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授業アイデア・高校

AIの添削、採用する?しない?意見文の書き直し

まず自分で書き、AIの提案を理由付きで取捨選択し、最後は仲間に読んでもらいます。

高2 英語コミュニケーション(発信)Ⅱ(仮称)2単位時間(50分×2)書くこと・読むこと・話すこと[やり取り]
もくじ(8項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. AIを使うなら
  6. うまくいくコツ・アレンジ
  7. ワークシート(印刷できます)
  8. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

AIの添削、採用する?しない?意見文の書き直し
AIの出力を吟味するプロセスを重視した書くことの指導英語コミュニケーション(発信)自己調整学習

資料編では、英語コミュニケーション(発信)(仮称)で、書くことのプロセスを重視した指導を強化するとともに、AIを含むデジタル学習基盤の活用も含めた生徒へのフィードバックの充実の工夫を示すとしています。一方で審議まとめは、AIの生成物を鵜呑みにせず、出力を吟味しながら学習に生かせるよう教師が支援することが重要だとし、単にAI翻訳を提出すれば済むような課題の出し方をしないよう留意を求めています。AIの提案をすべて受け入れると、文章は整っても自分の考えや書く力は育ちません。提案一つ一つを理由付きで「採用する・しない」と判断させることで、AIをフィードバックの道具として主体的に使えるようにします。 P279P282資料(外㉓)P23資料(外㊻)P46

ねらい

自分で書いた意見文に対するAIの提案を吟味し、理由をもって取捨選択しながら、構成や表現を工夫して書き直すことができる。

準備するもの

  • 生成AIを使える端末(学校・教育委員会が利用を認めたサービスとアカウントを使用。最新の利用規約で年齢制限と保護者同意の要否を確認し、必要な同意を得ておく)
  • 意見文の課題(例:Should high school students have part-time jobs?)
  • 取捨選択の記録表(ワークシート)
  • AIへの依頼文の例(先生が作成)

手順

  1. 【1時間目】構成メモ(主張・理由2つ・例・結論)を作り、AIを使わずに自分で初稿(120語程度)を書きます。初稿は必ず保存し、提出します。30分
    Write your first draft by yourself. Don't worry about small mistakes yet.まず自分だけで初稿を書こう。細かい間違いはまだ気にしなくていいよ。
  2. 先生がAIへの依頼文の例を示します(例:「この英文の文法の誤りを指摘して、理由を説明してください。書き直した全文は出さないでください」)。生徒は初稿を入力して提案を受け取ります。入力に個人情報を入れないことを確認します。20分
  3. 【2時間目】記録表に、AIの提案を一つずつ書き出し、「採用する/しない」とその理由を書きます(例:意味が変わってしまう、自分の言いたいことと違う、習った文法で正しく書けている)。判断に迷う提案は、辞書や文法書で確かめます。25分
    For each suggestion, decide whether to accept it or not, and write your reason.提案一つ一つについて、採用するかしないかを決めて、その理由を書こう。
  4. 書き直した第2稿をペアで読み合い、「主張がはっきりしているか」「理由と例が合っているか」など、内容面を中心に人の目でコメントし合います。15分
  5. コメントを踏まえて最終稿を仕上げ、初稿と最終稿を比べて「自分で直せるようになりたい誤り」を一つ書きます。10分

評価(見取り)のポイント

【思考・判断・表現】主張・理由・例を整理し、構成や表現を工夫して意見を書いているかを、最終稿で見取ります。【主体的に学習に取り組む態度】AIの提案を理由をもって取捨選択し、自分の課題を見つけて次に生かそうとする姿を、記録表と振り返りで見取ります。AIが整えた部分を生徒の力と取り違えないよう、初稿から最終稿までの過程を合わせて見ます。

AIを使うなら

AIには全文の書き直しではなく「誤りの指摘と理由の説明」を求める使い方に限定します。提案には誤りや、文脈に合わない言い換え、意味を変えてしまう修正が含まれることがあるため、採用の理由を書かせることで吟味を習慣にします。入力に氏名・顔写真・音声などの個人情報を入れないこと、学校・教育委員会が利用を認めたサービスとアカウントだけを使い、最新の利用規約にある年齢制限・保護者同意の要否を確かめて必要な同意を得ておくことを確認します。最後に必ず人間同士で読み合う時間を確保します。

うまくいくコツ・アレンジ

  • 初稿をAIなしで書き、初稿も提出させることで、家庭学習でもAIの出力を出すだけで済む課題になりません。
  • 「採用しない」という判断も大切な学びとして認め、全体で共有すると吟味の視点が広がります。
  • 多く見られた誤りの傾向を先生が集め、次の授業の支える活動で全体指導に生かします。

アレンジ

  • 中3では、AIの提案を先生が一覧にして配り、採用するかしないかを全体で話し合う活動にします。
  • 英語コミュニケーション(発信)Ⅲ(仮称)では、反論への応答を含む論理の展開について、AIの提案を吟味する段階に進めます。

ワークシート(印刷できます)

ワークシート:AI Feedback: Accept or Reject?

Decide on each suggestion and write your reason. / AIの提案ごとに、採用するかしないかと、その理由を書きましょう。

  1. 初稿を保存して提出したか:□はい
  2. Suggestion 1: ________ → Accept / Reject Reason: ________
  3. Suggestion 2: ________ → Accept / Reject Reason: ________
  4. Suggestion 3: ________ → Accept / Reject Reason: ________
  5. Peer comment(ペアからのコメント): ________
  6. 自分で直せるようになりたい誤り:________

Name: ______________________  Class: ______  No.: ______

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。