The Snow Queen, First Story: Which Describes a Looking-Glass and the Broken Fragments(雪の女王 第1話 鏡とそのかけら)の挿絵

📕 雪の女王 全7章の 1番目 目次 ↓

The Snow Queen, First Story: Which Describes a Looking-Glass and the Broken Fragments

雪の女王 第1話 鏡とそのかけら

  • 📖 513 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:45
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ意地悪な悪魔が、良いものや美しいものを小さく醜く映す鏡を作りました。その鏡が空から落ちて何億ものかけらに割れ、世界中に飛び散ってしまいます。

アンデルセン「雪の女王」(1844年)の19世紀の英訳(この版には訳者名の記載なし)。底本: Project Gutenberg eBook #27200

キーワード(12語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • hobgoblin小鬼、悪魔
  • demon悪魔
  • looking-glass鏡
  • spinachホウレンソウ
  • hideousひどく醜い
  • countenances顔つき
  • distortedゆがんだ
  • freckleそばかす
  • fragmentsかけら
  • window-panes窓ガラス
  • spectaclesめがね
  • mischiefいたずら、害
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:45

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Kore)

You must attend to the commencement of this story, for when we get to the end we shall know more than we do now about a very wicked hobgoblin; he was one of the very worst, for he was a real demon. One day, when he was in a merry mood, he made a looking-glass which had the power of making everything good or beautiful that was reflected in it almost shrink to nothing, while everything that was worthless and bad looked increased in size and worse than ever. The most lovely landscapes appeared like boiled spinach, and the people became hideous, and looked as if they stood on their heads and had no bodies. Their countenances were so distorted that no one could recognize them, and even one freckle on the face appeared to spread over the whole of the nose and mouth. The demon said this was very amusing. When a good or pious thought passed through the mind of any one it was misrepresented in the glass; and then how the demon laughed at his cunning invention. All who went to the demon's school—for he kept a school—talked everywhere of the wonders they had seen, and declared that people could now, for the first time, see what the world and mankind were really like. They carried the glass about everywhere, till at last there was not a land nor a people who had not been looked at through this distorted mirror. They wanted even to fly with it up to heaven to see the angels, but the higher they flew the more slippery the glass became, and they could scarcely hold it, till at last it slipped from their hands, fell to the earth, and was broken into millions of pieces. But now the looking-glass caused more unhappiness than ever, for some of the fragments were not so large as a grain of sand, and they flew about the world into every country. When one of these tiny atoms flew into a person's eye, it stuck there unknown to him, and from that moment he saw everything through a distorted medium, or could see only the worst side of what he looked at, for even the smallest fragment retained the same power which had belonged to the whole mirror. Some few persons even got a fragment of the looking-glass in their hearts, and this was very terrible, for their hearts became cold like a lump of ice. A few of the pieces were so large that they could be used as window-panes; it would have been a sad thing to look at our friends through them. Other pieces were made into spectacles; this was dreadful for those who wore them, for they could see nothing either rightly or justly. At all this the wicked demon laughed till his sides shook—it tickled him so to see the mischief he had done. There were still a number of these little fragments of glass floating about in the air, and now you shall hear what happened with one of them.

さあ、このお話のはじまりを、よく聞いておいてください。おしまいまで来れば、あるひどく悪い小鬼のことが、今よりずっとよくわかるはずですから。それは小鬼のなかでもいちばんたちの悪いやつで、本物の悪魔でした。ある日のこと、悪魔はたいそう上機嫌で、一枚の鏡をこしらえました。それは不思議な鏡でした。善いものや美しいものを映すと、ほとんど見えなくなるほど縮んでしまいます。反対に、くだらないものや悪いものを映すと、大きくふくれあがって、いっそうひどく見えるのです。どんなに美しい景色も、ゆでたほうれん草のようにしか見えません。人間はみな醜くなって、逆立ちしているか、胴体がないかのように見えました。顔はひどくゆがんで、だれだかわからなくなります。そばかすがひとつあるだけでも、それが鼻と口いっぱいに広がって見えるのです。悪魔は、これはじつにおもしろいと言いました。だれかの心に、善い考えや信心深い考えが浮かぶと、鏡はそれをねじ曲げて映しました。悪魔は自分のうまい発明に、それはもう大笑いしました。悪魔は学校を開いていたので、そこに通う生徒たちが、見てきた不思議をいたるところで言いふらしました。これで初めて、世界や人間が本当はどんなものなのか、見えるようになったのだ、と言うのです。生徒たちはその鏡をあちこちへ持ち歩きました。とうとう、このゆがんだ鏡に映されたことのない国も人々も、どこにもなくなってしまいました。生徒たちは、鏡を持って天まで飛んでいき、天使たちまで映してやろうとさえしました。ところが高く飛べば飛ぶほど、鏡はつるつるすべるようになって、ほとんど持っていられなくなりました。そしてとうとう手からすべり落ち、地上に落ちて、何百万ものかけらに砕けてしまったのです。ところが、そのせいで鏡は、前よりもっと多くの不幸を引き起こすことになりました。かけらのなかには砂粒ほどの大きさもないものがあって、それが世界中のあらゆる国へ飛び散っていったからです。この小さな粒が人の目に飛びこむと、本人も知らないうちに、そこにくっついてしまいます。するとその瞬間から、その人は何でもゆがめて見るようになるか、ものごとの悪い面しか見えなくなりました。どんなに小さなかけらでも、もとの鏡と同じ力を持っていたからです。なかには、かけらが心臓に入ってしまった人さえいました。これはとても恐ろしいことでした。心臓が氷のかたまりのように冷たくなってしまうのです。かけらのなかには、窓ガラスに使えるほど大きなものもありました。そんなガラス越しに友だちを見るのは、悲しいことだったでしょう。眼鏡にされたかけらもありました。それをかけた人はたまりません。何ひとつ、正しく、公平に見ることができなくなったのですから。悪い悪魔はこれを見て、おなかをかかえて笑いました。自分のしでかした悪さが、くすぐったいほどおもしろかったのです。空中には、まだたくさんの小さなかけらがただよっていました。さあ、そのうちのひとつがどうなったか、これからお話ししましょう。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

さあ、このお話のはじまりを、よく聞いておいてください。おしまいまで来れば、あるひどく悪い小鬼のことが、今よりずっとよくわかるはずですから。それは小鬼のなかでもいちばんたちの悪いやつで、本物の悪魔でした。ある日のこと、悪魔はたいそう上機嫌で、一枚の鏡をこしらえました。それは不思議な鏡でした。善いものや美しいものを映すと、ほとんど見えなくなるほど縮んでしまいます。反対に、くだらないものや悪いものを映すと、大きくふくれあがって、いっそうひどく見えるのです。どんなに美しい景色も、ゆでたほうれん草のようにしか見えません。人間はみな醜くなって、逆立ちしているか、胴体がないかのように見えました。顔はひどくゆがんで、だれだかわからなくなります。そばかすがひとつあるだけでも、それが鼻と口いっぱいに広がって見えるのです。悪魔は、これはじつにおもしろいと言いました。だれかの心に、善い考えや信心深い考えが浮かぶと、鏡はそれをねじ曲げて映しました。悪魔は自分のうまい発明に、それはもう大笑いしました。悪魔は学校を開いていたので、そこに通う生徒たちが、見てきた不思議をいたるところで言いふらしました。これで初めて、世界や人間が本当はどんなものなのか、見えるようになったのだ、と言うのです。生徒たちはその鏡をあちこちへ持ち歩きました。とうとう、このゆがんだ鏡に映されたことのない国も人々も、どこにもなくなってしまいました。生徒たちは、鏡を持って天まで飛んでいき、天使たちまで映してやろうとさえしました。ところが高く飛べば飛ぶほど、鏡はつるつるすべるようになって、ほとんど持っていられなくなりました。そしてとうとう手からすべり落ち、地上に落ちて、何百万ものかけらに砕けてしまったのです。ところが、そのせいで鏡は、前よりもっと多くの不幸を引き起こすことになりました。かけらのなかには砂粒ほどの大きさもないものがあって、それが世界中のあらゆる国へ飛び散っていったからです。この小さな粒が人の目に飛びこむと、本人も知らないうちに、そこにくっついてしまいます。するとその瞬間から、その人は何でもゆがめて見るようになるか、ものごとの悪い面しか見えなくなりました。どんなに小さなかけらでも、もとの鏡と同じ力を持っていたからです。なかには、かけらが心臓に入ってしまった人さえいました。これはとても恐ろしいことでした。心臓が氷のかたまりのように冷たくなってしまうのです。かけらのなかには、窓ガラスに使えるほど大きなものもありました。そんなガラス越しに友だちを見るのは、悲しいことだったでしょう。眼鏡にされたかけらもありました。それをかけた人はたまりません。何ひとつ、正しく、公平に見ることができなくなったのですから。悪い悪魔はこれを見て、おなかをかかえて笑いました。自分のしでかした悪さが、くすぐったいほどおもしろかったのです。空中には、まだたくさんの小さなかけらがただよっていました。さあ、そのうちのひとつがどうなったか、これからお話ししましょう。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What does the demon's looking-glass do?

Q2. How is the looking-glass broken?

Q3. What happens to people who get a fragment in their heart?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

📕 雪の女王 The Snow Queen

全7章・12,380語。1章ずつ、音声と全訳つきで読めます。

目次(全7章)
  1. 雪の女王 第1話 鏡とそのかけら 513語
  2. 雪の女王 第2話 男の子と女の子 2,075語
  3. 雪の女王 第3話 魔法を使うおばあさんの花畑 2,809語
  4. 雪の女王 第4話 王子と王女 2,548語
  5. 雪の女王 第5話 小さな山賊の娘 1,628語
  6. 雪の女王 第6話 ラップランドの女とフィンランドの女 1,205語
  7. 雪の女王 第7話 雪の女王の宮殿で起こったこと 1,602語

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