Book 1: Xue Er (Learning)(学而篇(第一))の挿絵

論語 全20章の 1番目 目次 ↓

Book 1: Xue Er (Learning)

学而篇(第一)

  • 883 words
  • 約8分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 原文そのまま
  • 全訳つき

あらすじ『論語』の最初の篇です。「学んだことを根気よく身につけていく。なんと楽しいことではないか」という有名な言葉で始まり、学ぶ喜び、親孝行、友とのつきあい、毎日の反省について、孔子と弟子たちの言葉が並びます。

孔子『論語』学而篇(第一)、ジェームズ・レッグ英訳(『中国の古典』第1巻)。底本: Project Gutenberg eBook #3330

キーワード(15語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • perseverance根気、ねばり強さ
  • discomposure心の乱れ
  • filial親孝行な
  • fraternal兄弟の(兄を敬う)
  • radical根本の
  • insinuatingこびへつらう
  • veneration尊敬
  • sacrifice(先祖をまつる)祭り
  • benign温和な
  • complaisant人当たりのやわらかい
  • propriety礼
  • gratify満たす
  • flatterこびへつらう
  • odes詩(『詩経』の詩)
  • afflicted嘆いて、悩んで

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日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

The Master said, 'Is it not pleasant to learn with a constant perseverance and application? Is it not delightful to have friends coming from distant quarters? Is he not a man of complete virtue, who feels no discomposure though men may take no note of him?'

先生(孔子)は言った。「学んだことを、根気よく、たゆまず身につけていく。なんと楽しいことではないか。遠い所から友人が訪ねてきてくれる。なんとうれしいことではないか。世の人が自分に目をとめてくれなくても、少しも心を乱さない。それこそ、徳をすっかり身につけた人、君子ではないか。」

The philosopher Yu said, 'They are few who, being filial and fraternal, are fond of offending against their superiors. There have been none, who, not liking to offend against their superiors, have been fond of stirring up confusion. The superior man bends his attention to what is radical. That being established, all practical courses naturally grow up. Filial piety and fraternal submission!— are they not the root of all benevolent actions?'

有子は言った。「親に孝行で、兄によく従う人が、目上の人に逆らうのを好むことは、まずない。目上に逆らうのを好まない人が、世の中を乱すのを好んだためしは、これまで一つもない。君子は、根本のことに力を注ぐ。根本がしっかり定まれば、なすべきことの道は、おのずと開けてくる。親への孝と、兄への従順。これこそ、あらゆる仁の行いの根本ではないか。」

The Master said, 'Fine words and an insinuating appearance are seldom associated with true virtue.' The philosopher Tsang said, 'I daily examine myself on three points:— whether, in transacting business for others, I may have been not faithful;— whether, in intercourse with friends, I may have been not sincere;— whether I may have not mastered and practised the instructions of my teacher.'

先生は言った。「口先がうまく、人にこびた顔つきをする者に、本当の徳がそなわっていることは、めったにない。」曾子は言った。「わたしは毎日、三つの点で自分を振り返る。人のために仕事をして、真心を尽くさなかったことはないか。友達とつきあって、誠実さに欠けたことはないか。先生から教わったことを、まだ自分のものにせず、実行もしていないのではないか。」

The Master said, 'To rule a country of a thousand chariots, there must be reverent attention to business, and sincerity; economy in expenditure, and love for men; and the employment of the people at the proper seasons.' The Master said, 'A youth, when at home, should be filial, and, abroad, respectful to his elders. He should be earnest and truthful. He should overflow in love to all, and cultivate the friendship of the good. When he has time and opportunity, after the performance of these things, he should employ them in polite studies.'

先生は言った。「戦車千台を持つ大きな国を治めるには、仕事をつつしんで、ていねいに行い、信を守ること。出費を切りつめ、人々を大切にすること。そして、民を働かせるときは、ふさわしい時期を選ぶことだ。」先生は言った。「若者は、家にいるときは親に孝行し、外に出れば年長者を敬うべきだ。まじめで、うそをつかないようにする。だれにでも惜しみなく愛情を注ぎ、すぐれた人と親しくつきあう。これらをきちんと行ったうえで、まだ時間と余裕があれば、それを学問にあてるのがよい。」

Tsze-hsia said, 'If a man withdraws his mind from the love of beauty, and applies it as sincerely to the love of the virtuous; if, in serving his parents, he can exert his utmost strength; if, in serving his prince, he can devote his life; if, in his intercourse with his friends, his words are sincere:— although men say that he has not learned, I will certainly say that he has.'

子夏は言った。「美しいものを好む心を捨てて、それと同じくらい本気で、徳のある人を好むようになる。親に仕えるときは、力の限りを尽くす。君主に仕えるときは、命をささげる。友達とつきあうときは、言葉に偽りがない。こういう人なら、世の人が『あの人は学問をしていない』と言っても、わたしは必ず『あの人は学んでいる』と言うだろう。」

The Master said, 'If the scholar be not grave, he will not call forth any veneration, and his learning will not be solid. Hold faithfulness and sincerity as first principles. Have no friends not equal to yourself. When you have faults, do not fear to abandon them.'

先生は言った。「学ぶ者は、重々しくなければ、人に敬われない。学んだことも、しっかりと身につかない。誠実さと信を、何よりも大切な原則とせよ。自分に及ばない者を友としてはならない。過ちがあれば、改めることをためらってはならない。」

The philosopher Tsang said, 'Let there be a careful attention to perform the funeral rites to parents, and let them be followed when long gone with the ceremonies of sacrifice;— then the virtue of the people will resume its proper excellence.'

曾子は言った。「親が亡くなったら、心をこめて、ていねいに葬儀を行う。ずっと昔に亡くなった先祖も、祭りの儀式を絶やさずにまつる。そうすれば、民の徳は、本来のよさを取り戻すだろう。」

Tsze-ch'in asked Tsze-kung, saying, 'When our master comes to any country, he does not fail to learn all about its government. Does he ask his information? or is it given to him?' Tsze-kung said, 'Our master is benign, upright, courteous, temperate, and complaisant, and thus he gets his information. The master's mode of asking information!— is it not different from that of other men?'

子禽が子貢にたずねた。「先生はどこの国に行っても、必ずその国の政治のことをくわしく知ることになります。それは先生のほうから聞き出すのですか。それとも、向こうから話してくれるのですか。」子貢は答えた。「先生は、穏やかで、まっすぐで、礼儀正しく、つつましく、人当たりがやわらかい。だから、相手のほうから自然に話してくれるのだ。先生の聞き出し方は、ほかの人の聞き出し方とは違うのではないかね。」

The Master said, 'While a man's father is alive, look at the bent of his will; when his father is dead, look at his conduct. If for three years he does not alter from the way of his father, he may be called filial.'

先生は言った。「父親が生きているあいだは、その人の志がどこへ向かっているかを見る。父親が亡くなったら、その人の行いを見る。父の死後三年のあいだ、父のやり方を改めないなら、孝行な人と言ってよい。」

The philosopher Yu said, 'In practising the rules of propriety, a natural ease is to be prized. In the ways prescribed by the ancient kings, this is the excellent quality, and in things small and great we follow them. Yet it is not to be observed in all cases. If one, knowing how such ease should be prized, manifests it, without regulating it by the rules of propriety, this likewise is not to be done.'

有子は言った。「礼を行うときは、自然な和やかさが大切だ。昔の王たちが定めたやり方でも、これがいちばんすぐれた点であり、小さなことも大きなことも、それに従ってきた。しかし、どんな場合にもそうすればよいというわけではない。和やかさが大切だとわかっているからといって、礼で引きしめもせずに、ただ和やかにふるまう。これもまた、してはならないことである。」

The philosopher Yu said, 'When agreements are made according to what is right, what is spoken can be made good. When respect is shown according to what is proper, one keeps far from shame and disgrace. When the parties upon whom a man leans are proper persons to be intimate with, he can make them his guides and masters.'

有子は言った。「約束が正しい道理にかなっていれば、口にしたことを実行できる。敬う態度が礼にかなっていれば、恥やはずかしめから遠ざかっていられる。頼りにする相手が、親しくするにふさわしい正しい人であれば、その人を自分の導き手とし、師とすることができる。」

The Master said, 'He who aims to be a man of complete virtue in his food does not seek to gratify his appetite, nor in his dwelling place does he seek the appliances of ease; he is earnest in what he is doing, and careful in his speech; he frequents the company of men of principle that he may be rectified:— such a person may be said indeed to love to learn.'

先生は言った。「徳を完全に身につけようとする人は、食事では腹いっぱい食べようとせず、住まいに安楽を求めない。仕事にはまじめに取り組み、言葉には気をつける。そして、道をわきまえた人とつきあって、自分を正してもらう。こういう人こそ、本当に学ぶことを好む人と言えるだろう。」

Tsze-kung said, 'What do you pronounce concerning the poor man who yet does not flatter, and the rich man who is not proud?' The Master replied, 'They will do; but they are not equal to him, who, though poor, is yet cheerful, and to him, who, though rich, loves the rules of propriety.' Tsze-kung replied, 'It is said in the Book of Poetry, "As you cut and then file, as you carve and then polish."— The meaning is the same, I apprehend, as that which you have just expressed.' The Master said, 'With one like Ts'ze, I can begin to talk about the odes. I told him one point, and he knew its proper sequence.' The Master said, 'I will not be afflicted at men's not knowing me; I will be afflicted that I do not know men.'

子貢が言った。「貧しくても人にへつらわず、金持ちでもいばらない。こういう人を、先生はどうお考えになりますか。」先生は答えた。「それもよい。だが、貧しくても心が晴れやかな人や、金持ちでも礼を好む人には及ばない。」子貢は言った。「『詩経』に、『切ってはやすりをかけ、彫っては磨きをかけるように』とあります。今おっしゃったのは、これと同じ意味なのですね。」先生は言った。「賜(子貢)のような者となら、やっと詩の話ができる。一つのことを話したら、そこから続くことまでわかってくれたのだから。」先生は言った。「人がわたしを知ってくれないことは、嘆かない。わたしが人を知らないことを嘆くのだ。」

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

先生(孔子)は言った。「学んだことを、根気よく、たゆまず身につけていく。なんと楽しいことではないか。遠い所から友人が訪ねてきてくれる。なんとうれしいことではないか。世の人が自分に目をとめてくれなくても、少しも心を乱さない。それこそ、徳をすっかり身につけた人、君子ではないか。」

有子は言った。「親に孝行で、兄によく従う人が、目上の人に逆らうのを好むことは、まずない。目上に逆らうのを好まない人が、世の中を乱すのを好んだためしは、これまで一つもない。君子は、根本のことに力を注ぐ。根本がしっかり定まれば、なすべきことの道は、おのずと開けてくる。親への孝と、兄への従順。これこそ、あらゆる仁の行いの根本ではないか。」

先生は言った。「口先がうまく、人にこびた顔つきをする者に、本当の徳がそなわっていることは、めったにない。」曾子は言った。「わたしは毎日、三つの点で自分を振り返る。人のために仕事をして、真心を尽くさなかったことはないか。友達とつきあって、誠実さに欠けたことはないか。先生から教わったことを、まだ自分のものにせず、実行もしていないのではないか。」

先生は言った。「戦車千台を持つ大きな国を治めるには、仕事をつつしんで、ていねいに行い、信を守ること。出費を切りつめ、人々を大切にすること。そして、民を働かせるときは、ふさわしい時期を選ぶことだ。」先生は言った。「若者は、家にいるときは親に孝行し、外に出れば年長者を敬うべきだ。まじめで、うそをつかないようにする。だれにでも惜しみなく愛情を注ぎ、すぐれた人と親しくつきあう。これらをきちんと行ったうえで、まだ時間と余裕があれば、それを学問にあてるのがよい。」

子夏は言った。「美しいものを好む心を捨てて、それと同じくらい本気で、徳のある人を好むようになる。親に仕えるときは、力の限りを尽くす。君主に仕えるときは、命をささげる。友達とつきあうときは、言葉に偽りがない。こういう人なら、世の人が『あの人は学問をしていない』と言っても、わたしは必ず『あの人は学んでいる』と言うだろう。」

先生は言った。「学ぶ者は、重々しくなければ、人に敬われない。学んだことも、しっかりと身につかない。誠実さと信を、何よりも大切な原則とせよ。自分に及ばない者を友としてはならない。過ちがあれば、改めることをためらってはならない。」

曾子は言った。「親が亡くなったら、心をこめて、ていねいに葬儀を行う。ずっと昔に亡くなった先祖も、祭りの儀式を絶やさずにまつる。そうすれば、民の徳は、本来のよさを取り戻すだろう。」

子禽が子貢にたずねた。「先生はどこの国に行っても、必ずその国の政治のことをくわしく知ることになります。それは先生のほうから聞き出すのですか。それとも、向こうから話してくれるのですか。」子貢は答えた。「先生は、穏やかで、まっすぐで、礼儀正しく、つつましく、人当たりがやわらかい。だから、相手のほうから自然に話してくれるのだ。先生の聞き出し方は、ほかの人の聞き出し方とは違うのではないかね。」

先生は言った。「父親が生きているあいだは、その人の志がどこへ向かっているかを見る。父親が亡くなったら、その人の行いを見る。父の死後三年のあいだ、父のやり方を改めないなら、孝行な人と言ってよい。」

有子は言った。「礼を行うときは、自然な和やかさが大切だ。昔の王たちが定めたやり方でも、これがいちばんすぐれた点であり、小さなことも大きなことも、それに従ってきた。しかし、どんな場合にもそうすればよいというわけではない。和やかさが大切だとわかっているからといって、礼で引きしめもせずに、ただ和やかにふるまう。これもまた、してはならないことである。」

有子は言った。「約束が正しい道理にかなっていれば、口にしたことを実行できる。敬う態度が礼にかなっていれば、恥やはずかしめから遠ざかっていられる。頼りにする相手が、親しくするにふさわしい正しい人であれば、その人を自分の導き手とし、師とすることができる。」

先生は言った。「徳を完全に身につけようとする人は、食事では腹いっぱい食べようとせず、住まいに安楽を求めない。仕事にはまじめに取り組み、言葉には気をつける。そして、道をわきまえた人とつきあって、自分を正してもらう。こういう人こそ、本当に学ぶことを好む人と言えるだろう。」

子貢が言った。「貧しくても人にへつらわず、金持ちでもいばらない。こういう人を、先生はどうお考えになりますか。」先生は答えた。「それもよい。だが、貧しくても心が晴れやかな人や、金持ちでも礼を好む人には及ばない。」子貢は言った。「『詩経』に、『切ってはやすりをかけ、彫っては磨きをかけるように』とあります。今おっしゃったのは、これと同じ意味なのですね。」先生は言った。「賜(子貢)のような者となら、やっと詩の話ができる。一つのことを話したら、そこから続くことまでわかってくれたのだから。」先生は言った。「人がわたしを知ってくれないことは、嘆かない。わたしが人を知らないことを嘆くのだ。」

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. According to the philosopher Tsang, on how many points does he examine himself every day?

Q2. What does the Master say about fine words and an insinuating appearance?

Q3. What does the Master say he will be afflicted at?

この話の単語 CEFR-JB1・B2の語 77語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 73.7%
  • A2高校入門 8.3%
  • B1受験コア 7.4%
  • B2難関大 5.2%
  • リストにない語 5.4%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 28語

B1受験コアの語 49語

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

論語 The Analects of Confucius

全20章・27,579語。1章ずつ、音声と全訳つきで読めます。

目次(全20章)
  1. 学而篇(第一) 883語
  2. 為政篇(第二) 1,041語
  3. 八佾篇(第三) 1,188語
  4. 里仁篇(第四) 873語
  5. 公冶長篇(第五) 1,356語
  6. 雍也篇(第六) 1,343語
  7. 述而篇(第七) 1,460語
  8. 泰伯篇(第八) 1,055語
  9. 子罕篇(第九) 1,417語
  10. 郷党篇(第十) 1,466語
  11. 先進篇(第十一) 1,748語
  12. 顔淵篇(第十二) 1,649語
  13. 子路篇(第十三) 1,776語
  14. 憲問篇(第十四) 2,282語
  15. 衛霊公篇(第十五) 1,547語
  16. 季氏篇(第十六) 1,592語
  17. 陽貨篇(第十七) 1,743語
  18. 微子篇(第十八) 1,068語
  19. 子張篇(第十九) 1,415語
  20. 堯曰篇(第二十) 677語

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