🏫 先生向け
小学校・中学校・高校・大学・塾での「多読ベスト」活用法

登録なし・無料・1人1台端末でそのまま使える1,887本の英語。音声・全訳・語注・クイズ・読書記録つき。授業の5分から、長期休暇の課題、探究学習まで、校種別の具体的な使い方をまとめました。

📌はじめに:どの校種でも共通のポイント

  • 授業の利用は自由です。登録・申請は不要。教室で投影・端末で配布・リンクを共有してお使いください(英文は多読ベストのオリジナル再話と、著作権の切れた原文です)。
  • 「やさしすぎる」から始める。最初の1か月は、生徒の実力より1〜2レベル下を読ませると、読む量とスピードが一気に伸びます。1分レベル診断を最初の授業で全員に。
  • 多読の3原則を最初に共有:辞書は引かない/わからないところは飛ばす/つまらなければやめる(解説)。
  • 和訳は「答え合わせ用」。和訳ボタンは最初は隠れています。読む前に訳を見ない約束を。英語が苦手な生徒の「安心材料」としては有効です。
  • 音声の3段階:①聞きながら読む(光る文を目で追う)→②音声なしで読む(⏱計測でWPM)→③🎧聞くだけ。🔁1文リピートで音読・シャドーイングにも。
  • 記録は端末ごと。読書記録は各ブラウザに保存されます(個人情報を集めません)。家と学校の端末で記録をそろえたいときは、引き継ぎコードを使えます(メールも名前もいりません)。共有端末の場合は、読書記録の「書き出す」で保存させてください。

🎒小学校(外国語活動・外国語科)3〜6年

文字への抵抗をなくし、「英語の本を1冊読めた!」という体験を。音声つきの Level 0(125本)と、マザーグース、なぞなぞが中心です。

  • 読み聞かせ(5分):電子黒板で イソップ物語 Level 0 を投影し、音声を流しながら光る文を指でなぞる。絵を見ながら「どんなお話?」と予想。
  • チャンツ・歌:マザーグース(きらきら星、ロンドン橋など)を🔁1文リピートで1行ずつまねる。
  • なぞなぞタイム:なぞなぞ・ジョークを1日1問。答えは英語で。
  • 知っているお話で:日本の昔話(桃太郎、かさじぞう)は内容を知っているので、英語だけでも理解できます。
時間活動多読ベストの使い方
0〜5分あいさつ・マザーグースのチャンツ🔁1文リピートで1行ずつ
5〜15分絵本の読み聞かせLevel 0 を投影+音声(0.8倍)
15〜20分クイズで確認理解度クイズを全員で(挙手)
20〜25分好きな1文を声に出す文をタップして再生→まねる

📘中学校1〜3年・英検5〜3級

教科書の文法レベルと重なる Level 0〜Level 2(約460本)が中心。「朝読書」や授業冒頭10分の英語版として最適です。目標の目安は1年で5万〜10万語。

  • 帯活動(毎時間10分):各自の端末で自分のレベルの本を黙読→「読み終わった!」で記録。教師は机間で「どんな話?」と一言インタビュー。
  • レベルの目安:中1=Level 0〜1、中2=Level 1〜2、中3=Level 2〜3。文法が未習でも、話の流れでわかれば十分。
  • 音読・発表:名詩・マザーグースや名スピーチの一節を🔁リピートで練習し、暗唱発表。
  • 連載で読書習慣:オリジナル連載ストーリーは1話ずつ続きが気になる構成。週1話を宿題に。
  • 英検対策:長文に慣れる量を確保。3級なら Level 2 を1日1本。

🏫高校英語コミュニケーション・論理表現・探究

Level 2〜Level 4 が中心。上位層は Level 5・Level 6(原文)へ。量(語数)と速さ(WPM)を伸ばし、入試・英検の長文に強くなることが目標です。

  • 授業冒頭10分の SSR(黙読):Level 2〜3 を毎時間。⏱計測で WPM を記録し、学期ごとの伸びを見える化。
  • 長期休暇課題:「夏休み3万語」など語数で課題を出し、読書記録ページの画面(または書き出したファイル)で提出。
  • 入試・英検対策:英検・入試テーマで多読(AI・環境・高齢化など)を読み、最後の「What do you think?」で英作文。
  • 探究・プレゼン:英語で日本紹介を読み、「How to explain it in English」をもとに日本文化を紹介するスライドを作る。さらに詳しく調べるなら姉妹サイト 日本文化ナビ。
  • 時事英語:今のニュースは姉妹サイト 時事英語ジュニア で。
  • 名作の原文に挑戦:再話(Level 2〜4)で筋を知ってから、原文で読む名作(O・ヘンリー、八雲『怪談』など)を音声つきで。
  • 名スピーチ:リンカーン、ケネディなどの名スピーチを読み、背景を調べ、一節を暗唱。
時間活動多読ベストの使い方
0〜10分SSR(各自で多読)自分のレベルを黙読→「読み終わった!」
10〜15分ペアで紹介読んだ本を英語で1〜2文で紹介
〜50分通常の授業
宿題週2本+記録読書記録で語数・WPMを確認

🎓大学教養英語・英語専攻・教職課程

  • 多読授業(ER クラス):Level 3〜Level 6。学期で20万語〜を目標に、毎週の読書記録と短い英文レポート。
  • 速読トレーニング:同じレベルを⏱計測しながら読み、WPM 150→200 をめざす。
  • 原書講読:原文(エマソン『自己信頼』、ソロー『森の生活』、『武士道』『茶の本』、ホームズ、全訳つき)で予習・精読と多読を組み合わせる。
  • 教職課程:多読の理論(多読研究ライブラリー)を読み、模擬授業で中高生向けの多読活動を設計。

🏢英語塾・家庭教師・社会人講座

  • 宿題として:授業で文法・精読、家で多読(音声つき)。保護者にも「読んだ語数」で成果が伝わります。
  • 社会人の学び直し:自己啓発の名著(『原因と結果の法則』『自分の時間』など)は大人に人気。読書会の題材にも。
  • 生徒・受講者に渡すなら:中高生・大学生・社会人の使い方のページをそのまま案内できます。
  • 英会話教室:英語で日本紹介で、外国人に日本を説明する表現を身につける。

📊評価と記録のアイデア

観点見るもの多読ベストでの記録
量読んだ語数・冊数読書記録ページ(100万語メーター・冊数)
速さWPM の伸び⏱計測の記録(平均WPM)
理解内容の把握理解度クイズ・一言要約
表現読んだ本の紹介英語での紹介文・発表
主体性継続・レベルの選び方毎日の記録(カレンダー)

多読は「量」を評価の中心にし、テストでの細かい精読問題とは分けて扱うのがおすすめです。語数の目標は、生徒の実態に合わせて柔軟に。

🗓年間計画の例(高校1年・週1回10分+休暇課題)

時期レベル内容目標語数(累計)
4〜5月L0〜L1レベル診断・3原則・イソップと昔話で「読み切る」体験5,000語
6〜7月L1〜L2連載ストーリー・童話。⏱計測を始める15,000語
夏休みL2〜L3課題3万語(好きなジャンル)45,000語
9〜12月L2〜L3名作の再話・偉人伝・日本紹介→プレゼン80,000語
冬〜春L3〜L4英検・入試テーマ、名スピーチの暗唱120,000語

❓先生からのよくある質問

プリントにして配ってもいいですか?

はい。授業での利用は自由です。英文は多読ベストのオリジナル再話(パブリックドメインの原作にもとづく)か、著作権の切れた原文です。出典としてページのURLを記していただけると助かります。

生徒のアカウント登録は必要ですか?

不要です。読書記録は各端末のブラウザに保存され、個人情報を集めません。提出させる場合は読書記録ページの画面や「書き出す」ファイルを使ってください。

英語が苦手な生徒が多いクラスでは?

Level 0 の短いお話から、音声を流して全員で光る文を追う「聞き読み」を。和訳ボタンは安心材料として最後に使えます。なぞなぞやマザーグースも効果的です。

多読の効果に根拠はありますか?

多くの研究があります。たとえば34の研究をまとめたメタ分析(Nakanishi, 2015)では、多読に読解力を伸ばす効果が確認されています。多読研究ライブラリーで、原典を確認したやさしい解説を読めます。

音声はネイティブの声ですか?

Google Cloud の高品質な合成音声(Chirp 3 HD)で、アメリカ英語・イギリス英語の複数の声を使っています。速さは0.6〜1.5倍で調整できます。

まずは先生ご自身が1冊。生徒と同じ体験をすると、授業での使い方が見えてきます。

1分レベル診断授業で多読を始める方法(詳しい解説)