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外国人がビックリする日本マナー・作法

2026年10月16日(金)

「タクシーのドア、勝手に開くの?」

おもてなしより先にあった、事故と時間の話

日本でタクシーを止めると、手をかける前に後ろのドアがすっと開きます。外国から来た人がまず驚くのがここで、ドアに手を伸ばしたまま固まる人もいます。

「タクシーのドア、勝手に開くの?」 — おもてなしより先にあった、事故と時間の話

開けているのは運転手

ドアは勝手に開いているのではありません。運転席の手元にあるレバーやスイッチで、運転手が開け閉めしています。開くのは、左側通行の日本では歩道側にあたる、後ろの左のドアです。

東京ハイヤー・タクシー協会は、これを「外国ではまず見ないサービス」と説明しています。自動ドアのタクシーは、ほぼ日本独特のものとされています。

反対側の右のドアは、ふつう自動では開きません。車道に面しているので、そちらから降りると後ろから来る車やバイクにぶつかるおそれがあるからです。やむをえず右から降りるときは、運転手に伝え、後ろをよく確かめてから自分で開けます。

実は「おもてなし」だけではない

よく言われるのは、1964年の東京オリンピックのころ、海外から来る客へのサービスとして広まったという話です。ただ、自動ドアを作ってきたメーカーは、先にあったのは実務の理由だと話しています。

以前は、運転手が車を降りて手でドアを開ける「ドアサービス」が行われていました。そのたびに安全を確かめる必要があり、事故も起きていました。運転席からドアを操作できれば、乗り降りの時間が短くなり、客が車道側のドアをいきなり開けることも防げます。

おもてなしの話と実務の話は、どちらかだけが正しいというものではありません。安全と時間のために広まった仕組みが、外国から来た人の目には、もてなしとして映ったと考えると、両方がつながります。

便利だけれど、決まりもある

ドアは自分で閉めないのが基本です。手で強く押すと仕組みに負担がかかり、運転手に止められることがあります。降りるときも、開くのを待ってから出て、閉めずにそのまま離れて大丈夫です。

一方で、開いたドアに通行人や自転車がぶつかる事故もあり、運転手は後ろをよく見てから開けています。最近はスライドドアの車種も増え、配車アプリで呼ぶ人も多くなりました。乗り方は少しずつ変わっていますが、運転手がドアを開け閉めするという点は今も同じです。

英語で言うと

In most Japanese taxis, the driver opens and closes the back door with a lever, so you don't need to touch it. It's often said this spread as a service around the 1964 Tokyo Olympics, but it also made rides safer and quicker than in the old days, when drivers had to get out and open the door by hand. Just wait for it to open, and don't close it yourself.

日本のタクシーの多くは、運転手がレバーで後ろのドアを開け閉めするので、触らなくて大丈夫です。1964年の東京オリンピックのころにサービスとして広まったとよく言われますが、運転手が降りて手でドアを開けていたころに比べ、安全になり、乗り降りも早くなりました。開くのを待って、自分では閉めないでください。

このコラムから、使えるフレーズ

  • The door opens automatically. The driver does it.
    ドアは自動で開きます。運転手さんが操作しているんです。
  • Please don't close it yourself. Just leave it.
    自分で閉めないでください。そのままで大丈夫です。
  • Get in on the left side. That's the sidewalk side here.
    左側から乗ってください。日本ではそちらが歩道側です。
  • Wait a second. The driver is checking for bikes behind us.
    ちょっと待って。運転手さんが後ろの自転車を確かめています。
  • You don't need to tip the driver in Japan.
    日本では運転手さんにチップはいりません。

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