勉強法の常識No.S06

復習は早ければ早いほどいいって、ホント?

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「復習は早ければ早いほどいい」のイメージイラスト

読む前に予想この常識、あなたはどう思う?

先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。

判定:半分ホント

早すぎる復習は、効き目が小さいことがあります。いちばんよい間隔は「いつまで覚えておきたいか」で変わります。

半分ホントとは… 条件つきで正しい、または言い過ぎの部分がある常識です。

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英単語を100個覚えたとします。復習するなら、あしたがいいでしょうか。1週間後でしょうか。それとも1か月後でしょうか。

「忘れないうちに、なるべく早く」と考える人が多いと思います。ところが、この問いの答えは、もうひとつの問いの答えによって変わります。その単語を、いつまで覚えておきたいのか、です。

1,350人と、最長1年の実験

2008年、セペダらは、この問題を長い時間の幅で調べました。それまでの研究は、とても短い間隔で調べたものが多く、とびとびにしか調べられていませんでした。入試のように何か月も先を見すえた勉強に、そのまま当てはめられるかはわかりません。

そこで研究チームは、1,350人を超える人に、いくつかの事実を教えました。そのあと、最大3.5か月の間をあけて復習させます。さらに、復習から最大1年たってから、最後のテストを行いました。復習までの間隔と、テストまでの期間の組み合わせを変えて、どの組み合わせでいちばん覚えていられるかを調べたのです。

早すぎても、遅すぎても

結果は、山のような形になりました。テストまでの期間を決めて見ると、復習までの間隔を広げるにつれて、成績はいったん上がり、そのあとゆるやかに下がっていきました。早すぎる復習も、遅すぎる復習も、いちばん効く時期から外れていたのです。

その山のてっぺん、いちばんよい間隔は、テストが先になるほど後ろにずれていきました。テストまでの期間に対する割合でいうと、1週間後のテストならその20〜40%、1年後のテストなら5〜10%ほどでした。

日数に直してみましょう。1週間後のテストなら、1日あまりから3日弱。1年後のテストなら、18日から36日ほどです。

少し忘れたころに復習する

なぜ早すぎる復習は効きにくいのでしょうか。よく覚えているうちに復習すると、思い出すのに苦労しません。手ごたえはありますが、記憶を強くする働きは小さいと考えられます。反対に遅すぎると、ほとんど忘れていて、復習がゼロからの学び直しになります。

その間の、少し忘れかけたころがいちばん効く、ということです。そして「少し忘れかけたころ」がいつになるかは、どれだけ先まで覚えておきたいかによって動きます。

研究チームは、この結果からすると、多くの教育のやり方はとても効率が悪いことになる、とまで書いています。

復習の予定は、本番の日から決める

「早ければ早いほどいい」は、来週の小テストなら、だいたい当たっています。でも、1年後の入試を見すえるなら、翌日の復習だけでは間隔が短すぎます。

原田英語のおすすめは、覚えた日に、カレンダーに2つの印をつけることです。1つは数日後、もう1つは数週間後。近い小テストと、遠い本番の両方に備えるためです。復習の時期は、早さで決めるものではありません。本番の日から逆算して決めるものです。

参考文献

  1. Cepeda N., Vul E., Rohrer D., Wixted J., Pashler H. (2008). Spacing Effects in Learning. Psychological Science, 19, 1095-1102.

文献はCrossrefで書誌を確認し、記事の内容は要旨などと照合しています(判定の方法)。

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