2026年10月15日(木)
「新聞、なんで家まで届くの?」
夜明け前に玄関へ来る、朝刊の仕組み
日本に住み始めた人が、朝いちばんに驚くことがあります。まだ外が暗いうちに、近所の家の郵便受けへ次々と新聞が入っていくことです。「新聞って、駅で買うものじゃないの?」という質問は、英会話の授業でもよく出ます。
答えは「戸別配達」
日本の新聞の多くは、売店で1部ずつ買うものではなく、月ぎめで契約して家に届けてもらうものです。日本新聞協会によると、2018年10月の時点で、新聞の95%が戸別配達で読者に届いていました。
届けているのは新聞社ではなく、地域ごとにある新聞販売所です。朝刊は夜明け前に、夕刊を出している地域では午後にもう一度届きます。毎朝同じ時間に届くので、朝ごはんの前に新聞を開くことが、多くの家の習慣になってきました。
実は、半分以下に
ただ、この仕組みは急に細くなっています。日本新聞協会の調べでは、新聞の発行部数がいちばん多かったのは1999年で、約5,376万部ありました。2025年は約2,487万部で、半分以下です。
1世帯あたりで見ると、1999年は1.15部でした。平均すると1軒に1部以上で、2紙を取る家もあったということです。2025年は0.42部で、新聞を取っている家は、およそ2〜3軒に1軒という計算になります。ニュースをスマートフォンで読む人が増えたことが、大きな理由だと考えられています。
届ける人も減っている
配達する人も減りました。東京商工リサーチが日本新聞協会の数字をもとにまとめたところでは、販売所で働く人は2001年の約46万5千人から、2025年には約19万6千人になり、初めて20万人を下回りました。60歳以上の人が半分を超えています。
雨の日も雪の日も、夜明け前に届くのは当たり前ではありません。取る家が減ると配達先どうしの距離が離れ、1部を届ける手間は重くなります。配達の人手をどう確保するかが、この仕組みを続けるうえでの大きな課題です。
英語では、どう言う?
「新聞を取っている」は、I get the paper delivered. や I subscribe to a newspaper. と言えば伝わります。新聞の宅配は海外にもありますが、日本では届けてもらうのが標準でした。驚かれたら、仕組みと一緒に、今は減っていることも添えると正確です。
10月15日から21日は、日本新聞協会が1948年から続けている「新聞週間」です。期間中の日曜日は「新聞配達の日」とされています。
英語で言うと
In Japan, most people don't buy a newspaper at a newsstand. They subscribe, and a local delivery shop brings it to their door before sunrise. In 2018, about 95% of newspapers were delivered this way. But it's changing fast: total circulation has fallen by more than half since 1999, and the people who deliver them are fewer and older, with more than half over 60.
日本では、たいていの人は新聞を売店で買いません。契約していて、地域の販売所が夜明け前に家まで届けてくれます。2018年には、新聞の約95%がこの方法で届いていました。ただ、この仕組みは急に変わりつつあります。発行部数は1999年から半分以下に減り、配達する人も少なく、年齢も上がって、半分以上が60歳以上です。
このコラムから、使えるフレーズ
- We get the paper delivered every morning.うちは毎朝、新聞を配達してもらっています。
- It comes before sunrise, so it's there when I wake up.夜明け前に届くので、起きたときにはもう来ています。
- You don't usually buy it at a station. You sign up for it by the month.ふつうは駅で買うのではなく、月ぎめで申し込みます。
- Fewer people get a paper now. Most of my friends read the news on their phones.今は新聞を取る人が減っています。友だちはほとんどスマホでニュースを読んでいます。
- The person who delivers it is from a local shop, not from the newspaper company.届けてくれるのは、新聞社ではなく、地元の販売所の人です。