The Fox in the Tree Hole(ふくれたキツネ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Fox in the Tree Hole

ふくれたキツネ

  • 📖 402 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:08
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじおなかをすかせたキツネが、木のほらあなの中に羊飼いのお弁当を見つけました。せまい穴にもぐりこんで全部食べてしまうと……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • hollow(木の)うろ、ほら
  • shepherds羊飼いたち
  • squeezeむりに通る
  • stuckはさまって動けない
  • fullおなかがいっぱいの
  • thinやせた
  • stomachおなか
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:08

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Fenrir)

It was the end of a long winter, and a young fox was very hungry. He ate nothing for three days. His stomach was making loud noises, and he was walking slowly through the fields looking for food.

長い冬の終わりのことです。若いキツネが、とてもおなかをすかせていました。もう三日も何も食べていなかったのです。おなかはグーグーと大きな音を立て、キツネは食べ物を探して、畑の中をとぼとぼ歩いていました。

Suddenly, he smelled something wonderful. It was bread and meat! He followed his nose to a big old oak tree. In the side of the tree, there was a small hole. Inside the hole, he could see a basket. Some shepherds left their lunch there while they were working with their sheep.

突然、素晴らしいにおいがしました。パンと肉のにおいです! キツネは鼻を頼りに、大きな古いカシの木のところまでやって来ました。木のわきには、小さな穴があいていました。穴の中に、かごが見えます。羊飼いたちが、ヒツジの世話をしている間、そこにお弁当を置いていたのです。

The hole was very small, but the fox was very thin. He pushed his head in. Then he pushed his shoulders in. With a little squeeze, he got his whole body inside the hollow tree.

穴はとても小さかったのですが、キツネはとてもやせていました。頭を押し込みました。それから肩を押し込みました。少しきゅうくつな思いをして、キツネは体ごと木のうろの中に入り込みました。

"What a lucky day!" he said. There was a whole loaf of bread, a big piece of meat, and some cheese too. He ate the bread. He ate the meat. He ate the cheese. He ate every last bit, until the basket was empty. Then he lay back with a big smile. His stomach was round and full.

「なんてついている日だ!」と、キツネは言いました。パンがまるごと一つと、大きな肉の塊と、チーズまでありました。キツネはパンを食べました。肉を食べました。チーズを食べました。最後のひとかけらまで食べ尽くして、かごは空っぽになりました。それからキツネはにんまりして、あおむけに寝転がりました。おなかはぱんぱんで、丸くふくらんでいました。

"Now I am going home to sleep," he said. He put his head out of the hole. He pushed his shoulders out. But then his big round stomach stopped him. He pushed and pushed, but he could not get through. He was stuck!

「さあ、家に帰って寝るとしよう」と、キツネは言いました。穴から頭を出しました。肩も押し出しました。ところがそこで、大きな丸いおなかがつかえてしまいました。押しても押しても、通り抜けられません。挟まってしまったのです!

"Help! Help!" he cried. "I can't get out! The shepherds will come back soon. What am I going to do?" He started to cry loudly.

「助けて! 助けて!」と、キツネは叫びました。「出られないよ! もうすぐ羊飼いたちが戻ってくる。どうしたらいいんだ?」キツネは大声で泣きはじめました。

Another fox was walking past the tree. She heard the noise and came over. "What is the matter with you?" she asked.

別のキツネが、木のそばを通りかかりました。泣き声を聞いて、近寄ってきました。「どうしたの?」と、そのキツネは尋ねました。

"I came into this tree to eat some food," said the stuck fox. "I was thin when I came in. But now I am too fat to get out!"

「食べ物を食べようと思って、この木の中に入ったんだ」と、挟まったキツネは言いました。「入ったときは、やせていたんだ。でも今は、太りすぎて出られないんだよ!」

The second fox looked at him and started laughing. "Oh, my friend," she said. "That is easy. You don't need any help. You only need to wait."

二匹目のキツネは、挟まったキツネを見て、笑いだしました。「まあ、あなたったら」と、そのキツネは言いました。「そんなの簡単よ。助けなんかいらないわ。待っていればいいだけよ」

"Wait? Wait for what?" he asked.

「待つ? 何を待つんだい?」と、キツネは尋ねました。

"Wait until you are thin again, like you were when you went in," she said. "Then you will get out easily." And she walked away, still laughing.

「入ったときみたいに、またやせるまで待つのよ」と、二匹目のキツネは言いました。「そうすれば、簡単に出られるわ」そして、まだ笑いながら去っていきました。

The poor fox sighed. He stayed in that tree all night. He got hungry again, and his stomach became small again. Early the next morning, just before the shepherds came back, he squeezed out of the hole and ran home.

かわいそうなキツネは、ため息をつきました。一晩中、その木の中にいました。またおなかがすいて、おなかも小さくなりました。次の朝早く、羊飼いたちが戻ってくる直前に、キツネは穴からするりと抜け出して、家へ駆け戻りました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

長い冬の終わりのことです。若いキツネが、とてもおなかをすかせていました。もう三日も何も食べていなかったのです。おなかはグーグーと大きな音を立て、キツネは食べ物を探して、畑の中をとぼとぼ歩いていました。

突然、素晴らしいにおいがしました。パンと肉のにおいです! キツネは鼻を頼りに、大きな古いカシの木のところまでやって来ました。木のわきには、小さな穴があいていました。穴の中に、かごが見えます。羊飼いたちが、ヒツジの世話をしている間、そこにお弁当を置いていたのです。

穴はとても小さかったのですが、キツネはとてもやせていました。頭を押し込みました。それから肩を押し込みました。少しきゅうくつな思いをして、キツネは体ごと木のうろの中に入り込みました。

「なんてついている日だ!」と、キツネは言いました。パンがまるごと一つと、大きな肉の塊と、チーズまでありました。キツネはパンを食べました。肉を食べました。チーズを食べました。最後のひとかけらまで食べ尽くして、かごは空っぽになりました。それからキツネはにんまりして、あおむけに寝転がりました。おなかはぱんぱんで、丸くふくらんでいました。

「さあ、家に帰って寝るとしよう」と、キツネは言いました。穴から頭を出しました。肩も押し出しました。ところがそこで、大きな丸いおなかがつかえてしまいました。押しても押しても、通り抜けられません。挟まってしまったのです!

「助けて! 助けて!」と、キツネは叫びました。「出られないよ! もうすぐ羊飼いたちが戻ってくる。どうしたらいいんだ?」キツネは大声で泣きはじめました。

別のキツネが、木のそばを通りかかりました。泣き声を聞いて、近寄ってきました。「どうしたの?」と、そのキツネは尋ねました。

「食べ物を食べようと思って、この木の中に入ったんだ」と、挟まったキツネは言いました。「入ったときは、やせていたんだ。でも今は、太りすぎて出られないんだよ!」

二匹目のキツネは、挟まったキツネを見て、笑いだしました。「まあ、あなたったら」と、そのキツネは言いました。「そんなの簡単よ。助けなんかいらないわ。待っていればいいだけよ」

「待つ? 何を待つんだい?」と、キツネは尋ねました。

「入ったときみたいに、またやせるまで待つのよ」と、二匹目のキツネは言いました。「そうすれば、簡単に出られるわ」そして、まだ笑いながら去っていきました。

かわいそうなキツネは、ため息をつきました。一晩中、その木の中にいました。またおなかがすいて、おなかも小さくなりました。次の朝早く、羊飼いたちが戻ってくる直前に、キツネは穴からするりと抜け出して、家へ駆け戻りました。

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このお話の教訓 Moral

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時間が解決してくれる問題もある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the fox find in the tree?

Q2. Why could the fox not get out?

Q3. What did the second fox tell him to do?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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