many of them while thinking of his homeland.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 96
マズルカ 3/4 Mazurka
ポーランドの農村のおどり。同じ3拍子でも、ワルツとちがって2拍目や3拍目にアクセント(強いところ)が来るのが特徴です。ショパンは生涯でおよそ60曲ものマズルカを書きました。
A mazurka is a Polish folk dance in three, often with a strong accent on the second or third beat.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 132
タランテラ 6/8 Tarantella
南イタリアの、とても速い6/8拍子のおどり。名前は町の名前タラント(または毒グモのタランチュラ)から来ていて、「クモにかまれたら、このおどりをおどって毒を追い出す」という言い伝えがあります。タンバリンが大活躍!
The tarantella is a very fast Italian dance in six-eight time, famous for its tambourine.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 132
ギャロップ(ウィリアム・テル) 2/4 Galop
馬がかけるような、速い2拍子のおどり。ロッシーニの歌劇『ウィリアム・テル』序曲の最後の部分の「タタタン・タタタン・タタタン・タン・タン」は、運動会でもおなじみです。
The galop is a fast dance in two that sounds like galloping horses.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 152
カンカン(天国と地獄) 2/4 Cancan
オッフェンバックの喜歌劇『天国と地獄』の「地獄のギャロップ」。のちにパリのダンス「フレンチ・カンカン」の音楽として有名になりました。日本では運動会のかけっこの曲としておなじみです。
Offenbach's Infernal Galop became famous as the music for the French cancan dance.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 160
ラデツキー行進曲(手拍子) 2/4 Radetzky March
ヨハン・シュトラウス1世が1848年に作った行進曲。ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでは最後の曲として演奏され、お客さんが指揮者の合図に合わせて手拍子をします。指揮者がお客さんの手拍子を「指揮」するのが名物です。
At the Vienna New Year's Concert, the audience claps along to the Radetzky March.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 116
6/8 マーチ(スーザ) 6/8 6/8 March
1小節を「1・2・3、4・5・6」と2つに分けて歩く、はずむようなマーチ。「マーチ王」スーザの『ワシントン・ポスト』(1889年)は6/8拍子のマーチで、この曲で「ツーステップ」というダンスが大流行しました。
A six-eight march bounces along in two big beats, like Sousa’s "The Washington Post."
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 120
2/2 マーチ(星条旗よ永遠なれ) 2/2 Cut-time March
2分音符を1拍として、大きく2つで数える行進曲(アラ・ブレーヴェ)。スーザの『星条旗よ永遠なれ』は、アメリカの「国の行進曲」として法律で決められています。
"The Stars and Stripes Forever" is the official national march of the United States.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 116
トルコ風(アラ・トゥルカ) 2/4 Alla Turca
18世紀のヨーロッパでは、オスマン帝国(トルコ)の軍楽隊の音楽が大流行。大太鼓・シンバル・トライアングルの「トルコ風」の音を、モーツァルトやハイドン、ベートーヴェンもまねしました。モーツァルトの「トルコ行進曲」は、ピアノでこの打楽器の音をまねています。
In the 1700s, Turkish military bands inspired Mozart, Haydn and Beethoven to use drums, cymbals and triangles.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 120
舟歌(バルカローレ) 6/8 Barcarolle
イタリアのヴェネツィアで、ゴンドラをこぐ船頭さんが歌った歌がもとになった音楽。6/8拍子や12/8拍子で、波にゆられるようにゆったり進みます。
A barcarolle is a gentle song in six-eight time, like a boat rocking on the waves of Venice.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 56
パストラーレ(12/8) 12/8 Pastorale
羊飼いの音楽(パストラーレ)。ゆったりした12/8拍子で、低い音がバグパイプのように長くのびるのが特徴です。クリスマスの音楽によく使われ、コレッリの「クリスマス協奏曲」も最後はパストラーレで終わります。
A pastorale is shepherds’ music in a slow, rocking twelve-eight time.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 50
ガヴォット 4/4 Gavotte
フランスの民族舞踊から生まれた、軽やかな2拍子系のおどり。メロディーが小節のまん中(3拍目)から始まるのが特徴です。ゴセックの「ガヴォット」は、ヴァイオリンの発表会でも定番の曲です。
A gavotte is a light French dance whose phrases begin in the middle of the bar.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 104
ブーレ 2/2 Bourrée
フランスのオーヴェルニュ地方から広まった、速い2拍子のおどり。小節の最後の4分音符から「タッ・|タン」と始まる、元気なリズムです。バロック時代の組曲によく入っています。
The bourrée is a quick French dance in two that starts on an upbeat.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 92
サラバンド 3/4 Sarabande
ゆっくりとおごそかな3拍子のおどり。2拍目が長く、重くなるのが特徴です。もとはスペインや中南米の速いおどりでしたが、フランスでゆっくりした上品なおどりに変わりました。
The sarabande is a slow, serious dance in three with a heavy second beat.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 60
ジーグ 6/8 Gigue
イギリスやアイルランドの「ジグ(jig)」から生まれた、はずむような速いおどり。6/8拍子や12/8拍子で、バロック時代の組曲では最後をしめくくる曲としてよく使われました。
The gigue comes from the lively British and Irish jig, and it often ends a Baroque suite.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 112
ポルカ 2/4 Polka
1830年代ごろ、ボヘミア(今のチェコ)で生まれた、はねるような速い2拍子のおどり。ヨーロッパじゅうで大流行し、シュトラウス2世もたくさんのポルカを書きました。
The polka is a hopping dance in two that came from Bohemia in the 1830s.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 132
トレパック(ロシアの踊り) 2/4 Trepak
ウクライナやロシアのコサックの、とても元気な2拍子のおどり。チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』の「ロシアの踊り(トレパック)」では、タンバリンがにぎやかに鳴ります。
In The Nutcracker, the Russian dance "Trepak" is full of energy and tambourine.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 144
火星(5拍子) 5/4 Mars (5/4)
ホルストの組曲『惑星』の「火星」は、めずらしい5拍子。「タタタ・タン・タン・タタ・タン」というリズムを、弦楽器が弓の木の部分(コル・レーニョ)でたたくように鳴らしてくり返します。ここではウッドブロックがその音の役です。
"Mars" from The Planets is in five-four time and repeats one strong rhythm again and again.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 160
運命の動機 2/4 Fate Motif
ベートーヴェンの交響曲第5番の始まり「ダダダ・ダーン」。8分休符のあとの「短・短・短・長」のリズムが、曲じゅうに形を変えて出てきます。「運命」というよび名は、おもに日本で使われています。ベースの音(ソ・ソ・ソ・ミ♭)は本物と同じ高さです。
Beethoven's Fifth begins with four notes: short, short, short, long.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 200
交響曲第7番のリズム 2/4 Beethoven 7 Allegretto
ベートーヴェンの交響曲第7番・第2楽章の「タン・タタ・タン・タン」(長・短・短・長・長)。このリズムが静かに始まり、楽器がどんどん増えていきます。初演のとき、この楽章はアンコールされました。ワーグナーはこの交響曲を「舞踏の聖化(ダンスの神さま)」とよびました。
The second movement of Beethoven’s Seventh repeats the rhythm long, short-short, long, long.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 76
ハンガリー舞曲(チャールダーシュ) 2/4 Csárdás
ハンガリーのおどり「チャールダーシュ」は、ゆっくりの部分(ラッサン)と、だんだん速くなる部分(フリッシュ)でできています。ブラームスの「ハンガリー舞曲」やリストの「ハンガリー狂詩曲」は、このスタイルの音楽をもとにしています。
A csárdás starts slowly and then gets faster and faster.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 120
ラグタイム 2/4 Ragtime
1900年前後のアメリカで大流行したピアノ音楽。左手が「ズン・チャ」と規則正しく刻み、右手が拍からずれたリズム(シンコペーション)をひきます。「ラグタイム王」スコット・ジョプリンは、楽譜に「ラグタイムを速くひいてはいけない」と書きました。
Ragtime mixes a steady left hand with a syncopated right hand.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 92
時計(チクタク) 2/4 The Clock
ハイドンの交響曲第101番の第2楽章では、ファゴットと弦楽器が「チク・タク・チク・タク」と時計のような伴奏を刻みます。このため、のちに「時計」というニックネームがつきました(ハイドンが自分でつけた名前ではありません)。
Haydn’s Symphony No. 101 got the nickname "The Clock" because of its tick-tock accompaniment.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 80
ジムノペディ 3/4 Gymnopédie
サティが1888年に作ったピアノ曲。ゆっくりした3拍子で、1拍目に低い音、2拍目に和音がそっと鳴るだけの、とてもシンプルなリズムです。2つの和音(ソ・シ・レ・ファ♯ と レ・ファ♯・ラ・ド♯)を行ったり来たりします。
Satie's Gymnopédie No. 1 is a slow waltz built on just two gentle chords.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 66
カノン(グラウンド・バス) 4/4 Canon & Ground Bass
パッヘルベルの「カノン」では、低い音が「レ・ラ・シ・ファ♯・ソ・レ・ソ・ラ」の8つの音を、最初から最後までずっとくり返します(グラウンド・バス)。その上で3つのヴァイオリンが、同じメロディーを少しずつずらして追いかけます。
In Pachelbel's Canon, the bass repeats the same eight notes from beginning to end.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 56
山の魔王の宮殿にて(だんだん速く) 4/4 Hall of the Mountain King
グリーグの『ペール・ギュント』の「山の魔王の宮殿にて」は、同じメロディーをくり返しながら、だんだん速く、だんだん大きくなっていく曲です。ここでは「だんだん速く」と「だんだん大きく」が自動でオンになります。
"In the Hall of the Mountain King" gets faster and louder until the very end.
このリズムの名曲
このリズムで鳴らす BPM 84