Book 20: Yao Yue (Yao Said)(堯曰篇(第二十))の挿絵

論語 全20章の 20番目 目次 ↓

Book 20: Yao Yue (Yao Said)

堯曰篇(第二十)

  • 677 words
  • 約6分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 原文そのまま
  • 全訳つき

あらすじ論語の最後の第二十篇。古代の聖王、堯・舜・湯の言葉から始まり、よい政治とは何かが語られます。子張の問いに答えて孔子が示す「五つのよいこと」と「四つの悪いこと」、そして論語全体をしめくくる言葉で終わります。

孔子『論語』、ジェームズ・レッグ英訳(『中国の古典』第1巻)。底本: Project Gutenberg eBook #3330

キーワード(14語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • succession継承
  • the due Mean中道
  • victimいけにえ
  • myriad無数の
  • weights and measuresはかりとます
  • extinguished滅ぼされた
  • repining不平を言うこと
  • expenditure出費
  • covetous欲ばりな
  • majesticおごそかな
  • fierce荒々しい
  • oppression暴虐
  • stingyけちな
  • ordinances定め

音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

Yao said, 'Oh! you, Shun, the Heaven-determined order of succession now rests in your person. Sincerely hold fast the due Mean. If there shall be distress and want within the four seas, the Heavenly revenue will come to a perpetual end.' Shun also used the same language in giving charge to Yu. T'ang said, 'I the child Li, presume to use a dark-coloured victim, and presume to announce to Thee, O most great and sovereign God, that the sinner I dare not pardon, and thy ministers, O God, I do not keep in obscurity. The examination of them is by thy mind, O God. If, in my person, I commit offences, they are not to be attributed to you, the people of the myriad regions. If you in the myriad regions commit offences, these offences must rest on my person.' Chau conferred great gifts, and the good were enriched. 'Although he has his near relatives, they are not equal to my virtuous men. The people are throwing blame upon me, the One man.' He carefully attended to the weights and measures, examined the body of the laws, restored the discarded officers, and the good government of the kingdom took its course. He revived States that had been extinguished, restored families whose line of succession had been broken, and called to office those who had retired into obscurity, so that throughout the kingdom the hearts of the people turned towards him. What he attached chief importance to, were the food of the people, the duties of mourning, and sacrifices. By his generosity, he won all. By his sincerity, he made the people repose trust in him. By his earnest activity, his achievements were great. By his justice, all were delighted.

堯は言った。「ああ、舜よ。天が定めた位の継承は、今おまえの身にある。まことの心で、かたよらない中道をしっかりと守れ。もし天下に苦しみと貧しさが広がれば、天から授かった禄は、永久に絶えてしまうだろう。」舜もまた、同じ言葉で禹に位を託した。湯王は言った。「わたくし、小子の履は、つつしんで黒いいけにえをささげ、至高の神であるあなたに申し上げます。罪ある者を、わたくしはあえて許しません。神よ、あなたの臣下である者たちを、わたくしは埋もれさせたままにはいたしません。その者たちを見定めるのは、神よ、あなたの御心です。わたくし自身が罪を犯したなら、それを万方の民であるおまえたちのせいにしてはならない。万方のおまえたちが罪を犯したなら、その罪はわたくしの身が負わねばならない。」周は大いに恵みを与え、善い人々は豊かになった。「近い親族がいても、わたしの徳ある臣下には及ばない。民は、このわたし一人に責めを負わせているのだ。」はかりやますに念入りに気を配り、法律をよく調べ直し、やめさせられていた役人をもとにもどした。こうして、天下の政治はうまく行われるようになった。滅ぼされた国をよみがえらせ、跡継ぎの絶えた家を立て直し、世をのがれて隠れていた人々を役職に招いた。そのため、天下じゅうの民の心が、彼に向かうようになった。彼が最も重んじたのは、民の食べ物、喪の務め、そして祭りであった。心が広かったので、すべての人の心をつかんだ。誠実だったので、民は信頼を寄せた。熱心に励んだので、大きな功績をあげた。公正だったので、だれもが喜んだ。

Tsze-chang asked Confucius, saying, 'In what way should a person in authority act in order that he may conduct government properly?' The Master replied, 'Let him honour the five excellent, and banish away the four bad, things;— then may he conduct government properly.' Tsze-chang said, 'What are meant by the five excellent things?' The Master said, 'When the person in authority is beneficent without great expenditure; when he lays tasks on the people without their repining; when he pursues what he desires without being covetous; when he maintains a dignified ease without being proud; when he is majestic without being fierce.'

子張が孔子に尋ねた。「上に立つ者は、どのようにふるまえば、正しく政治を行えるでしょうか。」先生(孔子)は答えた。「五つのよいことを尊び、四つの悪いことをしりぞけることだ。そうすれば、正しく政治を行える。」子張が言った。「五つのよいこととは何でしょうか。」先生は言った。「上に立つ者が、大きな出費をせずに恵みを与えること。民に仕事を課しても、恨まれないこと。望むものを追い求めても、欲ばりにならないこと。ゆったりと威厳を保っても、おごらないこと。おごそかであっても、荒々しくないことだ。」

Tsze-chang said, 'What is meant by being beneficent without great expenditure?' The Master replied, 'When the person in authority makes more beneficial to the people the things from which they naturally derive benefit;— is not this being beneficent without great expenditure? When he chooses the labours which are proper, and makes them labour on them, who will repine? When his desires are set on benevolent government, and he secures it, who will accuse him of covetousness? Whether he has to do with many people or few, or with things great or small, he does not dare to indicate any disrespect;— is not this to maintain a dignified ease without any pride? He adjusts his clothes and cap, and throws a dignity into his looks, so that, thus dignified, he is looked at with awe;— is not this to be majestic without being fierce?' Tsze-chang then asked, 'What are meant by the four bad things?' The Master said, 'To put the people to death without having instructed them;— this is called cruelty. To require from them, suddenly, the full tale of work, without having given them warning;— this is called oppression. To issue orders as if without urgency, at first, and, when the time comes, to insist on them with severity;— this is called injury. And, generally, in the giving pay or rewards to men, to do it in a stingy way;— this is called acting the part of a mere official.'

子張が言った。「大きな出費をせずに恵みを与えるとは、どういうことでしょうか。」先生は答えた。「民がもともと利益を得ているものを、いっそう民のためになるようにしてやる。これこそ、大きな出費をせずに恵みを与えることではないか。ふさわしい仕事を選んで民に働かせれば、だれが恨むだろうか。仁のある政治を望み、それを実現するのなら、だれが欲ばりだと責めるだろうか。相手が多くても少なくても、事が大きくても小さくても、決して人を軽んじるそぶりを見せない。これこそ、ゆったりと威厳を保ってもおごらないことではないか。衣服と冠を整え、まなざしに威厳をそなえて、人がおそれ敬って見上げるようにする。これこそ、おごそかであっても荒々しくないことではないか。」子張はさらに尋ねた。「四つの悪いこととは何でしょうか。」先生は言った。「民を教えもしないで死刑にする。これを残酷という。前もって知らせもしないで、いきなり仕事を全部仕上げるよう求める。これを暴虐という。初めはさほど急がないように命令を出しておきながら、期限が来ると厳しく責め立てる。これを害という。そして、およそ人に給料やほうびを与えるときに、出し惜しみをする。これを、ただの小役人のやり方という。」

The Master said, 'Without recognising the ordinances of Heaven, it is impossible to be a superior man. Without an acquaintance with the rules of Propriety, it is impossible for the character to be established. Without knowing the force of words, it is impossible to know men.'

先生は言った。「天命を知らなければ、君子にはなれない。礼を知らなければ、人として立つことはできない。言葉の力を知らなければ、人を知ることはできない。」

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堯は言った。「ああ、舜よ。天が定めた位の継承は、今おまえの身にある。まことの心で、かたよらない中道をしっかりと守れ。もし天下に苦しみと貧しさが広がれば、天から授かった禄は、永久に絶えてしまうだろう。」舜もまた、同じ言葉で禹に位を託した。湯王は言った。「わたくし、小子の履は、つつしんで黒いいけにえをささげ、至高の神であるあなたに申し上げます。罪ある者を、わたくしはあえて許しません。神よ、あなたの臣下である者たちを、わたくしは埋もれさせたままにはいたしません。その者たちを見定めるのは、神よ、あなたの御心です。わたくし自身が罪を犯したなら、それを万方の民であるおまえたちのせいにしてはならない。万方のおまえたちが罪を犯したなら、その罪はわたくしの身が負わねばならない。」周は大いに恵みを与え、善い人々は豊かになった。「近い親族がいても、わたしの徳ある臣下には及ばない。民は、このわたし一人に責めを負わせているのだ。」はかりやますに念入りに気を配り、法律をよく調べ直し、やめさせられていた役人をもとにもどした。こうして、天下の政治はうまく行われるようになった。滅ぼされた国をよみがえらせ、跡継ぎの絶えた家を立て直し、世をのがれて隠れていた人々を役職に招いた。そのため、天下じゅうの民の心が、彼に向かうようになった。彼が最も重んじたのは、民の食べ物、喪の務め、そして祭りであった。心が広かったので、すべての人の心をつかんだ。誠実だったので、民は信頼を寄せた。熱心に励んだので、大きな功績をあげた。公正だったので、だれもが喜んだ。

子張が孔子に尋ねた。「上に立つ者は、どのようにふるまえば、正しく政治を行えるでしょうか。」先生(孔子)は答えた。「五つのよいことを尊び、四つの悪いことをしりぞけることだ。そうすれば、正しく政治を行える。」子張が言った。「五つのよいこととは何でしょうか。」先生は言った。「上に立つ者が、大きな出費をせずに恵みを与えること。民に仕事を課しても、恨まれないこと。望むものを追い求めても、欲ばりにならないこと。ゆったりと威厳を保っても、おごらないこと。おごそかであっても、荒々しくないことだ。」

子張が言った。「大きな出費をせずに恵みを与えるとは、どういうことでしょうか。」先生は答えた。「民がもともと利益を得ているものを、いっそう民のためになるようにしてやる。これこそ、大きな出費をせずに恵みを与えることではないか。ふさわしい仕事を選んで民に働かせれば、だれが恨むだろうか。仁のある政治を望み、それを実現するのなら、だれが欲ばりだと責めるだろうか。相手が多くても少なくても、事が大きくても小さくても、決して人を軽んじるそぶりを見せない。これこそ、ゆったりと威厳を保ってもおごらないことではないか。衣服と冠を整え、まなざしに威厳をそなえて、人がおそれ敬って見上げるようにする。これこそ、おごそかであっても荒々しくないことではないか。」子張はさらに尋ねた。「四つの悪いこととは何でしょうか。」先生は言った。「民を教えもしないで死刑にする。これを残酷という。前もって知らせもしないで、いきなり仕事を全部仕上げるよう求める。これを暴虐という。初めはさほど急がないように命令を出しておきながら、期限が来ると厳しく責め立てる。これを害という。そして、およそ人に給料やほうびを与えるときに、出し惜しみをする。これを、ただの小役人のやり方という。」

先生は言った。「天命を知らなければ、君子にはなれない。礼を知らなければ、人として立つことはできない。言葉の力を知らなければ、人を知ることはできない。」

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. According to the Master, what is it called to put the people to death without having instructed them?

Q2. What did Yao tell Shun to hold fast?

Q3. What did the Master say is impossible without knowing the force of words?

この話の単語 CEFR-JB1・B2の語 69語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 70.6%
  • A2高校入門 8.6%
  • B1受験コア 9.6%
  • B2難関大 3.7%
  • リストにない語 7.6%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 18語

B1受験コアの語 51語

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

論語 The Analects of Confucius

全20章・27,579語。1章ずつ、音声と全訳つきで読めます。

目次(全20章)
  1. 学而篇(第一) 883語
  2. 為政篇(第二) 1,041語
  3. 八佾篇(第三) 1,188語
  4. 里仁篇(第四) 873語
  5. 公冶長篇(第五) 1,356語
  6. 雍也篇(第六) 1,343語
  7. 述而篇(第七) 1,460語
  8. 泰伯篇(第八) 1,055語
  9. 子罕篇(第九) 1,417語
  10. 郷党篇(第十) 1,466語
  11. 先進篇(第十一) 1,748語
  12. 顔淵篇(第十二) 1,649語
  13. 子路篇(第十三) 1,776語
  14. 憲問篇(第十四) 2,282語
  15. 衛霊公篇(第十五) 1,547語
  16. 季氏篇(第十六) 1,592語
  17. 陽貨篇(第十七) 1,743語
  18. 微子篇(第十八) 1,068語
  19. 子張篇(第十九) 1,415語
  20. 堯曰篇(第二十) 677語

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