
カノン
パッヘルベル・c. 1680–1706
同じ8つの音が28回!なのに聴くたび胸がいっぱいになる曲。
カノンとジーグ ニ長調 より「カノン」のページへ
Piano · Op. 26 No. 1 · 1834–1835
フレデリック・ショパン(1810–1849)
ガツンとはげしく始まって、まん中はとろけるようにやさしい。A fierce start, then a melting, tender heart.
PUBLIC DOMAIN RECORDING
PD / CC0 無料でダウンロードOKWATCH ON YOUTUBE
Chopin Polonaise Op.26 #1 in c sharp minor. Valentina Lisitsa
Valentina Lisitsa QOR Records Official channel(YouTube) YouTube で開く ↗
Rafal Blechacz - Chopin: Polonaise No.1 in C sharp Minor Op.26 No.1
Deutsche Grammophon - DG(YouTube) YouTube で開く ↗
左の音源は権利が切れた録音なのでダウンロードできます。右の動画は YouTube の公式の埋め込みで見るもので、ダウンロードはできません(動画の権利は各チャンネルにあります)。
Mayaka Nakagawa – Polonaise in C sharp minor Op. 26 No. 1 (second stage)
Chopin Institute(YouTube) YouTube で開く ↗

ホー!「第1番」だけど、ショパンが初めて書いたポロネーズじゃないんだ。
この曲は「2つのポロネーズ Op.26」の1曲目です。ショパンが生前に出版したピアノ独奏のポロネーズを順に数えるため、ふつう「ポロネーズ第1番」とよばれます。始まりは、強く鳴りひびく音がいきなり飛び出す、はげしい調子です。まるで、だれかが怒って立ち上がったようです。This is the first of the Two Polonaises, Op. 26. Chopin's solo polonaises are usually numbered in the order he published them, so this one is called Polonaise No. 1. It starts fiercely, with loud notes that leap out all of a sudden. It is as if someone stood up in anger.
ところが、はげしい始まりのすぐあとで音楽は急にしずかになり、さびしげな歌に変わります。まん中の部分は変ニ長調で、ゆっくりと、夜想曲(ノクターン)のようにやさしく歌います。上と下の声が語り合うように進み、はげしさとやさしさの差がこの曲の魅力です。But right after the fierce opening, the music suddenly grows quiet and turns into a lonely song. The middle section is in D-flat major and sings slowly and tenderly, like a nocturne. High and low voices seem to talk to each other. The contrast between fierce and tender is the heart of this piece.
2曲は1836年に出版され、プラハ出身の作曲家で友人のヨーゼフ・デッサウアーにささげられました。ショパンはこのあとも、「英雄」や「軍隊」など、ふるさとポーランドへの思いをこめたポロネーズを書きつづけていきます。ポロネーズは、ショパンにとってふるさとの誇りを示す大切な曲の形でした。The two pieces were published in 1836 and dedicated to his friend Josef Dessauer, a composer from Prague. After this, Chopin went on writing polonaises full of love for Poland, including the Military and the Heroic polonaises. For Chopin, the polonaise was an important way to show pride in his homeland.
This piano piece is a Polish dance. It starts very loud and strong. Then it becomes quiet and sad. The middle part is soft and sweet, like a night song. It is called No. 1, but it was not Chopin's first polonaise.このピアノ曲はポーランドのおどりです。とても大きく、力強く始まります。そのあと、しずかで悲しくなります。まん中の部分は、夜の歌のようにやわらかく、やさしいです。第1番とよばれますが、ショパンが最初に書いたポロネーズではありません。
タップすると答えが開きます
ショパンは7歳のころ、すでにポロネーズを書いていました。1817年のト短調のポロネーズはワルシャワで楽譜が印刷され、ショパンが初めて出版した作品になりました。「第1番」とよばれるこの曲は、それよりずっとあとの20代半ばの作品です。
Chopin was already writing polonaises at about age 7. His G minor Polonaise of 1817 was printed in Warsaw and became his first published work. This piece, called No. 1, came much later, in his mid-twenties.
ポロネーズは、フランス語で「ポーランドの(おどり)」という意味です。ポーランドのおどりなのに、名前はフランス語なのです。ヨーロッパの宮廷や貴族のあいだで広まったため、この呼び名が定着しました。
Polonaise means Polish in French. It is a Polish dance, but its name is French. It spread among the courts and nobles of Europe, so this French name stuck.
はげしく強い音で始まりますが、すぐにしずかな歌に変わり、まん中はとろけるようなやさしさです。こわそうに見えて、じつはとてもやさしい心を持った人のような曲。この差こそが、この曲のいちばんの魅力です。
It starts with fierce, loud notes, but soon turns into a quiet song, and the middle is melting and tender. It is like a person who looks scary but has a very kind heart. This gap is its greatest charm.
Op.26の2曲は、プラハ生まれの作曲家ヨーゼフ・デッサウアーにささげられました。デッサウアーは歌曲などで知られ、パリでショパンと親しくしていた友人のひとりです。
The two Op. 26 polonaises were dedicated to Josef Dessauer, a composer born in Prague. Known for his songs, he was one of Chopin's friends in Paris.
ENGLISH × MASTERPIECE
MORE MASTERPIECES

パッヘルベル・c. 1680–1706
同じ8つの音が28回!なのに聴くたび胸がいっぱいになる曲。
カノンとジーグ ニ長調 より「カノン」のページへ
パーセル・1695
ブリテンが「オーケストラ入門」のテーマに選んだ、かっこいいメロディー。
劇音楽「アブデラザール」より ロンドのページへ
バッハ・c. 1704 (?)
タラリ〜!一度聴いたら忘れない、オルガンの大迫力の幕開け。
トッカータとフーガ ニ短調のページへ
バッハ・c. 1706–1713
足が弾く低いテーマが21回!重くて壮大な、オルガンの大建築。
パッサカリアとフーガ ハ短調のページへ
ヘンデル・1711
「泣かせてください」と歌う、深い悲しみに満ちた名アリア。
私を泣かせてください(歌劇『リナルド』より)のページへ
バッハ・1713
2本のリコーダーがやさしく鳴る、のどかな牧場の歌。
カンタータ第208番より「羊は安らかに草を食み」のページへ
コレッリ・published 1714
聖なる夜のために。最後に羊飼いの笛のようなパストラーレが流れます。
合奏協奏曲 ト短調「クリスマス協奏曲」のページへ
クープラン・published 1717
題名の意味はだれも知らない!やわらかく波打つ、なぞの名曲。
神秘的なバリケードのページへ