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外国人がビックリする日本食べもの・食文化

2026年10月10日(土)

「頼んでないのに、お金を取るの?」

居酒屋の小皿「お通し」は、料理ではなく席料

居酒屋で席に着くと、誰も注文していない小鉢がすっと出てきます。サービスだと思って食べたら、会計に数百円が入っていました。日本に来た旅行者が口コミでよく首をかしげるのが、この「お通し」です。

「頼んでないのに、お金を取るの?」 — 居酒屋の小皿「お通し」は、料理ではなく席料

答え:小皿の形をした席料

先に答えを言うと、お通しは「おまけ」ではなく、席に着いたことに対する料金です。海外のレストランで見かけるカバーチャージやテーブルチャージにあたるものを、小さな料理の形で出している、と考えると分かりやすいです。

料金は一人あたり数百円のことが多く、中身はその日の煮物やあえ物など、店が決めます。関西では同じものを「突き出し」と呼ぶことが多いです。

最初の一杯のお供

お通しがすぐに出てくるのには、もう一つ理由があります。居酒屋では、まず飲み物を頼んで乾杯し、料理はそのあと相談しながら少しずつ頼むのが一般的です。注文した料理が届くまでのあいだ、最初の一杯と一緒につまめるものがあると、場が落ち着きます。

つまり、お通しは店にとっては席料で、客にとっては「とりあえずの一皿」です。日本人の多くは、この二つの役目をはっきり分けて考えたことがないまま、当たり前のものとして受け入れています。

実は、法律の決まりではない

お通しは法律で決められた制度ではなく、あくまで店ごとの習慣です。だから、出す店も出さない店もありますし、断れば外してくれる店もあれば、席料なので断れないという店もあります。

日本人がほとんど気にしないのは、「居酒屋に入れば最初に何か出てくる」と知っていて、その分も込みで店を選んでいるからです。逆に、その前提を知らない人には、頼んでいない料理の代金を取られたように見えます。

変わりはじめた店の側

旅行者の多い町では、メニューや入口に、お通し代があることを英語でも書いておく店があります。お通しをやめて、料金を分かりやすくすることを売りにする店もあります。

それでも、何も書かずに会計で初めて分かる店はまだあります。外国人を案内するときは、店に入る前に「最初に小皿が出て、席料がかかるよ」と一言伝えておくと、あとで気まずくなりません。

英語で言うと

That little dish isn't free, but it isn't a scam either. It's called otoshi, and it works like a cover charge: you pay a few hundred yen just for your seat, and the restaurant gives you a small dish in return. It's a custom, not a law, so some places skip it, and a few will take it off if you ask before you start eating.

あの小皿は無料ではありませんが、ぼったくりでもありません。「お通し」と言って、カバーチャージのようなものです。席に座るだけで数百円かかり、その代わりに店が小さな料理を出します。法律ではなく習慣なので、出さない店もありますし、食べる前に言えば外してくれる店もあります。

このコラムから、使えるフレーズ

  • This small dish is called otoshi. It's a kind of seat charge.
    この小皿は「お通し」といって、席料のようなものです。
  • It usually costs a few hundred yen per person.
    たいてい一人数百円です。
  • You didn't order it, but it will be on the bill.
    頼んでいなくても、お会計には入ります。
  • Do you have a cover charge here?
    こちらは席料(お通し代)がかかりますか?
  • If you'd rather not have it, ask before you start eating.
    いらないなら、食べる前に聞いてみてください。

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