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2026年10月30日(金)

ごみの中の電池から火、1年で3万9282件

細かく分けて出す国の、新しい悩み

ごみの収集や処理の途中で、捨てられたリチウムイオン電池が煙を出したり燃えたりする事故が増えています。環境省が2026年9月29日に公表した調査によると、2025年度に全国の市町村で起きた、こうした電池が原因と疑われる火災事故等(発煙・発火を含む)は39,282件でした。前の年度の23,068件から、約1.7倍に増えています。

ごみの中の電池から火、1年で3万9282件 — 細かく分けて出す国の、新しい悩み

全国の市町村に聞いた数

この調査は、全国1,741の市町村(事務組合・特別区を含む)を対象に行われ、すべての市町村が回答しました。39,282件のうち、職員や消防隊が消火したものは9,456件です。

事故がいちばん多く起きた場所は、ごみを砕いたり、選り分けたり、圧縮したりする再資源化施設でした。事故のもとになった品物として最も多かったのはモバイルバッテリーで、次が加熱式たばこです。環境省は、小さくて安いものや、表面がプラスチックのものが多い傾向にあると見ています。

なぜ処理場で燃えるのか

日本のごみは、市町村ごとに決められた区分で分けて出します。リチウムイオン電池は、決められた区分に出されずに、燃えないごみなどに混ざってしまうことがあります。それが処理施設の破砕機などで強い衝撃を受けると、発火して火災につながると考えられています。

電池は、ごみになる前にも燃えます。消防庁によると、ごみ収集車やごみ処理施設での火災を除いても、リチウムイオン電池などから出た火災は2025年に1,297件ありました。2022年の601件の2倍を超えています。消防庁は、製品別ではモバイルバッテリーからの出火の増え方が目立つとしています。

回収する市町村は8割超

リチウムイオン電池や、それを使った製品を回収している市町村は、2025年度に86.2%で、前の年度より8.9ポイント増えました。一方、ふくらんだり変形したりした電池を回収している市町村は41.3%にとどまります。

国の制度も変わりました。消費者庁によると、2026年4月1日から、モバイルバッテリー、スマートフォンなどの携帯電話、加熱式たばこの機器の3品目が、資源有効利用促進法で、作った会社や輸入して売った会社が自主回収・リサイクルに取り組む製品に加わりました。回収の方法は会社によって違うので、それぞれ確かめる必要があります。

捨てる前にできること

出し方は市町村によって違います。同じ電池でも、ある町では決まった日に集積所へ、別の町では役所や清掃工場への持ち込み、という具合です。住んでいる市町村の案内を見るのが確実です。

消費者庁は、捨てる前に電池をなるべく使い切ること、端子に絶縁テープを貼ることを勧めています。電池が残っていると、発火の危険が高まるためです。充電して何度も使える製品には、リチウムイオン電池が入っている可能性が高いと考えたほうがよさそうです。

英語で言うと

In Japan, used batteries are causing fires at garbage plants. In the year to March 2026, towns across the country reported 39,282 cases of smoke or fire likely caused by lithium-ion batteries, about 1.7 times the year before. Many are thought to start when a battery is thrown out with the wrong type of trash and gets crushed by a machine. So please don't put power banks in the regular trash. Check your town's rules first.

日本では、使い終わった電池がごみ処理施設で火事を起こしています。2026年3月までの1年間に、全国の市町村から、リチウムイオン電池が原因とみられる発煙や発火が39,282件報告され、前の年の約1.7倍になりました。その多くは、電池が違う種類のごみに混ぜて捨てられ、機械で押しつぶされたときに起きると考えられています。だから、モバイルバッテリーをふつうのごみに入れないでください。まず住んでいる町のルールを確かめましょう。

このコラムから、使えるフレーズ

  • You can't throw power banks out with the regular trash here.
    ここでは、モバイルバッテリーをふつうのごみには出せないんです。
  • Every town has its own rules for throwing out batteries.
    電池の捨て方は、町ごとにルールが違います。
  • Many electronics stores have a collection box for batteries.
    家電量販店には、電池の回収ボックスがあることが多いですよ。
  • Put some tape over the metal ends before you throw it away.
    捨てる前に、金属の端子にテープを貼ってください。
  • If a battery is swollen, stop using it and ask the city office how to get rid of it.
    電池がふくらんでいたら使うのをやめて、捨て方を役所に聞いてください。

この記事のもとにした資料

数字と事実は、次の資料で確かめています。ご自分でも確かめられます。

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