勉強法の常識38本
✕ウソマーカーを引けば、大事なところが頭に入る
教科書を蛍光ペンで塗っても、記憶はほとんど増えません。増えるのは「勉強した気分」だけです。
✕ウソ何度も読み返すのが、いちばん確実な勉強法
読み返すと「わかった気」になれます。でも数日たつと、思い出す練習をした人に追い抜かれます。
✕ウソテストは実力を測るためのもの。勉強にはならない
テストは、実力を測る前に、記憶を強くしてくれます。思い出そうとすること自体が、勉強になるのです。
✕ウソ一夜漬けは効率がいい
一夜漬けは、あしたのテストには間に合っても長くは残りません。同じ時間なら、日を分けたほうが覚えられます。
✕ウソ同じタイプの問題をまとめて解く方が身につく
単元ごとにまとめて解くより、いろいろな問題を混ぜて解いたほうが、1週間後のテストでずっとよい成績になりました。
✕ウソ「スラスラできた」と感じる勉強ほど身についている
練習中の手ごたえは、身についたかどうかの目安になりにくいものです。少し苦労する勉強のほうが、長く残ることがあります。
✕ウソ音楽を聴きながら勉強すると集中できる
BGMは気分を上げてくれます。でも文章を読む作業はじゃまされやすく、記憶にも小さなマイナスが出ています。
✕ウソモーツァルトを聴くと頭が良くなる
モーツァルトを聴いたあとの小さな効果は、ほかの音楽でもほぼ同じでした。モーツァルトだけの効果は、ほとんど残っていません。
✕ウソマルチタスクが得意な人は効率がいい
いつも「ながら」をしている人ほど、関係のない情報に気を取られやすい、という結果が出ています。
✕ウソ授業中に隣の人がPCで遊んでいても、自分には関係ない
隣の人のパソコン画面が目に入るだけで、講義のテストの成績が下がった、という実験があります。
✕ウソ人には視覚型・聴覚型などの「学習スタイル」があり、合わせて教えると伸びる
好きな学び方があるのは本当です。でも、それに合わせて教えると伸びる、という証拠はほとんど見つかっていません。
✕ウソ人は「右脳型」「左脳型」に分かれる
脳の働きに左右の差はあります。でも、脳全体が右寄り、左寄りというタイプの人がいる証拠は見つかっていません。
✕ウソ睡眠は記憶の定着に関係ない。寝る間を惜しんで勉強すべき
眠っているあいだも、脳は昼間に覚えたことを固めています。睡眠を削ると、その作業の時間も削られます。
✕ウソ徹夜しても、翌日の勉強には影響しない
徹夜は、前の日に覚えたことだけでなく、次の日に新しく覚える力まで弱めます。脳の画像でも確かめられています。
✕ウソ寝る前にスマホやタブレットを見ても、睡眠には影響しない
寝る前に光る画面で読書すると、寝つきが遅れ、体内時計もずれ、翌朝の頭もぼんやりしました。
✕ウソ昼寝は長くないと意味がない
平均6分ほどの短い昼寝でも、起きていた人より単語をよく思い出せました。眠り始めること自体に意味があるようです。
✕ウソ運動する時間があるなら、その分勉強した方がいい
有酸素運動で、記憶に関わる海馬が大きくなったという実験があります。運動の時間は、脳にとっても無駄ではありません。
✕ウソわからない問題を先に解こうとするのは時間の無駄
答えられなかった問題でも、思い出そうとしたこと自体が、そのあと正解を覚える助けになります。
✕ウソ概念マップ(マインドマップ)を作るのは、思い出す練習より効果的
教科書を見ながら図にまとめるより、本を閉じて思い出すほうが、理解を問う問題にも強くなりました。
✕ウソ自信満々で間違えたことは、直りにくい
自信をもって間違えた答えほど、正解を教わったあとに直りやすい。研究者自身の予想を裏切った結果です。
✕ウソ完璧に覚えた後も、その場で繰り返し続けるのが一番
完璧に覚えたあとも、その場でくり返し続けると、1週間後には効きます。でも数週間たつと、その差は大きく縮んでしまいます。
✕ウソ脳トレアプリで頭が良くなる
脳トレで上手になるのは、練習したそのゲームだけ。ほかの課題や勉強の力にはほとんど広がらないことが、大規模な実験でわかっています。
✕ウソ楽器を習うと頭が良くなる
音楽を学ぶ価値は本物です。でも「IQや成績が上がる」効果は、きちんとした実験ほど小さくなり、確かめられていません。
✕ウソ授業の集中力は10〜15分しか続かない
よく聞く「集中は10分で切れる」。たどってみると、この数字を支える研究はほとんど見つかりませんでした。
✕ウソドキドキ(緊張)は、パフォーマンスを下げるだけ
緊張そのものは消えなくても、「体が本番の準備をしている」と受け止め直したら、数学の点が上がった実験があります。
✕ウソマシュマロを我慢できる子は、将来成功する
有名な「マシュマロ・テスト」。大きな追試では、待てた時間と将来の成績の関係はかなり小さくなり、家庭の環境でその多くが説明されました。
✕ウソ1万時間練習すれば、誰でも一流になれる
練習はたしかに大切です。でも、練習量で説明できる差は分野によって大きく違い、勉強ではわずか4パーセントでした。
✕ウソ学習の脳科学に詳しい先生なら、「脳の神話」は信じない
脳と学習に関心の高い先生たちでも、「脳の神話」の約半分を信じていました。脳の知識が多い先生ほど、神話を信じやすい傾向まで見られました。
✕ウソ記憶術は、生まれつき特別な脳の持ち主だけのもの
記憶力チャンピオンたちの技は、ふつうの人でも6週間の訓練で身につけられました。脳のつながり方まで、選手たちに近づいていました。
✕ウソ自分に合った勉強法は、自分がいちばんよくわかっている
勉強したときの「効いた感じ」と、実際の効果は、しばしば正反対です。自分のテスト結果を見たあとでさえ、人は手応えのほうを信じました。
✕ウソ頭の良さのピークは20代。あとは全部下り坂
頭の力はひとつではありません。10代の終わりにピークを迎える力もあれば、40代を過ぎてからピークを迎える力もあります。
✕ウソ男女で頭の働き方は大きく違う
46のメタ分析をまとめると、男女はほとんどの心の特徴でよく似ていました。数学のテストの差も、ほぼゼロです。
✕ウソ砂糖を食べると、子どもは興奮して落ち着きがなくなる
中身を伏せた実験をまとめると、砂糖で子どもの行動が変わる証拠は見つかりませんでした。変わったのは大人の目のほうでした。
✕ウソテストで迷ったら、最初に選んだ答えを変えない方がいい
研究では、答えの書き直しは「誤りから正解」が最も多く、変えた人はたいてい点数を上げていました。
✕ウソ上手な先生の講義を聞くのが、いちばん身につく
大学の理系の授業では、名講義を聞くより、自分たちで問題を解く授業のほうが成績は上でした。ただ「わかった感」は逆になります。
✕ウソ「頭が良くなる薬」を飲めば、健康な学生でも頭がぐんと良くなる
一部の力に小さな効果はあっても、「ぐんと賢くなる」証拠はありません。効果より、期待と実感のほうが大きいのです。
✕ウソあくびをすると、脳に酸素がたくさん送られて、頭がすっきりする
酸素を多く吸っても、あくびは減りませんでした。あくびのあとに脳が目覚めた証拠もなく、本当の役割は研究の途中です。
✕ウソマスクをすると、脳に酸素が行きにくくなって、勉強に悪い
ふつうのマスクで、酸素不足になる証拠はありません。ただ、長い時間つけると気分が下がる人はいます。
英語の常識22本
✕ウソ日本人はLとRを聞き分けられない
「生まれつき無理」ではありません。苦手なのは本当ですが、聞き分けは練習で伸びることが実験で示されています。
✕ウソL/Rの聞き分けを練習しても、発音はうまくならない
発音の練習を一度もしなくても、LとRの聞き分け訓練だけで発音がよくなった、という実験があります。
✕ウソ赤ちゃんに英語のDVDを見せれば、英語の耳が育つ
生身の人からは外国語の音を学べた赤ちゃんが、同じ内容の映像や音声だけからは学べませんでした。
✕ウソ子どもは大人よりも速く外国語を覚える
オランダに移り住んだ人たちの調査では、最初の数か月で速く上達したのは、幼い子より12〜15歳と大人でした。
✕ウソ訛りがあると、英語は通じない
訛りの強さと、伝わりやすさは別のものです。強い訛りがあると評価された英語でも、多くはきちんと聞き取られていました。
✕ウソやさしい本を1冊読めば、新しい単語がたくさん身につく
1冊読んで3か月後に意味を覚えていたのは、25語のうち1語ほど。新しい単語を増やすには、読む量がまるで足りません。
✕ウソ単語帳で暗記しても、使える単語にはならない
単語カードや単語リストでの学習には、はっきりした効果があります。忘れる分は、復習と、読む・聞くで補えば大丈夫です。
✕ウソ語呂合わせ(キーワード法)は邪道
音の似た言葉とイメージで結ぶ「キーワード法」は、実験で高い効果を示しました。ただし、覚えたあとの復習は欠かせません。
✕ウソ英語の動画は、日本語字幕で見る方が英語の勉強になる
母語の字幕は、外国語の音に慣れる学習をじゃますることがあり、外国語の字幕はそれを助ける、という実験があります。
✕ウソ文法は教わらなくても、英語に触れていれば自然に身につく
メタ分析では、文法を的をしぼって教えると大きな効果があり、ルールをはっきり説明するほうが、気づかせるだけより効果的でした。
✕ウソ会話中の間違いは、訂正しない方がいい
教室での口頭の訂正には、確かで長続きする効果がありました。とくに、学習者に自分で言い直させる訂正がよく効きました。
✕ウソ作文の文法を添削しても、正確さは上がらない
「添削は効かない」という有名な主張もありましたが、その後のメタ分析では、添削で文法の正確さが上がりうることが示されました。
✕ウソ発音は教わっても上達しない
86の報告をまとめたメタ分析で、発音の指導には大きな効果がありました。長く続け、直してもらうほど効果は大きくなります。
✕ウソ英語への不安(苦手意識)は、成績とは関係ない
約2万人分のデータをまとめた分析で、英語への不安と成績には、中くらいのマイナスの関係がありました。
✕ウソ英文を読むとき、単語の注釈(グロス)は不要
注釈つきで読んだ人は、注釈なしの人より1.7倍ほど多く単語を覚えていました。42の研究をまとめた結果です。
✕ウソ速読を身につければ、理解度そのままで何倍も速く読める
理解を保ったまま2倍、3倍の速さで読むのは難しいとわかっています。速さを決めるのは、目よりも言葉の力です。
✕ウソ女性は男性よりずっとおしゃべり
録音機で数えると、1日に話す語数は男女とも約1万6000語でした。差は統計的に意味のないほどの小ささです。
✕ウソリスニングの練習は、同じ先生の声だけで十分
1人の声だけで練習した耳は、知らない人の声になるとつまずきました。いろいろな声で練習すると、新しい声にも通用します。
✕ウソ単語は5個ずつなど、少しずつ区切って覚えたほうがいい
何個ずつに区切るかは、成績をほとんど左右しませんでした。効いたのは、同じ単語に戻るまでの間隔です。
✕ウソ「目・鼻・耳」のような仲間の単語は、まとめて覚えると覚えやすい
意味の近い単語を一度に覚えると、頭の中で取り違えやすくなります。まとめると覚えやすい、という証拠はありません。
✕ウソわからない単語は、辞書を引かずに意味を推測したほうが記憶に残る
推測してから覚えても、先に意味を教わって覚えても、残る量は同じくらい。推測するほうが、時間はかなり多くかかりました。
✕ウソ新しい単語の意味も、日本語を使わず英語だけで説明すべき
新しい単語の意味は、母語でひと言添えたほうが身につきやすい、という研究があります。英語だけにこだわる必要はありません。
数字でわかる3本
✕ウソ英語ネイティブ(20歳)が知っている単語は、約2万語
約2万語ではなく、見出し語で数えて約4万2000語。ただし「1語」の数え方しだいで、数字は大きく変わります。
✕ウソ大人になると、もう語彙は増えない
増えます。英語のネイティブは、20歳から60歳までに約6000語、2日に1語のペースで語彙を増やしていました。
✕ウソ読んだことは10%、体験したことは90%覚えている(ラーニングピラミッド)
学び方ごとに「記憶に残る割合」を示す数字には、実験の裏づけがありません。出典をたどっても行き止まりで、数字も図ごとにバラバラです。
教科別の常識11本
✕ウソ男子のほうが、女子より数学が得意
📈 242研究・約129万人で、男女差は効果量0.05(ほぼゼロ)
✕ウソ数学が苦手なのは勉強不足のせいで、不安とは関係ない
📈 131研究のまとめで、数学への不安と成績の相関は-0.34
✕ウソ指を使って数えるのは、やめさせたほうがいい
幼い子どもにとって、指で数えるのは効率のよいやり方です。指を使う子のほうが、むしろ正確に足し算をしていました。
✕ウソ電卓を使うと、計算力が落ちる
📈 79の研究のまとめで、小4を除き、手で計算する基礎力が向上
✕ウソ数学の宿題は、多いほど成績が上がる
📈 スペインの中学生7451人の研究で、数学と理科の宿題のちょうどよい長さは1日1時間ほど
✕ウソ国語の読解力はセンスで決まる。勉強しても伸びない
📈 読むのが苦手な小3〜高3で、読解の効果量0.59(64研究)
✕ウソ読解力さえあれば、知らない分野の文章でも読みこなせる
文章をどれだけ理解できるかは、読む力だけでなく、その話題をどれだけ知っているかに大きく左右されます。
✕ウソ理科の実験は、本物の器具でやらないと身につかない
📈 本物の実験とバーチャル実験で、理解の伸びは同じ程度
✕ウソ先生の実験を見ているだけで、理科はわかるようになる
📈 先に結果を予想すると、正しく観察できる割合が約20%上がった
✕ウソ歴史は、年号や用語を暗記する科目だ
📈 資料を読み比べる6か月の授業で、考える力・知識・読解力がすべて向上
✕ウソ美術館や劇場への校外学習は、楽しいだけで勉強にならない
行く生徒をくじ引きで決めた実験で、美術館や劇場への校外学習が、考える力や作品の理解を伸ばしました。
偉人の勉強法1本
食べ物と頭4本
20問・約2分あなたの勉強法は、科学的に何点?科学度診断をはじめる →
10問・ランダム出題ウソかホントか、見抜けるか?判定チャレンジに挑戦 →




