The Farmer and His Dogs(主人と犬たち)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Farmer and His Dogs

主人と犬たち

  • 📖 398 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:05
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ大雪で家から出られなくなった農場の主人。食べる物がなくなり、まずヒツジを、次にヤギを食べてしまいます。それを見ていた犬たちは……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • snowstorm吹雪
  • oxen雄牛たち(ox の複数形)
  • plow(畑を)たがやす
  • trust信用する
  • escape逃げる
  • hungryおなかがすいた
  • family家族
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

A farmer lived in a house far up in the mountains. He had sheep, goats, two big oxen, and two clever dogs. The dogs helped him with the sheep, and the oxen helped him plow his fields. It was a good, quiet life.

山の高いところにある家に、一人の農夫が住んでいました。農夫は、ヒツジとヤギと、二頭の大きな雄牛と、二匹の賢い犬を飼っていました。犬たちはヒツジの世話を手伝い、雄牛たちは畑を耕すのを手伝いました。よい、穏やかな暮らしでした。

One winter, a terrible snowstorm began. Snow fell day and night. Soon it was higher than the windows, and the road to the village was closed. The farmer and his family could not go out. There was no way to buy food.

ある冬、恐ろしい吹雪が始まりました。雪は昼も夜も降り続きました。まもなく雪は窓より高く積もり、村へ通じる道はふさがれてしまいました。農夫と家族は、外に出られません。食べ物を買う手だてもありませんでした。

After a week, the food in the kitchen was gone. "We are going to be very hungry," said the farmer to his wife. "I must kill one of the sheep." So he did, and the family ate well for some days.

一週間たつと、台所の食べ物はなくなってしまいました。「このままでは、みんな腹ぺこになってしまう」と、農夫はおかみさんに言いました。「ヒツジを一頭つぶさなければなるまい」そこで農夫はヒツジをつぶし、家族は何日かの間、おなかいっぱい食べることができました。

But the snow did not stop. So the farmer killed another sheep, and then another. Soon all the sheep were gone. Then he started on the goats.

けれども、雪はやみませんでした。そこで農夫は、もう一頭ヒツジをつぶし、さらにもう一頭つぶしました。まもなくヒツジは全部いなくなりました。それから農夫は、ヤギに手をつけはじめました。

The two dogs were watching all of this from their warm place by the fire. They were not worried. "The sheep and goats are for food," said the brown dog. "That is normal. We are different."

二匹の犬は、暖炉のそばの暖かい場所から、そのようすをずっと見ていました。犬たちは心配していませんでした。「ヒツジやヤギは食べるためのものだ」と、茶色の犬が言いました。「それは当たり前のことさ。ぼくたちは違うんだ」

The snow kept falling. The goats were all gone now too. One morning, the dogs saw the farmer go out to the barn with a big knife. When he came back, he was carrying meat. The dogs looked at each other. They knew where that meat came from. It was one of the oxen.

雪は降りつづけました。もうヤギも全部いなくなっていました。ある朝、犬たちは、農夫が大きなナイフを持って納屋へ出ていくのを見ました。戻ってきたとき、農夫は肉を抱えていました。犬たちは顔を見合わせました。その肉がどこから来たのか、わかったのです。雄牛の一頭でした。

"The oxen!" said the black dog quietly. "He killed one of the oxen! The oxen work for him every day. They plow his fields. Without them, he can't grow any food in spring."

「雄牛だ!」と、黒い犬が小声で言いました。「ご主人は、雄牛を一頭つぶしたんだ! 雄牛たちは毎日ご主人のために働いている。畑を耕している。雄牛がいなかったら、春になっても作物を育てられないのに」

The brown dog's ears went down. "If he can kill the oxen," he said slowly, "who work so hard for him and make him rich, what do you think he will do to us?"

茶色の犬の耳が、垂れ下がりました。「あんなに一生懸命働いて、ご主人を豊かにしてくれる雄牛たちでさえ、つぶしてしまうんだ」と、茶色の犬はゆっくり言いました。「だったら、ぼくたちはどうなると思う?」

The two dogs looked at each other for a long moment. They did not need to say anything more.

二匹の犬は、長い間顔を見合わせていました。それ以上、何も言う必要はありませんでした。

That night, when the family was asleep, the dogs walked quietly to the back door. They pushed it open with their noses and went out into the snow. They found a small hole in the fence, and they ran down the mountain toward the village.

その夜、家族が眠ってしまうと、犬たちは静かに裏口まで歩いていきました。鼻で戸を押し開けて、雪の中へ出ていきました。垣根に小さな穴を見つけると、山を駆け下りて村へ向かいました。

They never came back. In the village, they found a new master, a kind old baker who was always happy to share his bread.

犬たちは、二度と戻りませんでした。村で、犬たちは新しい主人を見つけました。いつも喜んでパンを分けてくれる、親切な年寄りのパン屋さんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

山の高いところにある家に、一人の農夫が住んでいました。農夫は、ヒツジとヤギと、二頭の大きな雄牛と、二匹の賢い犬を飼っていました。犬たちはヒツジの世話を手伝い、雄牛たちは畑を耕すのを手伝いました。よい、穏やかな暮らしでした。

ある冬、恐ろしい吹雪が始まりました。雪は昼も夜も降り続きました。まもなく雪は窓より高く積もり、村へ通じる道はふさがれてしまいました。農夫と家族は、外に出られません。食べ物を買う手だてもありませんでした。

一週間たつと、台所の食べ物はなくなってしまいました。「このままでは、みんな腹ぺこになってしまう」と、農夫はおかみさんに言いました。「ヒツジを一頭つぶさなければなるまい」そこで農夫はヒツジをつぶし、家族は何日かの間、おなかいっぱい食べることができました。

けれども、雪はやみませんでした。そこで農夫は、もう一頭ヒツジをつぶし、さらにもう一頭つぶしました。まもなくヒツジは全部いなくなりました。それから農夫は、ヤギに手をつけはじめました。

二匹の犬は、暖炉のそばの暖かい場所から、そのようすをずっと見ていました。犬たちは心配していませんでした。「ヒツジやヤギは食べるためのものだ」と、茶色の犬が言いました。「それは当たり前のことさ。ぼくたちは違うんだ」

雪は降りつづけました。もうヤギも全部いなくなっていました。ある朝、犬たちは、農夫が大きなナイフを持って納屋へ出ていくのを見ました。戻ってきたとき、農夫は肉を抱えていました。犬たちは顔を見合わせました。その肉がどこから来たのか、わかったのです。雄牛の一頭でした。

「雄牛だ!」と、黒い犬が小声で言いました。「ご主人は、雄牛を一頭つぶしたんだ! 雄牛たちは毎日ご主人のために働いている。畑を耕している。雄牛がいなかったら、春になっても作物を育てられないのに」

茶色の犬の耳が、垂れ下がりました。「あんなに一生懸命働いて、ご主人を豊かにしてくれる雄牛たちでさえ、つぶしてしまうんだ」と、茶色の犬はゆっくり言いました。「だったら、ぼくたちはどうなると思う?」

二匹の犬は、長い間顔を見合わせていました。それ以上、何も言う必要はありませんでした。

その夜、家族が眠ってしまうと、犬たちは静かに裏口まで歩いていきました。鼻で戸を押し開けて、雪の中へ出ていきました。垣根に小さな穴を見つけると、山を駆け下りて村へ向かいました。

犬たちは、二度と戻りませんでした。村で、犬たちは新しい主人を見つけました。いつも喜んでパンを分けてくれる、親切な年寄りのパン屋さんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Do not trust someone who is cruel to those close to him.

身内を大切にしない人を、信用してはいけない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why could the farmer not leave his house?

Q2. What did the farmer eat after the goats?

Q3. Why did the dogs run away?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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