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外国人に聞かれてビックリ仕事・会社

2026年10月31日(土)

「旅行のお菓子、なんで職場に配るの?」

休んだお礼と、旅の報告をかねた小さな箱

連休明けのオフィスに、小分けのお菓子の箱が置かれています。日本では見慣れた光景ですが、海外から来た同僚にはよく不思議がられます。答えを先に言うと、あれは「休ませてもらったお礼」と「旅の報告」をかねたものです。

「旅行のお菓子、なんで職場に配るの?」 — 休んだお礼と、旅の報告をかねた小さな箱

答えは「お礼」と「報告」

日本の職場では、誰かが休めば、その人の仕事をほかの人が少しずつ引き受けることがよくあります。旅行のお菓子は、その分のお礼を、言葉だけでなく形にして渡すものです。高い物である必要はありません。小さな箱をひとつ、休憩室の机に置いておくのがよくある形です。

もうひとつは「行ってきました」という報告です。箱の名前や地名を見て「北海道どうでした?」と会話が始まります。お菓子は、休み明けの人が職場の会話に戻るきっかけにもなっています。

なぜ「小分け」なのか

職場のお土産には、ひとつずつ包まれたお菓子が好まれます。切り分ける手間がいらず、人数分を配りやすく、席にいない人の分も机に置いておけるからです。駅や空港の売り場に、20個入り・30個入りの箱がずらりと並んでいるのは、この使われ方に合わせているからです。

日もちのする物を選ぶ、においの強い物は避ける、といった気づかいもあります。どこまでするかは職場によって違い、最近は「お土産は不要」と決めている職場もあります。

旅の土産は、昔からの習わし

江戸時代には、村や町の人がお金を出し合い、代表者を伊勢神宮へお参りに送り出す「伊勢講」という仕組みがありました。送り出された人は、お金を出してくれた人たちへ土産を持ち帰ったとされます。旅に出られるのは周りのおかげ、という考え方は、いまの職場のお菓子にもつながっているといわれます。

ただし、これを負担に感じる人がいるのも本当です。配らないと気まずい、という空気が苦手だという声もあります。外国の同僚には「義務ではないけれど、多くの人がする習慣」と伝えるのがいちばん正直です。

英語で言うと

When someone takes a trip, they often bring back a box of snacks for the office. It's a way of saying thank you, because coworkers often cover for them while they're away, and it's also a way of saying "I'm back." The custom is often traced back to the Edo period, when villagers pooled their money to send one person to Ise Shrine, and that person brought gifts home. It's not required, though, and some offices say not to bother.

旅行に行った人は、よく職場にお菓子の箱を持ち帰ります。休んでいるあいだ、同僚が仕事を代わってくれることが多いので、そのお礼の意味があり、「戻りました」というあいさつでもあります。この習わしは、村の人がお金を出し合って一人を伊勢神宮へ送り出し、その人が土産を持ち帰った江戸時代にさかのぼる、とよく言われます。ただし義務ではなく、最近は「気をつかわなくていい」と決めている職場もあります。

このコラムから、使えるフレーズ

  • I brought some snacks from my trip. Please help yourself.
    旅行のお菓子です。よかったらどうぞ。
  • Thanks for covering for me while I was away.
    休んでいるあいだ、仕事を代わってくれてありがとう。
  • They're individually wrapped, so you can take one for later.
    個包装なので、あとで食べる分も取っていってね。
  • It's a local specialty from where I went.
    行った先の名物なんです。
  • You don't have to bring anything back. It's not a rule.
    何も買ってこなくていいよ。決まりじゃないから。

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