2026年11月3日(火)
「祝日が、年に16日もあるの?」
休みは国が決め、有給は使い残す国の話
11月3日は文化の日で、国民の祝日です。日本の祝日は1年に16日あり、カレンダーの赤い日の多さに驚く外国の人は少なくありません。ところが、自分で決めて取る有給休暇のほうは、もらった日数の3分の2ほどしか使われていません。
カレンダーの赤い日は16日
「国民の祝日に関する法律」(祝日法)が定める祝日は、元日の1月1日から勤労感謝の日の11月23日まで、いまは1年に16日あります。2016年に8月11日の「山の日」が加わって、この数になりました。祝日が日曜日に重なったときは、そのあとのいちばん近い平日が「振替休日」になります。この仕組みは1973年に始まりました。
成人の日、海の日、敬老の日、スポーツの日は、日付ではなく「1月の第2月曜日」のように月曜日に置かれています。2000年から順に始まった「ハッピーマンデー制度」です。土曜・日曜とつなげて3連休にし、旅行や外出をしやすくするねらいがありました。
有給は3分の2しか使わない
一方で、会社員が自分の都合で休む「年次有給休暇」は、あまり使われてきませんでした。厚生労働省の2025年の調査では、2024年の1年間に1人あたり18.1日の有給が与えられ、実際に取ったのは12.1日で、取得率は66.9%でした。これでも、この調査で比べられる1984年以降では、いちばん高い数字です。
2019年4月からは、有給が年10日以上与えられる人に、会社が毎年5日は取らせることが法律で義務になりました。それでも「職場に迷惑をかけたくない」「まわりが休まないので休みにくい」と感じる人はまだいます。政府は、2028年までに取得率を70%以上にする目標を掲げています。
一斉に休むと、どこも混む
同じ日にたくさんの人が休むので、連休の新幹線や高速道路、観光地はとても混みます。ゴールデンウィークやお盆、年末年始に旅行の値段が上がるのもそのためです。外国から来た人も、日本の連休に旅行が重なると、宿や新幹線の席が取りにくくなります。
2026年の文化の日は火曜日です。あいだの月曜日に有給を取り、4連休にした人もいるでしょう。祝日に有給を足して休みをつなげるのは、いまの日本でよくある休み方の一つです。日本を旅行する人には、カレンダーの祝日を先に確かめておくよう伝えると親切です。
英語で言うと
Japan has 16 national holidays a year, and when one falls on a Sunday, the next weekday becomes a day off. Paid vacation is a different story: on average, workers use only about two-thirds of the days they get, partly because many people feel bad about taking time off when their coworkers don't. That's why holidays are when everyone rests at the same time, and why trains and tourist spots get so crowded.
日本には国民の祝日が年に16日あり、祝日が日曜日に重なると、次の平日が休みになります。ところが有給休暇は別で、働く人が使うのは、平均すると、もらった日数の3分の2ほどです。同僚が休まないのに自分だけ休むのは気が引ける、と感じる人が多いことも、理由の一つです。だから祝日は、みんなが一斉に休む日になり、電車や観光地がとても混むのです。
このコラムから、使えるフレーズ
- Today is Culture Day, so it's a national holiday.今日は文化の日なので、祝日です。
- If a holiday falls on a Sunday, we usually get Monday off.祝日が日曜日に重なると、たいてい月曜日が休みになります。
- I took Monday off to make it a four-day weekend.月曜日に有給を取って、4連休にしました。
- It's hard to take a day off when nobody else does.誰も休まないと、休みは取りにくいものです。
- Check the holiday calendar before you book your trip.旅行を予約する前に、祝日のカレンダーを確かめてください。