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外国人に聞かれてビックリことば・こころ

2026年10月13日(火)

「なんで秋だけ『〇〇の秋』なの?」

読書もスポーツも食欲も、秋に集まった理由

日本語を勉強している人が、10月になるとよく首をかしげる言い方があります。「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」。どうして秋だけ、何にでも「〇〇の秋」が付くのか、という疑問です。

「なんで秋だけ『〇〇の秋』なの?」 — 読書もスポーツも食欲も、秋に集まった理由

答えは、季節と行事

理由は二つあります。一つは季節そのものです。暑さがやわらぎ、空気が乾いて過ごしやすくなるので、本を読むにも体を動かすにもちょうどよい時期になります。米や果物の収穫も重なり、「食欲の秋」はここから来ています。

もう一つは、秋に行事が集まっていることです。1946年に始まった国の芸術祭は、毎年秋に開かれます。11月3日の文化の日をはさむ10月27日からの2週間は「読書週間」で、1947年から続いています。10月のスポーツの日も、1964年の東京オリンピックの開会式にちなむ祝日です。過ごしやすい季節に行事が重なることが、「〇〇の秋」が多い理由だと考えられます。

実は、物騒だった一句

秋の決まり文句といえば「天高く馬肥ゆる秋」です。空が高く澄み、馬もよく太る、気持ちのよい季節という意味で使われています。

ところが、もとになった中国の言葉は、のどかな意味ではなかったとされています。北方の遊牧民の馬が秋に太ると、彼らが国境を越えて攻めてくる。だから備えよ、という警告だったという説明が一般的です。日本に入ってから、警告の部分が抜け落ち、秋の気持ちよさを表す言葉として定着しました。

英語では、どう言う?

英語には「〇〇の秋」にあたる決まった言い方はありません。the autumn of reading と直訳しても、意味は伝わりにくいでしょう。「秋は本を読むのにいい季節だと日本では言われている」と、文で説明するのが確実です。

ただし、全員が秋に本を読み、スポーツをしているわけではありません。「〇〇の秋」は、季節を楽しむための合言葉のようなもので、広告や店の売り場でもよく使われます。そう説明すると、相手も肩の力を抜いて聞けます。

英語で言うと

In Japan we say autumn is the season for reading, for sports, and for eating. The weather finally cools down after a hot summer, it's harvest time, and there's a national reading week and a sports holiday in the fall. Honestly, it's also a handy phrase for advertising, so nobody is actually expected to read more books just because it's October.

日本では、秋は読書の季節、スポーツの季節、食欲の季節だと言います。暑い夏が終わってようやく涼しくなり、収穫の時期でもあり、秋には全国の読書週間やスポーツの祝日もあるからです。正直に言うと、広告でも便利に使われる言い方なので、10月だからといって本当に本をたくさん読まなければならないわけではありません。

このコラムから、使えるフレーズ

  • In Japan, people say autumn is the best season for reading.
    日本では、秋は読書にいちばんいい季節だと言われています。
  • It's harvest season, so everything tastes good right now.
    収穫の季節なので、今は何を食べてもおいしいんです。
  • It's more of a catchphrase than a rule.
    決まりというより、合言葉みたいなものです。
  • The weather is perfect for a walk this time of year.
    この時期は、散歩にちょうどいい天気です。
  • That saying is said to have started as a warning in ancient China.
    あのことわざは、もともと古代中国の警告だったと言われています。

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