The Exchange Student, Episode 7: My Sister from Across the Sea(交換留学生 第7話:海の向こうから来た姉)の挿絵

📕 交換留学生 全8話の 7番目 目次 ↓

The Exchange Student, Episode 7: My Sister from Across the Sea

交換留学生 第7話:海の向こうから来た姉

  • 📖 466 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ【連載第7話】いよいよスピーチコンテストの日。300人の前に立ったミオは、頭がまっ白になってしまいます。ひみつにしていたスピーチの題名とは? そして帰りの電車で……。

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キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • hallホール・会場
  • row(座席の)列
  • stage舞台
  • silent静まりかえった
  • coughedせきをした
  • fear恐れ
  • clap拍手する
  • prize賞
  • flight(飛行機の)便

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

On the morning of the contest, Emma was cheerful again. Mio wanted to ask about the phone call, but she could not. "Good luck today!" Emma said. "Today is your day."

コンテストの日の朝、エマはまたいつもの明るいエマに戻っていた。ミオは電話のことを聞きたかったが、聞けなかった。「今日はがんばってね!」とエマは言った。「今日はミオの日だよ」

The contest was in a big hall in the city. There were fifteen students from many schools and about three hundred people. Mio was number twelve. Her hands were as cold as ice. Emma, Mio's family, Saki, and Mr. Mori were sitting in the third row.

コンテストは市内の大きなホールで開かれた。いろいろな学校から十五人の生徒が出場し、三百人ほどの観客がいた。ミオは十二番だった。両手が氷のように冷たかった。エマ、ミオの家族、サキ、森先生が三列目に座っていた。

One by one, the students gave their speeches. A boy talked about robots. A girl talked about soccer. They all spoke very well. Mio's legs were shaking under her skirt.

生徒たちが一人ずつスピーチをしていった。ロボットについて話す男子がいた。サッカーについて話す女子がいた。みんなとても上手だった。ミオの足は、スカートの下でがくがく震えていた。

"Number twelve, Mio Tanaka." Mio walked to the center of the stage. The lights were very bright. She opened her mouth, but nothing came out. Her mind went blank. She forgot her first line. The hall was silent. Somebody coughed.

「十二番、田中ミオさん」ミオは舞台の中央へ歩いていった。照明がとてもまぶしかった。口を開けた。でも、声が出てこなかった。頭が真っ白になり、最初の一文を忘れてしまった。ホールは静まり返っていた。だれかがせきをした。

Mio looked at the third row. Emma put her hand on her chest and took a big, slow breath, just like on the sea wall. Then she smiled her big sunny smile.

ミオは三列目を見た。エマが胸に手を当てて、大きくゆっくりと息を吸った。防波堤で練習したときと同じように。それから、あの太陽のような笑顔を見せた。

Mio took a deep breath too. She put her paper down. She did not need it.

ミオも深呼吸をした。そして原稿を下ろした。もう、原稿はいらなかった。

"My speech is called 'My Sister from Across the Sea,'" she said.

「わたしのスピーチの題は、『海の向こうから来た姉』です」とミオは言った。

"Last summer, a girl came to my town from Canada. She had red hair and a very loud voice. On her first day, she told our class she was a crab." People laughed. "Before she came, I was like a shadow. I was too shy to speak. I was too shy to show my drawings to anyone."

「去年の夏、カナダからひとりの女の子がわたしの町にやって来ました。赤い髪で、とても声の大きな子でした。初日に、その子はクラスのみんなの前で『わたしはカニです』と言いました」会場から笑いが起きた。「その子が来るまで、わたしは影のような存在でした。恥ずかしくて、人と話せませんでした。恥ずかしくて、自分の絵をだれにも見せられませんでした」

"But she taught me something. Brave people are not people with no fear. Brave people are scared, but they smile, and they try anyway. After the typhoon, she asked me to be brave. Because of her, many people came to clean our beach."

「でも、その子はわたしに大切なことを教えてくれました。勇気のある人とは、怖さを知らない人ではありません。怖くても笑って、それでもやってみる人のことです。台風のあと、その子はわたしに「勇気を出して」と言いました。その子のおかげで、たくさんの人がわたしたちの浜辺をきれいにしに来てくれました」

"Now I know that the sun and a shadow can be friends. Emma, thank you. You are my sister."

「今のわたしにはわかります。太陽と影は、友だちになれるのです。エマ、ありがとう。あなたはわたしのお姉ちゃんです」

For a moment, the hall was quiet. Then everyone started to clap. Mio saw Emma crying and laughing at the same time. Kota was standing on his chair and clapping hard.

一瞬、ホールは静まり返った。それから、いっせいに拍手がわき起こった。泣きながら笑っているエマが見えた。コウタはいすの上に立って、力いっぱい手をたたいていた。

Mio did not win first prize. But she won a special prize for "the speech that touched everyone's heart." Mr. Mori shook her hand. "I'm so proud of you," he said.

ミオは一等賞はとれなかった。でも、「みんなの心を動かしたスピーチ」として特別賞をもらった。森先生はミオと握手した。「先生は、きみを本当に誇りに思うよ」

On the train home, Emma was quiet. Then she said, "Mio, I have to tell you something. Last night, my mom called. My grandfather is sick. It's not very serious, but he wants to see me. So I'm going home early. My flight is next Sunday."

帰りの電車で、エマは黙り込んでいた。やがて口を開いた。「ミオ、話さなきゃいけないことがあるの。ゆうべ、ママから電話があってね。おじいちゃんが病気なの。そんなに重くはないんだけど、わたしに会いたがってて。だから、予定より早く帰ることになったの。飛行機は今度の日曜日」

Mio looked out of the window at the dark sea. The prize was in her hands, but suddenly it felt very heavy. "Next Sunday," she said softly. "That's only seven days away."

ミオは窓の外の暗い海を見つめた。手にした特別賞が、急にとても重く感じられた。「今度の日曜日……」とミオはそっと言った。「あと七日しかないんだ」

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コンテストの日の朝、エマはまたいつもの明るいエマに戻っていた。ミオは電話のことを聞きたかったが、聞けなかった。「今日はがんばってね!」とエマは言った。「今日はミオの日だよ」

コンテストは市内の大きなホールで開かれた。いろいろな学校から十五人の生徒が出場し、三百人ほどの観客がいた。ミオは十二番だった。両手が氷のように冷たかった。エマ、ミオの家族、サキ、森先生が三列目に座っていた。

生徒たちが一人ずつスピーチをしていった。ロボットについて話す男子がいた。サッカーについて話す女子がいた。みんなとても上手だった。ミオの足は、スカートの下でがくがく震えていた。

「十二番、田中ミオさん」ミオは舞台の中央へ歩いていった。照明がとてもまぶしかった。口を開けた。でも、声が出てこなかった。頭が真っ白になり、最初の一文を忘れてしまった。ホールは静まり返っていた。だれかがせきをした。

ミオは三列目を見た。エマが胸に手を当てて、大きくゆっくりと息を吸った。防波堤で練習したときと同じように。それから、あの太陽のような笑顔を見せた。

ミオも深呼吸をした。そして原稿を下ろした。もう、原稿はいらなかった。

「わたしのスピーチの題は、『海の向こうから来た姉』です」とミオは言った。

「去年の夏、カナダからひとりの女の子がわたしの町にやって来ました。赤い髪で、とても声の大きな子でした。初日に、その子はクラスのみんなの前で『わたしはカニです』と言いました」会場から笑いが起きた。「その子が来るまで、わたしは影のような存在でした。恥ずかしくて、人と話せませんでした。恥ずかしくて、自分の絵をだれにも見せられませんでした」

「でも、その子はわたしに大切なことを教えてくれました。勇気のある人とは、怖さを知らない人ではありません。怖くても笑って、それでもやってみる人のことです。台風のあと、その子はわたしに「勇気を出して」と言いました。その子のおかげで、たくさんの人がわたしたちの浜辺をきれいにしに来てくれました」

「今のわたしにはわかります。太陽と影は、友だちになれるのです。エマ、ありがとう。あなたはわたしのお姉ちゃんです」

一瞬、ホールは静まり返った。それから、いっせいに拍手がわき起こった。泣きながら笑っているエマが見えた。コウタはいすの上に立って、力いっぱい手をたたいていた。

ミオは一等賞はとれなかった。でも、「みんなの心を動かしたスピーチ」として特別賞をもらった。森先生はミオと握手した。「先生は、きみを本当に誇りに思うよ」

帰りの電車で、エマは黙り込んでいた。やがて口を開いた。「ミオ、話さなきゃいけないことがあるの。ゆうべ、ママから電話があってね。おじいちゃんが病気なの。そんなに重くはないんだけど、わたしに会いたがってて。だから、予定より早く帰ることになったの。飛行機は今度の日曜日」

ミオは窓の外の暗い海を見つめた。手にした特別賞が、急にとても重く感じられた。「今度の日曜日……」とミオはそっと言った。「あと七日しかないんだ」

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What happened when Mio first stood on the stage?

Q2. What was Mio's speech about?

Q3. Why is Emma going home early?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

📕 交換留学生 The Exchange Student

全8話・3,332語。1話ずつ、音声と全訳つきで読めます。

目次(全8話)
  1. 交換留学生 第1話:新しい顔 320語
  2. 交換留学生 第2話:わたしはカニです 375語
  3. 交換留学生 第3話:花火 304語
  4. 交換留学生 第4話:ひみつ 352語
  5. 交換留学生 第5話:台風 487語
  6. 交換留学生 第6話:ビーチ・プロジェクト 495語
  7. 交換留学生 第7話:海の向こうから来た姉 466語
  8. 交換留学生 第8話:空港でさよなら 533語

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