
舌打ちの「チッ」に近い音を、ふつうの子音として使う言語がある。南アフリカのコサ語など
日本語や英語では舌打ちなどにしか使わないクリック音が、南部アフリカのコサ語などでは単語の子音。Xhosa の Xh もその音。世界566言語の調査では10言語にしかない。
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毎日しゃべってるのに、だれも知らない
「OK」の正体、消えていく英語の動詞、「全然大丈夫」の濡れ衣——。英語と日本語の面白い雑学と語源を、辞書と論文でウラ取り。読めば人に話したくなる雑学ネタと、英語の語彙が同時に手に入ります。すべて無料。

日本語や英語では舌打ちなどにしか使わないクリック音が、南部アフリカのコサ語などでは単語の子音。Xhosa の Xh もその音。世界566言語の調査では10言語にしかない。

they・their・them は古ノルド語(バイキングの言葉)から来た代名詞、というのが辞書の定説。1200年ごろ英語に現れ、それまでの英語の「彼ら」hīe・hīora・him を少しずつ追い出した。

中国語で「手紙(手纸)」はトイレットペーパー、「汽車(汽车)」は自動車、「新聞(新闻)」はニュース、「勉強(勉强)」は無理強い。同じ漢字でも意味がまるで違う言葉は多い。

漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳させた話は、漱石の書いた物にも周りの人の記録にも見つかっていない。見つかっている最古の形は、死後60年あまりたった1970年代のSF作家のエッセイで、訳も「月がとっても青いなあ」だった。「死んでもいいわ」も、原文は「I love you」ではなくロシア語の「あなたのもの」だった。








語源・単語の進化・英語のウワサ。英語がもっと面白くなる話。

乾杯の toast は食パンの toast から来た、と英米の辞書。昔、香辛料入りのトーストを酒に入れた習慣からとされるが、「推測にすぎない」と注意書きをつける辞書もある。

0点の love が「フランス語の卵」から来たという説は証拠なし。有力なのは「好きでやる(for love)」から来たという説。tennis の名前は、サーブのときのかけ声 tenez(受けてみろ)から来たらしい。

1714年のポープの詩で tea は obey と韻を踏む。ea とつづる語の多くはそのころ「イー」の音に変わり始めたが、great・break・steak は古い「エイ」の音を残した。

甘い炭酸飲料をまとめて呼ぶ言葉は、アメリカ北東部では soda、中西部から西では pop。南部では味や銘柄に関係なく a Coke と呼ぶことがあると、米国の辞書に書かれている。

英語の pupil は「生徒」と「瞳」。瞳のほうはラテン語 pūpilla「小さな人形」から。人の目に小さな自分の姿が映るからだと辞書は説明する。

英語の penguin は16世紀、北大西洋の飛べない鳥オオウミガラスの名前だった。のちに南の鳥に名前が移り、元の持ち主は1844年を最後に確かな記録が消えた。
発音の歴史・新しいことば・「誤用」の真相。毎日使う日本語の知らない顔。

英語の tension は「緊張・ピリピリした空気・張り」。high-tension は「高電圧の」。気分の意味の「テンション」は日本語の使い方で、国語辞典のデジタル大辞泉は「緊張」の意味の「誤用から」生まれた俗な使い方と書く。

「がっこう」の小さい「っ」がふつうの書き方になったのは戦後。国の「現代仮名遣い」も「なるべく小書き(小さく書く)にする」と書くだけ。日本国憲法には小さい「っ」が1つもない。

「お父さん」は1904年からの国定教科書で全国に広まった。でも「教科書が作った」は言い過ぎ。江戸時代の作品にもう出てくる言葉で、教科書は各地の言い方から選んだだけだと、国立国語研究所の論文は書いている。

QRコードは1994年にデンソーウェーブが発表。QRは「Quick Response(すばやい反応)」から。開発チームは2人だけ。特許を持ちながら、規格どおりのコードならだれでも無料で使えるようにした。

近畿・九州などでは「なおす」を「しまう・片付ける」の意味で使う。辞書には江戸時代の関西の言葉として1826年の例がある。形が共通語と同じなので方言だと気づかれにくい。

「おいしい」は、「味がよい」という意味の「いしい」に「お」が付いた言葉。「いしい」は女房詞(にょうぼうことば)の一つ。女房詞は、室町時代の初めごろ御所に仕える女性たちが使い始めた言葉で、「おでん」「しゃもじ」も仲間。
同じことを言うのに、こんなに違う。日本語と英語を並べるとわかること。

イギリス英語の chips は細長いフライドポテト、袋入りのポテトチップスは crisps。アメリカでは fries と chips。日本語の「ポテトチップス」はアメリカ英語と同じ言い方。

台風のような嵐は、平安時代から「野分(のわき)」と呼ばれた。明治には片仮名で「タイフーン」とも書き、「颱風」が広まったのは大正から。英語の typhoon も、アラビア語の語に中国語の「大風」が混ざってできた。

アメリカ英語の学習辞典で最初に出てくる意味は、stove なら料理用のコンロ、cooler なら飲み物などを冷やす入れ物や機械。俗語の the cooler は刑務所。イギリスの辞書では暖房の stove が先。

smart のいちばん古い意味は「鋭い痛みを起こす」。痛い→鋭い→頭が切れる、と変わった。イギリス英語の You look smart. は「やせたね」ではなく「服装が決まってるね」。

アジアの乗り物を指す英語 rickshaw は、日本語「じんりきしゃ(人力車)」の短縮形。人力車は明治2年(1869)に東京で考案され、アジアなどに輸出された。

pants はイギリスでは下着、アメリカではズボン。語源はイタリア喜劇の老人役パンタローネ。日本語の「パンツ」も両方の意味を持ち、辞書に載る古い使用例ではズボンの意味が先だった。
7,000以上ある世界の言語から、人間のことばの共通点と多様性を。

ウィーン名物の細いソーセージは、オーストリアでは「フランクフルター」、ドイツでは「ウィーナー」。日本の表示ルールでは羊の腸に詰めた物はウインナー。

世界の言語地図WALSで調べた230言語のうち、「チャ」から来た呼び名が110言語、「テ」から来た呼び名が84言語。英語の tea は、オランダ商人が福建の港アモイで覚えた「テ」が広まったもの。

「サボる」は、フランス語 sabotage(サボタージュ)を略した「サボ」に「る」をつけた動詞。sabotage はさらに sabot(木靴)にさかのぼる。英語の sabotage に「怠ける」の意味はない。

ピーマンはフランス語 piment から。ただし piment は唐辛子の仲間全体の名で、フランス語のピーマンは poivron。英語は bell pepper。

131言語の辞書を調べた研究で、痛いときに思わず出る言葉には「ア」に近い母音や「アイ」「アウ」が多かった。「やった!」「うえっ」のような喜びや嫌悪の言葉には、地域をこえた共通点ははっきり見られなかった。

タイ語では5を「ハー」と読むので555は「ハハハ」。2012年の論文によると、中国のネットでは555は泣き声の「呜呜呜」。英語の ha ha は1150年より前の昔の英語(古英語)から、日本語の「ほほと笑ふ」は10世紀の物語にある。
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