意外な語源ランキング TOP100

語源を知ると「えっ、そうなの!?」と声が出る単語を100語集めました。友だちに話したくなる語源ばかりです。

  1. 1
    aftermath(災害・戦争などの)余波、直後の時期
    刈ったあとの二番草
    aftermath の math は、数学(mathematics)とは関係ありません。古英語の mæth「草刈り」で、mow(刈る)と同じ祖先の語です。
  2. 2
    apronエプロン
    体の前にかける小さな布
    apron は、もともと napron というつづりでした。古フランス語の naperon「小さなテーブルクロス」から来た語です。
  3. 3
    arsenal武器庫、(比喩的に)備え、手持ちの武器
    物を作る家
    ロンドンのサッカークラブ、アーセナルの名をさかのぼると、アラビア語の dar as-sina'a「物を作る家」に行き着きます。この語は地中海の交易を通って、ヴェネツィアに伝わりました。
  4. 4
    average平均
    損を皆で等しく分ける
    average は、海の上の事故から生まれた語とされます。嵐で船を守るために、積み荷の一部を海へ捨てることがありました。
  5. 5
    bombast大げさな言葉、誇張した演説
    服にぎっしり詰めた綿
    bombast は bomb(爆弾)とは関係がありません。元はギリシャ語の bombyx「蚕、絹」です。
  6. 6
    busバス
    みんなのための乗り物
    bus は omnibus の後ろ半分です。ラテン語の omnibus は「すべての人のために」という意味でした。
  7. 7
    cartoon漫画、アニメ
    大きな厚紙の下絵
    cartoon は、イタリア語の cartone「大きな厚紙」から来ています。ルネサンスの画家は、壁画やタペストリーを作る前に、厚紙に実物大の下絵を描きました。
  8. 8
    carveを彫る、切り分ける
    刃で刻んで形を作る
    carve は、古英語の ceorfan「切る・刻む」から来ています。さらにさかのぼると、印欧祖語の *gerbh-「ひっかく」にたどり着きます。
  9. 9
    chaos大混乱、無秩序
    ぽっかり口を開けた空間
    gas(気体)という語は、chaos から作られた造語です。17世紀、フランドルの化学者ファン・ヘルモントは、目に見えない気体に名前が必要でした。
  10. 10
    clue手がかり
    迷宮から出る糸玉
    clue(手がかり)は、元は「糸玉」でした。古英語 cliwen「糸の玉」から来た clew の別のつづりです。
  11. 11
    coachコーチ、指導者
    目的地へ運ぶ馬車
    coach は、ハンガリーの小さな村コチ(Kocs)の名前から来ています。15世紀ごろ、この村では乗り心地のよい大型の馬車が作られていました。
  12. 12
    deadline締め切り、期限
    越えたら撃たれる線
    deadline は、元は南北戦争の捕虜収容所の言葉でした。1864年ごろ、収容所の周りに引かれた線をこう呼びました。
  13. 13
    debunk(誤り・俗説)の正体を暴く
    たわごとをはぎ取る
    debunk は、1923年にアメリカの作家ウィリアム・ウッドワードが広めた新しい語です。bunk は「たわごと」で、元は bunkum(buncombe)です。
  14. 14
    defenestrateを窓から放り投げる、(比喩的に)地位から追放する
    窓から外へ放り出す
    defenestrate は「窓から放り出す」という、たった1つの動作のための動詞です。de-「外へ」と fenestra「窓」を組み合わせています。
  15. 15
    draconian(法律などが)極めて厳しい、苛酷な
    野菜泥棒も死刑の厳しさ
    野菜を盗んだだけで死刑。古代アテネには、そんな法があったと伝えられます。
  16. 16
    gift贈り物、プレゼント
    天から与えられたもの
    gift は give「与える」から生まれた名詞です。古英語にも gift はありましたが、「花嫁の代金・持参金」という限られた意味でした。
  17. 17
    gossipうわさ話
    神の前の親族のおしゃべり
    gossip は古英語 godsibb で、god「神」と sibb「親族」を合わせた語です。元の意味は「名づけ親」でした。
  18. 18
    govern統治する、支配する、左右する
    国という船のかじを取る
    cyber-(サイバー)と govern「治める」は、同じギリシャ語から生まれた兄弟です。元はギリシャ語 kybernan「船のかじを取る」です。
  19. 19
    hackneyed陳腐な、使い古された
    乗り回された貸し馬
    hackneyed の元は hackney、中世から使われた「乗用馬・貸し馬」です。中英語 hakenei は古フランス語 haquenée「乗用馬」から入りました。
  20. 20
    harbinger前兆、先駆け
    先に来て宿を整える人
    harbinger は、もとは「宿を手配する係」でした。王や軍隊が移動するとき、先回りして宿を決めておく役目の人です。
  21. 21
    influence影響、影響力
    星から流れこむ力
    influence は、元は占星術の言葉でした。中世の人々は、星から目に見えない液体が流れ出て、人の性格や運命を決めると考えていました。
  22. 22
    ingenuity創意工夫、独創性
    工夫を生む才知
    ingenuity は、語源と今の意味がずれている語です。元のラテン語 ingenuitas は、ingenuus「自由人として生まれた・率直な」の名詞で、「生まれの良さ・素直さ」でした。
  23. 23
    jejune内容の乏しい、幼稚な
    おなかが空っぽ
    jejune はラテン語 jejunus「空腹の」から17世紀初めに入りました。すぐに「中身が乏しい・味気ない」の意味でも使われます。
  24. 24
    jovial陽気な、快活な
    木星の下に生まれた陽気さ
    jovial は、ローマの最高神ユピテル(Jupiter)から来ています。Jovis は Jupiter の「〜の」を表す形です。
  25. 25
    mallショッピングモール
    球技場だった並木道
    mall の始まりは、17世紀に流行したペルメル(pall-mall)という球技です。木づちで木の球を打ち、遠くの輪に通す遊びでした。
  26. 26
    map地図
    布に描いた世界
    map は、中世ラテン語の mappa mundi「世界の布」を短くした語です。mappa はラテン語で「布・ナプキン」でした。
  27. 27
    maudlin涙もろい、感傷的すぎる
    マグダラのマリアの涙
    maudlin は、聖書に出てくるマグダラのマリア(Mary Magdalene)の名前から来ています。中世の英語では、この名を Maudelen のように発音していました。
  28. 28
    maulを(爪や牙で)引き裂く、めった打ちにする
    木づちでたたく
    maul は、元は名詞で「大づち・戦いのこん棒」でした。ラテン語の malleus「ハンマー」が、古フランス語 mail を通って中英語に入り、「重い武器で打つ」という動詞が生まれます。
  29. 29
    maverick一匹狼、異端児
    焼き印のない牛
    maverick は、19世紀のテキサスの弁護士で大地主だった Samuel Maverick の名前から来ています。1836年のテキサス独立宣言に署名した一人でもあります。
  30. 30
    mesmerize魅了する、うっとりさせる
    メスマー医師の手かざし
    mesmerize は、18世紀のドイツ生まれの医師フランツ・メスマーの名前から来ています。メスマーは、体には目に見えない「動物磁気」が流れていると唱えました。
  31. 31
    muscle筋肉
    皮膚の下の小ネズミ
    muscle は、ラテン語の musculus「小さなネズミ」から来ています。mus は「ネズミ」、-culus は「小さい」を表します。
  32. 32
    niceすてきな、親切な
    元は「何も知らない」
    nice は、13世紀の英語では「ばかな・無知な」という意味でした。元はラテン語の nescius「知らない」で、ne「〜でない」と scire「知る」からできています。
  33. 33
    nightmare悪夢
    夜に胸に乗る魔物
    nightmare の mare は、雌馬の mare とは別の語です。古英語の mære は、眠っている人の胸に乗って息苦しくさせる魔物を指しました。
  34. 34
    noon正午、昼の12時
    祈りの時刻が早まって正午
    noon は元々「正午」ではなく、「午後3時ごろ」を指していました。ラテン語 nona hora「第9の時」は、日の出から数えて9番目の時刻です。
  35. 35
    outrage激しい怒り、憤慨、暴挙
    限度を越えたこと
    outrage は、見た目から out「外」+rage「激怒」と考えたくなる語です。しかし実際は、どちらとも関係がありません。
  36. 36
    plaudit称賛、拍手喝采
    拍手せよ!
    古代ローマの喜劇は、役者が観客に plaudite!「拍手を!」と呼びかけて幕を閉じました。plaudite はラテン語 plaudere「拍手する」の命令形です。
  37. 37
    precocious早熟な、ませた
    早く煮えた
    アンズ(apricot)と precocious「早熟な」は、同じラテン語 praecox「早く熟した」から生まれました。coquere は「煮る」で、太陽の熱で果物が熟すことにも使われました。
  38. 38
    premise前提
    前に置かれたもの
    premise は、中世の論理学の言葉 praemissa「前に置かれたもの」から来ています。三段論法では、「人はみな死ぬ」「ソクラテスは人だ」という二つの前提から結論を出します。
  39. 39
    prestige威信、名声
    目をくらます魅力
    prestige の元は、ラテン語 praestigiae「手品・まやかし」です。praestringere「目隠しをする・目をくらます」から来たとされます。
  40. 40
    prestigious名声のある、一流の
    人の目を引く格
    prestigious は、16世紀の英語では「手品の・まやかしの」という悪い意味の語でした。元のラテン語 praestigiosus が「ごまかしの多い」を表したからです。
  41. 41
    prettyかわいい、きれいな
    もとは「ずる賢い」
    「かわいい」の pretty は、古英語の prættig では「ずる賢い・ずるい」という意味でした。元の prætt は「たくらみ・策略」です。
  42. 42
    relinquish(権利・地位などを)放棄する、手放す
    後に残して手放す
    eleven(11)と relinquish「手放す」は、同じ祖先を持っています。その祖先は印欧祖語の *leikʷ-「残す」です。
  43. 43
    restaurantレストラン
    元気を取り戻すスープ
    restaurant は、フランス語 restaurer「元気を回復させる」の現在分詞です。つまり「回復させるもの」という意味でした。
  44. 44
    restive落ち着かない、反抗的な
    止まって動かない強情な馬
    restive は、意味がほぼ逆向きに変わった語です。元はラテン語 restare「立ち止まる・残る」で、古フランス語 restif は「動こうとしない」でした。
  45. 45
    retail小売り
    商品を小さく切って売る
    retail の tail は、しっぽの tail ではありません。古フランス語 taillier「切る」から来ています。
  46. 46
    revolution革命、回転
    天体がぐるりと一回り
    revolution は、もとは星の「回転」を表す天文学のことばでした。後期ラテン語 revolutio「巡り」は、volvere「転がす」から来ています。
  47. 47
    rival競争相手、ライバル
    同じ川を使って争う相手
    rival の元は、ラテン語 rivalis「同じ小川を使う人」です。rivus は「小川」で、川の水を分け合う隣人どうしが、水をめぐって争う相手になることもありました。
  48. 48
    sad悲しい
    満ち足りて重い
    古英語の sæd は「満腹した・もう十分な」という意味でした。ドイツ語の satt「満腹の」、ラテン語の satis「十分に」とも祖先が同じです。
  49. 49
    salient顕著な、最も重要な
    前へ跳び出して目立つ
    ラテン語の salire は「跳ぶ」です。その現在分詞 saliens から salient ができ、16世紀に紋章の用語として英語に入りました。
  50. 50
    sanctimonious偽善的に敬虔ぶった
    聖人らしさを見せつける
    ラテン語の sanctimonia は sanctus「聖なる」から作られた語で、本物の「神聖さ」を表しました。英語の sanctimonious も、17世紀の初めには「神聖な」という良い意味でした。
  51. 51
    sanction制裁(通例複数形)、(公的な)認可
    権威が神聖な効力を与える
    ラテン語の sancire は「神聖なものとして定める」です。そこから生まれた sanctio は、法律の中で「これを破ればこの罰」と定めた罰則の条文を指しました。
  52. 52
    sandwichサンドイッチ
    伯爵の名を持つはさみパン
    イングランド南東部の港町 Sandwich は、古英語の sand「砂」と wic「港・町」からできた地名です。この地名を称号に持つ18世紀の第4代サンドウィッチ伯爵が、食べ物の名前の由来とされます。
  53. 53
    sanguine楽観的な、快活な
    血が豊かで快活
    古代ギリシャの医学では、人の体には血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の4つの液が流れていると考えました。この四体液説は、中世ヨーロッパの医学にも受け継がれます。
  54. 54
    sardonic皮肉な、あざけるような
    冷たくゆがんだ笑い
    古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』には、主人公が侮辱を受けて sardanion に笑う場面があります。苦々しく、口元だけで笑う様子です。
  55. 55
    Saturday土曜日
    土星の神の日
    英語の7つの曜日のうち、ローマの神の名が残っているのは Saturday だけです。古英語の Sæternesdæg は、ラテン語 Saturni dies「サトゥルヌスの日」を訳した語でした。
  56. 56
    saturnine陰鬱な、むっつりした
    土星のように陰気
    中世の占星術では、土星は空をゆっくり動く、冷たく重い星とされました。土星の影響を受けて生まれた人は、陰気で無口な性格になると考えられたのです。
  57. 57
    savvy精通した、抜け目ない
    船乗りの「わかるかい?」
    savvy の元は、スペイン語やポルトガル語の sabe「(あなたは)知っている」です。18世紀ごろ、西インド諸島などでヨーロッパの船乗りや商人が使った混成の言葉から、英語に入りました。
  58. 58
    scanをざっと見る、を走査する
    詩の拍を一つずつ数える
    ラテン語の scandere は「登る」です。詩の拍に合わせて足を上げ下げしたことから、後期ラテン語では「詩の韻律を分析する」の意味になったとされます。
  59. 59
    scene場面、光景
    舞台裏のテント小屋
    古代ギリシャの劇場では、舞台の後ろにテントや小屋が建てられていました。これが skene で、役者が衣装を替えたり出入りしたりする場所です。
  60. 60
    scholar学者、奨学生
    ひまを学びに使う人
    ギリシャ語の skhole は「余暇・ひま」です。働かなくてよい時間を議論や学びに使うことが、自由人のぜいたくでした。
  61. 61
    school学校
    余暇に学ぶ場所
    school は、ギリシャ語の skhole「余暇」からラテン語の schola を経て、古英語では scol と書かれました。学びの場は、働かなくてよい「ひまな時間」から生まれたわけです。
  62. 62
    score得点、成績
    20ごとに刻む棒の刻み目
    古ノルド語の skor は「刻み目」です。昔は羊などを数えるとき、木の棒に刻み目を入れて記録しました。
  63. 63
    scrupulous細心の注意を払う、良心的な
    靴の中の小石が気になる
    ラテン語の scrupus は「とがった小石」で、その小さい形が scrupulus です。サンダルの中に入った小石は、小さくても歩くたびに気になります。
  64. 64
    scrutiny精査、監視
    ぼろの中までくまなく探る
    ラテン語の scrutari は「くまなく探す」です。scruta「がらくた・ぼろ」から来た語で、「ぼろの中まで探る」が元の意味とされます。
  65. 65
    September9月
    古い暦の第七の月
    古代ローマの古い暦は、3月 Martius から1年を数え始めたと伝えられます。September は septem「7」から名づけられた「7番目の月」でした。
  66. 66
    shampooシャンプー
    頭を押しもんで洗う
    shampoo は、ヒンディー語 cā̃po「押せ・もめ」から来ています。動詞 cā̃pnā「押す・もむ」の命令形です。
  67. 67
    shirtシャツ
    スカートと同じ「短い服」
    shirt と skirt は、もとは同じゲルマン語の「短い衣服」です。古英語では語頭の sk の音が sh に変わり、scyrte が shirt になりました。
  68. 68
    shrewd抜け目のない、鋭い判断力のある
    人や状況を鋭く見抜く
    「抜け目ない」の shrewd の中には、小さなトガリネズミ(shrew)が隠れています。shrew は古英語 scrēawa で、この小さな動物は毒を持ち、人に害をなすと信じられていました。
  69. 69
    sillyばかげた、愚かな
    神に恵まれた無邪気さ
    silly は、元は「幸せな」「神に恵まれた」という意味でした。古英語の gesælig がその祖先です。
  70. 70
    slavery奴隷制度、奴隷状態
    スラヴの民の名から奴隷へ
    slave の元は、民族名の「スラヴ人」です。中世のヨーロッパでは、戦いでとらえられたスラヴ系の人々が多く奴隷として売られました。
  71. 71
    soldier兵士、軍人
    金貨で雇われて戦う者
    soldier の元は、ローマの金貨 solidus です。4世紀にコンスタンティヌス帝が作らせた、純度の高い「固い」金貨でした。
  72. 72
    spring春
    勢いよく跳び出す
    春・泉・ばね・跳ぶ。spring のばらばらに見える意味は、どれも古英語の springan「跳ぶ、わき出る」から出ています。
  73. 73
    starve飢える、餓死する、を飢えさせる
    元はただ「死ぬ」
    starve の古英語 steorfan は、ただの「死ぬ」でした。ドイツ語の sterben は今もこの意味で使われています。
  74. 74
    statistics統計、統計学
    国家の状態を数字で示す
    statistics は、18世紀半ばにドイツの学者アッヘンヴァルが広めた Statistik「国家学」から来ています。もとはイタリア語 statista「政治家」につながり、国の人口や財政、軍事の様子を書き記す学問でした。
  75. 75
    stereotype固定観念、ステレオタイプ
    固い型で同じ像を作る
    stereotype は、18世紀末にフランスの印刷業者ディドが使った stéréotype「鉛版」から来ています。ギリシャ語 stereos「固い」と typos「打った型」を合わせた語です。
  76. 76
    stigma汚名、烙印、恥辱
    体に刺して付けた印
    stigma は、ギリシャ語 stizein「先のとがった物で刺す」から生まれた語で、刺したり焼いたりして付けた印を指しました。古代ギリシャやローマでは、逃げた奴隷や罪人の体にこの印が付けられました。
  77. 77
    stimulateを刺激する、を活性化する
    牛を突く棒でせきたてる
    経済ニュースの stimulate the economy「景気を刺激する」には、牛の尻を突く棒が隠れています。元はラテン語の stimulus「突き棒」です。
  78. 78
    stimulus刺激、刺激策(複数形 stimuli)
    反応を起こす突き棒
    stimulus はラテン語の形のまま英語に入った語で、17世紀末から使われています。ローマでは家畜を追う突き棒のほか、人の心を動かす「励み」の意味にも使いました。
  79. 79
    stoic感情を表に出さない、忍耐強い
    柱廊で説かれた不動心
    stoic は、古代アテネの広場にあった「彩色柱廊」ストア・ポイキレから生まれた語です。紀元前300年ごろ、キプロス島出身の哲学者ゼノンがこの柱廊で教え、その一派はストア派と呼ばれました。
  80. 80
    story物語、話
    調べて語った出来事
    story と history は、どちらもラテン語 historia から来た兄弟です。もとのギリシャ語 historia は「調べて知ること」で、ヘロドトスの『歴史』もこの名で呼ばれました。
  81. 81
    strategy戦略、方策
    軍を導く大きな計画
    strategy のもとは、ギリシャ語 stratēgos「将軍」です。stratos「軍」と agein「導く」を合わせた語で、古代アテネでは市民の選挙で選ばれる将軍の役職名でした。
  82. 82
    street通り、街路
    石を敷いて伸ばした道
    street は、ラテン語 via strata「敷き固めた道」の strata が、ゲルマン系の言葉に早く入った語です。strata は sternere「広げる、敷く」の過去分詞です。
  83. 83
    sycophantおべっか使い、ごますり
    イチジクを見せる者
    「イチジクを見せる人」。これが sycophant「おべっか使い」の文字どおりの意味です。
  84. 84
    toxic有毒な、有害な
    矢に塗る毒の
    toxic の元、ギリシャ語の toxon は「弓」です。矢じりに塗る毒を toxikon pharmakon(弓の薬)と呼びました。
  85. 85
    tractorトラクター
    引っぱる機械
    tractor は「引くもの」という意味の、ラテン語からの新しい合成語です。最初に有名になったのは農機ではなく、怪しい医療器具でした。
  86. 86
    tragedy悲劇
    ヤギの歌
    tragedy の元、ギリシャ語の tragoidia は tragos(ヤギ)と oide(歌)を合わせた語です。文字どおりには「ヤギの歌」です。
  87. 87
    vaccination予防接種
    雌牛の病で病を防ぐ
    vaccination という語は、1800年にイギリスで作られました。その2年前、医師ジェンナーが、牛痘を使った天然痘の予防法を発表していました。
  88. 88
    vaccineワクチン
    雌牛から来た薬
    1796年、イギリスの医師ジェンナーは、乳しぼりの女性サラ・ネルムズの手にできた牛痘のうみを、8歳の少年ジェームズ・フィップスに植えました。少年はその後、天然痘のうみを植えても発病しませんでした。
  89. 89
    ward病棟、区域、防ぐ
    見張って守る
    古英語の weard は「見張り・番人」でした。この語は思わぬ所に隠れています。
  90. 90
    weird奇妙な、不気味な
    運命じみて不気味
    weird は、古英語の名詞 wyrd「運命」から来ています。元の動詞 weorþan は「〜になる・起こる」で、ドイツ語 werden と同じ祖先です。
  91. 91
    succinct簡潔な、簡明な
    きゅっと締めて短い
    succinct は、ラテン語 succinctus「すそをたくし上げて帯で締めた」から15世紀に入りました。古代ローマの人は長い衣を着ていて、走ったり働いたりするときは、すそを上げて帯で締めました。
  92. 92
    abundant豊富な、あり余るほどの
    波があふれ出るほど
    abundant の中には、ラテン語 unda「波」が隠れています。abundare は「波があふれ出る」という意味でした。
  93. 93
    academic学問の、学業の
    プラトンの学園の
    古代アテネの郊外に、英雄アカデモスをまつる森がありました。紀元前4世紀、哲学者プラトンはこの森で学園を開きます。
  94. 94
    accolade称賛、栄誉、賞
    騎士の首を抱く儀式
    中世ヨーロッパで騎士を任命する儀式を、accolade と呼びました。元の意味は「首を抱くこと」です。
  95. 95
    accompanyに同行する、に付き添う
    パンを分け合って付き添う
    日本語の「パン」は、ポルトガル語の pão から来ました。その祖先はラテン語 panis「パン」です。
  96. 96
    accord一致、協定
    心をぴったり寄せ合う
    音楽の「和音」を英語で chord と言います。この語は、accord の頭が落ちた cord が元です。
  97. 97
    ache(継続的な)痛み
    ずきずき続く痛み
    ache の ch というつづりは、ある辞書編集者の思いちがいから生まれました。古英語では、動詞が acan、名詞が æce でした。
  98. 98
    acid酸
    舌を刺す酸っぱさ
    acid は、ラテン語 acidus「酸っぱい」から17世紀に英語に入りました。元をたどると「鋭い」を表す古い語にさかのぼります。
  99. 99
    acute深刻な、急性の、鋭い
    先がとがった
    acute は、ラテン語 acutus「とがった」から来ています。acuere「鋭くする」の過去分詞です。
  100. 100
    adamant断固とした、頑として譲らない
    打ち負かせない硬さ
    adamant の元は、ギリシャ語 adamas「征服できないもの」です。a- は「〜でない」、daman は「飼いならす、打ち負かす」でした。

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