意外な語源ランキング TOP100
語源を知ると「えっ、そうなの!?」と声が出る単語を100語集めました。友だちに話したくなる語源ばかりです。
- 1
admiral海軍大将、提督海軍を率いる司令官admiral の元は、アラビア語の amīr「司令官・首長」です。アラビア語の称号には amīr al-…「〜の司令官」という形が多く、その al「定冠詞」まで一緒に取り込まれたとされます。 - 2
aftermath(災害・戦争などの)余波、直後の時期刈ったあとの二番草aftermath の math は、数学(mathematics)とは関係ありません。古英語の mæth「草刈り」で、mow(刈る)と同じ祖先の語です。 - 3
alcoholアルコール、酒精細かく精製したものアラビア語の al-kuḥl は、目のまわりに塗る黒い粉でした。鉱物を砕いて、とても細かくして作る化粧品です。 - 4
algebra代数学崩れたものを元に戻す9世紀のバグダッドで、数学者アル=フワーリズミーは方程式の解き方を本にまとめました。書名には al-jabr「元に戻すこと」という語が入っています。 - 5
algorithm算法、アルゴリズム決まった手順で解く方法algorithm の元は人の名前です。9世紀の数学者アル=フワーリズミーは、中央アジアのホラズム地方の出身とされます。 - 6
anime日本のアニメーション、アニメ作品日本式アニメーションanime は日本語の「アニメ」が英語に入った語です。「アニメ」は英語 animation を短くした形とされます。 - 7
apronエプロン体の前にかける小さな布apron は、もともと napron というつづりでした。古フランス語の naperon「小さなテーブルクロス」から来た語です。 - 8
arsenal武器庫、(比喩的に)備え、手持ちの武器物を作る家ロンドンのサッカークラブ、アーセナルの名をさかのぼると、アラビア語の dar as-sina'a「物を作る家」に行き着きます。この語は地中海の交易を通って、ヴェネツィアに伝わりました。 - 9
average平均損を皆で等しく分けるaverage は、海の上の事故から生まれた語とされます。嵐で船を守るために、積み荷の一部を海へ捨てることがありました。 - 10
beadビーズ玉、数珠玉祈りを数える玉bead は元々「祈り」という意味でした。古英語では gebed と言い、動詞 biddan「祈る・願う」の仲間です。 - 11
bedlam大混乱、大騒ぎ騒がしい病院の名bedlam は、エルサレム近くの町ベツレヘムの名前が縮まった形です。13世紀、ロンドンに「ベツレヘムの聖マリア」修道院が建てられました。 - 12
berserk逆上した、荒れ狂った熊の毛皮の狂戦士berserk は、北欧の古い戦士の名前です。古ノルド語の berserkr は、ber「熊」と serkr「上着」からなるとする説が有力です。 - 13
bikiniビキニ(上下に分かれた水着)環礁の名の水着1946年7月、アメリカは太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で原爆実験を行いました。その数日後、パリのデザイナー、ルイ・レアールが、上下2つに分かれた小さな水着を発表します。 - 14
bombast大げさな言葉、誇張した演説服にぎっしり詰めた綿bombast は bomb(爆弾)とは関係がありません。元はギリシャ語の bombyx「蚕、絹」です。 - 15
bonfireたき火、かがり火骨を焼く火bonfire は、元は bone fire「骨を焼く火」でした。15世紀の英語の辞書には、ラテン語で「骨の火」と説明した記録が残っています。 - 16
bowdlerize不適切な箇所を削除する、削除修正する作品を勝手に削るbowdlerize は、イギリスの医師トマス・バウドラーの名前から来ています。彼は19世紀の初め、『家庭向けシェイクスピア』という本を出しました。 - 17
bridal花嫁の、婚礼の花嫁の酒宴bridal は見た目こそ -al の付いた形容詞ですが、元は名詞でした。古英語の brȳdealu は、brȳd「花嫁」と ealu「エール(ビール)」を合わせた語で、「婚礼の酒宴」を指しました。 - 18
busバスみんなのための乗り物bus は omnibus の後ろ半分です。ラテン語の omnibus は「すべての人のために」という意味でした。 - 19
cartoon漫画、アニメ大きな厚紙の下絵cartoon は、イタリア語の cartone「大きな厚紙」から来ています。ルネサンスの画家は、壁画やタペストリーを作る前に、厚紙に実物大の下絵を描きました。 - 20
carveを彫る、切り分ける刃で刻んで形を作るcarve は、古英語の ceorfan「切る・刻む」から来ています。さらにさかのぼると、印欧祖語の *gerbh-「ひっかく」にたどり着きます。 - 21
chaos大混乱、無秩序ぽっかり口を開けた空間gas(気体)という語は、chaos から作られた造語です。17世紀、フランドルの化学者ファン・ヘルモントは、目に見えない気体に名前が必要でした。 - 22
clue手がかり迷宮から出る糸玉clue(手がかり)は、元は「糸玉」でした。古英語 cliwen「糸の玉」から来た clew の別のつづりです。 - 23
coachコーチ、指導者目的地へ運ぶ馬車coach は、ハンガリーの小さな村コチ(Kocs)の名前から来ています。15世紀ごろ、この村では乗り心地のよい大型の馬車が作られていました。 - 24
colonel(陸軍・空軍の)大佐兵の縦列を率いる指揮官つづりは colonel なのに、読みは「カーネル」。r がどこにも無いのに r の音がします。 - 25
comptroller(官庁・企業の)会計検査官、会計監督官控えの帳簿で照らし合わせる役comptroller は controller と同じ語です。元はアングロ=ノルマン語の contrerollour で、contre「対の」と rolle「巻物の帳簿」から成ります。 - 26
cravatクラバット(男性用の首巻き)、ネクタイクロアチア兵の首巻きcravat は、クロアチア人を表す Hrvat から来ています。17世紀、30年戦争のころ、クロアチアの兵士たちがフランスで雇われていました。 - 27
curfew夜間外出禁止令夜の火を覆い消す合図curfew は、アングロ=ノルマン語 coeverfu「火を覆え」から来ています。中世の町は木造の家が多く、火事が大きな脅威でした。 - 28
daisyデイジー、ヒナギク朝に開く昼の目daisy は、古英語の dæges eage「昼の目」が縮まった語です。この花は朝に花びらを開き、夕方になると閉じます。 - 29
deadline締め切り、期限越えたら撃たれる線deadline は、元は南北戦争の捕虜収容所の言葉でした。1864年ごろ、収容所の周りに引かれた線をこう呼びました。 - 30
debunk(誤り・俗説)の正体を暴くたわごとをはぎ取るdebunk は、1923年にアメリカの作家ウィリアム・ウッドワードが広めた新しい語です。bunk は「たわごと」で、元は bunkum(buncombe)です。 - 31
defenestrateを窓から放り投げる、(比喩的に)地位から追放する窓から外へ放り出すdefenestrate は「窓から放り出す」という、たった1つの動作のための動詞です。de-「外へ」と fenestra「窓」を組み合わせています。 - 32
dismal陰気な、もの寂しい不吉な日の暗さdismal は、アングロ=ノルマン語の dis mal から来ています。元は中世ラテン語の dies mali「悪い日々」です。 - 33
draconian(法律などが)極めて厳しい、苛酷な野菜泥棒も死刑の厳しさ野菜を盗んだだけで死刑。古代アテネには、そんな法があったと伝えられます。 - 34
dunce劣等生、のろま学者の名が悪口になった語源は、13〜14世紀のスコットランドの神学者ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスです。彼の議論はとても細かく、「精妙博士」と呼ばれるほどでした。 - 35
explode爆発する、破裂する手をたたいて舞台から追い出すexplode は、ラテン語の explodere から来ています。plaudere は「手をたたく」で、ex- が付くと「手をたたいて外へ追い出す」でした。 - 36
gas気体、ガス形のない気体gas は、自然に生まれた語ではなく、1人の学者が作った語です。17世紀、フランドル(今のベルギー)の化学者ファン・ヘルモントは、木を燃やしたときに出る見えない物質を研究しました。 - 37
gerrymander(選挙区を)自党に有利に区割りする自党に有利に区割りする1812年、アメリカのマサチューセッツ州知事エルブリッジ・ゲリーは、自分の党に有利になるよう選挙区を区切り直す法律に署名しました。そのうち1つの選挙区は、細長くくねった奇妙な形でした。 - 38
gift贈り物、プレゼント天から与えられたものgift は give「与える」から生まれた名詞です。古英語にも gift はありましたが、「花嫁の代金・持参金」という限られた意味でした。 - 39
glamour魅力、華やかさ人を惑わす魔法の力glamour は、grammar「文法」がスコットランドで形を変えた語です。中世のヨーロッパで、読み書きとラテン語の学問は一部の人だけのものでした。 - 40
gossipうわさ話神の前の親族のおしゃべりgossip は古英語 godsibb で、god「神」と sibb「親族」を合わせた語です。元の意味は「名づけ親」でした。 - 41
govern統治する、支配する、左右する国という船のかじを取るcyber-(サイバー)と govern「治める」は、同じギリシャ語から生まれた兄弟です。元はギリシャ語 kybernan「船のかじを取る」です。 - 42
gung-hoひどく熱心な、やる気満々のみんなで力を合わせて働くgung-ho は中国語の「工合 gōnghé」から来ています。1930年代末の中国で作られた「中国工業合作社」の略称で、「共に働く」という意味で受け取られました。 - 43
hackneyed陳腐な、使い古された乗り回された貸し馬hackneyed の元は hackney、中世から使われた「乗用馬・貸し馬」です。中英語 hakenei は古フランス語 haquenée「乗用馬」から入りました。 - 44
halcyon穏やかな、のどかな海を静めるカワセミhalcyon は、ギリシャ語 alkyōn「カワセミ」から来ています。ギリシャ神話では、海で夫を亡くした女性アルキュオネがカワセミに姿を変えられました。 - 45
handicap不利な条件、ハンディ帽子の中に手を入れる賭けhandicap は hand in cap「帽子の中の手」が縮まった語です。17世紀のイギリスには、物を交換するときの賭けのゲームがありました。 - 46
harbinger前兆、先駆け先に来て宿を整える人harbinger は、もとは「宿を手配する係」でした。王や軍隊が移動するとき、先回りして宿を決めておく役目の人です。 - 47
hearse霊柩車棺の上のまぐわ形の台hearse の元は、古フランス語 herse「まぐわ」です。まぐわは、畑の土をならすくしの歯のような農具です。 - 48
hermetic密閉した、気密のヘルメスの封印で閉じたhermetic は、ヘルメス・トリスメギストス「三倍偉大なヘルメス」という伝説の人物から来ています。彼は錬金術や神秘の学問を書き残したとされ、中世ヨーロッパの錬金術師たちの祖とあがめられました。 - 49
honcho(口語)ボス、責任者、親分班をまとめる長honcho は、日本語の「班長(はんちょう)」から来ています。第二次世界大戦後の占領期と朝鮮戦争のころ、日本にいたアメリカ兵がこの語を覚えて持ち帰りました。 - 50
hypochondria心気症、病気を過度に心配する状態肋骨の下の気のふさぎhypochondria は、元は体の場所の名前でした。ギリシャ語 hypo「下に」と khondros「軟骨」で、胸の軟骨の下にある腹の上部を指しました。 - 51
hypocrite偽善者、うわべを飾る人役を演じる舞台俳優hypocrite は、ギリシャ語 hypokritēs「舞台俳優」から来ています。動詞 hypokrinesthai は「答える・役を演じる」で、hypo と krinein「判断する」でできています。 - 52
infantry歩兵、歩兵隊若者からなる歩兵隊infantry「歩兵」の中には infant「赤ちゃん」がいます。ラテン語の infans「話せない者」は、イタリア語の infante になって「若者・見習い」の意味に広がりました。 - 53
inflammable燃えやすい、可燃性の中に火がつきやすいinflammable は「燃えない」ではなく「燃えやすい」です。この in- は否定ではなく、inflame「火をつける」の「中に」の in- です。 - 54
influence影響、影響力星から流れこむ力influence は、元は占星術の言葉でした。中世の人々は、星から目に見えない液体が流れ出て、人の性格や運命を決めると考えていました。 - 55
influenzaインフルエンザ、流行性感冒星から流れこむ病influenza は、イタリア語で「影響」という意味の語です。昔のイタリアでは、急に多くの人が倒れる流行病を、星の並びの「影響」によるものと考えていました。 - 56
ingenuity創意工夫、独創性工夫を生む才知ingenuity は、語源と今の意味がずれている語です。元のラテン語 ingenuitas は、ingenuus「自由人として生まれた・率直な」の名詞で、「生まれの良さ・素直さ」でした。 - 57
insulinインスリン(すい臓から出るホルモン)島から出る物質insulin の名前は、ラテン語の insula「島」から来ています。1869年、ベルリンの学生だったランゲルハンスは、すい臓の中に島のように散らばる細胞の集まりを見つけました。 - 58
jejune内容の乏しい、幼稚なおなかが空っぽjejune はラテン語 jejunus「空腹の」から17世紀初めに入りました。すぐに「中身が乏しい・味気ない」の意味でも使われます。 - 59
jovial陽気な、快活な木星の下に生まれた陽気さjovial は、ローマの最高神ユピテル(Jupiter)から来ています。Jovis は Jupiter の「〜の」を表す形です。 - 60
juggernaut(止めようのない)巨大な力・組織止められない巨大な山車juggernaut は、ヒンディー語の Jagannath(ジャガンナート)が英語になった語です。元はサンスクリット語で、jagat「世界」と natha「主」を合わせた「世界の主」という意味です。 - 61
ketchupケチャップ東アジア生まれの調味料の汁ketchup の語源として有力なのは、中国南部の福建語 kê-tsiap です。魚を塩漬けにして作る、発酵した調味料の汁を指したとされます。 - 62
lady婦人、淑女パンをこねる女主人lady は、古英語 hlǣfdīge から来た語です。hlāf は「パンのかたまり(今の loaf)」、dīge は「こねる人」で、合わせて「パンをこねる人」でした。 - 63
lord君主、領主、主人パンを守り配る主人lord は、古英語の hlaford が縮まってできた語です。hlaford は hlafweard の短い形で、hlaf「パン」と weard「番人」からできています。 - 64
mallショッピングモール球技場だった並木道mall の始まりは、17世紀に流行したペルメル(pall-mall)という球技です。木づちで木の球を打ち、遠くの輪に通す遊びでした。 - 65
map地図布に描いた世界map は、中世ラテン語の mappa mundi「世界の布」を短くした語です。mappa はラテン語で「布・ナプキン」でした。 - 66
marshal(軍の)元帥馬係から出世したまとめ役marshal は、フランク語の *marhskalk「馬の世話をする召使い」から来ています。marh は「馬」、skalk は「召使い」です。 - 67
mascotマスコット幸運を呼ぶお守りmascot は、1880年にパリで初演されたオペレッタ『ラ・マスコット』から広まった語です。作曲はオードランで、そばにいる人に幸運を呼ぶ娘が主人公でした。 - 68
maudlin涙もろい、感傷的すぎるマグダラのマリアの涙maudlin は、聖書に出てくるマグダラのマリア(Mary Magdalene)の名前から来ています。中世の英語では、この名を Maudelen のように発音していました。 - 69
maulを(爪や牙で)引き裂く、めった打ちにする木づちでたたくmaul は、元は名詞で「大づち・戦いのこん棒」でした。ラテン語の malleus「ハンマー」が、古フランス語 mail を通って中英語に入り、「重い武器で打つ」という動詞が生まれます。 - 70
maverick一匹狼、異端児焼き印のない牛maverick は、19世紀のテキサスの弁護士で大地主だった Samuel Maverick の名前から来ています。1836年のテキサス独立宣言に署名した一人でもあります。 - 71
mesmerize魅了する、うっとりさせるメスマー医師の手かざしmesmerize は、18世紀のドイツ生まれの医師フランツ・メスマーの名前から来ています。メスマーは、体には目に見えない「動物磁気」が流れていると唱えました。 - 72
metaphysics形而上学自然学の後の書metaphysics は、本の並び順から生まれた名前です。紀元前1世紀、ロドスのアンドロニコスがアリストテレスの著作を編集したとされます。 - 73
mortgage住宅ローン、抵当(権)死んだ誓約mortgage は、古フランス語の mort gage「死んだ誓約」から来ました。mort は「死んだ」、gage は「担保・誓約のしるし」です。 - 74
muscle筋肉皮膚の下の小ネズミmuscle は、ラテン語の musculus「小さなネズミ」から来ています。mus は「ネズミ」、-culus は「小さい」を表します。 - 75
muscular筋肉の皮膚の下で小ネズミが動くmuscle の元は、ラテン語の musculus「小さなネズミ」です。mus「ネズミ」に、小さいものを表す -culus を付けた形でした。 - 76
nepotism縁故主義、身内びいき甥っ子をひいきするnepotism は、イタリア語の nepotismo から来ました。元はラテン語の nepos「孫・甥」です。 - 77
niceすてきな、親切な元は「何も知らない」nice は、13世紀の英語では「ばかな・無知な」という意味でした。元はラテン語の nescius「知らない」で、ne「〜でない」と scire「知る」からできています。 - 78
nightmare悪夢夜に胸に乗る魔物nightmare の mare は、雌馬の mare とは別の語です。古英語の mære は、眠っている人の胸に乗って息苦しくさせる魔物を指しました。 - 79
noon正午、昼の12時祈りの時刻が早まって正午noon は元々「正午」ではなく、「午後3時ごろ」を指していました。ラテン語 nona hora「第9の時」は、日の出から数えて9番目の時刻です。 - 80
omnibus乗合馬車、乗合自動車(古風)みんなのための乗り物omnibus はラテン語で「すべての人のために」という意味です。omnis「すべて」に、「〜のために」を表す複数の語尾 -ibus が付いています。 - 81
orthopedic整形外科の子どもの体をまっすぐに育てるorthopedic の ped は「足」ではありません。ギリシャ語 pais「子ども」から来ています。 - 82
outrage激しい怒り、憤慨、暴挙限度を越えたことoutrage は、見た目から out「外」+rage「激怒」と考えたくなる語です。しかし実際は、どちらとも関係がありません。 - 83
pandemonium大混乱、大騒ぎすべての悪魔が集まる所pandemonium は、ある詩人が作った語です。1667年、ミルトンは長い詩『失楽園』で、地獄の都に Pandæmonium という名をつけました。 - 84
pavilion(博覧会の)展示館、パビリオンチョウの羽のように広がる天幕pavilion の元は、ラテン語の papilio「チョウ」です。中世の人々は、大きな天幕が張られた姿を、羽を広げたチョウにたとえました。 - 85
pedigree血統、家系ツルの足の形の系図pedigree は、アングロ=ノルマン語の pe de grue「ツルの足」から来ています。中世の家系図では、親から子へ分かれる線を、1点から3本に広がる記号で書きました。 - 86
placebo偽薬、プラセボ「喜ばせましょう」という気休めplacebo は、ラテン語で「私は喜ばせるでしょう」という意味の動詞です。ラテン語訳の聖書の詩編には、Placebo Domino in regione vivorum という一節があります。 - 87
plagiarism盗作、剽窃(ひょうせつ)他人の言葉をさらう1世紀のローマの詩人マルティアリスは、自分の詩を自作のように朗読する男に腹を立てました。彼はその男を plagiarius「人さらい」と呼び、自分の詩を誘拐された子どもにたとえました。 - 88
plaudit称賛、拍手喝采拍手せよ!古代ローマの喜劇は、役者が観客に plaudite!「拍手を!」と呼びかけて幕を閉じました。plaudite はラテン語 plaudere「拍手する」の命令形です。 - 89
porcelain磁器子豚の背のようなつやのある貝porcelain の元は、イタリア語の porcellana「タカラガイ」です。これは porcella「子豚」から来た語で、貝の丸い背の形が子豚に似ていたからだとされます。 - 90
precocious早熟な、ませた早く煮えたアンズ(apricot)と precocious「早熟な」は、同じラテン語 praecox「早く熟した」から生まれました。coquere は「煮る」で、太陽の熱で果物が熟すことにも使われました。 - 91
premise前提前に置かれたものpremise は、中世の論理学の言葉 praemissa「前に置かれたもの」から来ています。三段論法では、「人はみな死ぬ」「ソクラテスは人だ」という二つの前提から結論を出します。 - 92
prestige威信、名声目をくらます魅力prestige の元は、ラテン語 praestigiae「手品・まやかし」です。praestringere「目隠しをする・目をくらます」から来たとされます。 - 93
prestigious名声のある、一流の人の目を引く格prestigious は、16世紀の英語では「手品の・まやかしの」という悪い意味の語でした。元のラテン語 praestigiosus が「ごまかしの多い」を表したからです。 - 94
prettyかわいい、きれいなもとは「ずる賢い」「かわいい」の pretty は、古英語の prættig では「ずる賢い・ずるい」という意味でした。元の prætt は「たくらみ・策略」です。 - 95
punyちっぽけな、弱々しい後から生まれた下っぱpuny は、古フランス語 puisné「後に生まれた」から来ています。puis は「後で」、né は「生まれた」で、元は「年下の・下位の」という意味でした。 - 96
pupil生徒、弟子小さな子・小さな人形pupil には「生徒」と「瞳」の2つの意味があり、どちらもラテン語から来ています。pupillus は「孤児・後見を受ける子」、pupilla はその女性形で「小さな女の子・人形」でした。 - 97
quarantine(伝染病予防の)隔離、検疫40日間とどめおくquarantine は、イタリア語 quaranta giorni「40日」から来ています。14世紀のヨーロッパでは黒死病(ペスト)が大流行しました。 - 98
quorum定足数(会議の成立に必要な最低人数)その者たちのうちのquorum は、ラテン語で「その者たちのうちの」という意味です。関係代名詞 qui の、複数の属格の形です。 - 99
relinquish(権利・地位などを)放棄する、手放す後に残して手放すeleven(11)と relinquish「手放す」は、同じ祖先を持っています。その祖先は印欧祖語の *leikʷ-「残す」です。 - 100
restaurantレストラン元気を取り戻すスープrestaurant は、フランス語 restaurer「元気を回復させる」の現在分詞です。つまり「回復させるもの」という意味でした。