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2026年10月29日(木)

熱中症の救急搬送、いちばん多い場所は「家の中」

家の中でも起きる、高齢化した国の夏

消防庁が2026年10月28日に公表した確定値によると、2026年5月から9月までに熱中症で救急搬送された人は、全国で77,638人でした。調査を始めた2008年以降で、5番目に多い数です。発生場所でいちばん多かったのは、道路でも仕事場でもなく「住居」で、全体の39.6%を占めました。

熱中症の救急搬送、いちばん多い場所は「家の中」 — 家の中でも起きる、高齢化した国の夏

記録的だった前年より少ない夏

2026年の搬送人員は、過去最多だった2025年の同じ時期の100,510人と比べると、22,872人少なくなりました。

月ごとに見ると、5月は4,176人で過去2番目、7月は41,174人で過去3番目の多さでした。一方、9月は3,268人で、前年の9月(9,766人)の3分の1ほどにとどまっています。前年は6月に17,229人が運ばれましたが、2026年の6月は4,064人でした。多く出る月は年によって大きく違い、5月から多い年もあります。

6割が65歳以上

年齢別では、65歳以上の高齢者が46,345人で、全体の59.7%を占めました。日本は65歳以上が人口の約3割を占める国で、熱中症の搬送でも、高齢者の割合は高くなる傾向にあります。2022年は54.5%でしたが、2026年は59.7%でした。

病院での最初の診断では、入院の必要がない軽症が59.7%、入院が必要な中等症が37.1%、長く入院が必要な重症が2.6%でした。初診の時点で死亡が確認された人は120人です。高齢になると、暑さやのどの渇きを感じにくくなるとされ、気づかないうちに体の水分が足りなくなることがあります。

なぜ家の中で起きるのか

発生場所の内訳は、住居が30,718人(39.6%)で最も多く、次いで道路が20.7%、競技場や駅の屋外ホームなど人が出入りする屋外の場所が11.0%、工事現場や工場などの仕事場が9.7%でした。住居の割合は、ここ5年ほぼ4割で変わっていません。

家の中は日差しがないので安全だと思いがちですが、閉め切った部屋は夜になっても温度が下がりにくいことがあります。エアコンを使わずに我慢したり、ひとりで暮らしていて具合が悪くなっても気づく人がいなかったりすると、手当てが遅れます。熱中症は、炎天下の運動や屋外の仕事だけで起きるものではありません。

涼しい場所へ逃げる仕組み

2024年4月に全面施行された改正気候変動適応法で、新しい仕組みが2つ加わりました。1つは「熱中症特別警戒アラート」です。都道府県内のすべての観測地点(一部を除く)で、翌日の暑さ指数(WBGT)が35に達すると予測される場合などに出されます。ふだんの「熱中症警戒アラート」より一段上の、過去に例のない危険な暑さへの警告です。

もう1つは「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」です。冷房のある施設を市町村長が指定し、特別警戒アラートが出ている間は、誰でも暑さをしのぎに入れるようにします。環境省のまとめでは、2026年10月20日時点で1,262の市区町村が指定しています。自宅のエアコンで涼しく過ごせるなら、無理に出かける必要はありません。

英語で言うと

In Japan, the most common place where people get heatstroke is their own home. From May to September 2026, 77,638 people were taken to the hospital by ambulance for heatstroke, and about 40% of them got sick at home. Six in ten were 65 or older, and older people may not notice how hot a room has become. So when it's hot, turn on the air conditioner, even at night.

日本で、熱中症になった場所として一番多いのは自分の家です。2026年の5月から9月に、熱中症で救急車で病院に運ばれた人は77,638人で、その約4割は家で具合が悪くなりました。6割は65歳以上で、高齢の人は部屋がどれほど暑くなっているかに気づかないことがあります。だから暑いときは、夜でもエアコンをつけてください。

このコラムから、使えるフレーズ

  • You can get heatstroke indoors, too.
    熱中症は、家の中でもなりますよ。
  • Please don't try to tough it out without the air conditioner.
    エアコンを使わずに我慢しないでくださいね。
  • Drink some water before you feel thirsty.
    のどが渇く前に、水を飲んでください。
  • This building is a cooling shelter, so anyone can come in to cool down during a heat alert.
    この建物はクーリングシェルターなので、特別警戒アラートが出ているときは、誰でも涼みに入れます。
  • If you feel dizzy, sit somewhere cool and ask someone for help.
    めまいがしたら、涼しい所に座って、誰かに助けを求めてください。

この記事のもとにした資料

数字と事実は、次の資料で確かめています。ご自分でも確かめられます。

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