
ダイドーの嘆き
パーセル・by 1689
「わたしを覚えていて」。くり返す低音にのせた、胸をうつ別れの歌。
歌劇「ダイドーとエネアス」より「ダイドーの嘆き」のページへWATCH ON YOUTUBE
この曲は、権利の切れた高音質の録音がまだ見つからないため、YouTube の公式チャンネルなどの名演でお楽しみください(ダウンロードはできません)。YouTube でほかの演奏もさがす ↗
André Rieu - Nightingale Serenade
André Rieu(YouTube) YouTube で開く ↗
嘆きのセレナーデ トセリ Enrico Toselli: Serenade (Serenata Rimpianto)
髙木凜々子 ヴァイオリンチャンネル(YouTube) YouTube で開く ↗
Toselli: Serenata
Arve Tellefsen - Topic(YouTube) YouTube で開く ↗
Mario Lanza - Toselli's Serenade
Yoni89(YouTube) YouTube で開く ↗

ホー!作曲したトセリは、のちに元ザクセン王太子妃とかけおちして大ニュースになったんだ。
「トセリのセレナーデ」は、イタリアのフィレンツェ生まれのピアニスト・作曲家エンリコ・トセリが書いた歌です。副題の「リンピアント」は、イタリア語で「なげき・なつかしい後悔」という意味。終わってしまった恋を思い出す、甘くせつないメロディーで知られています。Toselli's Serenade is a song by Enrico Toselli, a pianist and composer born in Florence, Italy. Its subtitle, Rimpianto, means regret or sad longing in Italian. It is known for a sweet and aching melody that remembers a love that has ended.
セレナーデは、もともと夕方や夜に屋外で歌ったり演奏したりする音楽で、恋人の窓の下で歌う歌としても親しまれました。この曲も、ゆったりゆれるリズムの上で、ギターをつまびくような伴奏とともにメロディーが歌われます。トセリは1883年生まれで、この曲を書いたのはまだ10代のころだったと言われています。作品番号は6番の1です。A serenade was originally music sung or played outdoors in the evening, often under a lover's window. In this piece, too, the melody floats over a gently swaying rhythm, with an accompaniment that sounds like a strummed guitar. Toselli was born in 1883, and he is said to have written it while he was still a teenager. Its opus number is 6, No. 1.
曲はたちまち人気になり、歌だけでなく、ヴァイオリンやチェロ、マンドリン、吹奏楽など、さまざまな形で演奏されるようになりました。トセリはほかにも多くの曲を書きましたが、今ではこの1曲がとびぬけてよく知られていて、トセリの名前はこのセレナーデとともに語りつがれています。The song quickly became popular, and it was played in many forms, not only sung but also on violin, cello, mandolin and by bands. Toselli wrote many other pieces, but today this one is by far the most famous. His name lives on through this serenade.
This is a sweet song from Italy. It is about an old love. The music is slow and a little sad. The composer was very young when he wrote it. Many people play it on the violin, too.これはイタリアの甘い歌です。昔の恋の歌です。音楽はゆっくりで、少し悲しげです。作曲家は書いたとき、とても若かったそうです。ヴァイオリンで弾く人もたくさんいます。
タップすると答えが開きます
1907年、トセリは、オーストリアの大公女で、元ザクセン王太子妃のルイーゼとかけおちして結婚し、ヨーロッパ中の大ニュースになりました。2人のあいだには息子が生まれましたが、1912年に離婚しています。
In 1907, Toselli eloped with Louise, an Austrian archduchess and the former Crown Princess of Saxony. It became big news all over Europe. They had a son, but they divorced in 1912.
離婚のあと、トセリは結婚生活の思い出を本にまとめ、「殿下の夫」という意味のフランス語の題名で出版しました。王室の人との恋は、音楽以上に世間の注目を集めたのです。
After the divorce, Toselli published a book of memories about his marriage. Its French title means 'Husband of Her Highness.' His royal love story drew even more public attention than his music.
副題の「リンピアント」は、失ったものをなつかしみ、悔やむ気持ちを表すイタリア語です。明るい恋の歌ではなく、過ぎ去った恋をふり返る歌だからこそ、甘さの中にせつなさがあるのです。
The subtitle Rimpianto is an Italian word for missing something you have lost and wishing things had been different. It is not a happy love song but one that looks back on a lost love, so there is sadness inside its sweetness.
トセリはピアニストとして演奏旅行もし、オペレッタなども書きましたが、後世に残ったのはほぼこのセレナーデだけ。1926年、結核のため42歳で亡くなりました。たった1曲で100年以上名前が残るのも、すごいことです。
Toselli toured as a pianist and wrote operettas and other works, but almost only this serenade is remembered today. He died of tuberculosis in 1926 at the age of 42. Still, it is amazing that one piece has kept his name alive for more than 100 years.
ENGLISH × MASTERPIECE
MORE MASTERPIECES

パーセル・by 1689
「わたしを覚えていて」。くり返す低音にのせた、胸をうつ別れの歌。
歌劇「ダイドーとエネアス」より「ダイドーの嘆き」のページへ
パッヘルベル・c. 1680–1706
同じ8つの音が28回!なのに聴くたび胸がいっぱいになる曲。
カノンとジーグ ニ長調 より「カノン」のページへ
バッハ・c. 1703–1707 (?)
音楽の授業でおなじみ!4つの声が同じテーマで追いかけっこ。
小フーガ ト短調のページへ
ヘンデル・1711
「泣かせてください」と歌う、深い悲しみに満ちた名アリア。
私を泣かせてください(歌劇『リナルド』より)のページへ
クープラン・published 1717
題名の意味はだれも知らない!やわらかく波打つ、なぞの名曲。
神秘的なバリケードのページへ
マルチェッロ・published c. 1717
胸にしみるアダージョ!バッハも編曲したオーボエの名曲。
オーボエ協奏曲 ニ短調のページへ
バッハ・c. 1720
チェロ1本だけで、こんなに豊かな世界が広がる!
無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調のページへ
バッハ・c. 1720
ヴァイオリン1本で、宇宙のように大きな世界を描く傑作。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調より「シャコンヌ」のページへ