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外国人に聞かれてビックリ冠婚葬祭・人生

2026年10月29日(木)

「名前、なんで名字から言うの?」

英語では入れ替える? 名前の順番の話

「タナカ・ハルトです」と名乗ると、「タナカがファーストネーム?」と聞き返されることがあります。日本語では、名字が先で名前が後です。では英語で名乗るとき、順番を入れ替えるべきなのでしょうか。

「名前、なんで名字から言うの?」 — 英語では入れ替える? 名前の順番の話

家の名前が先に来る

日本語の名前は「姓―名」の順です。家の名前である名字が先に来て、その人だけの名前が後に続きます。英語圏の多くはその逆で、自分の名前が先、名字が最後に来ます。英語で first name、last name と呼ぶのは、この並び方から来ています。

名字を先に言うのは、日本だけではありません。国語審議会が2000年に出した答申は、日本のほか、中国・韓国・ベトナムなどアジアの数か国と、ヨーロッパのハンガリーで「姓―名」の形が使われていると紹介しています。名前の並び方は、それぞれの社会の文化や歴史の中で決まってきたものです。

英語では入れ替えてきた

ところが英語で書くとき、日本人は長いあいだ順番を入れ替え、Haruto Tanaka のように「名―姓」で書くことが多くありました。英語で話すときは、英語の名前の並び方に合わせる、という習慣です。

国語審議会は先の答申で、ローマ字で書く場合も「姓―名」の順にするのが望ましいとしました。世界の名前の形はさまざまなので、それぞれの形を生かして紹介し合うのがよい、という考え方です。ただ、その後も英語では「名―姓」で書く場合が多いままでした。

2020年から政府は名字が先

2019年10月25日、政府の関係府省庁が申合せを行い、2020年1月1日から、省庁の英語のウェブサイトや英語の文書では、日本人の名前を原則として「姓―名」の順で書くことになりました。名字と名前をはっきり区別したいときは、名字をすべて大文字にして YAMADA Haruo のように書きます。

ただし、これは省庁が作る文書の決まりです。自治体や民間の会社には「配慮を要請する」としているだけで、強制ではありません。企業や個人では、いまも「名―姓」で書く人が少なくなく、どちらの順番も見かけるのが今の実情です。

英語で名乗るときは

どちらの順番が正しいというより、相手にどちらが名字かを伝えることが大切です。「Tanaka is my family name.」と一言添えれば、呼び間違いは防げます。

日本では、大人どうしは名字に「さん」を付けて呼び合うことが多いので、相手はどちらの名前で呼べばいいのか迷うかもしれません。「Please call me Haruto.」のように、自分から呼び方を伝えると親切です。

英語で言うと

In Japanese, the family name comes first, so I'm Tanaka Haruto, and Tanaka is my family name. Many Japanese people switch the order when they speak English, but since 2020 the government has put the family name first in its English documents. Either order is fine. If you're not sure which name to use, just ask. You can call me Haruto.

日本語では名字が先なので、私は田中ハルトで、田中が名字です。英語で話すときに順番を入れ替える日本人も多いですが、2020年からは、政府が英語の文書で名字を先に書くようにしています。どちらの順番でもかまいません。どちらの名前で呼べばいいか迷ったら、気軽に聞いてください。私のことはハルトと呼んでくださいね。

このコラムから、使えるフレーズ

  • Tanaka is my family name, and Haruto is my given name.
    田中が名字で、ハルトが名前です。
  • In Japan, the family name comes first.
    日本では、名字が先に来ます。
  • Please call me Haruto.
    ハルトと呼んでください。
  • Which one is your family name?
    どちらが名字ですか。
  • Should I call you by your first name or your last name?
    名前と名字、どちらでお呼びすればいいですか。

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