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2026年9月30日(水)

インフルエンザ、夏の終わりに流行入り

冬の病気が早く来た年に、学校と病院の仕組みがどう動くか

2026年は、ふつう冬に流行するインフルエンザが、8月のうちに流行シーズンに入りました。厚生労働省が8月28日に発表したもので、今の調べ方になった1999年以降で2番目に早い流行入りです。9月の半ばには患者の報告が前の年の同じ時期の約10倍になり、各地の学校で学級閉鎖が始まっています。

インフルエンザ、夏の終わりに流行入り — 冬の病気が早く来た年に、学校と病院の仕組みがどう動くか

「1.00」を超えたら流行入り

日本では、全国の約3,000の医療機関が「定点」に選ばれ、インフルエンザと診断した患者の数を毎週報告しています。その合計を医療機関の数で割った「定点当たり報告数」が1.00を超えると、流行シーズンに入ったとみなします。2026年は8月17日から23日の週に1.11となり、この目安を超えました。

厚生労働省によると、これより早かったのは新型インフルエンザが広がった2009年だけです(前の年から流行が続いていた2023年は除きます)。2025年の流行入りは9月22日から28日の週だったので、1か月ほど早くなりました。流行入りのあとの共同通信の報道では、広がっているのはA型のH1N1で、前のシーズンの主流とは別のタイプです。台湾でも7月ごろから同じ型が大きく流行していると伝えられています。

9月半ばに3万人を超えた

厚生労働省が9月29日に発表した9月14日から20日の週の数字を、ウェザーニュースやリセマムが伝えています。定点当たり報告数は8.48で、報告された患者は3万1,428人でした。前の年の同じ週は3,073人です。都道府県別では沖縄県が26.27と最も多く、東京都が15.21で続きました。

ここで大事なのは、これが患者の総数ではないことです。報告するのは選ばれた医療機関だけなので、実際にかかった人はもっと多くいます。保健所の管内の定点当たり報告数が10以上になると「注意報レベル」、30以上になると「警報レベル」とされ、都道府県が注意報や警報を出す目安になっています。

学級閉鎖と「出席停止」

同じ週には、休校が19件、学年閉鎖が171件、学級閉鎖が870件ありました。学校保健安全法では、感染症を防ぐために学校の設置者が臨時に学校を休みにできると定めています。何人休んだら学級閉鎖にするかという基準は法律にはなく、自治体や学校ごとに決めています。

かかった本人には「出席停止」の決まりがあります。学校保健安全法施行規則は、インフルエンザの場合「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と定めています。熱が下がってもすぐには登校できず、欠席の扱いにもならないのがこの仕組みです。会社には同じような法律の決まりはなく、休み方は職場ごとに違います。

ワクチンの時期を早める

65歳以上の人などは、インフルエンザのワクチンを「定期接種」として受けられます。予防接種法にもとづく制度で、多くの自治体が費用の一部を負担しています。流行が早まったため、厚生労働省は、自治体の判断で接種を始める時期を早めてよいことを全国に知らせました。名古屋市は、例年10月1日から始めている高齢者の接種を、準備の整った医療機関では9月中から始めることにしました。

厚生労働省は、手洗いや、せきが出るときのマスクの着用に加えて、病院に行くときや高齢者施設を訪ねるときのマスクを勧めています。ただ、マスクをするかどうかは今は個人の判断で、電車の中でもしている人としていない人が混ざっています。流行がこの先いつ頃ピークを迎えるかは、まだ分かっていません。

英語で言うと

Flu season started in August this year, which is very unusual for Japan. Since the current way of tracking the flu began in 1999, only 2009 started earlier. By mid-September, reported cases were about ten times higher than a year before, and hundreds of school classes had been closed. If a student catches the flu, the rules say they must stay home until at least five days after it starts.

今年は8月にインフルエンザの流行シーズンが始まりました。日本ではとても珍しいことです。今の調べ方になった1999年以降で、これより早かったのは2009年だけです。9月半ばには報告された患者が前の年の約10倍になり、何百ものクラスが学級閉鎖になりました。生徒がインフルエンザにかかると、決まりで、発症してから少なくとも5日たつまでは家で休まなければなりません。

このコラムから、使えるフレーズ

  • Flu season usually starts in late fall, but this year it started in August.
    インフルエンザの流行はふつう晩秋に始まりますが、今年は8月に始まりました。
  • When too many students are sick, the school closes that class for a few days.
    休む生徒が多すぎると、学校はそのクラスを数日休みにします。
  • It's called gakkyu heisa, which means a class closure.
    学級閉鎖といって、クラスを閉じるという意味です。
  • If you have the flu, you can't go back to school until at least five days after it started.
    インフルエンザにかかったら、発症から少なくとも5日たつまで学校に戻れません。
  • People 65 and older can usually get a flu shot at a lower cost.
    65歳以上の人は、たいていインフルエンザの予防接種を安く受けられます。
  • Some people wear a mask on the train during flu season, but it's up to each person.
    インフルエンザの季節には電車でマスクをする人もいますが、個人の判断です。

この記事のもとにした資料

数字と事実は、次の資料で確かめています。ご自分でも確かめられます。

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