次の学習指導要領は、いつから始まって、何が変わるのでしょうか。中央教育審議会の「審議まとめ」を小・中・高の先生と保護者向けにかみ砕いた無料サイト「原田英語の次期学習指導要領ナビ」を使って、大事なところだけを3分でつかめるようにまとめました。研修資料のPDFやクイズもそのまま使えます。

3行でわかる!次期学習指導要領
  • 全面実施は小学校2030年度・中学校2031年度、高校は2032年度入学生から学年進行の見込み(2028年度ごろから移行期間)
  • キーワードは「調整授業時数」「余白」「評価の見直し」「情報・技術科」「AIの適切な活用」。英語は基盤語彙リストと高校の新科目(仮称)
  • ぜんぶ無料の「次期学習指導要領ナビ」に、研修用PDF271本・クイズ589問・AIプロンプト148本・指導案22本・毎日の教育ニュース

次期学習指導要領ナビを開く ▶

※この記事とナビの内容は、中教審 教育課程部会の「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)にもとづく、告示前の案・方向性・見込みです。答申・告示で変わる可能性があります。「P○」は審議まとめ本体PDFのページです(2026年11月3日時点)。

次期学習指導要領はいつから?小学校2030・中学校2031・高校2032年度

新しい学習指導要領は、校種ごとに1年ずつずれて始まる見込みです。右の数字は、小・中学校は全面実施まで、高校は入学生からの実施までの残り日数です(この記事を開いた日で自動計算)。

小学校2030年度(令和12年度)から先行実施:2028年度〜(時期・内容は今後検討)あと1,245日
中学校2031年度(令和13年度)から先行実施:2028年度〜(情報・技術科は2029年度〜の想定)あと1,610日
高校2032年度(令和14年度)の入学生から学年進行。2034年度に全学年先行実施:2029年度〜(時期・内容は今後検討)あと1,976日
  1. 2026年10月5日審議まとめ 了承・公表
  2. 2026年11月5日(木)23:59パブリックコメント(意見募集)締切受付中締切
  3. 2026年度 冬ごろ中教審 答申(見込み)
  4. 2026年度末小・中などの学習指導要領を改訂・告示(見込み)
  5. 2027年度末高校の学習指導要領を改訂・告示(見込み)
  6. 2028年度〜移行期間(一部の先行実施)スタート(見込み)
  7. 2030・2031・2032年度小学校・中学校で全面実施、高校は入学生から学年進行で実施(見込み)
いまは「審議まとめ」へのパブリックコメントの受付中(2026年11月5日(木)23:59まで)。だれでもWebフォームから意見を出せます。出し方は ナビのニュースページ で。

学年を選ぶと「その子はいつから新しい内容になるか」がわかる学年チェッカーもあります。

小学生と保護者、中学生、高校生が旗の立つ道を進み、先生が地図を広げて見守るイラスト(新しい学習指導要領への道のり)

次期学習指導要領で何が変わる?大事なポイント8つ

約400ページの審議まとめから、先生の毎日に直結するものだけを選びました。ひとことで言うと、「どの子も深く学べるよう、教え方・時間・評価の仕組みを見直す改訂案」です。

01調整授業時数制度の創設(小・中)

内容は全部扱う前提で、標準授業時数を下回って時間割を組めるようにする制度。幅は最大15%程度を想定し、国への申請はいらない方向。 審議まとめP31・P37〜40

02学習指導要領を「表」とデジタルにする方向

「統合的な理解・総合的な発揮」で構造化し、表の形にする方向。学年を示す場合は「◯学年相当」と書き、検索できるデジタル学習指導要領もつくる方向。 審議まとめP13・P17〜21

03評価を見直す方向

教科ごとの「主体的に学習に取り組む態度」のABCをやめ、総合所見欄での個人内評価にする方向。各学校が「内容のまとまりごとの評価規準」をつくる作業はやめ、国が例を示す方向。 審議まとめP63〜71

04情報の力を小・中・高で強化する方向

小学校は総合に「情報の領域」、中学校は技術分野を「情報・技術科」にして家庭科を独立、高校は情報科を充実させる方向。 審議まとめP72〜79

05高校の単位制を見直す案

1単位を35コマから17コマ(新単位)にし、卒業に必要な単位を74単位から148新単位とすることが「適当」とされた。学校の判断で科目を組み替えやすくする案。 審議まとめP42〜51

06「余白」をつくる

小・中学校では年間40週を標準とする書き方に改め、週27コマ+研究・研修1コマのような時間割もできるようにする方向。教科書も「網羅」から精選へ。 審議まとめP36・P55〜59

07「AIの適切な活用」を明記する方向

学習指導要領として初めて「AIの適切な活用」を書く方向(外国語では「発達の段階に応じたAIの適切な活用」)。AIがあっても、つながった「確かな知識」がいっそう大事と整理された。 審議まとめP9・P28・P88・P282

08不登校・特異な才能の子の「2階部分」

学校全体の教育課程を柔らかくする「1階部分」に加え、一人一人に合わせた特別の教育課程を組める制度を新しくつくる方向。 審議まとめP30・P53

もっと知りたい人は、3行・1分・10分の3段階で読める審議まとめ 超要約、現行と次期を左右に並べたマーカーつき新旧比較(146項目)へ。

次期学習指導要領で英語はどう変わる?(小学校・中学校・高校)

ナビは英語の先生向けのコーナーがとくに厚く、変更点を25項目に整理しています。そのうち、まず押さえたい6つがこちら。

  • 言語活動 → 「コミュニケーション活動」と「それを支える活動」に整理。目標は3つの柱で示す 審議まとめP279・P284
  • 国が「基盤語彙リスト」をつくり、教える語の数も精選を含めて見直す方向(語数はまだ決まっていない) 審議まとめP283
  • 中学校は、使用頻度の高い文法事項などを本文で具体的に示して指導の対象を絞り、「社会的な話題」を「身近な社会的な話題」にする方向 審議まとめP283
  • 高校の科目名は「英語コミュニケーション(総合)」「英語コミュニケーション(発信)」(いずれも仮称)とする案 審議まとめP281
  • 高校の必履修科目の免除・振替の制度を提案。必要な英語力の水準は、例えばCEFRのB2レベル相当以上とすることが考えられるとされ、制度上の3つの要件をすべて満たす必要がある 審議まとめP49・P284
  • 授業を生徒の理解に応じた英語で行うという考え方は堅持する方向。AIを使った会話練習などは、人と人とのコミュニケーションのための手段 審議まとめP282・P284

「英単語は何語?」は、いまの目安(小学校600〜700語、中学校はそれに加えて1,600〜1,800語、高校はさらに1,800〜2,500語。合計4,000〜5,000語)と次期の方針、準備用のCEFR-J A1・A2単語リスト2,420語(検索・音声・印刷PDFつき。国の基盤語彙リストではありません)まで英単語のページにまとまっています。英語の授業アイデア24本は授業アイデア集で。

【立場別】次期学習指導要領ナビの使い方 早見表

ナビは「あなたはどれ?」から始まる作り。自分の立場の行の「まずこれ」をタップすれば、必要なことが1ページにまとまっています。

トップ:立場をえらぶ
トップ:立場をえらぶ
全面実施までのカウントダウン
全面実施までのカウントダウン
目的からさがすタイル
目的からさがすタイル

ここが超絶!全部盛りの「次期学習指導要領ナビ」

271PDF(研修資料)
589クイズ(8ゲーム)
148AIプロンプト
22指導案(試案)
23図解アニメ
POINT 1

研修資料づくりがグッと楽に。まるごとPDF271本

サイトの中身を、全教科×小・中・高のA4冊子38冊・1枚まとめ・校種別ガイド・全教科の合本などにまとめたPDFが271本(計2,384ページ)。校内研修・教科会・保護者会での印刷・配布・投影は自由で連絡不要。文部科学省の現行学習指導要領・解説の公式PDFも校種ごとに並んでいます。ダウンロードへ →
POINT 2

遊んで覚える!クイズ&ゲーム589問

早押し○×バトル・4択タイムアタック・太鼓のリズムゲーム・シューティング・ペアめくり・年表ならべかえ・15段の超絶チャレンジ・暗記カードの8種類。校種・17の教科・分野・4段階のレベルで絞れて、どの問題にも根拠のページつきの解説が出ます。研修用にKahoot!にそのまま取りこめるExcelも作れます。クイズへ →
POINT 3

コピペOKのAIプロンプト148本

ChatGPT・Gemini・都立AIなどに貼るだけのプロンプトを、小・中・高の先生、英語、指導案、評価、校内研修、保護者向けまで148本。AIが知らないことのある審議まとめの要点(ページ番号つきの「資料パック」)が自動でいっしょに入るので、的外れな答えを減らせます(答えは出典で確かめるのがおすすめ)。プロンプト集へ →
POINT 4

先生のための教育ニュースを毎日

文部科学省の発表と報道から、先生に関係するものだけを3行の要旨で毎日更新。小学校・中学校・高校・全校種共通で絞りこめ、「決定」「検討中」「報道」などの段階も一目でわかります。教育ニュースへ →
POINT 5

図解アニメ23本と、マーカーつき新旧比較

音声なし・文字と図だけの図解アニメは、研修の冒頭や職員室でそのまま流せます。新旧比較は、変わる言葉に黄色のマーカー、消える言葉に取り消し線。図解アニメを見る・新旧比較を見る
図解アニメ
図解アニメ
新旧比較
新旧比較
POINT 6

指導案22本・授業アイデア・準備チェックリスト

次期の方向性を先取りした指導案(試案)22本を小・中・高の主な教科で(単元計画・評価規準・本時の展開・板書つき)。英語の授業アイデア24本、時期別の準備チェックリスト、用語集50語、よくある質問18問も。
POINT 7

一次資料にもとづき、ページ番号つき

要約・比較は文部科学省・中教審の一次資料にもとづき、要約・比較・クイズには根拠資料のページ番号(多くは審議まとめ)がつくので、原文にすぐ当たれます。ニュースは公式発表と報道を区別し、指導案はそれをふまえた試案。新しい公式資料が出るたびに更新。保護者向けの「わが子はいつから?家で何をすればいい?」もあります。

【6問】次期学習指導要領 ○×クイズ

ナビのクイズ589問から、まず押さえたい6問をどうぞ。ボタンを押すと答えと解説が出ます。

Q1小学校の全面実施は、2028年度からの想定だ。
答え:❌
全面実施は2030年度からの想定。2028年度は、一部を先に始める移行期間(先行実施)のスタートの見込みです。 審議まとめP38
Q2調整授業時数制度は、国に申請しなくても、学校の判断で使える方向だ。
答え:⭕
国への申請はいらず、学校の判断で使える「常に利用可能な選択肢」にする方向です。 審議まとめP31・P40
Q3中学校の技術分野は、「情報・技術科」にすることが適当とされた。
答え:⭕
あわせて家庭科は独立した教科にする方向です。 審議まとめP74・P79
Q4高校の新しい1単位は、50分の授業18コマとする案だ。
答え:❌
正しくは17コマ。いまの35コマの約半分で、卒業に必要な単位は148新単位とする案です。 審議まとめP42・P46
Q5国が作る英単語のリストの名前は「必修英単語リスト」だ。
答え:❌
正しくは「基盤語彙リスト」。教科書会社に、リストの語を使うよう推奨する方向です。 審議まとめP283
Q6高校英語の必履修科目の免除・振替では、必要な英語力の水準を、例えばCEFRのB2レベル相当以上とすることが考えられるとされた。
答え:⭕
ただしB2だけで自動的に免除されるわけではなく、制度上の3つの要件をすべて満たす必要があります。外部試験の種類や級などは、今後解説等で定めるとされています。 審議まとめP49・P284

8種類のゲームで589問に挑戦する ▶

次期学習指導要領|よくある質問

Q. 次期学習指導要領はいつから始まりますか?
全面実施は、小学校が2030年度、中学校が2031年度の見込みです。高校は2032年度の入学生から学年進行で実施し、2034年度に全学年となる見込みです。2028年度ごろから一部を先に始める移行期間(先行実施)があります。まだ告示前なので、日程は変わる可能性があります。
Q. 答申と告示はいつですか?
中教審の答申は2026年度の冬ごろ、告示は幼稚園・小学校・中学校が2026年度末、高校が2027年度末の見込みです。
Q. 英単語は何語になりますか?
まだ決まっていません。いまの目安は小学校600〜700語、中学校1,600〜1,800語、高校1,800〜2,500語です。次期は国が「基盤語彙リスト」を作り、語の数も精選を含めて見直す方向です。ナビには準備用のCEFR-J A1・A2の単語リスト2,420語があります(国の基盤語彙リストではありません)。
Q. PDFを校内研修で配ってもいいですか?
はい。校内研修・教育委員会の研修・教科会・保護者会などでの印刷・コピー・配布・投影は自由で、連絡もいりません。PDFに入っているクレジットは消さずに使ってください。
Q. 無料ですか?登録はいりますか?
すべて無料で、登録もいりません。クイズの成績は、使っている人のブラウザだけに記録され、サーバーには送られません。

ほかの質問(授業時数は減る?通知表は?高校英語の免除は?など)は、ナビのよくある質問(18問)で。

あわせて使いたい原田英語の先生向けサイト

「いつから?何が変わる?何をする?」が、ここ1つでぜんぶわかります。まずは自分の校種のページから開いてみてください。

次期学習指導要領ナビを開く(無料)