A Date Which Will Live in Infamy(フランクリン・ルーズベルト「屈辱の日」演説(真珠湾攻撃の翌日))の挿絵

A Date Which Will Live in Infamy

フランクリン・ルーズベルト「屈辱の日」演説(真珠湾攻撃の翌日)

  • 📖 518 words
  • ⏱ 約5分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ1941年12月7日(日本時間では8日)、日本軍はハワイの真珠湾にあるアメリカ海軍の基地を奇襲攻撃し、太平洋戦争が始まりました。翌日、ルーズベルト大統領は議会で7分ほどの短い演説を行い、日本に対する宣戦布告を求めます。交渉中の不意打ちだったことを強調し、この日を「汚名とともに記憶される日」と呼びました(日本では「屈辱の日」演説として知られています)。議会はその日のうちに宣戦を決議します。日本の学習者にとっては、相手側から見た開戦の記録として、歴史を考える手がかりになる演説です。

フランクリン・D・ルーズベルト、対日宣戦布告を求める上下両院合同会議での演説(1941年12月8日)。底本: 米国国立公文書館 Milestone Documents。米国政府著作物のためパブリックドメイン。

キーワード(14語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • infamy不名誉、汚名
  • deliberately意図的に
  • solicitation懇請、求め
  • squadrons飛行隊
  • commenced始めた
  • diplomatic外交の
  • torpedoed魚雷で攻撃された
  • offensive攻勢、攻撃
  • onslaught猛攻撃
  • premeditated前もって計画された
  • righteous正義の
  • treachery裏切り
  • hostilities戦闘行為
  • dastardly卑劣な

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Mr. Vice President, and Mr. Speaker, and Members of the Senate and House of Representatives:

副大統領、下院議長、そして上院と下院の議員のみなさん。

Yesterday, December 7, 1941—a date which will live in infamy—the United States of America was suddenly and deliberately attacked by naval and air forces of the Empire of Japan.

昨日、1941年12月7日。この日は、恥ずべき日として永遠に記憶されるでしょう。アメリカ合衆国は、大日本帝国の海軍と航空部隊によって、突然、計画的に攻撃されました。

The United States was at peace with that Nation and, at the solicitation of Japan, was still in conversation with its Government and its Emperor looking toward the maintenance of peace in the Pacific. Indeed, one hour after Japanese air squadrons had commenced bombing in the American Island of Oahu, the Japanese Ambassador to the United States and his colleague delivered to our Secretary of State a formal reply to a recent American message. And while this reply stated that it seemed useless to continue the existing diplomatic negotiations, it contained no threat or hint of war or of armed attack.

合衆国は日本と平和な関係にありました。そして日本からの求めに応じて、太平洋の平和を保つために、日本の政府と天皇との話し合いを続けていたのです。それどころか、日本の航空部隊がアメリカ領のオアフ島で爆撃を始めてから1時間後に、駐米日本大使とその同僚が、アメリカが先日送った文書への正式な回答を、わが国の国務長官に手渡しました。その回答には、いまの外交交渉を続けても意味がないように思われる、と書かれてはいました。しかし、戦争や武力攻撃をにおわせる脅しやほのめかしは、ひとこともありませんでした。

It will be recorded that the distance of Hawaii from Japan makes it obvious that the attack was deliberately planned many days or even weeks ago. During the intervening time the Japanese Government has deliberately sought to deceive the United States by false statements and expressions of hope for continued peace.

ハワイが日本からどれほど離れているかを考えれば、この攻撃が何日も、いや何週間も前から計画されていたことは明らかです。そのことは記録に残されるでしょう。そのあいだ日本政府は、うその声明を出し、平和が続くことを望むと口にして、合衆国をわざとあざむこうとしていたのです。

The attack yesterday on the Hawaiian Islands has caused severe damage to American naval and military forces. I regret to tell you that very many American lives have been lost. In addition American ships have been reported torpedoed on the high seas between San Francisco and Honolulu.

昨日のハワイ諸島への攻撃で、アメリカの海軍と陸軍は大きな損害を受けました。残念ながら、非常に多くのアメリカ人の命が失われたことをお伝えしなければなりません。さらに、サンフランシスコとホノルルのあいだの公海で、アメリカの船が魚雷攻撃を受けたという報告も入っています。

Yesterday the Japanese Government also launched an attack against Malaya.

昨日、日本政府はマレー半島への攻撃も開始しました。

Last night Japanese forces attacked Hong Kong.

昨夜、日本軍は香港を攻撃しました。

Last night Japanese forces attacked Guam.

昨夜、日本軍はグアムを攻撃しました。

Last night Japanese forces attacked the Philippine Islands.

昨夜、日本軍はフィリピン諸島を攻撃しました。

Last night the Japanese attacked Wake Island. And this morning the Japanese attacked Midway Island.

昨夜、日本軍はウェーク島を攻撃しました。そして今朝、日本軍はミッドウェー島を攻撃しました。

Japan has, therefore, undertaken a surprise offensive extending throughout the Pacific area. The facts of yesterday and today speak for themselves. The people of the United States have already formed their opinions and well understand the implications to the very life and safety of our Nation.

つまり日本は、太平洋全域にわたって奇襲攻撃をしかけたのです。昨日と今日の事実が、すべてを物語っています。合衆国の国民はすでに心を決めており、これがわが国の存続と安全そのものにとって何を意味するかを、よく分かっています。

As Commander in Chief of the Army and Navy I have directed that all measures be taken for our defense.

陸海軍の最高司令官として、私は、わが国の防衛のためにあらゆる手段をとるよう命じました。

But always will our whole Nation remember the character of the onslaught against us.

しかし、私たちがどんな攻撃を受けたのか、そのやり口を、わが国全体がいつまでも忘れることはないでしょう。

No matter how long it may take us to overcome this premeditated invasion, the American people in their righteous might will win through to absolute victory. I believe that I interpret the will of the Congress and of the people when I assert that we will not only defend ourselves to the uttermost but will make it very certain that this form of treachery shall never again endanger us.

この計画的な侵略を打ち破るのに、どれほど長くかかろうとも、アメリカ国民は正義の力によって、必ず完全な勝利をかちとります。私たちは、ただ最後まで自分たちを守りぬくだけではありません。このような裏切りが二度と私たちをおびやかすことのないよう、確かな手を打ちます。こう言いきるとき、私は議会と国民の意思を代弁していると信じています。

Hostilities exist. There is no blinking at the fact that our people, our territory, and our interests are in grave danger.

戦いはすでに始まっています。わが国民も、わが領土も、わが国の利益も、重大な危険にさらされています。この事実から目をそらすことはできません。

With confidence in our armed forces—with the unbounding determination of our people—we will gain the inevitable triumph—so help us God.

わが軍への信頼と、国民の限りない決意をもって、私たちは必ず勝利をかちとります。神よ、われらを助けたまえ。

I ask that the Congress declare that since the unprovoked and dastardly attack by Japan on Sunday, December 7, 1941, a state of war has existed between the United States and the Japanese Empire.

1941年12月7日、日曜日、日本は何の挑発も受けていないのに、卑劣な攻撃をしかけてきました。そのとき以来、合衆国と大日本帝国のあいだには戦争状態が存在している。このことを宣言するよう、私は議会に求めます。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

副大統領、下院議長、そして上院と下院の議員のみなさん。

昨日、1941年12月7日。この日は、恥ずべき日として永遠に記憶されるでしょう。アメリカ合衆国は、大日本帝国の海軍と航空部隊によって、突然、計画的に攻撃されました。

合衆国は日本と平和な関係にありました。そして日本からの求めに応じて、太平洋の平和を保つために、日本の政府と天皇との話し合いを続けていたのです。それどころか、日本の航空部隊がアメリカ領のオアフ島で爆撃を始めてから1時間後に、駐米日本大使とその同僚が、アメリカが先日送った文書への正式な回答を、わが国の国務長官に手渡しました。その回答には、いまの外交交渉を続けても意味がないように思われる、と書かれてはいました。しかし、戦争や武力攻撃をにおわせる脅しやほのめかしは、ひとこともありませんでした。

ハワイが日本からどれほど離れているかを考えれば、この攻撃が何日も、いや何週間も前から計画されていたことは明らかです。そのことは記録に残されるでしょう。そのあいだ日本政府は、うその声明を出し、平和が続くことを望むと口にして、合衆国をわざとあざむこうとしていたのです。

昨日のハワイ諸島への攻撃で、アメリカの海軍と陸軍は大きな損害を受けました。残念ながら、非常に多くのアメリカ人の命が失われたことをお伝えしなければなりません。さらに、サンフランシスコとホノルルのあいだの公海で、アメリカの船が魚雷攻撃を受けたという報告も入っています。

昨日、日本政府はマレー半島への攻撃も開始しました。

昨夜、日本軍は香港を攻撃しました。

昨夜、日本軍はグアムを攻撃しました。

昨夜、日本軍はフィリピン諸島を攻撃しました。

昨夜、日本軍はウェーク島を攻撃しました。そして今朝、日本軍はミッドウェー島を攻撃しました。

つまり日本は、太平洋全域にわたって奇襲攻撃をしかけたのです。昨日と今日の事実が、すべてを物語っています。合衆国の国民はすでに心を決めており、これがわが国の存続と安全そのものにとって何を意味するかを、よく分かっています。

陸海軍の最高司令官として、私は、わが国の防衛のためにあらゆる手段をとるよう命じました。

しかし、私たちがどんな攻撃を受けたのか、そのやり口を、わが国全体がいつまでも忘れることはないでしょう。

この計画的な侵略を打ち破るのに、どれほど長くかかろうとも、アメリカ国民は正義の力によって、必ず完全な勝利をかちとります。私たちは、ただ最後まで自分たちを守りぬくだけではありません。このような裏切りが二度と私たちをおびやかすことのないよう、確かな手を打ちます。こう言いきるとき、私は議会と国民の意思を代弁していると信じています。

戦いはすでに始まっています。わが国民も、わが領土も、わが国の利益も、重大な危険にさらされています。この事実から目をそらすことはできません。

わが軍への信頼と、国民の限りない決意をもって、私たちは必ず勝利をかちとります。神よ、われらを助けたまえ。

1941年12月7日、日曜日、日本は何の挑発も受けていないのに、卑劣な攻撃をしかけてきました。そのとき以来、合衆国と大日本帝国のあいだには戦争状態が存在している。このことを宣言するよう、私は議会に求めます。

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このお話の教訓 Moral

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Yesterday, December 7, 1941—a date which will live in infamy—the United States of America was suddenly and deliberately attacked

昨日、1941年12月7日――汚名とともに記憶されるであろうこの日――アメリカ合衆国は突然、意図的な攻撃を受けました。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was happening between the United States and Japan when the attack came?

Q2. Which of these places does Roosevelt NOT list as attacked?

Q3. What does Roosevelt ask Congress to do at the end?

🎥 本物を見る・聞く 実際のスピーチ

🎧 音声・US National ArchivesPresident Franklin Roosevelt’s “Day of Infamy” Speech米国国立公文書館の公式音源。1941年12月8日、議会での演説の全体(約11分)

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
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