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いま日本で起きていること仕事・会社

2026年11月5日(木)

賃上げ、2026年も平均4.4% 引き上げた企業は92%

給料は「毎年の昇給」と「表の書き換え」の2段で上がる

厚生労働省が2026年10月に公表した「賃金引上げ等の実態に関する調査」で、2026年に1人平均の賃金を引き上げた、または引き上げる予定の企業は92.0%でした。引き上げ幅の平均は月1万3,926円、率にして4.4%で、率は前の年と同じでした。

賃上げ、2026年も平均4.4% 引き上げた企業は92% — 給料は「毎年の昇給」と「表の書き換え」の2段で上がる

調査で分かったこと

この調査の対象は、常用労働者が100人以上いる民間企業です。2026年の賃金の改定(9〜12月の予定を含む)について聞いたところ、1人平均の賃金を「引き上げた・引き上げる」企業は92.0%で、前の年の91.5%より少し増えました。「引き下げた・引き下げる」は0.4%でした。

1人平均の引き上げ額は月1万3,926円(前の年は1万3,601円)、引き上げ率は4.4%(同4.4%)です。ここでいう賃金は毎月決まって払われる分で、手当は含みますが、残業代やボーナスは含みません。企業の規模で差があり、従業員5,000人以上の企業は4.8%、100〜299人の企業は3.9%でした。

定期昇給とベースアップ

日本の会社の賃上げには、大きく2つの中身があります。1つは「定期昇給(定昇)」で、会社の規則に従って、毎年決まった時期に一人ひとりの給料が上がる仕組みです。調査では、定昇の制度がある企業は84.2%でした。年齢や勤続年数で自動的に上がる形のほか、仕事の評価をもとに上げる形も含みます。

もう1つは「ベースアップ(ベア)」です。学歴や年齢、勤続年数などで給料を決める「賃金表」そのものを書き換えて、全体の水準を上げることをいいます。定昇だけでは、同じ年齢・同じ勤続年数の人がもらう額は前の年と変わらず、会社全体の給料の水準を押し上げるのはベアのほうです。定昇の制度がある企業のうち、2026年にベアを行った・行う企業は57.9%でした。

春闘の「5%」との違い

毎年春には、労働組合と会社が同じ時期に賃金を交渉する「春闘」があります。労働組合の全国組織である連合が2026年7月に公表した最終集計では、定昇の分も含めた賃上げ率は5.01%で、3年続けて5%を超えました。

厚生労働省の調査の4.4%と数字が違う大きな理由は、集計の対象です。連合の集計は、連合に加わる労働組合のある企業が対象で、厚生労働省の調査には組合のない企業も入っています。同じ調査の中でも、組合のある企業は4.5%、組合のない企業は4.2%でした。

業種によって差がある

業種別に見ると、引き上げ率がいちばん高かったのは建設業の5.5%で、低かったのは運輸業・郵便業の3.0%でした。医療・福祉は3.3%で、前の年の2.3%から上がりました。宿泊業・飲食サービス業も3.6%から4.2%に上がっています。

賃金を決めるときに最も重視したことを企業に聞くと、「企業の業績」が46.0%でいちばん多く、「労働力の確保・定着」が12.1%、「雇用の維持」が9.2%で続きました。なお、ここでの数字は100人以上の企業の平均で、すべての働く人の給料が同じだけ上がったわけではありません。

英語で言うと

Most companies in Japan raised pay in 2026. A government survey of firms with 100 or more employees found that 92 percent raised wages, by an average of 4.4 percent. In Japan, pay goes up in two ways: a yearly raise as you move up the company's pay scale, and raising the pay scale itself. The yearly raise rewards one more year at the company, but only the second lifts pay levels for everyone.

2026年、日本の会社の多くが給料を上げました。従業員100人以上の企業を対象にした国の調査では、92%の企業が賃金を上げ、引き上げ幅の平均は4.4%でした。日本では給料は2つの形で上がります。会社の給料の表の中で毎年一段上がる昇給と、その表そのものを上げることです。毎年の昇給は勤めた年数が1年増えた分ですが、全員の給料の水準を上げるのは2つ目のほうです。

このコラムから、使えるフレーズ

  • Most Japanese companies give a small raise every year.
    日本の会社の多くは、毎年少しずつ給料を上げます。
  • That's the annual raise. It's different from raising the whole pay scale.
    それは毎年の昇給です。給料の表全体を上げるのとは別のものです。
  • Wage talks happen every spring, at the same time across the country.
    賃金の交渉は毎年春、全国で同じ時期に行われます。
  • The 5 percent figure only covers companies with unions.
    5%という数字は、労働組合のある企業だけの集計です。
  • Bonuses and overtime aren't included in that number.
    その数字には、ボーナスや残業代は入っていません。

この記事のもとにした資料

数字と事実は、次の資料で確かめています。ご自分でも確かめられます。

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