マスク、手洗い、ワクチン接種、オンライン授業。数年前、世界中の学校生活を一変させたのが感染症でした。英語でいえば public health(公衆衛生) の問題です。一人ひとりの病気を治す「医療」とちがい、公衆衛生は社会全体の健康を守るための仕組みを考えます。
このテーマは、ニュースでも入試長文でも「一度出たら何度も出る」タイプです。理由はシンプルで、科学・政治・経済・倫理が全部からんでくるから。部活でいえば、どのポジションもこなせるオールラウンダーのような話題なのです。
3行でわかる公衆衛生
1. 病気を「治す」より「防ぐ」ことに重心を置く考え方。 2. 感染症だけでなく、肥満や生活習慣病、きれいな水や下水道も守備範囲。 3. 成功すると「何も起きない」ので、ありがたみが見えにくいのが最大の弱点。
なぜ入試に出るのか:「個人の自由」と「みんなの安全」がぶつかるから
難関国公立・私大の長文では、健康や医療をめぐる評論が定番テーマの一つです。特に公衆衛生は、「自分の体のことは自分で決めたい」という個人の自由と、「社会全体を感染から守りたい」という公共の利益がぶつかる場面が多く、筆者の主張や論点の対立を問う設問が作りやすいのです。
- 身近でリアル:受験生の多くがコロナ禍の休校や行動制限を実際に経験しているので、読み手が想像しやすい。
- 賛否が分かれる:ワクチン接種の推奨、移動制限、砂糖税など、メリットと副作用の両方を論じやすい。
- データが出てくる:感染者数、死亡率、平均寿命など、グラフや表を使った問題にしやすい。
- 国際協力の話になる:ウイルスは国境を気にしないので、WHO や途上国支援など国際関係の論点にも広がる。
3分でわかる背景知識:人類と感染症の「戦いの年表」
まずは大きな流れをつかみましょう。長文を読むとき、年号を全部覚えている必要はありません。でも「いつごろ、何が大きな転換点だったか」を知っていると、初見の文章でも筆者の話がすっと頭に入ります。
| 年 | できごと | ここがポイント |
|---|---|---|
| 1854 | ロンドンの大流行で、医師ジョン・スノウがコレラ死者の住所を地図に書き込み、ブロード・ストリートの井戸ポンプに集中していることを突き止める | データで感染源を探る「疫学(epidemiology)」の出発点とされる |
| 1948 | 世界保健機関(World Health Organization、WHO)が発足 | 4月7日は世界保健デー |
| 1961 | 日本で国民皆保険が実現(すべての市区町村で国民健康保険を実施) | 英語では universal health coverage の話題とつながる |
| 1980 | WHO の世界保健総会が天然痘の根絶を宣言 | 人類が根絶できた唯一のヒトの感染症として有名 |
| 2020 | 1月30日、WHO が新型コロナを「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に指定 | public health emergency の語が世界中の見出しに |
| 2023 | 5月5日、WHO がこの緊急事態の終了を発表 | 終わったのは「緊急事態」であって、病気そのものではない点に注意 |
| 2025 | 5月20日、世界保健総会で WHO パンデミック協定が採択 | 見出しでは pandemic treaty と呼ばれることも |
今いちばん怖いのは「薬が効かない細菌」かもしれない
抗生物質が効かなくなる antimicrobial resistance(薬剤耐性、AMR) は、「静かなパンデミック」とも呼ばれます。医学誌 The Lancet に2022年に載った研究は、2019年に薬剤耐性菌の感染が直接の原因で亡くなった人を約127万人と推計しました。さらに2024年に同誌に載った研究は、2025年から2050年までの累計で3,900万人以上が亡くなる可能性があると予測しています。
- 日本の平均寿命:2025年の簡易生命表で男性81.35年、女性87.33年。life expectancy(平均寿命)と、健康上の問題で日常生活が制限されずに暮らせる期間である healthy life expectancy(健康寿命)の差も、長文の定番ネタです。
- 感染症から生活習慣病へ:豊かな国では、がんや心臓病、糖尿病などの noncommunicable diseases(非感染性疾患)が主な死因になっています。
- SDGs:2015年に国連で採択された SDGs の目標3は「すべての人に健康と福祉を」。公衆衛生の長文で SDGs が出てきたら、ここを思い出しましょう。
pandemic・epidemic・outbreak のちがい
outbreak は限られた地域・集団での「発生」、epidemic は地域や国で広がる「流行」、pandemic は複数の大陸にまたがる「世界的大流行」。規模のイメージは、教室→学校→全国大会、くらいの差です。長文で筆者がどの語を選んでいるかにも注目しましょう。
このテーマの必修時事英語:これだけ知っていれば長文が怖くない
感染症・医療の長文やニュースで繰り返し出てくる語を集めました。カードをタップすると意味と音声が確認できます。まずは太字で紹介した語から優先して覚え、残りは長文で出会ったときに「あ、見たことある」と思えればOKです。
公衆衛生・感染症の必修時事英語30語
- 医療中級 public health 公衆衛生
- 医療中級 infectious disease 感染症
- 医療中級 pandemic パンデミック、世界的大流行
- 医療中級 epidemic 流行病、(病気の)流行、蔓延
- 医療中級 outbreak (病気・戦争などの)発生、勃発、集団発生
- 医療上級 public health emergency 公衆衛生上の緊急事態
- 外交初級 World Health Organization 世界保健機関、WHO
- 医療上級 pandemic treaty パンデミック条約
- 医療上級 herd immunity 集団免疫
- 医療上級 vaccine hesitancy ワクチン忌避、ワクチン接種へのためらい
- 医療上級 mRNA vaccine mRNAワクチン
- 医療中級 quarantine 隔離、検疫、隔離する
- 医療上級 contact tracing 接触追跡、濃厚接触者の追跡
- 医療上級 asymptomatic carrier 無症状感染者、無症候性キャリア
- 医療上級 incubation period 潜伏期間
- 医療上級 community transmission 市中感染
- 医療上級 overwhelmed hospitals 医療逼迫、病院の逼迫
- 医療中級 healthcare workers 医療従事者
- 医療上級 antimicrobial resistance 薬剤耐性、抗菌薬耐性(AMR)
- 医療上級 universal health coverage 国民皆保険、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ
- 医療上級 preventive medicine 予防医学、予防医療
- 医療上級 noncommunicable diseases 非感染性疾患
- 医療中級 lifestyle-related diseases 生活習慣病
- 医療中級 life expectancy 平均寿命、平均余命
- 医療中級 healthy life expectancy 健康寿命
- 医療上級 telemedicine 遠隔医療、オンライン診療
- 医療上級 wastewater surveillance 下水サーベイランス、下水監視
- 食中級 sugar tax 砂糖税、ソーダ税
- 医療上級 One Health ワンヘルス、人と動物と環境の健康は一つという考え方
- 医療上級 health equity 健康の公平性、健康格差の解消
長文でよく出る論点:公衆衛生のための「強い対策」はどこまで許される?
公衆衛生の評論でいちばんよく出るのが、「社会を守るために、政府は個人の行動にどこまで口を出してよいか」という論点です。移動制限、ワクチン接種の推奨、砂糖税、たばこ規制など、具体例は変わっても骨組みは同じ。両側の言い分をセットで押さえておきましょう。
政府による強い公衆衛生対策(行動制限・義務化・健康税など)
賛成・メリット
- 感染症は一人の選択が周りの人の命に影響するので、個人の自由だけに任せられない。
- 病院がパンクする(overwhelmed hospitals)のを防げば、感染症以外の患者も守れる。
- 予防にお金をかけるほうが、病気になってから治療するより社会全体の費用が安く済むことが多い。
- sugar tax やたばこ税のような仕組みは、健康的な選択を自然に促し、税収を医療に回せる。
- 高齢者や持病のある人など、弱い立場の人を守ることは社会の責任である。
反対・課題
- 行動制限は、休業する店や学校に通えない子どもなど、感染以外の大きな被害を生む。
- 強制が強すぎると政府への不信が高まり、かえって vaccine hesitancy が広がるおそれがある。
- 健康税は所得の低い人ほど負担が重くなりやすく、格差を広げるという批判がある。
- 緊急時の特別な権限が、危機が去った後も続いてしまう危険がある。
- 科学的な情報が途中で変わることもあり、はじめから厳しいルールを決めるのは難しい。
答案は「どちらか」より「条件つき」で書くと強い
自由英作文でこのテーマが出たら、「強い対策に賛成/反対」と白黒をつけるより、「科学的な根拠があり、期間を限り、弱い立場の人を支援するなら賛成」のように条件をつけると、説得力がぐっと上がります。
自由英作文で使える表現:そのまま答案に使える12文
公衆衛生のテーマで使いやすい英文を集めました。単語を入れ替えれば、ワクチン、たばこ、肥満、熱中症など、いろいろな問題に応用できます。音声ボタンで発音も確認しておきましょう。
公衆衛生の自由英作文で使える表現
Public health is not only about treating illness but also about preventing it.
公衆衛生とは、病気を治すことだけでなく、病気を防ぐことでもある。
not only A but also B で主題を定義する書き出しの定番
An individual's choice can affect the health of the whole community.
一人の選択が、地域社会全体の健康に影響することがある。
個人と社会の関係を示す。the whole community は society に言い換え可
Prevention is often far cheaper than cure.
予防は、治療よりもはるかに安く済むことが多い。
far は比較級の強調。often を入れて言い切りを避けるのがコツ
Governments should base their decisions on reliable scientific evidence.
政府は信頼できる科学的根拠に基づいて決定を下すべきだ。
base A on B(A の根拠を B に置く)は英作文で万能
Strict measures may be justified if they are temporary and clearly explained.
厳しい対策も、一時的で、はっきり説明されるなら正当化されうる。
条件つきの賛成を表す。justified は「正当と認められる」
Restrictions on movement can cause serious harm to small businesses and students.
移動の制限は、小さな店や学生に深刻な害を与えることがある。
反対側の論拠。cause harm to 〜 はセットで覚える
Trust between the public and health authorities is essential in a crisis.
危機のときには、市民と保健当局の間の信頼が欠かせない。
health authorities は「保健当局」。ニュースでも頻出
Vaccines protect not only those who receive them but also people who cannot be vaccinated.
ワクチンは接種した人だけでなく、接種できない人も守る。
集団免疫の考え方を1文で説明できる
Wealthy countries have a responsibility to share medical resources with poorer nations.
豊かな国には、医療資源を貧しい国と分かち合う責任がある。
国際協力の論点。have a responsibility to do
Misinformation on social media can spread faster than the virus itself.
SNS 上の誤情報は、ウイルスそのものより速く広がることがある。
misinformation は不可算名詞。s を付けない
Investing in public health today can save lives and money in the future.
今日公衆衛生に投資することは、将来の命とお金を救いうる。
結論の締めに使いやすい。save lives and money の並列がリズムよし
The challenge is to protect public health without ignoring individual rights.
課題は、個人の権利を無視せずに公衆衛生を守ることだ。
The challenge is to do で論点をまとめる。without doing も便利
減点されやすい語法3つ
1. evidence と information と misinformation は不可算名詞(an evidence や informations は×)。 2. 「感染する」は be infected with 〜(with を忘れない)。 3. 「ワクチンを打つ」は get vaccinated / get a vaccine が自然。「打つ」を直訳した hit a vaccine は英語として通じません。
オリジナル長文:公衆衛生の成功は、なぜ目に見えないのか
このページのために書き下ろした評論文です。国公立二次〜難関私大レベルを想定しています。まず訳を見ずに読み、「筆者がいちばん言いたいこと」を1文でまとめてから問題に進みましょう。
The Quiet Victories of Public Health国公立二次・難関私大レベル(約270語)
When a doctor saves a patient's life in an emergency room, everyone can see what has happened. When a public health program prevents thousands of people from falling ill, there is usually nothing to see at all. This is the strange problem at the heart of public health: its greatest successes are invisible, because they take the form of diseases that never happened.
救急救命室で医師が患者の命を救えば、何が起きたのかは誰の目にも明らかだ。公衆衛生の取り組みが何千人もの人が病気になるのを防いでも、たいていは目に見えるものが何もない。これが公衆衛生の核心にある奇妙な問題である。その最大の成功は、起こらなかった病気という形をとるため、目に見えないのだ。
History offers a famous example. In 1854, during a cholera outbreak in London, the physician John Snow marked on a map where victims had lived and noticed that many deaths were clustered around a single water pump. He persuaded local officials to remove the pump's handle. Today, clean water and proper sewage systems protect millions of city dwellers every day, yet few people ever think of them as medicine.
歴史には有名な例がある。1854年、ロンドンでコレラが流行した際、医師ジョン・スノウは犠牲者が住んでいた場所を地図に記し、多くの死者が一つの井戸ポンプの周りに集中していることに気づいた。彼は地元の役人を説得して、ポンプの取っ手を外させた。今日、きれいな水と適切な下水道は毎日何百万人もの都市住民を守っているが、それらを医療だと考える人はほとんどいない。
This invisibility creates a real risk. If a vaccination campaign works well, a disease may become so rare that parents begin to doubt whether the vaccine is still necessary. As such doubts spread, the protection that the whole community once enjoyed can weaken, and the old disease may return. In other words, success can quietly plant the seeds of its own failure.
この見えにくさは、現実の危険を生む。ワクチン接種の取り組みがうまくいくと、病気がとても珍しくなり、親たちがそのワクチンはまだ必要なのかと疑い始めるかもしれない。そうした疑いが広がるにつれて、地域社会全体がかつて享受していた防御が弱まり、昔の病気が戻ってくることもある。言いかえれば、成功がひそかにそれ自身の失敗の種をまくことがあるのだ。
A similar logic applies to antibiotics. Because they have made many infections easy to treat, they are sometimes used carelessly, which helps bacteria develop resistance. Public health, then, is not only a matter of science but also of trust and memory. Societies need to remember the dangers they no longer see and to keep investing in protection even when nothing seems to be wrong. Prevention rarely makes headlines, but it is one of the best bargains a society can buy.
同様の論理は抗生物質にも当てはまる。抗生物質のおかげで多くの感染症が簡単に治せるようになったため、不注意に使われることがあり、それが細菌が耐性を身につける手助けをしてしまう。つまり公衆衛生とは、科学の問題であるだけでなく、信頼と記憶の問題でもある。社会は、もはや目に見えなくなった危険を覚えておき、何も問題がないように見えるときでも防御への投資を続ける必要がある。予防がニュースの見出しになることはめったにないが、それは社会が手に入れられる最もお得な買い物の一つなのである。
語句
- at the heart of〜の核心に、〜の中心に
- take the form of〜という形をとる
- be clustered around〜の周りに集中している。cluster of cases(集団感染)の cluster と同じ語
- persuade A to doA を説得して〜させる。本文は persuade A to remove 〜
- city dwellers都市住民。dweller は「住む人」
- doubt whether〜かどうかを疑う
- plant the seeds of〜の種をまく、〜の原因をつくる
- develop resistance耐性を身につける。antibiotic resistance の resistance
- make headlines大きなニュースになる、見出しを飾る
- bargainお買い得品、安い買い物。ここでは「費用に対して効果が大きいもの」の比喩
「見えない勝利」の長文で力試し
Q1【内容一致】本文の内容に合うものはどれですか。
第2段落最後の yet few people ever think of them as medicine が根拠で、筆者自身は「本当は医療のようなものなのに」と考えています。1は本文にない情報(スノウは地図で集中を見つけた)、3は第3段落の begin to doubt と逆、4の never は本文にない言い切りです。
Q2【語彙の言い換え】第2段落の were clustered around a single water pump に最も近い意味はどれですか。
be clustered around は「〜の周りに集まっている」。concentrated near(〜の近くに集中して)が最も近い言い換えです。1の spread evenly(均等に広がる)は正反対です。
Q3【下線部の意味】success can quietly plant the seeds of its own failure とはどういうことですか。
直前の文で「病気が珍しくなる→ワクチンの必要性が疑われる→防御が弱まる→病気が戻る」という流れを説明し、それを In other words でまとめています。
Q4【主旨】筆者の主張として最も適切なものはどれですか。
最終段落の Societies need to remember the dangers they no longer see and to keep investing in protection ... が主張の核です。3は carelessly(不注意に)使うことを問題にしているだけで、使用そのものは否定していません。
ここで差がつく:公衆衛生の長文で狙われる言い換えとワナ
内容一致問題では、本文の語がそのまま選択肢に出ることはあまりありません。よく出る言い換えのペアを知っておくと、正解の選択肢が「光って見える」ようになります。
| 本文の表現 | 選択肢での言い換え | 意味 |
|---|---|---|
| prevent the spread of the disease | stop the disease from spreading / contain the outbreak | 感染拡大を防ぐ |
| fall ill / become sick | develop a disease / contract an illness | 病気になる |
| infectious | contagious / communicable | 感染性の、うつる |
| life-threatening | potentially fatal / deadly | 命にかかわる |
| reluctant to get vaccinated | hesitant about vaccines | ワクチン接種をためらう |
| the elderly and people with chronic diseases | vulnerable groups | 弱い立場の人々 |
| mortality | death rate | 死亡率 |
| cure | treatment | 治療(cure は完治のニュアンスが強い) |
「感染者数が増えた」と「感染率が上がった」は別物
the number of cases(感染者の数)と the infection rate(感染の割合)は、グラフ問題の超定番のワナです。検査の数が増えれば、感染の割合が同じでも感染者の数は増えます。数(number)なのか、割合(rate / proportion)なのかを必ず確認しましょう。
positive は「よい知らせ」とは限らない
検査で positive(陽性)は「病気が見つかった」という意味です。tested positive for 〜 は「〜の検査で陽性だった」。ふだんの「前向きな」の意味で読むと、文の意味が真逆になります。
ツッコミどころ満載:公衆衛生の意外な雑学
quarantine(隔離・検疫)の語源は「40日」。 14世紀、ペストが流行したアドリア海の港町ラグーザ(今のクロアチアのドブロブニク)では、感染地域から来た人を一定期間隔離する決まりが作られました。その後、各地でこの期間が40日に延ばされ、イタリア語(ヴェネツィアの方言)で「40日間」を表す語が quarantine の語源になったとされています。今の検疫はもちろん40日ではありません。修学旅行の前日にこれを話すと、ちょっと賢そうに見えます。
「取っ手を外しただけ」で歴史に残った医者。 先ほどの長文にも登場したジョン・スノウは、1854年にポンプの取っ手を外すよう役人を説得したことで知られています。病原体の正体がまだよくわかっていなかった時代に、地図とデータで原因の場所をしぼりこんだのです。公衆衛生の世界では、問題の根本を断つことを「ポンプの取っ手を外す」とたとえることがあります。
- 天然痘の根絶宣言は1980年。人類が根絶に成功したヒトの感染症は、今のところ天然痘だけです。
- 日本の国民皆保険は1961年に実現。保険証1枚でどこの病院にもかかれるのは、世界的に見ると当たり前ではありません。
- WHO の発足日にちなむ4月7日は世界保健デー。新学期が始まってすぐの日です。
よくある質問
コロナの話は、もう入試に出ないのでは?
特定の病気の話題そのものより、「感染症と社会」「個人の自由と公共の利益」「科学と信頼」といった普遍的な論点として出る可能性が高いテーマです。コロナ禍の経験は、その具体例として英作文で使えます。
医療系の学部志望でなくても、この分野の単語は必要ですか?
必要です。公衆衛生は文系・理系を問わず長文の定番テーマで、pandemic や vaccine hesitancy のような語は一般の評論にも出てきます。このページの必修語は、学部に関係なく押さえておきましょう。
英作文でワクチンについて書くとき、注意することは?
事実と意見を分けることが大切です。「ワクチンは100%安全だ」「全く効かない」のような言い切りは避け、may, can, often などで程度を調整しましょう。自分の意見は、根拠とセットで書くのが基本です。