The Wild Boar and the Fox(イノシシとキツネ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Wild Boar and the Fox

イノシシとキツネ

  • 📖 417 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:41
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ敵もいないのに、木の幹で一生けんめいきばをとぐイノシシ。それを見たキツネは、ばかにして笑いますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • wild boarイノシシ
  • tusks(イノシシなどの)きば
  • sharpenとぐ、するどくする
  • hunter狩人、ハンター
  • danger危険
  • ready準備ができた
  • prepare準備する
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Kore)

It was a quiet autumn morning in the forest. The leaves were red and yellow, and the sun was warm. All the animals were relaxing, except for one. A big wild boar was standing under an old oak tree, and he was rubbing his tusks against the trunk. Scrape, scrape, scrape.

森の、静かな秋の朝でした。木の葉は赤や黄色に色づき、日差しはあたたかでした。動物たちはみんな、のんびりしていました。ただし、一匹だけは違いました。大きなイノシシが古いカシの木の下に立って、きばを幹にこすりつけていたのです。ガリ、ガリ、ガリ。

A fox was lying in the sun nearby. She opened one eye and watched him for a while. Then she sat up. "Excuse me," she said. "What are you doing?"

近くで、キツネが日なたぼっこをしていました。片目を開けて、しばらくイノシシのようすを眺めていましたが、やがて起き上がりました。「ちょっと」と、キツネは言いました。「何をしているの?」

"I am sharpening my tusks," said the boar. Scrape, scrape.

「きばを研いでいるのさ」と、イノシシは答えました。ガリ、ガリ。

The fox looked around. She listened carefully. She heard birds singing and leaves falling. That was all. "But why?" she asked. "There are no hunters today. There are no dogs. Nobody is going to attack you. It is a beautiful day. Why are you working so hard?"

キツネはあたりを見回しました。注意深く耳をすましました。鳥のさえずりと、葉の落ちる音が聞こえました。それだけでした。「でも、どうして?」と、キツネは尋ねました。「今日は狩人もいないし、犬もいない。だれもあなたを襲ったりしないわ。こんなにいいお天気なのに。どうしてそんなにがんばっているの?」

"I am getting ready," said the boar.

「準備をしているんだ」と、イノシシは言いました。

The fox began to laugh. "Getting ready for what? You are a funny animal! Come and lie in the sun with me. When the hunters come, then you can sharpen your tusks."

キツネは笑いだしました。「何の準備? あなたっておもしろいのね! こっちに来て、わたしと一緒に日なたで寝ころびなさいよ。狩人が来たら、そのときにきばを研げばいいじゃない」

The boar stopped for a moment and looked at her. "When the hunters come," he said, "I will not have time to sharpen my tusks. I will need to use them. If I wait until danger is here, it will be too late."

イノシシは少しの間手を止めて、キツネを見ました。「狩人が来たら」と、イノシシは言いました。「きばを研ぐ暇なんかないんだ。きばを使わなきゃならないんだからね。危険がやって来るまで待っていたら、手遅れになってしまうよ」

The fox shook her head and lay down again. "Well, I am going to enjoy this lovely day," she said, and she closed her eyes.

キツネは首をふって、また横になりました。「まあ、わたしはこのすてきな一日を楽しむことにするわ」と言って、目を閉じました。

The boar went back to work. Scrape, scrape, scrape. He worked all morning, until his tusks were white and very sharp.

イノシシは仕事に戻りました。ガリ、ガリ、ガリ。朝の間ずっと働いて、とうとうきばは白く、とても鋭くなりました。

In the afternoon, a sound came through the trees. It was the sound of dogs barking. Then there were men's voices. Hunters were coming!

午後になると、木々の間から物音が聞こえてきました。犬のほえる声でした。それから、男たちの声がしました。狩人たちがやって来たのです!

The fox jumped up in a hurry. She had no plan, so she ran this way and that way, looking for a place to hide. At last, she found a small hole and pushed herself into it. She was shaking with fear.

キツネは、あわてて飛び起きました。どこへ逃げるか考えていなかったので、隠れる場所を探して、あっちへこっちへと走り回りました。とうとう小さな穴を見つけて、そこに体を押し込みました。キツネは、怖くて震えていました。

But the boar did not run. When the first dog came near, he lowered his head and showed his sharp tusks. The dog stopped and stepped back. The other dogs stopped too. Not one of them wanted to fight him. Soon the hunters called their dogs, and they went away to look for an easier animal.

でも、イノシシは逃げませんでした。最初の犬が近づいてくると、頭を下げて、鋭いきばを見せました。犬は立ち止まって、後ずさりしました。ほかの犬たちも立ち止まりました。イノシシと戦おうとする犬は、一匹もいませんでした。まもなく狩人たちは犬を呼び戻し、もっと簡単にしとめられる動物を探しに去っていきました。

Later, the fox came out of her hole, covered with dirt. The boar was standing calmly under his tree. "Now you see," he said, "why I was getting ready."

しばらくして、キツネが土まみれになって穴から出てきました。イノシシは、木の下に落ち着きはらって立っていました。「これでわかっただろう」と、イノシシは言いました。「どうしてぼくが準備をしていたのか」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

森の、静かな秋の朝でした。木の葉は赤や黄色に色づき、日差しはあたたかでした。動物たちはみんな、のんびりしていました。ただし、一匹だけは違いました。大きなイノシシが古いカシの木の下に立って、きばを幹にこすりつけていたのです。ガリ、ガリ、ガリ。

近くで、キツネが日なたぼっこをしていました。片目を開けて、しばらくイノシシのようすを眺めていましたが、やがて起き上がりました。「ちょっと」と、キツネは言いました。「何をしているの?」

「きばを研いでいるのさ」と、イノシシは答えました。ガリ、ガリ。

キツネはあたりを見回しました。注意深く耳をすましました。鳥のさえずりと、葉の落ちる音が聞こえました。それだけでした。「でも、どうして?」と、キツネは尋ねました。「今日は狩人もいないし、犬もいない。だれもあなたを襲ったりしないわ。こんなにいいお天気なのに。どうしてそんなにがんばっているの?」

「準備をしているんだ」と、イノシシは言いました。

キツネは笑いだしました。「何の準備? あなたっておもしろいのね! こっちに来て、わたしと一緒に日なたで寝ころびなさいよ。狩人が来たら、そのときにきばを研げばいいじゃない」

イノシシは少しの間手を止めて、キツネを見ました。「狩人が来たら」と、イノシシは言いました。「きばを研ぐ暇なんかないんだ。きばを使わなきゃならないんだからね。危険がやって来るまで待っていたら、手遅れになってしまうよ」

キツネは首をふって、また横になりました。「まあ、わたしはこのすてきな一日を楽しむことにするわ」と言って、目を閉じました。

イノシシは仕事に戻りました。ガリ、ガリ、ガリ。朝の間ずっと働いて、とうとうきばは白く、とても鋭くなりました。

午後になると、木々の間から物音が聞こえてきました。犬のほえる声でした。それから、男たちの声がしました。狩人たちがやって来たのです!

キツネは、あわてて飛び起きました。どこへ逃げるか考えていなかったので、隠れる場所を探して、あっちへこっちへと走り回りました。とうとう小さな穴を見つけて、そこに体を押し込みました。キツネは、怖くて震えていました。

でも、イノシシは逃げませんでした。最初の犬が近づいてくると、頭を下げて、鋭いきばを見せました。犬は立ち止まって、後ずさりしました。ほかの犬たちも立ち止まりました。イノシシと戦おうとする犬は、一匹もいませんでした。まもなく狩人たちは犬を呼び戻し、もっと簡単にしとめられる動物を探しに去っていきました。

しばらくして、キツネが土まみれになって穴から出てきました。イノシシは、木の下に落ち着きはらって立っていました。「これでわかっただろう」と、イノシシは言いました。「どうしてぼくが準備をしていたのか」

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Get ready before trouble comes, not after.

備えは、危険が来る前にしておくもの。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the boar doing by the tree?

Q2. Why did the fox laugh at him?

Q3. What did the boar say?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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