The Fox and the Monkey(キツネとサル)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Fox and the Monkey

キツネとサル

  • 📖 389 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:41
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじキツネといっしょに旅をしていたサル。古いお墓の前を通りかかると「これはみんな、ぼくのえらいご先祖さまのお墓なんだ」と自慢しはじめます。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • graveyard墓地
  • graves墓
  • general将軍
  • famous有名な
  • palace宮殿
  • lieうそ
  • honest正直な
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Kore)

A fox and a monkey were traveling together along a long country road. They had met that morning, and they were talking about many things. The monkey talked much more than the fox. He liked to talk, especially about himself.

キツネとサルが、長い田舎道を一緒に旅していました。二匹はその朝出会ったばかりで、いろいろなことを話していました。しゃべるのは、キツネよりサルのほうがずっと多かったのです。サルはおしゃべりが好きで、特に自分のことを話すのが好きでした。

In the afternoon, they came to an old graveyard on a hill. There were many old stones there, covered in green grass and flowers. Some of the stones were very big and grand.

午後になって、二匹は丘の上の古い墓地にやって来ました。そこには古い墓石がたくさんあって、緑の草や花に覆われていました。中には、とても大きくてりっぱな墓石もありました。

The monkey stopped. He looked around at the graves, and then he sighed loudly. "Ah," he said. "This place makes me sad."

サルは立ち止まりました。まわりの墓を見回して、それから大きなため息をつきました。「ああ」と、サルは言いました。「ここに来ると、悲しくなるよ」

"Why?" asked the fox.

「どうして?」と、キツネはききました。

"Because these are the graves of my family," said the monkey. He pointed at the biggest stone. "That one is my great-great-grandfather. He was a famous general. He won a hundred battles." He pointed at another stone. "And that one is my great-grandmother. She was the richest woman in the country. She lived in a palace made of gold."

「だって、これはぼくの一族の墓なんだ」と、サルは言いました。そして、いちばん大きな墓石を指さしました。「あれは、ぼくのひいひいおじいさんの墓さ。有名な将軍だったんだ。百回も戦いに勝ったんだよ」サルは、ほかの墓石を指さしました。「それから、あれはぼくのひいおばあさんの墓。国でいちばんのお金持ちだったんだ。金でできた宮殿に住んでいたんだよ」

"Really?" said the fox.

「ほんとう?」と、キツネは言いました。

"Oh yes," said the monkey. He was getting excited now. "And over there is my grandfather's grave. He was a great doctor. Kings and queens came to him from all over the world. Everyone in my family was very important and very famous. All of these graves are for them. They built these beautiful stones to remember my family."

「ああ、ほんとうさ」と、サルは言いました。だんだん調子にのってきたのです。「それから、向こうにあるのは、ぼくのおじいさんの墓。偉いお医者さんだったんだ。世界じゅうから、王さまや女王さまがみてもらいに来たんだよ。ぼくの一族はみんな、とてもえらくて、とても有名だったんだ。ここにある墓はみんな、ぼくの一族のものなのさ。みんながぼくの一族を忘れないように、このりっぱな墓石を建てたんだ」

The fox listened quietly. She looked at the old stones. Then she looked at the monkey, who was standing on a stone with his chin up.

キツネは、黙って聞いていました。古い墓石に目をやり、それから、墓石の上に立ってあごを突き出しているサルを見ました。

"Well, my friend," said the fox, "you are very clever."

「なるほどね」と、キツネは言いました。「あなたは、とても賢いわ」

"Clever? Why?" asked the monkey.

「賢い? どうして?」と、サルはききました。

"Because you chose the perfect place to tell your stories," said the fox with a smile. "Everyone here is dead. Not one of them can stand up and say, 'That is not true!' So you can say anything you want."

「だって、自分の話をするのにぴったりの場所を選んだんだもの」と、キツネはほほえんで言いました。「ここにいる人はみんな死んでいる。立ち上がって『それはうそだ!』と言える人は、ひとりもいない。だから、何でも好きなことが言えるってわけね」

The monkey's face turned red. He opened his mouth, but no words came out. He climbed down from the stone very slowly.

サルの顔は、真っ赤になりました。口を開けましたが、言葉は出てきませんでした。サルは、とてもゆっくりと墓石から下りました。

They walked on together in silence for a long time. At last, the monkey said quietly, "My grandfather was not really a doctor. He sold bananas."

二匹は長い間、黙ったまま歩き続けました。とうとうサルが、小さな声で言いました。「ぼくのおじいさんは、ほんとうはお医者さんじゃなかったんだ。バナナを売っていたんだよ」

"I like that story much better," said the fox. "It is a good, honest story." And for the rest of the trip, the monkey told only true stories. They were shorter, but the fox enjoyed them a lot more.

「そのお話のほうが、ずっと好きよ」と、キツネは言いました。「いい、正直なお話だわ」そして旅の残りの間、サルはほんとうの話だけをしました。どれも前より短い話でしたが、キツネは前よりずっと楽しんで聞きました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

キツネとサルが、長い田舎道を一緒に旅していました。二匹はその朝出会ったばかりで、いろいろなことを話していました。しゃべるのは、キツネよりサルのほうがずっと多かったのです。サルはおしゃべりが好きで、特に自分のことを話すのが好きでした。

午後になって、二匹は丘の上の古い墓地にやって来ました。そこには古い墓石がたくさんあって、緑の草や花に覆われていました。中には、とても大きくてりっぱな墓石もありました。

サルは立ち止まりました。まわりの墓を見回して、それから大きなため息をつきました。「ああ」と、サルは言いました。「ここに来ると、悲しくなるよ」

「どうして?」と、キツネはききました。

「だって、これはぼくの一族の墓なんだ」と、サルは言いました。そして、いちばん大きな墓石を指さしました。「あれは、ぼくのひいひいおじいさんの墓さ。有名な将軍だったんだ。百回も戦いに勝ったんだよ」サルは、ほかの墓石を指さしました。「それから、あれはぼくのひいおばあさんの墓。国でいちばんのお金持ちだったんだ。金でできた宮殿に住んでいたんだよ」

「ほんとう?」と、キツネは言いました。

「ああ、ほんとうさ」と、サルは言いました。だんだん調子にのってきたのです。「それから、向こうにあるのは、ぼくのおじいさんの墓。偉いお医者さんだったんだ。世界じゅうから、王さまや女王さまがみてもらいに来たんだよ。ぼくの一族はみんな、とてもえらくて、とても有名だったんだ。ここにある墓はみんな、ぼくの一族のものなのさ。みんながぼくの一族を忘れないように、このりっぱな墓石を建てたんだ」

キツネは、黙って聞いていました。古い墓石に目をやり、それから、墓石の上に立ってあごを突き出しているサルを見ました。

「なるほどね」と、キツネは言いました。「あなたは、とても賢いわ」

「賢い? どうして?」と、サルはききました。

「だって、自分の話をするのにぴったりの場所を選んだんだもの」と、キツネはほほえんで言いました。「ここにいる人はみんな死んでいる。立ち上がって『それはうそだ!』と言える人は、ひとりもいない。だから、何でも好きなことが言えるってわけね」

サルの顔は、真っ赤になりました。口を開けましたが、言葉は出てきませんでした。サルは、とてもゆっくりと墓石から下りました。

二匹は長い間、黙ったまま歩き続けました。とうとうサルが、小さな声で言いました。「ぼくのおじいさんは、ほんとうはお医者さんじゃなかったんだ。バナナを売っていたんだよ」

「そのお話のほうが、ずっと好きよ」と、キツネは言いました。「いい、正直なお話だわ」そして旅の残りの間、サルはほんとうの話だけをしました。どれも前より短い話でしたが、キツネは前よりずっと楽しんで聞きました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Lies are easy to tell when no one can answer back.

確かめようのないうそは、かえって見やぶられる。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where were the fox and the monkey walking?

Q2. What did the monkey say about the graves?

Q3. Why did the fox say the monkey chose a good place?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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