The Bald Knight(はげ頭の騎士)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Bald Knight

はげ頭の騎士

  • 📖 398 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:17
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじかつらをかぶって狩りに出かけた騎士。ところが強い風がふいて、帽子といっしょにかつらまで飛ばされてしまいます。みんなが大笑いする中、騎士は……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • knight騎士
  • baldはげた
  • wigかつら
  • hunting狩り
  • wind風
  • laugh at~を笑う
  • jokeじょうだん
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

Sir Hugo was a knight, and he was a very cheerful man. He was kind and brave, and everyone liked him. But Sir Hugo had one small secret. He did not have any hair on his head. He was completely bald.

ヒューゴ卿は騎士で、とても陽気な人でした。親切で勇敢で、みんなに好かれていました。けれども、ヒューゴ卿には小さな秘密がひとつありました。頭に髪の毛が一本もなかったのです。すっかりはげていました。

When he was young, he had thick brown hair. But slowly, year by year, it fell out. Now his head was as smooth as an egg. So Sir Hugo bought a wig. It was made of curly brown hair, and it looked very real. Every morning, he put on his wig and then his hat with a big red feather.

若いころは、ふさふさした茶色の髪をしていました。でも、一年、また一年と、少しずつ髪は抜けていきました。今では、頭は卵のようにつるつるです。そこでヒューゴ卿は、かつらを買いました。茶色の巻き毛でできていて、本物そっくりに見えました。毎朝、ヒューゴ卿はかつらをかぶり、その上に大きな赤い羽根のついた帽子をかぶりました。

One fine spring day, Sir Hugo went hunting with his friends. There were about ten of them, all riding on beautiful horses. They were riding across the open fields, talking and joking.

ある晴れた春の日、ヒューゴ卿は友人たちと狩りに出かけました。仲間は十人ほどで、みんな美しい馬に乗っていました。一行はおしゃべりをしたり冗談を言ったりしながら、ひらけた野原を馬で進んでいました。

Suddenly, a strong wind came across the field. It was so strong that it pulled Sir Hugo's hat right off his head. And the wig went with it! The hat and the wig flew up into the air together. Then the wind carried them away over the trees.

突然、強い風が野原を吹き抜けました。あまりに強い風だったので、ヒューゴ卿の帽子が頭からすっぽり吹き飛ばされました。そして、かつらも一緒に! 帽子とかつらは、そろって空高く舞い上がりました。それから風に運ばれて、木々の向こうへ飛んでいってしまいました。

Everyone stopped. They all looked at Sir Hugo's head. It was bald and shining in the sun like a mirror. For a moment, nobody said anything. Then one friend began to laugh. Then another friend laughed, and soon they were all laughing loudly. Some of them were laughing so hard that they almost fell off their horses.

みんなが馬を止めました。全員がヒューゴ卿の頭を見つめました。はげた頭が、鏡のように日の光を受けて輝いています。しばらくの間、だれも何も言いませんでした。やがて、友人のひとりが笑いだしました。続いてもうひとりが笑い、すぐにみんなが大声で笑っていました。中には笑いすぎて、もう少しで馬から落ちそうになる者もいました。

Sir Hugo's face turned red. He could get angry. He could ride home and hide. But he did not do either of these things. Instead, he started to laugh too. He laughed louder than anyone.

ヒューゴ卿の顔は真っ赤になりました。怒りだすこともできたでしょう。馬で家に帰って、隠れてしまうこともできたでしょう。けれども、ヒューゴ卿はそのどちらもしませんでした。そのかわりに、自分も笑いだしたのです。だれよりも大きな声で笑いました。

"Well, my friends," he said, "why are you so surprised? That hair was not even mine! It was the hair of another man. That hair left its first owner's head. So why should it stay on my head?"

「さてさて、諸君」と、ヒューゴ卿は言いました。「何をそんなに驚いているのかね? あの髪は、そもそもわたしのものじゃない! よその男の髪だったのだ。あの髪は、最初の持ち主の頭からも出ていった。それなら、どうしてわたしの頭にとどまっていなくてはならないのかね?」

His friends laughed even more, but now they were laughing with him, not at him. "Sir Hugo," said one of them, "you are the best man in the world!"

友人たちはますます笑いましたが、今度はヒューゴ卿を笑いものにしているのではなく、一緒になって笑っていました。「ヒューゴ卿」と、ひとりが言いました。「あなたは世界一すばらしい人だ!」

They spent the rest of the day looking for the wig. At last, they found it high up in a tree. A bird was sitting in it, and it was already starting to build a nest. Sir Hugo looked up at the bird and smiled. "Keep it, little friend," he said. "You need it more than I do."

一行はその日の残りを、かつら探しに費やしました。とうとう、木の高いところに、かつらが見つかりました。そこには一羽の鳥がとまっていて、もう巣作りを始めていました。ヒューゴ卿は鳥を見上げて、ほほえみました。「とっておきなさい、小さな友よ」と、ヒューゴ卿は言いました。「わたしより、おまえのほうが必要としているからね」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ヒューゴ卿は騎士で、とても陽気な人でした。親切で勇敢で、みんなに好かれていました。けれども、ヒューゴ卿には小さな秘密がひとつありました。頭に髪の毛が一本もなかったのです。すっかりはげていました。

若いころは、ふさふさした茶色の髪をしていました。でも、一年、また一年と、少しずつ髪は抜けていきました。今では、頭は卵のようにつるつるです。そこでヒューゴ卿は、かつらを買いました。茶色の巻き毛でできていて、本物そっくりに見えました。毎朝、ヒューゴ卿はかつらをかぶり、その上に大きな赤い羽根のついた帽子をかぶりました。

ある晴れた春の日、ヒューゴ卿は友人たちと狩りに出かけました。仲間は十人ほどで、みんな美しい馬に乗っていました。一行はおしゃべりをしたり冗談を言ったりしながら、ひらけた野原を馬で進んでいました。

突然、強い風が野原を吹き抜けました。あまりに強い風だったので、ヒューゴ卿の帽子が頭からすっぽり吹き飛ばされました。そして、かつらも一緒に! 帽子とかつらは、そろって空高く舞い上がりました。それから風に運ばれて、木々の向こうへ飛んでいってしまいました。

みんなが馬を止めました。全員がヒューゴ卿の頭を見つめました。はげた頭が、鏡のように日の光を受けて輝いています。しばらくの間、だれも何も言いませんでした。やがて、友人のひとりが笑いだしました。続いてもうひとりが笑い、すぐにみんなが大声で笑っていました。中には笑いすぎて、もう少しで馬から落ちそうになる者もいました。

ヒューゴ卿の顔は真っ赤になりました。怒りだすこともできたでしょう。馬で家に帰って、隠れてしまうこともできたでしょう。けれども、ヒューゴ卿はそのどちらもしませんでした。そのかわりに、自分も笑いだしたのです。だれよりも大きな声で笑いました。

「さてさて、諸君」と、ヒューゴ卿は言いました。「何をそんなに驚いているのかね? あの髪は、そもそもわたしのものじゃない! よその男の髪だったのだ。あの髪は、最初の持ち主の頭からも出ていった。それなら、どうしてわたしの頭にとどまっていなくてはならないのかね?」

友人たちはますます笑いましたが、今度はヒューゴ卿を笑いものにしているのではなく、一緒になって笑っていました。「ヒューゴ卿」と、ひとりが言いました。「あなたは世界一すばらしい人だ!」

一行はその日の残りを、かつら探しに費やしました。とうとう、木の高いところに、かつらが見つかりました。そこには一羽の鳥がとまっていて、もう巣作りを始めていました。ヒューゴ卿は鳥を見上げて、ほほえみました。「とっておきなさい、小さな友よ」と、ヒューゴ卿は言いました。「わたしより、おまえのほうが必要としているからね」

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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If you can laugh at yourself, others cannot hurt you.

自分を笑いとばせる人は、からかわれても傷つかない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the knight wear on his head?

Q2. What happened to his wig?

Q3. What did the knight do when everyone laughed?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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