The Frogs and the Sun's Wedding(太陽の結婚とカエル)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Frogs and the Sun's Wedding

太陽の結婚とカエル

  • 📖 445 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:33
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ太陽が「結婚しようと思う」と言うと、森の動物たちは大よろこび。ところが、池のカエルたちだけは大さわぎで反対します。そのわけは……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • sun太陽
  • wedding結婚式
  • frogsカエルたち
  • pond池
  • croak(カエルが)鳴く
  • dryかわいた、干上がる
  • Zeusゼウス(ギリシャ神話の神々の王)
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Orus)

Long ago, the Sun lived alone in the sky. Every day, he rose in the east and crossed the sky to the west. He gave light and warmth to the whole world. But one day, he made an announcement.

大昔、太陽は空にひとりぼっちで住んでいました。毎日、東から昇り、空を渡って西へ進みました。そして、世界中に光とぬくもりを与えていました。ところがある日、太陽は、みんなに大事な知らせを伝えました。

"I am lonely," said the Sun. "I have decided to get married!"

「わたしはさびしい」と、太陽は言いました。「結婚することに決めたぞ!」

The news went all around the world very quickly. The birds were excited. "A wedding!" they sang. "We will sing at the party!" The flowers were happy. "We will make the wedding beautiful," they said. The bees, the deer, and the rabbits all wanted to come.

その知らせは、あっという間に世界中に広まりました。鳥たちは大はしゃぎでした。「結婚式だ!」と、鳥たちはさえずりました。「パーティーで歌おう!」花たちも喜びました。「わたしたちが、結婚式を美しく飾りましょう」と、花たちは言いました。ミツバチも、シカも、ウサギも、みんな出席したがりました。

But in the ponds and the rivers, the frogs were not happy at all. When they heard the news, they began to croak. At first it was one frog, then ten, then a thousand. Soon all the frogs in the world were croaking together, as loudly as they could. "Croak! Croak! No! No! No!"

ところが、池や川にいるカエルたちは、ちっともうれしくありませんでした。知らせを聞くと、カエルたちはケロケロと鳴き始めました。最初は一匹、それから十匹、それから千匹。やがて世界中のカエルが、声を限りにいっせいに鳴いていました。「ケロ! ケロ! だめだ! だめだ! だめだ!」

The noise was so loud that it went all the way up to the top of a mountain. Zeus, the king of the gods, lived there. Zeus was trying to sleep. He put his hands over his ears. At last, he sat up angrily.

その声があまりにうるさかったので、山のてっぺんまで届きました。そこには、神々の王ゼウスが住んでいました。ゼウスは、眠ろうとしているところでした。両手で耳をふさぎましたが、とうとう、かんかんになって起き上がりました。

"What is all this noise?" he shouted. "Frogs! Why are you making such a terrible sound?"

「この騒ぎは何ごとだ?」と、ゼウスは怒鳴りました。「カエルどもよ! どうして、そんなひどい声を上げているのだ?」

The croaking stopped. An old frog jumped up onto a rock. "Great Zeus," he said, "please forgive us. But we are very worried about the Sun's wedding."

鳴き声がやみました。年寄りのカエルが一匹、岩の上に飛び乗りました。「偉大なるゼウスさま」と、そのカエルは言いました。「どうかお許しください。けれども、わたしたちは太陽さまの結婚のことが、とても心配なのです」

"Worried?" said Zeus. "Why? A wedding is a happy thing. Everyone else is excited."

「心配だと?」と、ゼウスは言いました。「なぜだ? 結婚はめでたいことだ。ほかのみんなは、楽しみにしているぞ」

"Think about it, great Zeus," said the old frog. "Right now, there is only one Sun. And even one Sun is too much for us. Every summer, he shines down so hard that our ponds become smaller and smaller. The water dries up, and the mud gets hard, and many of us die in our dry homes."

「考えてみてください、偉大なるゼウスさま」と、年寄りのカエルは言いました。「今、太陽はひとつしかありません。それなのに、ひとつの太陽でさえ、わたしたちには多すぎるのです。毎年夏になると、太陽があまりに強く照りつけるので、わたしたちの池はどんどん小さくなっていきます。水は干上がり、泥は硬くなり、わたしたちの多くが、乾ききった住みかの中で死んでしまうのです」

The other frogs nodded sadly.

ほかのカエルたちも、悲しそうにうなずきました。

"Now the Sun is going to get married," the old frog went on. "And after the wedding, he and his wife will have children. Little suns! Maybe two, maybe five, maybe ten! What will happen to us then? If one Sun can dry up our ponds, what will ten suns do? There will be no water left anywhere in the world!"

「その太陽が、今度は結婚しようとしています」と、年寄りのカエルは続けました。「結婚したら、太陽とその奥さんには、子どもが生まれるでしょう。小さな太陽たちです! 二つかもしれないし、五つかもしれないし、十かもしれません! そうなったら、わたしたちはどうなるのでしょう? ひとつの太陽でわたしたちの池が干上がるのなら、十の太陽ならどうなるでしょう? 世界中どこにも、水がひとしずくも残らなくなってしまいます!」

Zeus was quiet for a long moment. Then he looked up at the Sun, and he looked down at the frogs.

ゼウスは、しばらくじっと黙っていました。それから太陽を見上げ、カエルたちを見下ろしました。

"Hmm," he said. "You are small, but you think carefully about the future."

「ふむ」と、ゼウスは言いました。「おまえたちは小さいが、先のことをよく考えているな」

Nobody knows what Zeus said to the Sun that night. But we know one thing. Even today, there is only one Sun in the sky. And every summer evening, the frogs still sing in their ponds.

その夜、ゼウスが太陽に何と言ったのか、誰も知りません。けれども、ひとつだけわかっていることがあります。今でも、空には太陽がひとつしかないのです。そして夏の夕暮れになると、カエルたちは今も池で歌っています。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

大昔、太陽は空にひとりぼっちで住んでいました。毎日、東から昇り、空を渡って西へ進みました。そして、世界中に光とぬくもりを与えていました。ところがある日、太陽は、みんなに大事な知らせを伝えました。

「わたしはさびしい」と、太陽は言いました。「結婚することに決めたぞ!」

その知らせは、あっという間に世界中に広まりました。鳥たちは大はしゃぎでした。「結婚式だ!」と、鳥たちはさえずりました。「パーティーで歌おう!」花たちも喜びました。「わたしたちが、結婚式を美しく飾りましょう」と、花たちは言いました。ミツバチも、シカも、ウサギも、みんな出席したがりました。

ところが、池や川にいるカエルたちは、ちっともうれしくありませんでした。知らせを聞くと、カエルたちはケロケロと鳴き始めました。最初は一匹、それから十匹、それから千匹。やがて世界中のカエルが、声を限りにいっせいに鳴いていました。「ケロ! ケロ! だめだ! だめだ! だめだ!」

その声があまりにうるさかったので、山のてっぺんまで届きました。そこには、神々の王ゼウスが住んでいました。ゼウスは、眠ろうとしているところでした。両手で耳をふさぎましたが、とうとう、かんかんになって起き上がりました。

「この騒ぎは何ごとだ?」と、ゼウスは怒鳴りました。「カエルどもよ! どうして、そんなひどい声を上げているのだ?」

鳴き声がやみました。年寄りのカエルが一匹、岩の上に飛び乗りました。「偉大なるゼウスさま」と、そのカエルは言いました。「どうかお許しください。けれども、わたしたちは太陽さまの結婚のことが、とても心配なのです」

「心配だと?」と、ゼウスは言いました。「なぜだ? 結婚はめでたいことだ。ほかのみんなは、楽しみにしているぞ」

「考えてみてください、偉大なるゼウスさま」と、年寄りのカエルは言いました。「今、太陽はひとつしかありません。それなのに、ひとつの太陽でさえ、わたしたちには多すぎるのです。毎年夏になると、太陽があまりに強く照りつけるので、わたしたちの池はどんどん小さくなっていきます。水は干上がり、泥は硬くなり、わたしたちの多くが、乾ききった住みかの中で死んでしまうのです」

ほかのカエルたちも、悲しそうにうなずきました。

「その太陽が、今度は結婚しようとしています」と、年寄りのカエルは続けました。「結婚したら、太陽とその奥さんには、子どもが生まれるでしょう。小さな太陽たちです! 二つかもしれないし、五つかもしれないし、十かもしれません! そうなったら、わたしたちはどうなるのでしょう? ひとつの太陽でわたしたちの池が干上がるのなら、十の太陽ならどうなるでしょう? 世界中どこにも、水がひとしずくも残らなくなってしまいます!」

ゼウスは、しばらくじっと黙っていました。それから太陽を見上げ、カエルたちを見下ろしました。

「ふむ」と、ゼウスは言いました。「おまえたちは小さいが、先のことをよく考えているな」

その夜、ゼウスが太陽に何と言ったのか、誰も知りません。けれども、ひとつだけわかっていることがあります。今でも、空には太陽がひとつしかないのです。そして夏の夕暮れになると、カエルたちは今も池で歌っています。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Think about how a happy event for one person might affect others.

ある者の喜びが、ほかの者には困りごとになることもある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What news did the Sun announce?

Q2. Why were the frogs worried?

Q3. Who asked the frogs about the noise?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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