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ショパン

Piano · Op. 38 · 1836–1839

バラード第2番 ヘ長調

Ballade No. 2 in F major

フレデリック・ショパン(1810–1849)

ピアノ曲ドラマチックおだやか映画の主人公気分に雨の日に秋に聴きたい8:15

子守歌のようなしずけさに、とつぜん嵐がおそいかかる!A gentle lullaby, suddenly hit by a storm!

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演奏:Musopen ショパン全集プロジェクトの演奏者/出典:Internet Archive(Musopen)/ライセンス:CC0 1.0
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Chopin: Ballade No. 2 in F Major, Op. 38
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Chopin - Ballade No.2
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ホー!ヘ長調で始まって、イ短調で終わるんだ。始まりと終わりで調がちがうよ。

この曲のおはなし The Story

バラードは、もともと物語を語る詩や歌のことです。ショパンはこの名前を、ピアノだけで物語を語る大きな曲に使いました。全4曲のうちの第2番は、ゆったりゆれるおだやかな歌と、嵐のようにはげしい部分が、何度もぶつかり合う曲です。4曲のバラードは、どれもショパンの代表作として知られています。A ballade was originally a poem or song that tells a story. Chopin used the name for large piano pieces that tell a story without words. In No. 2, the second of his four ballades, a calm, rocking song and wild, stormy music clash again and again. All four ballades are known as some of Chopin's greatest works.

曲は、ヘ長調のやさしい歌でしずかに始まります。ところが、とつぜん「プレスト・コン・フオーコ(速く、火のように)」の嵐がおそいかかり、ゆったりした歌はかき消されてしまいます。おだやかな部分とはげしい部分のちがいは、まさに昼と夜のようです。この2つの音楽が、曲の中で何度も入れかわります。The piece opens quietly with a gentle song in F major. Then, suddenly, a storm marked Presto con fuoco, very fast and with fire, breaks in and sweeps the calm song away. The gentle and wild parts are as different as night and day. These two kinds of music take turns again and again.

曲は1840年に出版され、シューマンにささげられました。シューマンが自分の「クライスレリアーナ」をショパンにささげていたので、そのお返しです。シューマンは、ショパンがポーランドの詩人ミツキェヴィチの詩からバラードの着想を得たと話していた、と書いています。最後はイ短調で、さびしく終わります。The piece was published in 1840 and dedicated to Schumann, who had dedicated his Kreisleriana to Chopin. Schumann wrote that Chopin had told him the ballades were inspired by poems of the Polish poet Adam Mickiewicz. The piece ends sadly in A minor.

This piano piece tells a story without words. It starts with a soft, gentle song. Then a big storm comes suddenly! The soft song and the storm fight again and again. The piece is a gift to Schumann.このピアノ曲は、ことばを使わずに物語を語ります。やわらかく、やさしい歌で始まります。すると、とつぜん大きな嵐がやって来ます!やさしい歌と嵐が、何度も何度もたたかいます。この曲はシューマンへの贈り物です。

聴きどころ Listening Guide

  1. 始まりの、ゆりかごのようにゆれるおだやかな歌。しずかな湖のようです。
    At the start, a calm song rocks gently like a cradle, like a quiet lake.
  2. とつぜん始まる嵐の部分。おだやかな歌との大きなちがいにびっくりします。
    Then the storm breaks out suddenly. The contrast is shocking.
  3. 最後、はげしい嵐のあとで、始めの歌がさびしく顔を出してイ短調で終わるところ。
    At the end, after the storm, the first song returns sadly and the piece closes in A minor.

えっ!?ネタ Surprising Facts

タップすると答えが開きます

シューマンは1838年のピアノ曲集「クライスレリアーナ」をショパンにささげました。ショパンはそのお返しのように、このバラード第2番をシューマンにささげています。同じ1810年生まれの2人の、音楽の手紙のやりとりのようです。

Schumann dedicated his 1838 piano set Kreisleriana to Chopin. As if returning the favor, Chopin dedicated this Ballade to Schumann. It is like a musical exchange of letters between two composers born in the same year, 1810.

シューマンは、1836年にショパンがライプツィヒでこの曲を弾いてくれたとき、曲はヘ長調で終わっていた、と書いています。出版された楽譜はイ短調で終わるので、そのあとショパンが書き直したと考えられています。

Schumann wrote that when Chopin played this piece for him in Leipzig in 1836, it ended in F major. The published version ends in A minor, so it is thought that Chopin later changed it.

それまでバラードといえば、物語を歌う詩や歌のことでした。ピアノだけの大きな曲に「バラード」という題名を付けたのは、ショパンが最初だと言われています。のちにリストやブラームスも、ピアノのバラードを書きました。

Before Chopin, a ballade meant a poem or song that told a story. Chopin is said to be the first to use the title for a large piece for piano alone. Later, Liszt and Brahms also wrote piano ballades.

シューマンによれば、ショパンはミツキェヴィチの詩から着想を得たと話していたそうです。でも、どの詩なのかはショパンは書き残していません。湖にしずんだ町の詩だという説などがありますが、たしかなことはわかっていません。

According to Schumann, Chopin said he was inspired by Mickiewicz's poems. But Chopin never wrote down which poem. Some say it is a poem about a town that sank into a lake, but nobody knows for sure.

ENGLISH × MASTERPIECE

one good turn deserves another
親切には親切で返すもの
Schumann dedicated Kreisleriana to Chopin, and Chopin dedicated this ballade to Schumann. One good turn deserves another!
シューマンは『クライスレリアーナ』をショパンにささげ、ショパンはこのバラードをシューマンにささげました。親切には親切で返すものです!
turn は「行い」。よくしてもらったらお返しをするのが当然、ということわざです。

この曲で覚える英単語 Words

ballade名詞
バラード(物語の曲)
A ballade tells a story.
バラードは物語を語ります。
sudden形容詞
とつぜんの
A sudden storm breaks the calm.
とつぜんの嵐が、しずけさをやぶります。
inspire動詞
着想をあたえる
Schumann said that Polish poems inspired Chopin's ballades.
シューマンは、ポーランドの詩がショパンのバラードの着想になったと書きました。
gentle形容詞
おだやかな
The piece opens with a gentle song.
曲はおだやかな歌で始まります。

クイズに挑戦 Quiz

この曲がささげられた作曲家は?Which composer received this Ballade?
出版された楽譜で、この曲は何調で終わる?In the published score, what key does it end in?
ウソ?ホント? この曲は、しずかな歌とはげしい嵐の部分がぶつかり合う。In this piece, a calm song and a stormy part clash.
ウソ?ホント? ショパンは、この曲のもとになった詩の題名を楽譜に書いた。Chopin wrote the name of the poem behind it in the score.

この録音について(著作権・出典) Credits

曲
バラード第2番 ヘ長調(Ballade No. 2 in F major)Op. 38・1836–1839年 — 作曲者 フレデリック・ショパン は 1849 年に亡くなっていて、曲(作曲)の著作権は切れています(パブリックドメイン)。
録音
演奏:Musopen ショパン全集プロジェクトの演奏者/出典:Internet Archive(Musopen)/ライセンス:CC0 1.0
この録音はパブリックドメイン(または CC0)なので、ダウンロードして自由に使えます(クレジットは任意)。
くわしく
クラシックの著作権とパブリックドメインのしくみ →
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