To Autumn(キーツ「秋に寄せて」)の挿絵

To Autumn

キーツ「秋に寄せて」

  • 📖 256 words
  • ⏱ 約2分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじイギリス・ロマン派の詩人ジョン・キーツ(1795–1821)が、25歳で亡くなる前年に書いた、英語で最も完成度の高い詩の一つといわれる作品です。第1連は実りの豊かさ、第2連は畑や穀物倉でまどろむ人の姿をした「秋」、第3連は夕暮れの虫や鳥の声と、朝・昼・夕暮れのように秋が深まっていきます。「春の歌はどこにある?」と問いかけ、「おまえにはおまえの音楽がある」と答える第3連がとても印象的です。音の美しい語(mists, mellow, fruitfulness)が多いので、ゆったりと、ひとつひとつの音を味わって読みましょう。

ジョン・キーツ『レイミア、イザベラ、聖アグネス祭前夜、その他の詩』(1820年)。本文: Project Gutenberg eBook #66619(『オックスフォード英詩選』1900年)

キーワード(16語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • mellow熟した、まろやかな
  • fruitfulness実り豊かなこと
  • conspiring共にたくらむ
  • thatch-eavesわらぶき屋根の軒
  • gourdひょうたん
  • kernel(木の実の)中身
  • clammyねばねばした
  • granary穀物倉
  • winnowingもみがらをふるい分ける
  • furrow畝、畑のみぞ
  • swathひと刈り分
  • gleaner落ち穂拾い
  • oozingsしみ出るしずく
  • sallowsヤナギの一種
  • bourn小川、境界
  • croft小さな畑

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Season of mists and mellow fruitfulness! Close bosom-friend of the maturing sun; Conspiring with him how to load and bless With fruit the vines that round the thatch-eaves run; To bend with apples the moss'd cottage-trees, And fill all fruit with ripeness to the core; To swell the gourd, and plump the hazel shells With a sweet kernel; to set budding more, And still more, later flowers for the bees, Until they think warm days will never cease, For Summer has o'er-brimm'd their clammy cells.

霧と、豊かに熟れていく実りの季節よ。 万物を熟させる太陽の、心からの友よ。 おまえは太陽とたくらんで、わらぶきの軒をはうぶどうのつるに 実をどっさりとならせ、恵みを与える。 苔むした田舎家の木々の枝を、りんごの重みでしならせ、 どの果実も、芯まで熟させる。 ひょうたんをふくらませ、はしばみの殻に 甘い実をまるまると詰める。そして、ミツバチのために、遅咲きの花にも 次から次へとつぼみをつけさせる。 暖かい日はいつまでも終わらないと、ハチたちが思いこむほどに。 夏が、ハチの巣のねばつく小部屋を、蜜であふれさせたのだから。

Who hath not seen thee oft amid thy store? Sometimes whoever seeks abroad may find Thee sitting careless on a granary floor, Thy hair soft-lifted by the winnowing wind, Or on a half-reap'd furrow sound asleep, Drowsed with the fume of poppies, while thy hook Spares the next swath and all its twinèd flowers; And sometimes like a gleaner thou dost keep Steady thy laden head across a brook; Or by a cider-press, with patient look, Thou watchest the last oozings hours by hours.

実りの蓄えに囲まれたおまえを、見かけたことのない者がいるだろうか。 外をさがして歩けば、ときには見つかるだろう。 穀物倉の床に、のんびりと腰をおろしたおまえが。 もみがらを吹き分ける風に、髪をふわりと持ち上げられて。 あるいは、刈りかけの畑の畝で、ぐっすり眠りこんだおまえが。 けしの花の香りにうとうとして、おまえの鎌は 次のひと刈りと、そこにからみつく花々を刈り残している。 またときには、落ち穂拾いのように、 荷をのせた頭をしっかりと保って、小川をわたる。 あるいはりんご酒の搾り機のそばで、しんぼう強く、 最後のしずくが落ちるのを、何時間も何時間も見守っている。

Where are the songs of Spring? Ay, where are they? Think not of them, thou hast thy music too,— While barrèd clouds bloom the soft-dying day, And touch the stubble-plains with rosy hue; Then in a wailful choir the small gnats mourn Among the river sallows, borne aloft Or sinking as the light wind lives or dies; And full-grown lambs loud bleat from hilly bourn; Hedge-crickets sing; and now with treble soft The redbreast whistles from a garden-croft; And gathering swallows twitter in the skies.

春の歌はどこにある? ああ、どこへ行ってしまったのか? 春の歌のことは考えるな。おまえにも、おまえの音楽がある。 すじ雲が、静かに暮れていく一日を花のように彩り、 刈りあとの畑をばら色に染めるころ、 小さな羽虫の群れが、悲しげな合唱で嘆く。 川べりの柳のあいだで、そよ風が吹いたりやんだりするたびに、 高く運ばれたり、また沈んだりしながら。 大きく育った子羊たちが、丘のあたりで声高く鳴き、 生け垣のこおろぎが歌う。そして今、やわらかな高い声で 庭先の畑から、こまどりがさえずり、 集まってきたつばめたちが、空でさえずり交わす。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

霧と、豊かに熟れていく実りの季節よ。 万物を熟させる太陽の、心からの友よ。 おまえは太陽とたくらんで、わらぶきの軒をはうぶどうのつるに 実をどっさりとならせ、恵みを与える。 苔むした田舎家の木々の枝を、りんごの重みでしならせ、 どの果実も、芯まで熟させる。 ひょうたんをふくらませ、はしばみの殻に 甘い実をまるまると詰める。そして、ミツバチのために、遅咲きの花にも 次から次へとつぼみをつけさせる。 暖かい日はいつまでも終わらないと、ハチたちが思いこむほどに。 夏が、ハチの巣のねばつく小部屋を、蜜であふれさせたのだから。

実りの蓄えに囲まれたおまえを、見かけたことのない者がいるだろうか。 外をさがして歩けば、ときには見つかるだろう。 穀物倉の床に、のんびりと腰をおろしたおまえが。 もみがらを吹き分ける風に、髪をふわりと持ち上げられて。 あるいは、刈りかけの畑の畝で、ぐっすり眠りこんだおまえが。 けしの花の香りにうとうとして、おまえの鎌は 次のひと刈りと、そこにからみつく花々を刈り残している。 またときには、落ち穂拾いのように、 荷をのせた頭をしっかりと保って、小川をわたる。 あるいはりんご酒の搾り機のそばで、しんぼう強く、 最後のしずくが落ちるのを、何時間も何時間も見守っている。

春の歌はどこにある? ああ、どこへ行ってしまったのか? 春の歌のことは考えるな。おまえにも、おまえの音楽がある。 すじ雲が、静かに暮れていく一日を花のように彩り、 刈りあとの畑をばら色に染めるころ、 小さな羽虫の群れが、悲しげな合唱で嘆く。 川べりの柳のあいだで、そよ風が吹いたりやんだりするたびに、 高く運ばれたり、また沈んだりしながら。 大きく育った子羊たちが、丘のあたりで声高く鳴き、 生け垣のこおろぎが歌う。そして今、やわらかな高い声で 庭先の畑から、こまどりがさえずり、 集まってきたつばめたちが、空でさえずり交わす。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Where are the songs of Spring? Ay, where are they? / Think not of them, thou hast thy music too.

春の歌はどこにある? ああ、どこにあるのだろう? そのことは思うな。おまえにも、おまえの音楽がある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. In the first stanza, what does autumn do with the sun?

Q2. Where might you find autumn sitting in the second stanza?

Q3. What does the speaker say about the songs of Spring?

🎥 本物を見る・聞く 公式の映像・音声

🗣 朗読・Keats FoundationKeats's ode To Autumnキーツ財団(Keats Foundation)の公式朗読、約3分

外部サイト(YouTube など)が新しいタブで開きます。読み終わってから見るのがおすすめ。

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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