もくじ(9項目)
3行でいうと
目標を3つの柱で整理し、語彙リスト・新科目名・AI活用で「発信力」を強める改訂(審議まとめ段階の方向性。告示前のため変わる可能性あり)
- 「言語活動」を「コミュニケーション活動」と「それを支える活動」に分け直し、英語の目標は「知・技」「思・判・表」「学びに向かう力」の3つの柱で示す方向。
- 国が基盤語彙リストを作り、中学校の文法は使用頻度の高いものに絞り、「社会的な話題」は「身近な社会的な話題」にするなど、難しくなりすぎた内容を適正化する方向。
- 高校の科目は「英語コミュニケーション(総合)」「同(発信)」(いずれも仮称)とする案。B2レベル相当以上などの要件を満たす場合の必履修科目の免除・振替や、AIの適切な活用の明記も提案された。
なぜ変わるの?(現状と課題)
AIで手軽に高精度の翻訳ができる時代になり、外国語を学ぶ本質的な意義を定義し直す必要があるとされた。英語が「好き」な児童生徒や将来英語を使いたい生徒の割合が減っているなど、学ぶ動機が弱まっているという指摘もある。 P277資料(外⑭)P14
英語教育実施状況調査で、中学校のCEFR A1レベル相当以上の生徒はH25の32.2%からR6の52.4%へ、高校のA2レベル相当以上はH25の31.0%からR6の51.6%へ増えた。CAN-DO形式の目標で「英語を使って何ができるようになるか」を意識した授業改善も進んだ。 P276
R4の学習指導要領実施状況調査では、一文を書き写す問題では、学校ごとの正答率が約30%から約90%までばらついていた。教師への質問調査でも、「読むこと」「書くこと」は児童が興味・関心をもちにくく理解しにくいという回答が多い。英語を学ぶ意欲は全学年で8割以上あるが、学年が上がるにつれ下がる傾向も出ている。 P276P277資料(外⑰)P17資料(外⑱)P18
経年変化分析調査(R3→R6)のスコアが下がった(コロナ禍の影響も考えられる)。前回改訂で文法事項や語彙が増え、話題や活動も高度になって教科書が難しくなり、授業づくりが難しいという指摘がある。中1が英語を好きでない理由の上位は「文法が難しい」「単語のつづりや文字を覚えるのが難しい」「英語の文を書くのが難しい」。 P277資料(外⑱)P18
現行は語数の目安(小600~700語、中1,600~1,800語、高1,800~2,500語)しかなく、選ぶ基準や具体的なリストがないため、教科書ごとに扱う語彙にばらつきが出ている。中学校では難しい語彙が増え、小学校の語も読み書きできるようにすることが求められ、負担が上がっている。 P277資料(外⑮)P15資料(外㉙)P29
「言語活動」に必要な要素が学習指導要領に書かれていないため、解釈にばらつきがある。また「知・技」を育てるための活動の位置付けがはっきりせず、段階的な指導の方法が分かりにくいという指摘がある。 P277
R6の学習指導要領実施状況調査などで「話すこと」「書くこと」に課題が見られる。特に「論理・表現」では、「英語コミュニケーション」と比べて活動を通して英語を使う機会が少なく、文法解説と問題演習が中心になっている場合がある。 P277資料(外㉓)P23
英語話者が日本語の一般的な専門能力を身に付けるのに必要な授業時間は2,200時間とされる一方、日本の小中高の外国語の授業時間は600~1,000時間程度。学校で学んだことを学校の外で使う機会もほとんどない。こうした社会全体の課題を踏まえ、学校でできる方策を示す必要があるとされた。 P278資料(外⑮)P15
高3の6割が「英語力を高める学習方法が分からない」と答え、大学生の英語運用能力の自己評価は1年生が一番高いというデータもある。自分で学び続ける力が課題になっている。 P281資料(外⑮)P15
外国語学習向けのAIや汎用型AIの発展が見込まれるのに、学習指導要領にAI活用が位置付けられていない。これが学校ごとの活用格差を生み、学習の量や質の差につながることが心配されている。 P277
主な変更点25
英語の目標を「3つの柱」で示す
現行の英語の目標(高校は科目目標)は「聞くこと」など5つの領域別に書かれていた。次期は外国語の目標と同じように「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で示す。領域ごとの細かい「できること」は「内容」の方へ移す。 P279P280資料(外⑯)P16
「内容」を学年段階の目安つきの表で示す
領域別の目標の要素を「内容」に移し、話題や活動がだんだん高度になる様子を、「〇学年相当」という目安とともに表形式で示す。学年ではっきり区切るのではなく、柔軟性を残した目安とする。表は「知・技」と「思・判・表」を並べる「並行」パターン。 P280資料(外⑯)P16資料(外⑱)P18
学年ごとの目標の一律の作成義務をなくす方向
学習指導要領自体が段階的な内容を示すようにするため、これまで各学校に求められていた「学年ごとの目標」の一律の作成義務はなくすべきとされた。必要な場合に学校が任意で作る位置付けになる見込み。 P280資料(外⑲)P19
「言語活動」から「コミュニケーション活動」へ
学習の中心を「コミュニケーション活動」(主に思・判・表を育てる)と「コミュニケーション活動を支える活動」(主に知・技を育てる)に分けて整理し、目標の柱書に書く。単元はコミュニケーション活動を中心にしながら、2つの活動を行き来して力を一体的に育てる。 P279P284資料(外㉛)P31
「言語の使用場面」「言語の働き」の名前と置き場所が変わる
現行で「内容」にある言語活動・言語の使用場面・言語の働きの例は、「指導計画の作成と内容の取扱い」に移し、「コミュニケーション活動」「コミュニケーションの場面」「コミュニケーションの意図(仮称)」と呼ぶ。「内容」は資質・能力だけに絞る。 P280資料(外⑯)P16資料(外㊲)P37
「統合的な理解」と「総合的な発揮」
知・技のゴールの姿を「統合的な理解」(英語のきまりを組み合わせて使うと理解や表現の質が高まると分かっている姿)として示す。思・判・表は「総合的な発揮」として、CEFRの分類を参考に「理解する」「表現する」「伝え合う」の3つに分けて書く。5領域をバランスよく育てる授業づくりをうながすねらい。 P280資料(外⑧)P8資料(外⑨)P9
外国語の「見方・考え方」を新しく
「外国語及び外国語によるコミュニケーションを、文化の違いや社会及び相手との関わりに着目して捉え、多様な他者の考えを受け止めるとともに、表現等を工夫して自分の考えを伝え、相互理解を図ること」と整理し直す(現行101字→91字)。AI時代に学ぶ意義と、人間ならではの非言語コミュニケーションも意識した表現。 P279資料(外⑦)P7
「学びに向かう力」を4つの要素に
①コミュニケーションへの興味・関心と伝えたい考えの形成、②対話・協働で考えを広げ深める態度、③自己イメージを持ち振り返りながら学習を調整する態度、④主体的に他者との相互理解を深めようとする心情、の4つに整理する。目標の文もこれに合わせて書き換える。 P279資料(外④)P4資料(外⑤)P5資料(外⑥)P6
「練習」という言葉を使わない
「練習」という言葉から思い浮かべるイメージが人によって違うことや、本文でこの語を使う教科がごく一部であることから、学習指導要領本文では「練習」を使わずに必要な活動を書く。 P284資料(外㉗)P27
「授業は英語で行うことを基本とする」考え方を維持
現行は「授業は英語で行うことを基本とする。その際、生徒の理解の程度に応じた英語を用いる」と定めている。審議まとめでは「授業を生徒の理解に応じた英語で行うこと」を堅持するとされた。そのうえで、国がクラスルームイングリッシュなどの表現集や動画を用意し、教師の補助的な日本語使用や、AI活用も含めた児童生徒の母語使用についての考え方を解説で示す。 P284
国が「基盤語彙リスト」を作る
複数のコーパスなどを参考に、国が語彙選定のための基盤語彙リストを作り、教科書会社にリストの語を使うよう推奨する。語の難しさや使用頻度などから、指導すべき語彙数も精選を含めて見直す。高校の教科書の多様性は守り、リストは研究を続けて更新する。 P283P61資料(外㉙)P29
中学校の文法事項を絞り込む
中学校の文法事項のうち使用頻度の高いものなどを本文で具体的に示し、指導の対象を絞り、難しさを適正にする。教科書に難しい用法が含まれるなど内容が高度になりすぎたという指摘への対応。 P283P277P61
「社会的な話題」→「身近な社会的な話題」
中学校の「社会的な話題」は、解説で難しいものが多く例示されているため、「身近な社会的な話題」とし、生徒が自分と関連付けて考えられるものを中心に例示する。話題は学年段階の目安を示し、身近なものから少しずつ抽象的なものへ進める。 P283資料(外⑳)P20資料(外㉚)P30
自分のこと・地域・日本・自分の意見を伝える
話題や活動の例を見直し、自分のことや日本のことに加えて、自分の意見を言える活動を充実させ、住んでいる地域の話題も明確に位置付ける。AIや学校内外の交流も使い、自分が伝えたいことを伝える活動を強める。 P281P10資料(外㉕)P25
CEFRに照らしてレベルを点検
現行では、各校種で想定したCEFRレベル(小~A1程度、中A1~A2程度、高A2~B1程度)より高い内容が書かれている場合がある。今後は「内容」や活動例をCEFRに照らして適切な文言にし、教師の足場かけが前提のものは解説で趣旨を示す。 P283
小中のつなぎ目を具体的に示す
各学校段階で身に付けさせること、前の校種からつなぐために重点を置くことを「指導計画の作成と内容の取扱い」で具体的に示す。例:小学校では日本語と英語の語順の違いに気付かせる、中1の初めは音声中心にし小学校の話題や表現を繰り返す、3年間を通じて発音と綴りを結び付ける。 P281資料(外⑱)P18資料(外⑲)P19
高校の科目名を変更する案
「英語コミュニケーション」は「英語コミュニケーション(総合)」、「論理・表現」は「英語コミュニケーション(発信)」に変える案(いずれも仮称)。科目の趣旨は引き継ぎ、趣旨に合った指導が行われるよう内容を充実させる。標準単位数の位置付けは現行相当(新単位で表すため数字は約2倍)。 P281P80資料(外㉒)P22資料(外㉔)P24
「英語コミュニケーション(発信)」の中身を充実
スピーチ、プレゼン、ディベート、ディスカッションに加えて「日常的な会話」を扱い、会話を続けたり発展させたりする力を育てる。「論理の構成や展開」の扱いを充実させ、書くことはプロセス重視の指導を強める。教材はコミュニケーション活動中心の単元構成に改める。 資料(外㉓)P23資料(外㊻)P46
B2レベル相当以上などの要件で必履修科目の免除・振替を提案
外部試験を使った必履修科目の免除・振替の制度運用を始めることが適当とされた。英語では、必要な英語力をCEFRのB2レベル相当以上とするのが適切とされた。ただしB2だけで自動的に免除されるわけではなく、(1)社会的信頼性のある外部試験で知識・技能の習得が確かめられる、(2)振替科目で総合的に代わりになる、(3)振り替えた方が大きく上回る成果が期待できる、の3つの要件をすべて満たす必要がある。具体的な外部試験の種類や級は今後、解説等で定める。免除した時間には発展的な学習や英語以外の外国語を学ぶ学校設定科目などを履修する。学校として実施できる場合の選択肢で、必ず免除しなければならないものではない。 P284P48P49
AIの適切な活用を学習指導要領に明記する方向
オンラインでの人との交流も含むデジタル学習基盤の活用を明記し、その一つとして発達の段階に応じたAIの適切な活用も書くべきとされた。目標はあくまで人間同士のコミュニケーションで、AIを使った会話練習などはそのための手段という原則をはっきりさせる。 P278P282P88
科学的知見にもとづく学び方の指導
第二言語習得や認知心理学、学習科学の知見を踏まえ、児童生徒が家庭学習も含めて自分で学習方略を使えるようにする。国が教師の指導や学習者に役立つ動画や資料を、学校の負担にも配慮して作る。 P278P281資料(外⑮)P15
文化理解と「多様な外国語」
多様性の包摂や多文化共生のための文化理解、母語や自国の文化を見つめ直すための言語の違いの理解を充実させる。帰国生徒や外国につながる生徒の外国語の力を生かす配慮を外国語の解説にも書く。英語以外の外国語については、開設状況の公表やオンライン講座などを検討する。 P282資料(外㉖)P26資料(外㉗)P27資料(外㉘)P28
評価規準の作り方が楽になる
「内容のまとまりごとの評価規準例」は国が示し、学校での作成は不要とする方向。外国語の「内容のまとまり」は5つの領域とする方向。学校が作る単元の目標はそのまま評価規準となるようにし、「内容」を基に作る。 P285資料(外㊳)P38資料(外㊴)P39
小学校の教材「Let's Try!」を見直す
外国語活動の国の教材Let's Try!を、より身近で楽しく活動できる内容にし、5・6年の外国語科につながるよう目的・場面・状況を意識した活動を段階的に扱う形に見直す。外国語活動でも文字に慣れ親しむ活動を大切にする。 資料(外⑰)P17
教師を支える国の研修と資料
文部科学省が全国の教師向けに大規模なオンライン研修を行う。国が作る動画や資料は自治体の研修でそのまま使えるように作り、小学校向けは学級担任と専科教員それぞれのニーズに配慮する。ALTとの連携についての動画・資料も出す。 P285
小学校・中学校・高校で何が変わる?
3・4年で音声中心に慣れ親しむ「外国語活動」、5・6年で読む・書くを加える「外国語科」という現行の形は成果が出ているとされ、目標の柱書でも「素地」(活動)と「基礎」(外国語科)の違いは残る。学習は「コミュニケーション活動」と「それを支える活動」を通して進める。 P276資料(外①)P1
外国語活動のコミュニケーション活動と支える活動は聞くこと・話すことについて行う。支える活動は、英語の音声や基本的な表現に慣れ親しみ、言語や文化の違いや共通点を体験的に理解する活動。導入した表現をすぐ話せることを求めず、聞いて慣れ親しむ段階から話す段階へつなぐ。 資料(外㉝)P33資料(外㊱)P36
小学校外国語では、導入した語彙や表現をすぐ話せる・書けることを求めず、聞く・読むで理解する段階から話す・書く段階へ発展させる。特に読む・書くは音声で十分に慣れ親しんだ上で指導する。支える活動はコミュニケーション活動と関連付けることが特に大事とされる。 資料(外㉜)P32資料(外㉟)P35
「書くこと」「読むこと」に課題があるため、文字を聞いて識別する→文字の形を認識し名称を発音する→音声と文字の関係に慣れ親しむ→語句を読んで意味を捉える、書き写す→語句を選んで書き写す→例を参考に書く、のように段階を示す。 P277資料(外㉑)P21資料(外㊸)P43
国語科のローマ字学習や、新しい「情報の領域(仮称)」のタイピングなどと関連を図りながら、外国語活動でも文字に慣れ親しむ活動を大切にする。外国語活動の「内容」に「文字」(読み方を聞いてどの文字か分かる等)を丁寧に示すイメージ。 資料(外⑰)P17資料(外㊷)P42
伝え合う目的や必然性のある場面を設定しにくい単元があるという指摘を受け、より身近で楽しく活動できる内容にし、5・6年につながるよう目的・場面・状況を意識した活動を段階的に扱う形に見直す。 資料(外⑰)P17
中学校の文法指導につなげるため、外国語科では日本語と英語の語順の違い(文構造)に気付かせる。音声と文字の関係に慣れ親しみ、簡単な語句や表現を読んだり書いたりできるようにする。文を書き写すときは語と語の区切りに注意させる。 P281資料(外⑲)P19資料(外㊸)P43
外国語活動(3・4学年相当)は「相手のことや身の回りの物」「ごく身近な事柄」、外国語(5・6学年相当)は「自分のことや相手のこと」「身近な事柄」など、話題を段階的に示す。読む・書くの話題も段階的に示す。 資料(外⑳)P20資料(外㊷)P42資料(外㊸)P43
現行は「学年ごとの目標を適切に定め」2学年間を通じて目標の実現を図ることになっているが、審議まとめでは一律の作成義務をなくし、必要なら任意で作る方向が示された。 P280資料(外⑲)P19現行現行抜粋P6・P15
外国語活動の思・判・表は「身近で簡単な事柄」から「ごく身近な事柄」へ。外国語の学びに向かう力は「自らの学習を調整して、他者との相互理解を図ろうとする態度」に。外国語の目標から「推測しながら」「語順を意識しながら」は外し、内容の取扱いで示す。 資料(外③)P3資料(外⑥)P6
外国語の教材の留意事項に、多様性の包摂や他者との相互理解、多文化共生への理解をうながす観点を加えるイメージ。外国語活動の「内容」には文化に関する事項(日本と外国の生活・習慣・行事の違いなど)を置く。 資料(外㉖)P26
国が作る研修用の動画や資料は、学級担任と専科教員それぞれのニーズに合うよう十分に配慮するとされた。 P285
英語の目標は「英語の特徴やきまりを理解し活用できる技能」「様々な話題について簡単な情報や考えを理解・表現・伝え合う力」「興味・関心を持ち、対話・協働で考えを広げ深め、学習を調整し、相互理解を深めようとする態度」の3つの柱で示すイメージ。 P279資料(外㊴)P39資料(外㊹)P44
聞く・読む・話す(やり取り・発表)・書くの領域ごとに「話題」「条件」「できること」を並べ、学年相当の目安を付けて示す。例:話すこと(やり取り)は即興で伝え合う、整理して伝え合う、聞いたり読んだりしたことを基に考えや理由を伝え合う。 資料(外⑧)P8資料(外㊹)P44
「社会的な話題」を「身近な社会的な話題」にし、例として健康的な食生活、スクリーンタイム、皆が過ごしやすい学校づくりなどを挙げる。フェイクニュースや国際協力なども生徒が自分と関連付けられるよう工夫する。身近な社会的な話題は資料編の段階表で「後半以降」に扱うことが想定され(学年内の具体的な段階付けは告示・解説で別途検討)、即興のやり取り・発表の対象にはしない。 P283資料(外㉚)P30資料(外㊹)P44
中学校の教科書では難しい語彙が増え、語彙選定にばらつきがある。国の基盤語彙リストで教科書の語彙の難易度と選定をならし、負担を適正にして重要な語彙を身に付けられるようにする。 P277P283資料(外㉙)P29
中1の初めは小学校の指導と関連させて音声中心の活動を重視し、小学校で扱った話題や語句・表現を繰り返す。小学校では書き写しや例を参照して書くまでにとどめていることを踏まえ、語順を意識して書くよう丁寧に指導する。3年間を通して発音と綴りを結び付ける。 P281資料(外⑲)P19資料(外㉑)P21
「授業を生徒の理解に応じた英語で行うこと」は堅持する。国がクラスルームイングリッシュなどの表現集や動画を提供し、補助的な日本語使用や母語使用の考え方を解説で示す。 P276P284
資料編には中2相当の単元例がある。目的は「日本に来たことがない海外の生徒に『食べてみたい!』と思ってもらう」。接続詞(because, when, if, that)を学び、クラスメイトやALT、海外の生徒とオンラインで紹介し合い、パフォーマンステストを含めて9時間で構成する。 資料(外⑫)P12資料(外⑬)P13
中学校の例として、校則など学校の課題への意見、健康的な食生活やスクリーンタイムについて意見を書く、ALTに日本の生活を説明する、留学生に地域のおすすめの場所を紹介する、姉妹都市の生徒に地域のつながりを発表する、などが示されている。 資料(外㉕)P25
コミュニケーション活動と支える活動の中で、日本語と英語の音声・語彙・文構造・文法・論理の展開などの違いに気付かせる。相手の文化的背景に配慮したコミュニケーションの大切さも理解させる。 資料(外㉗)P27
特定の語彙や文法を簡単なやり取り・発表・書くことで使う、意味や使い方に気付く・理解する、語句や表現を覚える、流暢性を高める活動など。導入した語彙や文法をすぐ話せる・書けることを求めず、聞く・読むで理解する段階から話す・書く段階へ発展させる。 資料(外㉛)P31資料(外㉞)P34
現行は3学年間を通じた学年ごとの目標を各校が定めるが、審議まとめでは一律の作成義務をなくし、任意とする方向が示された。 P280資料(外⑲)P19現行現行抜粋P25
中学校の全面実施は令和13年度~が想定されている。 P38
「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」は「英語コミュニケーション(総合)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」は「英語コミュニケーション(発信)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」にする案が示された(いずれも仮称)。両方に「英語コミュニケーション」を置き、英語でのコミュニケーションが中核だと示す。英訳名も趣旨が伝わるよう検討する。 P281資料(外㉒)P22
1単位の学習量を35コマから17コマに細分化するため、英コミュ(総合)Ⅰは6新単位(必履修)、Ⅱ・Ⅲは8新単位、英コミュ(発信)Ⅰ~Ⅲは4新単位。外国語科の必履修科目の単位数等に変化はないとされている(1単位当たりの換算が変わるため、コマ数はわずかに減る)。 P80P81P82資料(外㉔)P24
中学校の学習内容の確実な習熟を図りながら、5領域を総合的に扱い、読んだり聞いたりしたことを基に話す・書く領域統合を重視する。教材は、聞く・読む力を育てる教材と、発信に使える言語材料でできた教材の2段階で単元を作る例が示されている。 資料(外㉓)P23
話すこと[やり取り][発表]、書くことで発信力を強める選択科目。現行のスピーチ・プレゼン・ディベート・ディスカッションに「日常的な会話」を加え、「論理の構成や展開」を充実、書くことはプロセス重視、オンライン上で書いて伝え合うやり取りも位置付ける。 資料(外㉒)P22資料(外㉓)P23資料(外㊻)P46
論理・表現では文法事項を網羅的に指導するため文法解説と問題演習中心の授業になっている場合がある。新科目では教材をコミュニケーション活動中心の単元構成にし、AIを含むデジタル学習基盤も使ったフィードバックの工夫を解説で示す。 P277資料(外㉓)P23
英コミュ(総合)と英コミュ(発信)を並行して履修する場合、総合で扱った話題や言語材料を発信でも使うなどのカリマネが重要。教師の努力だけに任せず、教材間の連携を進め、学習指導要領でも工夫をうながす。 資料(外㉒)P22
中高の接続から、高校の「社会的な話題」に身近なものも含め、中学校の既習の言語材料を繰り返し使いながら思・判・表を発揮する活動を重視する。 資料(外㉒)P22資料(外㊺)P45
高校では入学初期に生徒の学習状況を適切に把握し、中学校の学習内容の習熟を図りながら、中学校の既習事項を繰り返し使って思・判・表を発揮する活動を重視する。 P281
B2だけで自動的に免除される制度ではなく、3つの要件を満たし、学校が実施できると判断した場合の選択肢。現行の高校の科目はおおむねCEFR A2~B1相当の習得を念頭に置き、今回も大きく変えない。これを大きく上回る水準としてB2レベル相当以上が適切とされた。振替先は、発展的な学習や英語以外の外国語を学ぶ学校設定科目、条件が整えば上位科目や学校外学修(大学の授業、海外のサマースクールなど)。同じ単位数を振替科目で修得する必要がある。 P48P49P284
思・判・表は、Ⅰ「基本的な構成や論理の展開」、Ⅱ「多様な構成や論理の展開」、Ⅲ「やや複雑で多様な構成や論理の展開」の文章や話から考えを形成し、表現等を工夫して伝える・伝え合う、と段階を付ける。学びに向かう力には「外国語の習得に継続して取り組もうとする態度」が入る。 資料(外⑩)P10資料(外㊼)P47
英コミュ(総合)Ⅰの「聞くこと」「読むこと」では、対話、叙述、説明、放送、意見などテキストのバリエーションを示し、必要に応じて支援を活用すれば意図や概要・要点を捉えられる、という形で示すイメージ。 資料(外㊺)P45
単位制の柔軟化の例として、英コミュⅠと論理・表現Ⅰを組み替えた「英語総合Ⅰ」という外国語科の組替え後科目の例や、英語コミュニケーションⅢで「社会的な話題」に重点を置くなど内容を選択的に扱う例が総論で示されている。 P44P45
総論では、高等学校学習指導要領の改訂は令和9年度末を予定と書かれている。 P51
CEFRでいうとどのレベル?
| 校種 | レベル・データ | 出典 |
|---|---|---|
| 小 | ~A1程度(改訂前の議論で想定されていた各校種のCEFRレベル) | P283 |
| 中 | A1~A2程度(同上)。R6調査でA1レベル相当以上の生徒は52.4%(H25は32.2%) | P283P276 |
| 高 | A2~B1程度(同上)。現行の高校の科目はおおむねA2~B1レベル相当の習得を念頭に設定し、今回も大きく変えない。R6調査でA2レベル相当以上は51.6%(H25は31.0%) | P283P284P49P276 |
| 高(履修免除) | 必履修科目の免除に必要な英語力はB2レベル相当以上とするのが適切とされた(ほかの要件もすべて満たす必要があり、B2だけで免除されるわけではない) | P49P284 |
| 全 | 現行では想定レベルより高いものが規定・例示されている場合があるため、今後は「内容」や活動例をCEFRに照らして適切な文言にする。総合的な発揮はCEFRの分類(Reception・Production・Interaction)を参照して「理解する」「表現する」「伝え合う」に分ける。コミュニケーション活動の例示はCEFRの言語コミュニケーション活動のマクロ機能も参照 | P283P280資料(外⑧)P8資料(外㊲)P37 |
| 全 | 今後の全国学力・学習状況調査は、CEFRレベルを考えながら個別の資質・能力にもとづいて作問する。MEXCBTにCEFRを参照した問題を充実させる | P283P285 |
AI(生成AI)の使い方はどうなる?
オンラインでの人との交流などを含むデジタル学習基盤の活用を外国語の学習指導要領等に明記し、その一つとして発達の段階に応じたAIの適切な活用も書く。指導の参考となる考え方や実践事例も具体的に示す。 P278P282P88
最終目標は外国語による人間同士のコミュニケーションを図る資質・能力で、AIを使った会話練習などはそのための手段。児童生徒の学びを深め、人間同士のコミュニケーションの充実につなげるという原則をはっきりさせる。 P282
自分の興味・関心に応じた例文をAIで作るなどは有効と考えられる。ただし、児童生徒がAIの生成物を鵜呑みにせず、出力を吟味しながら自分の学習に生かせるよう教師が支援することが重要。 P282
単純な英作文など、単にAI翻訳を提出すれば済むような家庭学習の課題を出さないなどの注意が必要とされた。 P282
諸外国の例も参考に、授業内外でのAIの効果的な使い方について、適切でない使い方を含む留意点や動画・資料を国が具体的に示し、技術の発展に合わせて更新する。 P282
AIの活用で、恥ずかしがらずに話すことなどの練習量を大幅に増やす。家庭学習と連携して発話時間を確保する。 資料(外⑮)P15
AIで自分が言いたいこと(母語)を英語にする活動を強化することが、英語で伝えたい内容を整理・発信する活動の充実策の一つとして挙げられている。 資料(外⑮)P15
児童生徒が英語で伝えたいことのイメージを持てるよう、AIや学校内外での交流機会を使いながら、自分が伝えたいことを伝える活動を強める。 P281
教師の補助的な日本語使用や、発達の段階に応じたAIの活用も含めた児童生徒の母語使用について、参考となる考え方を解説で示す。 P284
英コミュ(発信)(仮称)では、個別のフィードバックが物理的に難しいという課題に対し、AIを含むデジタル学習基盤の活用も含めたフィードバックの工夫を解説等で示す。 資料(外㉓)P23
AIを活用したパフォーマンステストツールの可能性を検討すべきとされた。 P285
AIで手軽に翻訳・通訳できる中でも、出力の正確さ・適切さを批判的に検討したり、ツールも使いながらリアルなコミュニケーションをしたりするには相応の英語力が必要という視点、AIを効果的に使う力が必要という視点が示されている。 資料(外⑭)P14
授業デザイン、児童生徒の学ぶ意欲の向上、自律的な学習者を育てる学び方の指導などがより重要になる。人間同士のリアルなコミュニケーションが大切になることも踏まえる。 P285
単純な英作文など、AI翻訳を出せば済んでしまう課題の出し方をしないよう留意する、と審議まとめに明記されています。 P282
評価はどう変わる?
現行は各学校が①内容のまとまりごとの評価規準、②単元の目標、③単元の評価規準を作っている。審議まとめでは「内容のまとまりごとの評価規準例」を国が示し、学校の作成は不要にする方向が示された。 P285
外国語の特質から引き続き5つの領域(聞く・読む・話す[やり取り]・話す[発表]・書く)で評価することが重要とされ、国の評価規準例の「内容のまとまり」は「内容」に示す5つの領域とする方向で検討する。 P285資料(外㊴)P39
現行は領域別の目標が3つの柱で整理されておらず、「内容」も領域別でないため評価の手順が煩雑だったが、今回の構造化で改善されると考えられている。多くの教科と同じように「内容」から評価規準を作れるようになる。 P280P285
当面は「統合的な理解」「総合的な発揮」の育成状況そのものを一律に直接評価することは求めず、単元構想を含む指導・評価の計画の質を支える役割とする。 資料(外㊵)P40
知・技と思・判・表を同じパフォーマンステストなどで評価することも引き続き可能(具体は評価参考資料の作成時に検討)。単元例でも同一のパフォーマンステストで評価する例が示されている。 資料(外⑬)P13資料(外㊵)P40
学習成果の観点別評価・評定への総括は、学年末に絞るなど頻度を抑え、学習途中で差分を見取ってフィードバックする形成的評価を充実する(全教科共通の再整理案)。 資料(外㊳)P38
学びに向かう力の「見取る姿」は単元ごとではなく、学年・学期などの長い期間を通じて見取る。「見取る姿」や運用方法は小中について令和10年度末までに周知するとされている。 資料(外⑬)P13P65
各学校の定期テストやパフォーマンステストに使えるよう、MEXCBTにCEFRを参照した問題を充実させ、AIを使ったパフォーマンステストツールの可能性を検討する。 P285
今後の全国学力・学習状況調査は、CEFRレベルを勘案しつつ、個別の資質・能力に基づいて作問する。 P283
資料編の単元づくりのイメージでは、デジタル学習指導要領で解説の記述や評価規準例、小学校を含む前後の学習内容も確認できる姿が描かれている。 資料(外⑫)P12
国が用意してくれるもの
第二言語習得・認知心理学・学習科学の知見を踏まえ、教師の指導や学習者の参考になる動画・資料を国が提供する。学校の負担軽減に留意し、教師の指導や自治体の研修でも使えるように作る。 P281
生徒の理解に応じた英語で指導する際に使える表現集(クラスルームイングリッシュ等)や動画を提供する。 P284
改訂で重視する点を伝え、英語力・指導力の向上と継続的な授業改善を図るため、文部科学省が大規模なオンライン研修を行う。 P285
国が作る動画・資料は自治体の教員研修でそのまま使えるようにし、教職課程でも使われることを念頭に作る。小学校向けは学級担任と専科教員それぞれのニーズに配慮する。 P285
ALT等との効果的な連携のあり方について参考となる動画や資料を提供する。 P285
検定団体が教師や教職課程の学生向けに受験料を減額するなどの特別受験制度について、学生の活用が進むよう一層周知する。 P285
教員免許制度の見直しを踏まえた外国語(英語)コアカリキュラムの改善で、科学的知見や学習方略の指導方法を学べるようにする。 P285
定期テストやパフォーマンステストに使えるよう、MEXCBTにCEFRを参照した問題を充実させる。 P285
「内容のまとまりごとの評価規準例」を国が評価の参考資料で示す。 P285
国が作成・配布している外国語活動教材Let's Try!を、身近で楽しい内容、5・6年につながる段階的な活動に見直す。 資料(外⑰)P17
教育課程特例校1,915校(令和7年4月時点)のうち1,483校が外国語に関する内容。制度が調整授業時数制度に統合されることを踏まえ、参照できる実践事例を教育委員会等に積極的に提供する。 P284P36
各校の開設状況の公表と共有、教師の指導力向上・学習者同士の交流・オンライン講座の開設などの可能性の検討、大学が公表している教材などの資料の収集・公表を行う。 P282
資料編のイメージでは、デジタル学習指導要領で解説や評価規準例、他教科や小学校を含む前後の学習内容を確認できる。 資料(外⑫)P12
英語の先生の次の一歩
出典:中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)。P○ は本体PDFのページ、資料P○ は資料編のページ(クリックで該当ページが開きます)。