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外国人に聞かれてビックリマナー・作法

2026年10月25日(日)

「なんで自分の子どもをほめないの?」

家族は「自分」の側に数えるから

「息子さん、しっかりしてますね」とほめられた日本の親が、「いえいえ、家ではだらしなくて」と返す。外国人から見ると、子どもを人前でけなしているように聞こえて、驚かれることがあります。

「なんで自分の子どもをほめないの?」 — 家族は「自分」の側に数えるから

家族は「自分」の一部

先に答えを言うと、日本では家族を「自分の側」に数えるからです。家族をほめられたときに「そうなんです、うちの子は優秀で」と答えると、自分をほめているのと同じに聞こえてしまいます。だから自分のことを謙遜するのと同じように、家族のことも一歩下げて話します。

これは家族だけの話ではありません。会社の人がお客さんと話すとき、自分の上司のことも「鈴木は席を外しております」と呼び捨てにします。社内の人は、外から見れば「自分の側」だからです。日本語では、どこまでを「うち」、どこからを「よそ」と見るかで、言葉づかいが変わります。

「愚かな妻」という言い方

実は、日本語には自分の家族を低めて言うための言葉がありました。妻を「愚妻(ぐさい)」、息子を「愚息(ぐそく)」と言います。「愚」は「おろか」という意味ですが、本当に妻や息子をばかにしているのではなく、相手を立てるためのへりくだった言い方です。

ただし、いまの話し言葉で「愚妻」と言う人はほとんどいません。そう呼ばれた本人も、そばで聞いている人も、いい気持ちはしないでしょう。言葉は消えつつありますが、「身内は一歩下げて話す」という考え方は、「いえいえ」という返事の形で残っています。

子どもの前では気をつけたい

この習慣には、困った面もあります。親は謙遜のつもりでも、そばで聞いている子どもには「自分はだめだと思われている」と届くことがあるからです。最近は、子どもの前ではけなさない、ほめられたら素直に「ありがとう」と受ける、という親も増えてきたと言われます。

外国人と話すときは、なおさらです。「いえいえ、うちの子は全然」をそのまま英語で言うと、本当に子どもの出来が悪いと受け取られかねません。英語では、まず “Thank you” と受けて、少し付け足すくらいがちょうどいい返し方です。

英語で言うと

In Japan, we see our family as part of ourselves, so praising your own child sounds a bit like praising yourself. That's why parents often say "Oh no, not at all" when someone compliments their kids. It's a habit of being modest, not what we really think, and some parents now just say "thank you" instead, especially when their child is listening.

日本では家族を自分の一部と考えるので、自分の子どもをほめると、自分をほめているように聞こえてしまうんです。だから、子どもをほめられると、親は「いえいえ、全然」と言うことがよくあります。これは謙遜の習慣で、本心ではありません。最近は、とくに子どもが聞いているときには、素直に「ありがとう」と言う親もいます。

このコラムから、使えるフレーズ

  • In Japan, it's polite to play down your own family.
    日本では、自分の家族を控えめに言うのが礼儀なんです。
  • When I said that, I was just being modest.
    さっきのは、謙遜して言っただけです。
  • Thank you. She's been working really hard lately.
    ありがとうございます。あの子、最近すごくがんばっているんです。
  • We treat family as "us," not as someone else.
    家族は「よその人」ではなく、「うち」の側に入るんです。
  • Please don't take it literally. I'm actually very proud of him.
    言葉どおりに受け取らないでください。本当は、とても自慢の息子なんです。

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