The Exchange Student, Episode 8: Goodbye at the Airport(交換留学生 第8話:空港でさよなら)の挿絵

📕 交換留学生 全8話の 8番目 目次 ↓

The Exchange Student, Episode 8: Goodbye at the Airport

交換留学生 第8話:空港でさよなら

  • 📖 533 words
  • ⏱ 約7分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ【連載最終話】エマと過ごせるのは、あと7日。毎晩おそくまで部屋で何かを作っているミオ。そして空港での別れの日、ミオがエマにわたしたものは……。

多読ベストのオリジナル連載

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • stayed up late夜ふかしした
  • classmatesクラスメイト
  • hockey cardホッケー選手のカード
  • thick厚い
  • gate(空港の)搭乗口
  • shoutedさけんだ
  • art club美術部
  • envelope封筒
  • stomachおなか

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Emma's last week went very fast. She wanted to do everything one more time. She ate lunch with Mio on the roof. She went out on Mio's father's boat. She even ate natto again. "Now I like it," she said, but her face said something different.

エマの最後の一週間は、あっというまに過ぎた。エマは何もかもを、もう一度やりたがった。屋上でミオとお昼を食べた。ミオの父の舟にも乗った。納豆まで、もう一度食べた。「もう好きになったよ」と言いながら、顔は正反対のことを言っていた。

Every night, Mio stayed up late in her room. "What are you doing?" Emma asked. "It's a secret," said Mio. Emma laughed. "Another secret!"

毎晩、ミオは自分の部屋で夜ふかしをしていた。「何してるの?」とエマが聞くと、「秘密」とミオは答えた。エマは笑った。「また秘密!」

On Sunday morning, Saki and many classmates came to the station to say goodbye. Then the family drove two hours to the airport. Emma's bag was heavy with presents. Kota gave her his favorite hockey card. "For your grandpa," he said.

日曜日の朝、サキやたくさんのクラスメイトが駅まで見送りに来てくれた。それから一家は、車で二時間かけて空港へ向かった。エマのかばんはおみやげでずっしり重かった。コウタは、お気に入りのホッケーカードをエマにあげた。「おじいちゃんにね」

At the airport, Emma hugged everyone. She hugged Kota, and she hugged Mio's mother and father for a long time. "Thank you for being my Japanese family," she said.

空港で、エマはみんなを抱きしめた。コウタを抱きしめ、ミオの母と父を長いあいだ抱きしめた。「わたしの日本の家族になってくれて、ありがとう」

Then she turned to Mio. Mio held out a thick sketchbook. "This was my secret," she said.

それから、エマはミオのほうを向いた。ミオは分厚いスケッチブックを差し出した。「これが、わたしの秘密」とミオは言った。

Emma opened it. Inside were drawings of all their days together. Emma at the station, waving both hands. Emma doing the crab dance. The two of them on the roof. Fireworks over the sea. The birthday party. The sleeping dragon on the night of the typhoon. The clean beach. The speech contest. On the last page, two girls were sitting on the sea wall, one with red hair and one with black hair. Above them, a maple leaf was flying in the wind over the waves.

エマはスケッチブックを開いた。中には、ふたりで過ごした日々の絵がつまっていた。駅で両手を振るエマ。カニのダンスをするエマ。屋上のふたり。海の上の花火。誕生日パーティー。台風の夜の、眠る竜。きれいになった浜辺。スピーチコンテスト。最後のページには、防波堤に座るふたりの少女。ひとりは赤い髪、ひとりは黒い髪。ふたりの上を、一枚のカエデの葉が、波を越えて風に舞っていた。

Emma turned the pages slowly. Tears fell on the paper. "Mio," she said, "this is the best present of my whole life."

エマはゆっくりとページをめくった。涙が紙の上に落ちた。「ミオ」とエマは言った。「これ、わたしの人生でいちばんのプレゼントだよ」

Then Emma took the little red maple leaf pin off her jacket. She put it on Mio's coat. "So you will remember," she said. "You are not a shadow. You never were."

それからエマは、上着につけていた小さな赤いカエデの葉のピンを外し、ミオのコートにつけた。「忘れないでね」とエマは言った。「ミオは影なんかじゃない。一度だって、影だったことなんてないよ」

It was time to go. Emma walked to the gate. Then she turned around and waved both hands, just like on her first day at the station.

出発の時間になった。エマは搭乗口へ歩いていった。そして振り返り、両手を大きく振った。駅で出会った最初の日と、まったく同じように。

Mio wanted to say something, but she was afraid her voice would break. Then she took a deep breath. "See you, my sister!" she shouted. It was very loud. People in the airport turned and looked at her. The shy girl from Umino did not care at all.

ミオは何か言いたかった。でも、声がつまってしまいそうで怖かった。ミオは深呼吸をした。「またね、お姉ちゃん!」とミオは叫んだ。とても大きな声だった。空港にいた人たちが振り向いて、ミオを見た。海野の内気な女の子は、そんなこと少しも気にしなかった。

Winter came to Umino, and life went on. But Mio was different now. She talked more at school. She joined the art club and showed her drawings to everyone. Every day, she wore the maple leaf pin.

海野に冬が来て、毎日はいつものように過ぎていった。でもミオは変わった。学校で前よりよく話すようになった。美術部に入って、自分の絵をみんなに見せるようになった。そして毎日、カエデの葉のピンをつけていた。

In March, a big envelope came from Canada. Inside, there was a photo of Emma with Maple, and a letter. "My grandpa is much better," Emma wrote. "He looks at your sketchbook every day. And Mio, my family has a question. Will you come to visit us this summer?"

三月、カナダから大きな封筒が届いた。中には、メープルと一緒に写ったエマの写真と、手紙が一通入っていた。「おじいちゃんは、ずいぶんよくなったよ」とエマは書いていた。「毎日ミオのスケッチブックを眺めてる。それでね、ミオ、うちの家族から質問があるの。今年の夏、うちに遊びに来ない?」

At the bottom of the letter, there was a drawing. It was a girl with black hair and a blue hair clip. It was very, very bad. Next to it, Emma wrote, "This is you. I am not an artist. Sorry!"

手紙のいちばん下に、絵が描いてあった。黒い髪に青い髪どめの女の子。とても、とても下手な絵だった。横にはこう書いてあった。「これ、ミオだよ。わたしは画家じゃないの。ごめん!」

Mio laughed until her stomach hurt. Then she looked out at the sea. Far away, on the other side of all that water, her sister was waiting.

ミオはおなかが痛くなるほど笑った。それから海を見た。はるか遠く、この広い海の向こう側で、姉が待っている。

"Yes," Mio said out loud. "I'll come."

「行くよ」とミオは声に出して言った。「わたし、行く」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

エマの最後の一週間は、あっというまに過ぎた。エマは何もかもを、もう一度やりたがった。屋上でミオとお昼を食べた。ミオの父の舟にも乗った。納豆まで、もう一度食べた。「もう好きになったよ」と言いながら、顔は正反対のことを言っていた。

毎晩、ミオは自分の部屋で夜ふかしをしていた。「何してるの?」とエマが聞くと、「秘密」とミオは答えた。エマは笑った。「また秘密!」

日曜日の朝、サキやたくさんのクラスメイトが駅まで見送りに来てくれた。それから一家は、車で二時間かけて空港へ向かった。エマのかばんはおみやげでずっしり重かった。コウタは、お気に入りのホッケーカードをエマにあげた。「おじいちゃんにね」

空港で、エマはみんなを抱きしめた。コウタを抱きしめ、ミオの母と父を長いあいだ抱きしめた。「わたしの日本の家族になってくれて、ありがとう」

それから、エマはミオのほうを向いた。ミオは分厚いスケッチブックを差し出した。「これが、わたしの秘密」とミオは言った。

エマはスケッチブックを開いた。中には、ふたりで過ごした日々の絵がつまっていた。駅で両手を振るエマ。カニのダンスをするエマ。屋上のふたり。海の上の花火。誕生日パーティー。台風の夜の、眠る竜。きれいになった浜辺。スピーチコンテスト。最後のページには、防波堤に座るふたりの少女。ひとりは赤い髪、ひとりは黒い髪。ふたりの上を、一枚のカエデの葉が、波を越えて風に舞っていた。

エマはゆっくりとページをめくった。涙が紙の上に落ちた。「ミオ」とエマは言った。「これ、わたしの人生でいちばんのプレゼントだよ」

それからエマは、上着につけていた小さな赤いカエデの葉のピンを外し、ミオのコートにつけた。「忘れないでね」とエマは言った。「ミオは影なんかじゃない。一度だって、影だったことなんてないよ」

出発の時間になった。エマは搭乗口へ歩いていった。そして振り返り、両手を大きく振った。駅で出会った最初の日と、まったく同じように。

ミオは何か言いたかった。でも、声がつまってしまいそうで怖かった。ミオは深呼吸をした。「またね、お姉ちゃん!」とミオは叫んだ。とても大きな声だった。空港にいた人たちが振り向いて、ミオを見た。海野の内気な女の子は、そんなこと少しも気にしなかった。

海野に冬が来て、毎日はいつものように過ぎていった。でもミオは変わった。学校で前よりよく話すようになった。美術部に入って、自分の絵をみんなに見せるようになった。そして毎日、カエデの葉のピンをつけていた。

三月、カナダから大きな封筒が届いた。中には、メープルと一緒に写ったエマの写真と、手紙が一通入っていた。「おじいちゃんは、ずいぶんよくなったよ」とエマは書いていた。「毎日ミオのスケッチブックを眺めてる。それでね、ミオ、うちの家族から質問があるの。今年の夏、うちに遊びに来ない?」

手紙のいちばん下に、絵が描いてあった。黒い髪に青い髪どめの女の子。とても、とても下手な絵だった。横にはこう書いてあった。「これ、ミオだよ。わたしは画家じゃないの。ごめん!」

ミオはおなかが痛くなるほど笑った。それから海を見た。はるか遠く、この広い海の向こう側で、姉が待っている。

「行くよ」とミオは声に出して言った。「わたし、行く」

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was on the last page of Mio's sketchbook?

Q2. What did Emma give Mio at the airport?

Q3. What did Emma's family ask in the letter?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

📕 交換留学生 The Exchange Student

全8話・3,332語。1話ずつ、音声と全訳つきで読めます。

目次(全8話)
  1. 交換留学生 第1話:新しい顔 320語
  2. 交換留学生 第2話:わたしはカニです 375語
  3. 交換留学生 第3話:花火 304語
  4. 交換留学生 第4話:ひみつ 352語
  5. 交換留学生 第5話:台風 487語
  6. 交換留学生 第6話:ビーチ・プロジェクト 495語
  7. 交換留学生 第7話:海の向こうから来た姉 466語
  8. 交換留学生 第8話:空港でさよなら 533語

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