The Eagle and His New Owner(ワシとつかまえた男)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Eagle and His New Owner

ワシとつかまえた男

  • 📖 499 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:35
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ人間につかまり、つばさを切られてしまったワシ。別の親切な人に買われ、つばさがまた生えて、自由に飛べるようになります。ワシはお礼をしたいと考えますが、キツネは……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • eagleワシ
  • cut切る
  • chickensニワトリたち
  • feathers羽
  • grow生える、のびる
  • giftおくり物
  • kind親切な
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Orus)

One day, a man caught a big golden eagle in the mountains. He was very pleased. "What a fine bird!" he said. "But I don't want him to fly away." So he took out a big pair of scissors and cut the eagle's long wing feathers. Then he put the eagle in his farmyard with the chickens and ducks.

ある日、ひとりの男が、山で大きなイヌワシを捕まえました。男は大喜びでした。「なんて立派な鳥だ!」と、男は言いました。「だが、飛んでいかれては困る」そこで男は大きなはさみを取り出して、ワシの翼の長い羽を切ってしまいました。それから、ワシをニワトリやアヒルと一緒に、農家の庭に入れました。

The eagle was very sad. He had always flown high above the mountains and the clouds. Now he could not fly at all. He had to walk around the muddy farmyard with the chickens. They laughed at him. "Look at the great eagle," they said. "He can't fly any better than us!" The eagle hung his head and did not eat.

ワシは、とても悲しくなりました。これまでずっと、山や雲のはるか上を飛んできたのです。それなのに今は、まったく飛べません。ニワトリたちと一緒に、ぬかるんだ庭を歩き回らなくてはなりませんでした。ニワトリたちは、ワシを笑いました。「えらいワシさまを見てごらんよ」と、ニワトリたちは言いました。「あたしたちと同じくらいしか飛べないじゃないか!」ワシはうなだれて、何も食べませんでした。

A few weeks later, a kind old man came to the farm. He saw the sad eagle in the farmyard. "That poor bird," he said. "He does not belong here. How much do you want for him?" He paid the farmer, and he took the eagle home.

数週間後、親切なおじいさんが、その農家にやって来ました。おじいさんは、庭にいる悲しそうなワシを見ました。「かわいそうな鳥だ」と、おじいさんは言いました。「この鳥は、こんなところにいるべきではない。いくらで売ってくれるかね?」おじいさんは農夫にお金を払い、ワシを家に連れて帰りました。

The old man did not cut the eagle's feathers. He gave him good food and a quiet place to rest. Slowly, over many months, the cut feathers fell out, and new feathers grew in their place. One morning, the eagle opened his wings, and they were long and strong once more.

おじいさんは、ワシの羽を切りませんでした。おいしい食べ物と、静かに休める場所を与えてやりました。何か月もかけて、切られた羽は少しずつ抜け落ち、そのあとに新しい羽が生えてきました。ある朝、ワシが翼を広げると、翼はまた元どおり、長く力強くなっていました。

The old man opened the door. "Go," he said with a smile. "You are free."

おじいさんは、戸を開けました。「お行き」と、おじいさんはほほえんで言いました。「おまえは自由だ」

The eagle flew up into the sky. He was so happy! He flew higher and higher, over the hills and over the river. Then he looked down and saw a rabbit running in a field. He dived down and caught it. "I will take this to the kind old man," he thought. "It will be my gift to thank him."

ワシは空へ舞い上がりました。うれしくてたまりません! 丘を越え、川を越え、どんどん高く飛んでいきました。それから下を見ると、野原をウサギが走っているのが見えました。ワシは急降下して、ウサギを捕まえました。「これを、あの親切なおじいさんのところへ持っていこう」と、ワシは思いました。「お礼の贈り物にするんだ」

He was flying back toward the old man's house when a fox called to him from a rock below. "Hey, eagle! Where are you going with that rabbit?"

ワシがおじいさんの家のほうへ戻っていくと、下の岩の上からキツネが呼びかけました。「おい、ワシくん! そのウサギを持って、どこへ行くんだい?」

"I am taking it to the kind old man," said the eagle proudly. "He saved me. He let my feathers grow again. I want to thank him."

「親切なおじいさんのところへ持っていくんだ」と、ワシは得意そうに言いました。「あの人は、ぼくを救ってくれた。羽を切らずに、また伸びるまで待っていてくれたんだ。お礼がしたいんだよ」

The fox laughed. "That is a mistake," he said. "The kind old man is already your friend. He will never hurt you. You should give your gift to the first man. He cut your wings."

キツネは笑いました。「それは間違いだよ」と、キツネは言いました。「親切なおじいさんは、もうきみの友だちだ。あの人は、決してきみを傷つけたりしない。贈り物は、最初の男にやるべきだよ。きみの翼を切ったやつさ」

"What? Why should I give a gift to him?" asked the eagle.

「なんだって? どうして、あいつに贈り物をしなくちゃいけないんだ?」と、ワシは聞きました。

"Because he is the one who is dangerous to you," said the fox. "If he catches you again, he will cut your wings again. So make him happy. Make him your friend. Then he will leave you alone."

「だって、きみにとって危険なのは、あいつのほうだからさ」と、キツネは言いました。「もしまたあいつに捕まったら、また翼を切られてしまう。だから、あいつを喜ばせておくんだ。味方につけるのさ。そうすれば、あいつはきみに手出ししなくなる」

The eagle flew in circles for a long time, thinking. In the end, he took the rabbit to the kind old man, because his heart told him to. But he did not forget the fox's words about the first man. "That man is dangerous to me," he thought. "I will never go near his farm again." And from that day, he always flew high above it.

ワシは長いあいだ、考えながら空をぐるぐる回っていました。結局、ワシは心の声に従って、ウサギを親切なおじいさんのところへ持っていきました。けれども、最初の男についてのキツネの言葉は、忘れませんでした。「あの男は、ぼくにとって危険なんだ」と、ワシは思いました。「もう二度と、あいつの農家には近づかないぞ」そしてその日から、ワシはいつも、その農家のはるか上空を飛ぶようにしました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある日、ひとりの男が、山で大きなイヌワシを捕まえました。男は大喜びでした。「なんて立派な鳥だ!」と、男は言いました。「だが、飛んでいかれては困る」そこで男は大きなはさみを取り出して、ワシの翼の長い羽を切ってしまいました。それから、ワシをニワトリやアヒルと一緒に、農家の庭に入れました。

ワシは、とても悲しくなりました。これまでずっと、山や雲のはるか上を飛んできたのです。それなのに今は、まったく飛べません。ニワトリたちと一緒に、ぬかるんだ庭を歩き回らなくてはなりませんでした。ニワトリたちは、ワシを笑いました。「えらいワシさまを見てごらんよ」と、ニワトリたちは言いました。「あたしたちと同じくらいしか飛べないじゃないか!」ワシはうなだれて、何も食べませんでした。

数週間後、親切なおじいさんが、その農家にやって来ました。おじいさんは、庭にいる悲しそうなワシを見ました。「かわいそうな鳥だ」と、おじいさんは言いました。「この鳥は、こんなところにいるべきではない。いくらで売ってくれるかね?」おじいさんは農夫にお金を払い、ワシを家に連れて帰りました。

おじいさんは、ワシの羽を切りませんでした。おいしい食べ物と、静かに休める場所を与えてやりました。何か月もかけて、切られた羽は少しずつ抜け落ち、そのあとに新しい羽が生えてきました。ある朝、ワシが翼を広げると、翼はまた元どおり、長く力強くなっていました。

おじいさんは、戸を開けました。「お行き」と、おじいさんはほほえんで言いました。「おまえは自由だ」

ワシは空へ舞い上がりました。うれしくてたまりません! 丘を越え、川を越え、どんどん高く飛んでいきました。それから下を見ると、野原をウサギが走っているのが見えました。ワシは急降下して、ウサギを捕まえました。「これを、あの親切なおじいさんのところへ持っていこう」と、ワシは思いました。「お礼の贈り物にするんだ」

ワシがおじいさんの家のほうへ戻っていくと、下の岩の上からキツネが呼びかけました。「おい、ワシくん! そのウサギを持って、どこへ行くんだい?」

「親切なおじいさんのところへ持っていくんだ」と、ワシは得意そうに言いました。「あの人は、ぼくを救ってくれた。羽を切らずに、また伸びるまで待っていてくれたんだ。お礼がしたいんだよ」

キツネは笑いました。「それは間違いだよ」と、キツネは言いました。「親切なおじいさんは、もうきみの友だちだ。あの人は、決してきみを傷つけたりしない。贈り物は、最初の男にやるべきだよ。きみの翼を切ったやつさ」

「なんだって? どうして、あいつに贈り物をしなくちゃいけないんだ?」と、ワシは聞きました。

「だって、きみにとって危険なのは、あいつのほうだからさ」と、キツネは言いました。「もしまたあいつに捕まったら、また翼を切られてしまう。だから、あいつを喜ばせておくんだ。味方につけるのさ。そうすれば、あいつはきみに手出ししなくなる」

ワシは長いあいだ、考えながら空をぐるぐる回っていました。結局、ワシは心の声に従って、ウサギを親切なおじいさんのところへ持っていきました。けれども、最初の男についてのキツネの言葉は、忘れませんでした。「あの男は、ぼくにとって危険なんだ」と、ワシは思いました。「もう二度と、あいつの農家には近づかないぞ」そしてその日から、ワシはいつも、その農家のはるか上空を飛ぶようにしました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Be thankful to those who help you, but do not forget those who can hurt you.

助けてくれた人には感謝を。けれども、自分を傷つけるかもしれない相手のことも忘れてはいけない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the first man do to the eagle?

Q2. What did the second man do?

Q3. What did the fox tell the eagle?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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