The Analects: Lessons from Confucius(論語 孔子の教え)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediate自己啓発の名著論語

The Analects: Lessons from Confucius

論語 孔子の教え

  • 669 words
  • 約6分
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 全訳つき

あらすじ2500年前の中国の先生・孔子の言葉を、弟子たちが書き残した『論語』。「学びて時に之を習う」「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」――今も生きる名言を、やさしい英語で読みます。

孔子『論語』(ジェームズ・レッグ英訳 1861年)をもとに

ORIGINAL TEXT

まずは原文をチェック

この話は原文でも読めます。原文は省略なし・一字一句そのまま、全訳つき。やさしい版で筋をつかんでから原文へ進むと、作者の言葉をじっくり味わえます。

Book 1: Xue Er (Learning)学而篇(第一)・原文 883語・全訳つき
キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Confucius孔子
  • ruler君主・支配者
  • duty義務・つとめ
  • delightfulとても楽しい
  • memorize暗記する
  • correct直す
  • consideration思いやり
  • review復習する・おさらいする
  • doubts迷い・疑い
  • Heaven天

音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

About 2,500 years ago in China, there lived a teacher named Confucius. He was not a king or a rich man. For many years, he traveled from country to country, looking for a ruler who would listen to his ideas. Few rulers did. But his students wrote down what he said, and their book, The Analects, has been read for more than two thousand years in China and for many centuries in Korea and Japan.

およそ2500年前の中国に、孔子という先生がいました。孔子は王さまでも、お金持ちでもありませんでした。何年もの間、自分の考えに耳を傾けてくれる君主を探して、国から国へと旅をしました。耳を傾けてくれる君主は、ほとんどいませんでした。けれども、弟子たちが孔子の言葉を書き残しました。その本『論語』は、中国では二千年以上、韓国や日本でも長い年月にわたって読みつがれてきました。

The book begins with these words: "Is it not a joy to learn something and then practice it again and again?" For Confucius, learning was not a hard duty. It was one of the great pleasures of life. When you first learn a new English word, it belongs to the book. When you use it again and again, it becomes yours.

この本は、こんな言葉で始まります。「何かを学んで、それを繰り返しおさらいする。なんとうれしいことではないか」孔子にとって、学ぶことはつらい務めではありませんでした。人生の大きな楽しみの一つだったのです。新しい英単語を初めて覚えたとき、その単語はまだ、本の中にあるだけです。何度も何度も使ううちに、それはあなたのものになるのです。

In the same opening passage, he also said, "Is it not delightful when friends come from far away?" and "Is he not a truly good person who does not get angry when others do not notice him?" Learning, friendship, and a calm heart: these three things are at the start of the whole book.

同じ冒頭の部分で、孔子はこうも言いました。「友だちが遠くから訪ねてきてくれる。なんと楽しいことではないか」「人に認めてもらえなくても腹を立てない。それこそ、本当に立派な人ではないか」学ぶこと、友だち、そして穏やかな心。この三つが、本全体のいちばん初めに置かれているのです。

Confucius also said, "Learning without thinking is useless. Thinking without learning is dangerous." If you only read and memorize, the knowledge stays outside you. But if you only think by yourself, without learning from others, you may go far in the wrong direction. We need both.

孔子はまた、こう言いました。「学んでも考えなければ、無駄になる。考えても学ばなければ、あぶない」読んで覚えるだけでは、知識は自分のものになりません。けれども、人から学ばずに自分ひとりで考えるだけでは、間違った方向へ遠くまで進んでしまうかもしれません。わたしたちには、その両方が必要なのです。

Here is another famous saying: "When you know something, say that you know it. When you don't know something, say that you don't know it. That is true knowledge." This is not easy. We want to look smart, so we pretend. But only people who can say "I don't know" are able to start learning.

もう一つ、有名な言葉があります。「知っていることは、知っていると言う。知らないことは、知らないと言う。それが、本当に知るということだ」これは、簡単なことではありません。わたしたちは頭がいいと思われたいので、知っているふりをしてしまいます。けれども、「知りません」と言える人だけが、学びはじめることができるのです。

Confucius believed that we can learn from everyone. "When I walk with two other people, I can always find a teacher. I follow their good points. When I see their bad points, I look for the same faults in myself and correct them." A classmate who studies hard teaches us something. A classmate who is rude teaches us something, too.

孔子は、誰からでも学べると考えていました。「三人で道を歩けば、その中に必ず自分の先生がいる。よいところは見習い、悪いところを見たら、自分にも同じところがないかを振り返り、あれば直す」一生懸命勉強するクラスメートは、わたしたちに何かを教えてくれます。失礼なクラスメートも、やはり何かを教えてくれるのです。

What about mistakes? Confucius said, "To make a mistake and not change it: this is the real mistake." Everyone makes mistakes, even very wise people. What matters is what we do next.

間違いについては、どうでしょうか。孔子は言いました。「間違えたのに改めない。これこそが、本当の間違いだ」誰でも間違いをします。とても賢い人でもそうです。大切なのは、そのあとどうするかなのです。

One day, a student asked him, "Is there one word that can guide us for our whole life?" Confucius answered, "Perhaps it is 'consideration.' What you do not want others to do to you, do not do to others." People in many parts of the world have taught almost the same rule. Confucius taught it about five hundred years before the time of Jesus.

ある日、弟子が孔子に尋ねました。「一生の道しるべにできる言葉が、一つだけあるでしょうか」孔子は答えました。「それは『思いやり』だろうね。自分がされたくないことは、人にしてはいけない」世界の各地で、これとよく似た教えが説かれてきました。孔子は、それをイエスの時代より五百年ほども前に教えていたのです。

He also said, "If you review the old and find something new in it, you can be a teacher of others." In Japan, this idea is known as a four-character phrase, "onko chishin." When you read a story for the second time, you often notice something you missed the first time. That is this saying in action.

孔子はまた、こうも言いました。「古いことをおさらいして、そこから新しいことを見つけられる人は、人の先生になれる」日本では、この考えは「温故知新」という四字熟語として知られています。同じ物語を二度目に読むと、一度目には気づかなかったことに気づくことがよくあります。それがまさに、この言葉を実践するということなのです。

Near the end of his life, Confucius looked back and described his life in a few short lines. "At fifteen, I set my heart on learning. At thirty, I stood firm. At forty, I had no more doubts. At fifty, I knew what Heaven wanted from me. At sixty, I could listen to anything calmly. At seventy, I could follow my heart's wishes without doing wrong." In Japanese, these ages still have special names that come from this saying. For example, forty is sometimes called "fuwaku," the age of no doubts.

孔子は人生の終わり近くになって、自分の一生を振り返り、短い言葉で語りました。「十五歳で、学問に志した。三十歳で、自分の足で立った。四十歳で、もう迷わなくなった。五十歳で、天が自分に何を求めているかを知った。六十歳で、何を聞いても心穏やかでいられるようになった。七十歳で、心のままに振る舞っても、道を外れなくなった」日本語では、今もこれらの年齢に、この言葉から来た特別な呼び名があります。例えば、四十歳は「不惑」、つまり迷わない年と呼ばれることがあります。

Confucius was not perfect, and he often failed. But he never stopped learning, and he never stopped enjoying it. Perhaps that is why his last lesson for us here is about joy. "Those who know something are not as good as those who love it. And those who love it are not as good as those who enjoy it." The same is true of reading in English. Don't just study it. Enjoy it.

孔子は完ぺきな人ではなく、しばしば失敗もしました。けれども、学ぶことを決してやめず、学ぶことを楽しむことも決してやめませんでした。だからこそ、ここでの孔子からの最後の教えは、楽しむことについての言葉なのかもしれません。「何かを知っている人は、それを好きな人にはかなわない。それを好きな人は、それを楽しんでいる人にはかなわない」英語で読むことも同じです。勉強するだけで終わらせないでください。楽しんでください。

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

およそ2500年前の中国に、孔子という先生がいました。孔子は王さまでも、お金持ちでもありませんでした。何年もの間、自分の考えに耳を傾けてくれる君主を探して、国から国へと旅をしました。耳を傾けてくれる君主は、ほとんどいませんでした。けれども、弟子たちが孔子の言葉を書き残しました。その本『論語』は、中国では二千年以上、韓国や日本でも長い年月にわたって読みつがれてきました。

この本は、こんな言葉で始まります。「何かを学んで、それを繰り返しおさらいする。なんとうれしいことではないか」孔子にとって、学ぶことはつらい務めではありませんでした。人生の大きな楽しみの一つだったのです。新しい英単語を初めて覚えたとき、その単語はまだ、本の中にあるだけです。何度も何度も使ううちに、それはあなたのものになるのです。

同じ冒頭の部分で、孔子はこうも言いました。「友だちが遠くから訪ねてきてくれる。なんと楽しいことではないか」「人に認めてもらえなくても腹を立てない。それこそ、本当に立派な人ではないか」学ぶこと、友だち、そして穏やかな心。この三つが、本全体のいちばん初めに置かれているのです。

孔子はまた、こう言いました。「学んでも考えなければ、無駄になる。考えても学ばなければ、あぶない」読んで覚えるだけでは、知識は自分のものになりません。けれども、人から学ばずに自分ひとりで考えるだけでは、間違った方向へ遠くまで進んでしまうかもしれません。わたしたちには、その両方が必要なのです。

もう一つ、有名な言葉があります。「知っていることは、知っていると言う。知らないことは、知らないと言う。それが、本当に知るということだ」これは、簡単なことではありません。わたしたちは頭がいいと思われたいので、知っているふりをしてしまいます。けれども、「知りません」と言える人だけが、学びはじめることができるのです。

孔子は、誰からでも学べると考えていました。「三人で道を歩けば、その中に必ず自分の先生がいる。よいところは見習い、悪いところを見たら、自分にも同じところがないかを振り返り、あれば直す」一生懸命勉強するクラスメートは、わたしたちに何かを教えてくれます。失礼なクラスメートも、やはり何かを教えてくれるのです。

間違いについては、どうでしょうか。孔子は言いました。「間違えたのに改めない。これこそが、本当の間違いだ」誰でも間違いをします。とても賢い人でもそうです。大切なのは、そのあとどうするかなのです。

ある日、弟子が孔子に尋ねました。「一生の道しるべにできる言葉が、一つだけあるでしょうか」孔子は答えました。「それは『思いやり』だろうね。自分がされたくないことは、人にしてはいけない」世界の各地で、これとよく似た教えが説かれてきました。孔子は、それをイエスの時代より五百年ほども前に教えていたのです。

孔子はまた、こうも言いました。「古いことをおさらいして、そこから新しいことを見つけられる人は、人の先生になれる」日本では、この考えは「温故知新」という四字熟語として知られています。同じ物語を二度目に読むと、一度目には気づかなかったことに気づくことがよくあります。それがまさに、この言葉を実践するということなのです。

孔子は人生の終わり近くになって、自分の一生を振り返り、短い言葉で語りました。「十五歳で、学問に志した。三十歳で、自分の足で立った。四十歳で、もう迷わなくなった。五十歳で、天が自分に何を求めているかを知った。六十歳で、何を聞いても心穏やかでいられるようになった。七十歳で、心のままに振る舞っても、道を外れなくなった」日本語では、今もこれらの年齢に、この言葉から来た特別な呼び名があります。例えば、四十歳は「不惑」、つまり迷わない年と呼ばれることがあります。

孔子は完ぺきな人ではなく、しばしば失敗もしました。けれども、学ぶことを決してやめず、学ぶことを楽しむことも決してやめませんでした。だからこそ、ここでの孔子からの最後の教えは、楽しむことについての言葉なのかもしれません。「何かを知っている人は、それを好きな人にはかなわない。それを好きな人は、それを楽しんでいる人にはかなわない」英語で読むことも同じです。勉強するだけで終わらせないでください。楽しんでください。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Those who know something are not as good as those who love it. Those who love it are not as good as those who enjoy it.

これを知る者は、これを好む者に及ばない。これを好む者は、これを楽しむ者に及ばない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. According to Confucius, what is true knowledge?

Q2. What did Confucius say is the real mistake?

Q3. According to the last saying, who is the best learner?

この話の単語 CEFR-JB1・B2の語 12語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 88.8%
  • A2高校入門 7.4%
  • B1受験コア 1.7%
  • B2難関大 0.2%
  • リストにない語 2%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 1語

B1受験コアの語 11語

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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