本館「マジカ!?サイエンス」科学の雑学とニュースを論文でウラ取り読みに行く →

原田英語のマジか!?ことば 特設コーナー

🏫 学校英語のマジか!?先生、それホント?

「文を前置詞で終えてはいけない」「数えられる名詞には fewer」「If I were しか使えない」——授業で習った英語の“常識”には、18世紀の文法家の好みから生まれたものや、シェイクスピアが平気で破っていたものがあります。辞書・原典・裁判記録でウラ取りして、テストでどうするかまで答えます。

64記事
362辞書・原典
64診断の問題
学校英語ウソ・ホント診断

学校で習った英語の「常識」、
あなたはいくつ見抜ける?

全64問からランダムに10問。ホント/ウソの2択です。
答えはすべて、辞書と原典で確かめてあります。

Q1 / 10

診断結果

10問中0問 正解

明日、教室で言いたくなる一言

  1. 木曜日も Thursday も、もとは同じ「木星の日」だった!Thursday は雷神ソーの日。たどると「木曜日」と同じ木星(ジュピター)の日だった →
  2. they は600年以上前から「その人」1人のことも指してきた!1人を指す they は“新しい英語”じゃなかった。14世紀の物語にもう登場 →
  3. ask を「アクス」と言う発音は、1000年以上前からあった!「ask」を“アクス”と言うのは間違い? チョーサーも1534年の聖書も「axe」と書いていた →
  4. you はむかし「あなたたち」専用。1人の「あなた」は thou だった!1人に向かっても you are。you はもともと「あなたたち」に使う言葉だった →
  5. アメリカには、お医者さんの「I'm sorry」を裁判で使わせない法律がある!「I'm sorry」は謝罪?同情? 米国39州は医師の「お気の毒に」を裁判の証拠にしない →
  6. 「i before e」は「イーと読むとき」だけ使えば、よく当たるルール!「ie か ei か」の覚え歌、英政府は2009年に「教える価値なし」→2013年に条件つき必修 →
  7. 「less people」はダメ? ルールの始まりは1770年の1人の好みだった!「数えられる名詞は fewer」の出どころは1770年の1人の“好み”とされる。英国スーパーはレジ表示まで変更へ →
  8. gotten も秋の fall も、昔のイギリスで使われていた英語だった!「アメリカ英語はくずれた英語」は誤解。gotten も秋の fall も昔のイギリス英語 →
  9. 「This is a pen.」は、110年以上前の教科書に本当にのっていた!「This is a pen.」は本当に教科書の1文目だった。1908年、斎藤秀三郎の本で →
  10. 幕末の英会話の本、「D」の読みが「リー」だった!「Good day」は「グーリ デイ」。ジョン万次郎の英会話本は“聞こえたまま”のカタカナ →

📏 文法ルールのウラ

赤ペンで直された、あのルール。誰がいつ決めたのか、さかのぼると意外な人が出てきます。

教科書フレーズのホント

How are you? から Shall we? まで。教科書のフレーズは、本当に古い? 失礼?

丁寧と習う「Pardon?」、英国の上流階級は使わず What? と聞き返すとされてきた
ホント
英語

丁寧と習う「Pardon?」、英国の上流階級は使わず What? と聞き返すとされてきた

丁寧と習う聞き返しの Pardon?。1950年代、イギリスの言語学者ロスは、これを上流階級ではない人の言葉に分類し、上流の人は What? と言うと書いた。2004年の本でも、上流の人が嫌う言葉の代表とされた。一方、ケンブリッジ英語辞典は Pardon? を丁寧な聞き返しとしている。

マジか度!?!?!?!?!?8分
「〜じゃないの?」への Yes・No。千年前の英語には、否定の言葉に返す専用の yes があった
ウソ
日英くらべ

「〜じゃないの?」への Yes・No。千年前の英語には、否定の言葉に返す専用の yes があった

否定の質問への Yes・No が日本語と逆になるのは、日本語は「相手の言葉に賛成か」で、英語は「答えの中身が肯定か否定か」で決めるから。古い英語には否定の言葉に返す専用の yes があり、今も読まれる英語の聖書、欽定訳聖書(1611年初版)でも yes は4回だけ、すべて否定の言葉への返事だった。

マジか度!?!?!?!?!?11分

単語と発音のウワサ

月や曜日の名前、ABCの歌、“クイーンズ・イングリッシュ”。毎日見る英語の、知らない顔。

「ABCの歌」のメロディーは英米生まれじゃない。最初の出版は1761年のフランス
ウソ
英語

「ABCの歌」のメロディーは英米生まれじゃない。最初の出版は1761年のフランス

ABCの歌ときらきら星は同じメロディー。論文によると、楽譜が最初に出版されたのは1761年のフランス。モーツァルトは作曲した人ではなく、このメロディーで変奏曲を書いた人。アルファベットの歌詞をつけた楽譜は、1835年にボストンで「ドイツの歌」という題で出た。

マジか度!?!?!?!?!?8分

日本の英語教育史

ジョン万次郎の英会話本から、筆記体が消えた日まで。日本人と英語の授業の150年。

英語の筆記体は、2002年度から中学で“教えなくてもいい”文字に。アメリカの全国基準にも入らず
ウソ
日英くらべ

英語の筆記体は、2002年度から中学で“教えなくてもいい”文字に。アメリカの全国基準にも入らず

国が決める中学校の教える内容の基準「学習指導要領」は、1958〜1989年の版では筆記体を教える文字に入れていた。1998年に出た版(2002年度から実施)からは「指導することもできる」に。アメリカでも2010年の全国共通の基準に入らず、カリフォルニア州は2023年の州法で、小学校で教えることにした。

マジか度!?!?!?!?!?7分

🔁 和製英語のウラ

「和製英語だから通じない」は、ときどき半分だけ正しい。

ことば館の、学校英語にまつわる記事

このコーナーの読み方

このコーナーは「学校の英語はまちがいだ」と言いたいのではありません。授業やテストのルールは、入門の人が迷わないための“決めごと”や、書き言葉のていねいな基準として大事な役目があります。

ここで紹介するのは、そのルールがどこから来たのかと、実際の英語ではどう使われているのかです。各記事の最後に「テスト・英作文ではどうする?」をまとめています。授業や試験では、先生の指導に合わせてください。