
勉強法の常識72本
マーカー、一夜漬け、学習スタイル、ながら勉強。先生も親も言ってきた「勉強の常識」を、学習科学の研究で判定。
✕ウソマーカーを引けば、大事なところが頭に入る
教科書を蛍光ペンで塗っても、記憶はほとんど増えません。増えるのは「勉強した気分」だけです。
✕ウソ何度も読み返すのが、いちばん確実な勉強法
読み返すと「わかった気」になれます。でも数日たつと、思い出す練習をした人に追い抜かれます。
✕ウソテストは実力を測るためのもの。勉強にはならない
テストは、実力を測る前に、記憶を強くしてくれます。思い出そうとすること自体が、勉強になるのです。
△半分ホント問題集は解きっぱなしでも効果がある
解くだけでも記憶は強まります。でも選択問題では、選んだ誤答まで覚えてしまうことがあり、答え合わせで防げます。
✕ウソ一夜漬けは効率がいい
一夜漬けは、あしたのテストには間に合っても長くは残りません。同じ時間なら、日を分けたほうが覚えられます。
△半分ホント復習は早ければ早いほどいい
早すぎる復習は、効き目が小さいことがあります。いちばんよい間隔は「いつまで覚えておきたいか」で変わります。
?未決着復習間隔は「だんだん広げる」のが最強
だんだん広げる方法が少し有利という実験と、差がないという分析があります。確かなのは、間をあけること自体の効果です。
✕ウソ同じタイプの問題をまとめて解く方が身につく
単元ごとにまとめて解くより、いろいろな問題を混ぜて解いたほうが、1週間後のテストでずっとよい成績になりました。
△半分ホント混ぜて学ぶ「交互練習」は、何にでも効く
似たものを見分ける学習ではよく効きます。でも単語の学習では、まとめて学ぶほうがよいという結果も出ています。
✕ウソ「スラスラできた」と感じる勉強ほど身についている
練習中の手ごたえは、身についたかどうかの目安になりにくいものです。少し苦労する勉強のほうが、長く残ることがあります。
?未決着ノートはPCより手書きの方が頭に残る
「手書きが勝つ」という有名な研究は、同じ方法でやり直した追試では、はっきりとは再現されませんでした。
△半分ホント手書きは脳を活性化させる
手書きとタイピングで脳波の出かたが違うことは見つかっています。ただ、それで成績が上がるかは確かめられていません。
✕ウソ音楽を聴きながら勉強すると集中できる
BGMは気分を上げてくれます。でも文章を読む作業はじゃまされやすく、記憶にも小さなマイナスが出ています。
✕ウソモーツァルトを聴くと頭が良くなる
モーツァルトを聴いたあとの小さな効果は、ほかの音楽でもほぼ同じでした。モーツァルトだけの効果は、ほとんど残っていません。
✕ウソマルチタスクが得意な人は効率がいい
いつも「ながら」をしている人ほど、関係のない情報に気を取られやすい、という結果が出ています。
✕ウソ授業中に隣の人がPCで遊んでいても、自分には関係ない
隣の人のパソコン画面が目に入るだけで、講義のテストの成績が下がった、という実験があります。
?未決着スマホは机に置いておくだけで集中力を奪う
有名な「ブレインドレイン」研究は、事前登録した追試で再現されず、研究をまとめた分析でも結果が割れています。
✕ウソ人には視覚型・聴覚型などの「学習スタイル」があり、合わせて教えると伸びる
好きな学び方があるのは本当です。でも、それに合わせて教えると伸びる、という証拠はほとんど見つかっていません。
✕ウソ人は「右脳型」「左脳型」に分かれる
脳の働きに左右の差はあります。でも、脳全体が右寄り、左寄りというタイプの人がいる証拠は見つかっていません。
✕ウソ睡眠は記憶の定着に関係ない。寝る間を惜しんで勉強すべき
眠っているあいだも、脳は昼間に覚えたことを固めています。睡眠を削ると、その作業の時間も削られます。
◯ホント覚えたら、寝るまで時間を空けない方がいい
覚えてから数時間以内に眠ると、単語は残りやすくなります。高校生の英単語で確かめられた結果です。
✕ウソ徹夜しても、翌日の勉強には影響しない
徹夜は、前の日に覚えたことだけでなく、次の日に新しく覚える力まで弱めます。脳の画像でも確かめられています。
✕ウソ寝る前にスマホやタブレットを見ても、睡眠には影響しない
寝る前に光る画面で読書すると、寝つきが遅れ、体内時計もずれ、翌朝の頭もぼんやりしました。
✕ウソ昼寝は長くないと意味がない
平均6分ほどの短い昼寝でも、起きていた人より単語をよく思い出せました。眠り始めること自体に意味があるようです。
✕ウソ運動する時間があるなら、その分勉強した方がいい
有酸素運動で、記憶に関わる海馬が大きくなったという実験があります。運動の時間は、脳にとっても無駄ではありません。
△半分ホント朝ごはんを食べると成績が上がる
朝食は授業中の集中には良い効果があります。ただ、成績を上げるかどうかは、まだ「その可能性がある」段階です。
◯ホント答えを見て覚えるより、自分で答えを作り出す方が覚えやすい
同じ単語でも、ただ読むより、手がかりから自分で作り出したほうが記憶に残ります。「生成効果」と呼ばれる現象です。
◯ホント人に教えると、自分がいちばん学べる
「あとで教える」つもりで学ぶだけで、覚え方が変わります。実際に説明まですると、1週間後にも差が残りました。
✕ウソわからない問題を先に解こうとするのは時間の無駄
答えられなかった問題でも、思い出そうとしたこと自体が、そのあと正解を覚える助けになります。
✕ウソ概念マップ(マインドマップ)を作るのは、思い出す練習より効果的
教科書を見ながら図にまとめるより、本を閉じて思い出すほうが、理解を問う問題にも強くなりました。
◯ホント「なぜそうなるのか」を自分に説明すると理解が深まる
読みながら「なぜ?」を自分に説明すると、理解が深まります。64の研究をまとめた分析でも、中くらいの効果が確かめられています。
△半分ホント勉強した場所と同じ場所でテストを受けると有利
水中で覚えた単語は、水中のほうが思い出しやすい。ただし、この効果は条件しだいで小さくなり、頭の中で場所を思い浮かべるだけでも弱まります。
◯ホント絵が下手でも、描いて覚えると記憶に残る
単語を絵に描くと、何度も書き写すよりずっと覚えやすくなります。絵の上手さは関係ありませんでした。
◯ホント声に出して読むと覚えやすい
黙読した単語より、声に出した単語のほうが記憶に残ります。ただし効くのは、一部だけを声に出したときです。
?未決着読みにくいフォントで書くと、記憶に残りやすい
読みにくい字のほうが覚えられた、という研究があります。ただ、確かめ直した研究では、効果が出なかった報告も相次いでいます。
✕ウソ自信満々で間違えたことは、直りにくい
自信をもって間違えた答えほど、正解を教わったあとに直りやすい。研究者自身の予想を裏切った結果です。
✕ウソ完璧に覚えた後も、その場で繰り返し続けるのが一番
完璧に覚えたあとも、その場でくり返し続けると、1週間後には効きます。でも数週間たつと、その差は大きく縮んでしまいます。
△半分ホントカフェインは記憶を良くする
覚えたあとのカフェインが、翌日の記憶を少し助けた実験はあります。ただ量は多ければいいわけではなく、夜は眠りをじゃまします。
?未決着意志力は使うと減っていく(自我消耗)
「意志力はガソリンのように減る」という有名な説。大規模な追試を2回しても、効果はほとんど見つかっていません。
✕ウソ脳トレアプリで頭が良くなる
脳トレで上手になるのは、練習したそのゲームだけ。ほかの課題や勉強の力にはほとんど広がらないことが、大規模な実験でわかっています。
✕ウソ楽器を習うと頭が良くなる
音楽を学ぶ価値は本物です。でも「IQや成績が上がる」効果は、きちんとした実験ほど小さくなり、確かめられていません。
✕ウソ授業の集中力は10〜15分しか続かない
よく聞く「集中は10分で切れる」。たどってみると、この数字を支える研究はほとんど見つかりませんでした。
◯ホント試験前の不安は、紙に書き出すと成績が上がる
大事な試験の直前に、心配ごとを10分ほど書き出すと、成績が上がった実験があります。不安の強い人ほど効果が大きく出ました。
✕ウソドキドキ(緊張)は、パフォーマンスを下げるだけ
緊張そのものは消えなくても、「体が本番の準備をしている」と受け止め直したら、数学の点が上がった実験があります。
△半分ホント「頭は鍛えれば伸びる」と思うだけで成績が上がる(成長マインドセット)
全体として見ると、効果は小さめです。ただ、成績が低めの生徒や、挑戦を応援する雰囲気の学校では、意味のある差が出ました。
△半分ホント成功のカギは才能より「やり抜く力(グリット)」
粘り強さは大切です。でも、グリットと成績の関係は小さめで、昔からある「まじめさ」とほとんど区別がつかないこともわかってきました。
✕ウソマシュマロを我慢できる子は、将来成功する
有名な「マシュマロ・テスト」。大きな追試では、待てた時間と将来の成績の関係はかなり小さくなり、家庭の環境でその多くが説明されました。
✕ウソ1万時間練習すれば、誰でも一流になれる
練習はたしかに大切です。でも、練習量で説明できる差は分野によって大きく違い、勉強ではわずか4パーセントでした。
◯ホント自然の中を散歩すると、集中力が回復する
木の多い公園を歩いたあとや、自然の写真を見たあとで、注意力のテストの成績が上がった実験があります。人数は少なめですが、結果は一貫していました。
△半分ホントフィードバックは多ければ多いほどいい
フィードバックは学習を大きく左右します。ただ、3分の1以上のケースでかえって成績を下げていたという分析も。量より中身です。
◯ホントできない人ほど、自分を過大評価しがち
いわゆる「ダニング=クルーガー効果」。成績が下位の人ほど、自分の実力を高く見積もる傾向が実験で示されています。
✕ウソ学習の脳科学に詳しい先生なら、「脳の神話」は信じない
脳と学習に関心の高い先生たちでも、「脳の神話」の約半分を信じていました。脳の知識が多い先生ほど、神話を信じやすい傾向まで見られました。
△半分ホント人が一度に覚えておけるのは「7つ」まで
有名な「マジカルナンバー7」。数に限りがあるのはホントですが、いまは「4つ前後」とする見方が有力です。
✕ウソ記憶術は、生まれつき特別な脳の持ち主だけのもの
記憶力チャンピオンたちの技は、ふつうの人でも6週間の訓練で身につけられました。脳のつながり方まで、選手たちに近づいていました。
✕ウソ自分に合った勉強法は、自分がいちばんよくわかっている
勉強したときの「効いた感じ」と、実際の効果は、しばしば正反対です。自分のテスト結果を見たあとでさえ、人は手応えのほうを信じました。
✕ウソ頭の良さのピークは20代。あとは全部下り坂
頭の力はひとつではありません。10代の終わりにピークを迎える力もあれば、40代を過ぎてからピークを迎える力もあります。
✕ウソ男女で頭の働き方は大きく違う
46のメタ分析をまとめると、男女はほとんどの心の特徴でよく似ていました。数学のテストの差も、ほぼゼロです。
△半分ホント初心者は難しい問題をたくさん解くほど伸びる
演習は大切です。でも初心者のうちは、難問に挑むより、解き方の例をよく学ぶほうが速く伸びることがあります。
✕ウソ砂糖を食べると、子どもは興奮して落ち着きがなくなる
中身を伏せた実験をまとめると、砂糖で子どもの行動が変わる証拠は見つかりませんでした。変わったのは大人の目のほうでした。
△半分ホントご褒美で釣れば、勉強のやる気は上がる
ほめ言葉は、自分から学ぶ気持ちを高めました。でも、前もって約束する物のご褒美は、その気持ちを弱めることがあります。
✕ウソテストで迷ったら、最初に選んだ答えを変えない方がいい
研究では、答えの書き直しは「誤りから正解」が最も多く、変えた人はたいてい点数を上げていました。
△半分ホント講義動画は倍速で見ても、ちゃんと理解できる
2倍速までなら、理解はほとんど落ちませんでした。でも2.5倍速では下がります。浮いた時間の使い方も大切です。
✕ウソ上手な先生の講義を聞くのが、いちばん身につく
大学の理系の授業では、名講義を聞くより、自分たちで問題を解く授業のほうが成績は上でした。ただ「わかった感」は逆になります。
?未決着ガムをよく噛むと、集中力や記憶力が上がる
「効いた」「効かない」の両方の結果があります。効くとしても、噛んだあとの短い時間だけのようです。
△半分ホント朝型の人の方が、成績がいい
朝型ほど成績がやや良い傾向はあります。でも差はごく小さく、頭の働きのテストでは、夜型のほうがわずかに上でした。
✕ウソ「頭が良くなる薬」を飲めば、健康な学生でも頭がぐんと良くなる
一部の力に小さな効果はあっても、「ぐんと賢くなる」証拠はありません。効果より、期待と実感のほうが大きいのです。
◯ホント勉強の計画は、たいてい予定より時間がかかる
人は自分の作業時間を、いつも甘く見積もります。「計画錯誤」と呼ばれる心のクセで、過去の実績と結びつけると直せます。
◯ホント「いつ・どこで・何をやるか」まで決めておくと、勉強をサボりにくい
「もし〇〇になったら、△△する」と決めておくと、目標を達成しやすくなります。94の検証をまとめた効果は、中〜大でした。
△半分ホントポモドーロ・テクニック(25分勉強+5分休憩)は効果がある
時間を決めて休むと、疲れにくく、集中ややる気も高めでした。ただし、こなした量が増えたわけではありません。
?未決着目標は、人に言わない方が達成しやすい
人に言うと「なれた気」になるという研究と、言ったほうが進むという研究があります。誰に、どう伝えるかで変わりそうです。
✕ウソあくびをすると、脳に酸素がたくさん送られて、頭がすっきりする
酸素を多く吸っても、あくびは減りませんでした。あくびのあとに脳が目覚めた証拠もなく、本当の役割は研究の途中です。
✕ウソマスクをすると、脳に酸素が行きにくくなって、勉強に悪い
ふつうのマスクで、酸素不足になる証拠はありません。ただ、長い時間つけると気分が下がる人はいます。
見つかりませんでした。
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