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各教科の変更点

芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)はこう変わる

発想から表現までを一続きの学びに。高校は「芸術そのもの」を学ぶ機会も

更新:2026年11月4日出典:審議まとめ P211〜P221
もくじ(12項目)
  1. ひとことで言うと
  2. 校種ごとに、やさしく解説
  3. 小・中・高で10秒
  4. 芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)の授業アイデア(次期を先取り)
  5. 主な変更点(審議まとめより)
  6. 今からできる準備
  7. 芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)とAI
  8. 現行⇔次期 新旧比較
  9. 高校の科目構成
  10. 授業時数・単位
  11. 校種ごとのページ・図解アニメ
  12. ほかの教科も見る

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ひとことで言うと

ひとことで言うと

思いをもつことから表すまでを、一続きの学びに

  1. 思いをもつ・発想する段階と、工夫して表す段階を切り分けず、一続きの「思考・判断・表現」として育てる形に整理する方向です。
  2. 小学校音楽の「歌唱」と「器楽」が「歌唱・器楽」にまとめる案など、区分の統合や具体的すぎる記述の見直しで、授業の組み立てが柔軟にする方向です。
  3. 高校芸術科では、どの科目を選んでも芸術の全体像や意味を考える時間を設け、評価は複数の題材をまとめて総括することもできると示されました。

校種ごとに、やさしく解説

小学校 芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)はどう変わる?

やさしく言うと小学校の音楽と図画工作では、「思いをもつこと」と「体を使って表すこと」を一続きでとらえる方向です。音楽は、表現の区分を「歌唱・器楽」と「音楽づくり」の2つに整理する案です。図画工作は、発想から工夫して表すまでの全体を「思考・判断・表現」として示す方向です。評価は、題材ごとに全観点を記録しなくてよいことが示されています。

  1. 音楽は「歌唱・器楽」を1つの区分に

    小学校音楽の表現を「歌唱・器楽」と「音楽づくり」の2つで整理する案です。同じ曲を歌と楽器で扱うとき、ねらいを絞った指導や評価がしにくいという課題があったためです。「ハ長調・イ短調」のような具体的な記述は、内容の取扱いへ移すことが検討されています。 P215P216P219

    教室では、たとえば:1つの曲を歌ったり、楽器で演奏したり、合奏したりしながら、ねらいを1つに絞って見取る、といった授業が考えられます。

  2. 図画工作は、表すまでの流れ全体を「思考・判断・表現」に

    図画工作では、発想や構想と、工夫して表す段階を分けにくいという課題がありました。そこで、表すまでの流れ全体を「思考・判断・表現」として示す方向です。区分も、学びの向きが分かるよう「自分と材料や場所」「自分と表したいこと」などで整理する例が示されています。 P214P215P216

    教室では、たとえば:作品の出来だけでなく、材料を試しながら考えを変える途中の姿を、写真やつぶやきで記録して見取る授業が考えられます。

  3. 鑑賞にも「技能」を示す

    作品から特徴を見付けたり、情報を読み取ったりする「鑑賞の技能」を示す方向です。鑑賞で育てる力をはっきりさせ、効果的な指導につなげるねらいです。表現と鑑賞を行き来する学びも大切にされています。 P216P219

    教室では、たとえば:友達の作品を「色」「形」「並べ方」などの手掛かりで見て特徴を見付け、自分の作品づくりに生かす、といった授業が考えられます。

  4. 評価は年間を見通してまとめてよい

    短い題材でも全観点を記録しようとして、まとめの評価ばかりになる実態が指摘されました。そこで、年間計画をふまえ、複数の題材をまとめて総括的評価(まとめの評価)をしてもよいことを促す方向です。途中の形成的評価(指導に生かす評価)を重視し、一人一人のよさを肯定的に見ます。 P221

    教室では、たとえば:年間計画を見て、どの題材でどの観点を記録するかを先に決めます。ほかの時間は声かけと助言に力を注ぐ、といった工夫が考えられます。

中学校 芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)はどう変わる?

やさしく言うと中学校の音楽と美術でも、思いをもつことと表すことを一続きでとらえる方向です。美術は、発想から工夫して表すまでを「思考・判断・表現」として示し、鑑賞にも「技能」を示す方向です。音楽は、知識と技能を一文で示し、身体の使い方を重視する方向です。漫画やアニメーション、映像などの表現や鑑賞も、端末を使って充実させる方向です。

  1. 美術は学びの向きが分かる区分に

    美術では、活動そのものが目的になり、育てたい力があいまいな指導が見られるとされました。そこで「自分と美術」「生活や社会と美術」のように、学びの方向が分かる区分で整理する例が示されています。発想・構想から工夫して表すまでは、まとめて「思考・判断・表現」とする方向です。 P214P215P216

    教室では、たとえば:「生活や社会と美術」の視点で校内の案内表示をデザインし直し、使う人の声をもとに改善する、といった題材が考えられます。

  2. 鑑賞の技能と〔共通事項〕の見直し

    美術作品から特徴を見付けたり、情報を読み取ったりする「鑑賞の技能」を示す方向です。〔共通事項〕(表現と鑑賞の両方で働く事項)には、造形の働きや美術文化などを示す方向です。中学校では、具体的すぎる記述を内容の取扱いに移すことも示されています。 P216P219

    教室では、たとえば:作品の構図や色の対比を手掛かりに作者の意図を読み取り、根拠を挙げて紹介文を書く、といった授業が考えられます。

  3. 音楽は知識と技能を一文で、身体の使い方を重視

    音楽では、知識と技能の関係をはっきりさせ、一文で示す方向です。「自分でやってわかる」ことが前提とされています。歌唱や器楽では、いろいろな歌い方や楽器に対応できる技能として、身体の使い方を重視します。中学校の鑑賞は、内容の取扱いと重なる記述を整理するとされています。 P216P219

    教室では、たとえば:合唱の練習で息の使い方を変えて歌い比べ、響きの違いを言葉にしてから表現を工夫する、といった授業が考えられます。

  4. 漫画・アニメ・映像の学びと生成AIの扱い

    漫画、アニメーション、映像などの多様なメディアによる表現と鑑賞を、端末を使って充実させる方向です。特別なソフトがなくても、撮影や描画などの基本機能で実践できることが望まれています。一方、表現の過程を安易に生成AIに任せるのは適切でないとされています。 P218P221

    教室では、たとえば:端末で描いた絵を何枚も撮影してつなぎ、短いアニメーションを作って発表し合う、といった授業が考えられます。

高校 芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)はどう変わる?

やさしく言うと高校の芸術科は、音楽・美術・工芸・書道から科目を選んで学びます。次期は、どの科目でも「芸術そのもの」について考える機会を設ける方向です。Ⅰを付した科目(選択必履修科目)の最初に芸術の全体像や学ぶ意味を考え、まとめでは探究的な学習を行う例が示されています。書道は、字形などの具体的な指示を〔共通事項〕に整理する方向です。

  1. Ⅰの科目の最初に「芸術とは何か」を考える

    高校芸術科は内容が各科目の専門に寄りやすく、教科として目指す「芸術との関わり」が意識されにくいとされました。そこで、Ⅰを付した科目の導入で、芸術の全体像や学ぶ意味を考える機会を設ける方向です。教科書も、芸術そのものと各科目の学びを結び付ける構成が期待されています。 P217P219

    教室では、たとえば:音楽Ⅰの最初の時間に、身近な広告やゲームの音楽を例に「芸術は生活のどこにあるか」を話し合う、といった導入が考えられます。

  2. 科目のまとめに探究的な学習を

    科目のまとめの段階などで、芸術分野に関わる探究的な学習を設定する例が示されています。身に付けた力をもとに、芸術の意味や価値を追求するねらいです。自分や社会にとって芸術がどう関わるかを重視し、将来の芸術文化との関わりを自覚できるようにする方向です。 P217

    教室では、たとえば:美術Ⅰの終わりに、まちの公共空間にあるアートを調べ、「まちにアートがある意味」を発表する探究が考えられます。

  3. 書道は〔共通事項〕で柔軟に

    書道では、字形や全体の構成などを分野ごとに具体的に示していました。次期は、それらを〔共通事項〕の「書を構成する要素などの働き」として整理し、柔軟に指導できるようにする方向です。線質・字形・構成などが生む「書の表現性」を重視し、鑑賞の技能も明確にします。 P216P219

    教室では、たとえば:同じ言葉を、線の太さや字形を変えて何通りか書き、印象の違いを話し合ってから作品の構想を決める、といった授業が考えられます。

  4. 社会とのつながりと、過程を見る評価

    高校芸術科の目標は、作品のメッセージ性や社会への影響力なども意識できるよう改善する方向です。美術では、多様なメディアと関わらせて発想や構想をすることも示されています。評価は、複数の題材をまとめて総括できることや、制作の過程の姿を捉えることが示されています。 P214P216P221

    教室では、たとえば:映像作品の制作で、途中の構想メモや試作を端末に記録し、完成作品と合わせて評価する、といった進め方が考えられます。

小・中・高で10秒

小学校音楽は「歌唱」と「器楽」を「歌唱・器楽」に統合。図工は発想から表すまでを思考・判断・表現に
中学校美術は発想から工夫して表すまでを「思考・判断・表現」に。鑑賞にも「技能」を示す
高校Ⅰの科目で芸術の全体像や学ぶ意味を考える機会を設ける。書道は字形等を〔共通事項〕に
高校の科目科目名・単位数は現行どおり

芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)の授業アイデア(次期を先取り)

主な変更点(審議まとめより)

小 小学校音楽:「歌唱」と「器楽」を「歌唱・器楽」の一つの区分にする案

小学校音楽の表現は「歌唱・器楽」と「音楽づくり」の2つで整理する案です。同じ曲を歌と楽器の両方で扱うときに、ねらいを絞った指導や評価がしにくいという課題があったためです。歌唱と器楽に共通する知識・技能や思考・判断・表現はまとめて示す方向です。「ハ長調・イ短調」のような具体的すぎる記述は、内容の取扱い(指導上の注意の部分)へ移すことが検討されています。 P215P216P219

小中高 発想・構想から工夫して表すまでを、まるごと「思考・判断・表現」に

これまで図画工作・美術・工芸では、発想や構想は「思考・判断・表現」、材料や用具を使って工夫して表す段階は「技能」と分けていましたが、両者は続いていて違いが分かりにくいという課題がありました。次期では、発想・構想から工夫して表現するまでの流れ全体を「思考・判断・表現」として示す方向です。音楽(習得した技能を生かして工夫して表現する過程全体)や書道(構想・工夫して表現する過程全体)も同じ考え方です。 P212P214P216

全校種 評価:題材ごとに全観点を記録しなくてよい。複数題材でまとめて総括も可

短い題材でも3つの観点すべてを記録に残そうとして、総括的な評価ばかりになる実態が指摘されました。そこで、年間指導計画を踏まえ、複数の題材や単元、区分をまとめて総括的評価をしてもよいことが示されました。学習の途中で行う形成的評価(指導に生かす評価)を重視し、「思考・判断・表現」は完成作品だけでなく、歌ったり作ったりする過程の中での姿でとらえます。他者と比べるのではなく、一人一人のよさや成長を肯定的に評価することも重視するとされました。 P221

高 高校芸術科:どの科目でも「芸術そのもの」を学ぶ時間を設ける

高校芸術科は音楽・美術・工芸・書道から選んで学びますが、内容が各科目の専門に寄り、教科として目指す「芸術との関わり」が意識されにくいという課題がありました。そこで、Ⅰを付した科目(選択必履修科目)の最初の段階で芸術の全体像や学ぶ意味を考える機会を設け、まとめの段階では芸術分野に関わる探究的な学習を行うなどの改善が示されました。教科書も、芸術そのものについて考えることと各科目の学びを結び付けられる構成が期待されています。 P217P219

小中高 図画工作・美術:学びの方向が分かる新しい区分と〔共通事項〕の見直し

活動そのものが目的になり、育てたい力があいまいな指導が見られるため、学びの方向性が分かる区分で整理する方向です。例として、小学校図画工作は「自分と材料や場所」「自分と表したいこと」、中学校美術は「自分と美術」「生活や社会と美術」が挙げられています。〔共通事項〕(表現と鑑賞の両方で働く事項)には、造形の働き、美術の働き、美術文化、工芸の伝統と文化に関する事項を示す方向です。技能は、材料や用具の特徴を生かして使うことや表現方法を追求することとして示す方向です。 P215P216P219

小中高 鑑賞にも「技能」を示す(図画工作・美術・工芸・書道)

鑑賞の活動を充実させるため、作品から特徴を見付けたり情報を読み取ったりする「鑑賞の技能」を示す方向です。書道では、作品や書から読み取った情報を精査することなどが鑑賞の技能になります。鑑賞を通して育てる力をはっきりさせ、表現と鑑賞を行き来する学びにつなげるねらいです。 P216P219

小中高 音楽:知識と技能を一文で示し、「身体の使い方」を重視

子供が技能の必要性を感じ、実感を伴って理解できるよう、知識と技能の関係をはっきりさせて一文で示す方向です(「自分でやってわかる」ことが前提)。歌唱や器楽では、いろいろな歌い方や楽器に対応できる技能として身体の使い方を重視する方向です。音楽づくり/創作は小・中・高のつながりを明確にし、中・高の鑑賞は内容の取扱いと重なる記述を整理する方向です。 P216P219

高 書道:字形などの具体的な指示を〔共通事項〕の「書を構成する要素」に整理

これまで漢字仮名交じりの書・漢字の書・仮名の書と鑑賞のそれぞれで、字形や全体の構成などを具体的に示していました。次期では、それらを〔共通事項〕の「書を構成する要素などの働き・関係」としてまとめ、学校の実態に応じて柔軟に指導できるようにする方向です。「思考・判断・表現」では、線質・字形・構成などが生み出す「書の表現性」を重視し、自分の意図に基づいて創造的に表現することを示す方向です。 P216P219

全校種 マンガ・アニメ・ゲーム・映像など、多様な芸術や文化の学びを充実

メディア芸術(映画、漫画、アニメーション、コンピュータ等を使った芸術)や舞台芸術など、多様な芸術や文化に触れる機会を、芸術系教科だけでなく教育課程全体で充実させる方向です。図画工作・美術・工芸では端末を使った漫画・アニメーション・映像などの表現や鑑賞、発表・展示を発達の段階に応じて充実させる方向です。特別なソフトウェアがなくても、端末の撮影・記録や描画・加工といった基本機能で実践できることが望まれています。 P218

全校種 生成AIは「ツール」として。表現の過程を安易に任せない

デジタル学習基盤の活用には生成AIも含まれますが、表現する過程を安易に生成AIに任せることは適切でないとされました。人間ならではの感性や身体性を土台にした創造的な表現を大切にし、ツールとして適切に使うことが求められます。また、子供が芸術に関する様々なコンテンツに触れる機会が多いことから、発達の段階に応じて知的財産の保護と活用に関する指導を充実させる方向です。 P221

今からできる準備

芸術(音楽・図画工作・美術・書道等)とAI

AIの進化の中での芸術の意義

AIの進化などで正解のない問いに向き合う力が求められる中、人間の本来的な能力として芸術の学びの意義が改めて示されています。 P212

生成AIも使うが、表現する過程を安易に委ねない

デジタル学習基盤の活用には生成AIも含みますが、表現する過程などを安易に生成AIに任せることは適切ではないとされています。発達の段階を考え、人間ならではの感性や身体性をもとにした創造的な表現を大切にし、ツールとして適切に使うことが重要です。 P221

デジタルの効果的な活用

鑑賞での作品比較・意見共有・遠隔交流、表現での試行錯誤や記録・保存などに、デジタル学習基盤を生かします。漫画・アニメーション・映像などのメディアによる表現や鑑賞も充実させ、特別なソフトがなくても撮影・描画・加工などの基本機能で端末を活用することが望まれています。 P216P218P221

授業でのヒント
  • 表現の中心部分(発想・表現の過程)は子供自身が行い、生成AIは使わせないか補助にとどめる(根拠P221)
  • 鑑賞で作品を端末で比較・共有し、表現の試行錯誤を記録・保存して振り返る(根拠P221)

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現行⇔次期 新旧比較

黄色のマーカー=次期で新しく入る・強調される言葉赤の取り消し線=現行から消える・変わる言葉

小学校音楽の表現の区分

現行
「歌唱」「器楽」「音楽づくり」の3つに分かれ、歌唱と器楽で別々に事項が示されている。
次期(審議まとめの案・告示前)
「歌唱・器楽」と「音楽づくり」の2つに整理し、歌唱と器楽に共通する事項はまとめて示す。
P215P216P219 ※現行の構成(第5学年及び第6学年の例)は資料編m3 P74

図画工作・美術・工芸の「思考・判断・表現」と「技能」の線引き

現行
発想や構想をする段階は「思考・判断・表現」、材料や用具を使い工夫して表す段階は「技能」と位置付けている。
次期(審議まとめの案・告示前)
発想や構想をし、工夫して表現するまでのつながり全体を「思考・判断・表現」として示す。

小学校音楽の具体的な記述(調性など)

現行
第5・6学年の歌唱・器楽の技能に「ハ長調及びイ短調の楽譜を見たりして」歌う・演奏する、と具体的に示している。
次期(審議まとめの案・告示前)
「ハ長調・イ短調」のような具体性の高い記述は、内容の取扱いへの移行を検討する。
P216P219 ※現行の記述は資料編m3 P74

書道の指導事項の示し方

現行
漢字仮名交じりの書・漢字の書・仮名の書と鑑賞のそれぞれの事項で、字形や全体の構成などを具体的に示している。
次期(審議まとめの案・告示前)
〔共通事項〕で「書を構成する要素などの働き・関係」として整理し、学校の実態に応じて柔軟に指導できるようにする。

高校芸術科で学ぶ内容

現行
選択した科目の専門に関する内容が中心で、教科目標の「芸術との関わり」が意識されにくい。
次期(審議まとめの案・告示前)
Ⅰを付した科目の導入で芸術の全体像や学ぶ意味を考え、まとめの段階で芸術分野の探究的な学習を行うなど、「芸術そのもの」を学ぶ機会を設ける。

学習評価(総括のしかた)

現行
短い題材でも3観点すべてを評価しようとして記録に残す評価だけになったり、完成作品だけで技能や思考・判断・表現を評価したりする実態がある。
次期(審議まとめの案・告示前)
複数の題材・単元・区分でまとめて総括的評価をしてもよい。形成的評価を重視し、思考・判断・表現は学習の過程の中の姿でとらえる。
P221 ※現行側は本文の「現状の課題」として書かれている実態

高校芸術科の標準単位数

現行
音楽Ⅰ〜Ⅲ、美術Ⅰ〜Ⅲ、工芸Ⅰ〜Ⅲ、書道Ⅰ〜Ⅲ 各2単位
次期(審議まとめの案・告示前)
同じ12科目で各4新単位とする案。必履修の芸術(Ⅰの科目)は減単不可とすべきとされた。
P47P80P82 ※新単位は1単位の学習量を35コマから17コマにする単位の数え方の変更によるもので、科目名・単位数とも実質は現行と同様(P80)。減単不可はP47の「必履修教科の合計が3新単位以下となる減単は不可」による

現行の学習指導要領・解説の原文(公式PDF)は資料室にまとめています。

高校の科目構成

科目構成(音楽・美術・工芸・書道の各Ⅰ〜Ⅲ)は現行のままとし、標準単位数は各2単位→各4新単位とする案(単位の数え方の変更による。P80・P82)。科目ではなく内容面で、Ⅰを付した科目の導入やまとめの段階に「芸術そのもの」を学ぶ機会を設ける方向(P217)。

授業時数・単位

小・中学校の音楽・図画工作・美術の具体的な時数は本文に示されていない(総論では、新教科・領域の時数を確保するため小3以上の教科等から一律3〜4%程度を減じるが、現在35コマ以下の教科等からは減じないとし、具体の数値は今後示すとしている。P79)。高校は各科目4新単位とする案で、必履修教科ごとの合計が3新単位以下になる減単は不可のため、芸術(音楽Ⅰ・美術Ⅰ・工芸Ⅰ・書道Ⅰのいずれか)は減単不可とすべきとされた(P47)。

校種ごとのページ・図解アニメ

ほかの教科も見る

出典:中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)。P○ は本体PDFのページ、資料P○ は資料編のページ(クリックで該当ページが開きます)。