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外国人がビックリする日本現代の暮らし

2026年10月24日(土)

「トイレで、水の流れる音がするの?」

恥ずかしさと水不足から生まれた「音姫」

日本の駅やデパートの女性用トイレで、ボタンを押すと「ザーッ」と水の流れる音が鳴ります。初めて聞いた外国人には、何の音なのか分からないこともあります。この音は、恥ずかしさを隠すための仕掛けで、もともとは節水のために作られました。

「トイレで、水の流れる音がするの?」 — 恥ずかしさと水不足から生まれた「音姫」

音で音を消す

個室の壁に付いた小さな装置に手をかざしたり、ボタンを押したりすると、水を流す音がしばらく流れます。用を足す音を、ほかの人に聞かれないようにするためのものです。いちばん有名な商品名から、まとめて「音姫」と呼ばれることがよくあります。

女性用のトイレに付いていることが多く、オフィスや商業施設、駅などで広く見かけます。いまはTOTO以外の会社も、同じような装置を作っています。

始まりは「二度流し」

TOTOが音姫を発売したのは1988年です。会社の説明によると、当時は慢性的な水不足が社会の問題になっていました。そこで目を付けたのが、音を隠すために、用を足しているあいだにも水を流す「二度流し」でした。本物の水を流すかわりに、水の音だけを流せば、その分の水が節約できるという考え方です。

TOTOの試算では、女性が400人いるオフィスなら、年に約339万リットルの水を節約できる場合があるそうです。名前は、流水の「音」と、浦島太郎の話に出てくる「乙姫」をかけたもので、最初の開発担当の女性が考えたとされています。

気にしすぎ、という声も

外国人の反応は分かれます。「気づかいが細かい」と感心する人もいれば、「そこまで気にするの?」と笑う人もいます。日本人の中にも、自分は使わないという人はいますし、海外のトイレではこうした装置はあまり見かけません。

ただ、音を気にしてトイレに行きにくい、という人がいるのも確かです。便座の温水洗浄と同じで、なくても困らないけれど、あると安心する設備の一つと言えるでしょう。説明するときは「恥ずかしがり屋の国」で終わらせず、「水を流しっぱなしにしないための工夫」まで話すと伝わります。

英語で言うと

That water sound in Japanese restrooms is fake. It's a small device called Otohime that plays the sound of flushing so nobody can hear you. It was first sold in 1988, when water shortages were a big problem, because many women were flushing extra times just to cover the noise. So it's partly about privacy, but it was really designed to save water. If it feels strange, you don't have to use it.

日本のトイレで聞こえるあの水の音は、本物ではありません。「音姫」という小さな装置が、ほかの人に音を聞かれないように、水を流す音を鳴らしているのです。水不足が大きな問題だった1988年に発売されました。音を隠すためだけに余分に水を流す女性が多かったからです。だから、プライバシーのためでもありますが、本当のねらいは節水でした。変だと思うなら、使わなくてもかまいません。

このコラムから、使えるフレーズ

  • Press this button and it plays the sound of running water.
    このボタンを押すと、水の流れる音が鳴ります。
  • It's so other people can't hear you.
    ほかの人に音が聞こえないようにするためです。
  • It was actually invented to save water.
    実は、節水のために作られたんです。
  • People used to flush twice just to cover the noise.
    昔は、音を隠すためだけに二回流す人がいたんです。
  • You don't have to use it if you don't want to.
    使いたくなければ、使わなくて大丈夫です。

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