2026年10月22日(木)
「袋に入れてくれないの?」
スーパーのレジが二段構えになっている理由
日本の多くのスーパーでは、レジの店員が商品を袋に入れてくれません。読み取った商品を別のカゴに移すだけで、袋詰めは客が別の台で自分でします。店員が袋に入れてくれる国から来た人には、この「二段構え」が意外に映ります。
店員はカゴからカゴへ
日本の多くのスーパーでは、店員が商品を一つずつ読み取り、空のカゴへ移していきます。支払いが終わると、客はそのカゴを「サッカー台」と呼ばれる台まで運び、自分で袋やマイバッグに詰めます。重い物を下に、卵やパンを上に入れる人が多いでしょう。
アメリカのスーパーでは、レジ係や袋詰めの係が袋に入れてくれる店がよくあります。「サッカー台」という呼び名も、袋詰めの係を指す英語の sacker から来たとされます。ただし日本でも、百貨店などでは店員が包んでくれますし、海外にも客が自分で詰める店はあります。
レジを早く空けるため
なぜ分けるのかは、レジを早く空けるためだと説明されることがよくあります。袋詰めをレジの外に出せば、店員はすぐ次の客の読み取りに移れます。夕方の混む時間でも、列が進みやすくなるわけです。
最近は、さらに分業が進んでいます。店員は読み取りだけをして、支払いは客が隣の機械でする「セミセルフレジ」が広がりました。読み取りから支払いまで客が自分でする「セルフレジ」も、珍しくなくなっています。
2020年からはマイバッグ
2020年7月1日から、プラスチック製のレジ袋は全国で有料になりました。それまでは、黙っていても袋がもらえるのがふつうでした。環境省のキャンペーンの調査では、1週間レジ袋をもらわなかった人は、2020年3月の約3割から、同じ年の11月には71.9%まで増えました。
いまはレジで「袋はご利用ですか」と聞かれるのが当たり前です。袋を持たずに来た旅行者は、ここで戸惑うことがあります。袋は多くの店で1枚数円で買えるので、必要なら遠慮せずに頼んで大丈夫です。
手間か、気楽か
自分で詰めるのは手間に見えますが、好きな順番で詰められる、後ろの人を気にせずゆっくりできる、という良さもあります。外国人に聞かれたら、「店員が楽をしている」のではなく「レジの仕事を分けている」と説明すると伝わりやすいでしょう。
英語で言うと
In most Japanese supermarkets, the cashier scans your items and moves them into a second basket, and then you bag them yourself at a separate counter. The idea is speed: when bagging happens away from the register, the cashier can start on the next customer right away. Stores have charged for plastic bags since July 2020, so bring your own bag or just ask for one at the register.
日本のたいていのスーパーでは、店員が商品を読み取って別のカゴに移し、そのあと客が別の台で自分で袋に詰めます。ねらいは速さです。袋詰めをレジから離れた場所ですれば、店員はすぐに次の客に取りかかれます。2020年7月からレジ袋は有料なので、自分の袋を持っていくか、レジで頼んでください。
このコラムから、使えるフレーズ
- Do you need a bag?袋はご利用ですか。
- No thanks, I brought my own bag.大丈夫です、袋は持ってきました。
- You pack your own bags at that counter over there.袋詰めは、あちらの台でご自分でどうぞ。
- Put the heavy things at the bottom.重い物は下に入れてね。
- Plastic bags cost a few yen each here.ここでは、レジ袋は1枚数円かかります。
- You pay at the machine next to the register.支払いは、レジの隣の機械でします。