The Fortune Teller(占い師)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Fortune Teller

占い師

  • 📖 403 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:18
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ町の広場で、通る人の未来を占っていた占い師。そこへ、ひとりの男が大あわてで走ってきて、占い師に大変な知らせを伝えます。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • fortune teller占い師
  • future未来
  • market市場
  • crystal ball水晶玉
  • thievesどろぼうたち
  • robeローブ、長い衣
  • out of breath息を切らして
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Orus)

Every morning, a fortune teller sat in the middle of the busy market square. He wore a long purple robe and a tall hat with stars on it. In front of him, there was a small table with a crystal ball on it. "Come here!" he called out to everyone. "I can see your future! Only two coins!"

毎朝、ひとりの占い師が、にぎやかな市場の広場の真ん中に座っていました。長い紫色の服を着て、星の模様がついた背の高い帽子をかぶっていました。前には小さなテーブルがあり、その上に水晶玉がのっていました。「さあ、いらっしゃい!」と、占い師はみんなに呼びかけました。「あなたの未来が見えますぞ! たったの硬貨二枚!」

Many people came to him. A young woman sat down first. The fortune teller looked into his crystal ball. "I see a tall, handsome man," he said. "You are going to marry him next year." The woman was so happy that she gave him three coins.

たくさんの人が、占い師のところへやって来ました。最初に座ったのは、若い女の人でした。占い師は水晶玉をのぞき込みました。「背が高くてハンサムな男が見える」と、占い師は言いました。「あなたは来年、その男と結婚しますぞ」女の人は大喜びして、硬貨を三枚渡しました。

Then an old farmer sat down. "I see rain," said the fortune teller, looking deep into the ball. "Your fields will be green, and you will have lots of wheat this summer." The farmer smiled and paid him.

次に、年とった農夫が座りました。占い師は水晶玉の奥深くをのぞき込みながら、言いました。「雨が見える。あなたの畑は青々として、この夏は小麦がたっぷりとれるでしょう」農夫はにっこりして、お金を払いました。

"I know everything," the fortune teller said loudly to the crowd. "The past, the present, the future! Nothing is hidden from my eyes!"

「わしは何でも知っている」と、占い師は集まった人々に大声で言いました。「過去も、今も、未来も! わしの目から隠せるものは、何ひとつない!」

At that moment, a boy came running into the market. He was out of breath. "Sir! Sir!" he shouted. "Come home quickly! Thieves broke into your house! They opened all the doors, and they are taking everything!"

ちょうどそのとき、ひとりの少年が市場に駆け込んできました。息を切らしています。「だんな! だんな!」と、少年は叫びました。「早く家に帰って! 泥棒が、だんなの家に押し入ったんだ! 戸を全部開けて、何もかも持っていこうとしてるよ!」

The fortune teller jumped up. His face went white. "My house? My money? My things?" He knocked over his little table. The crystal ball fell on the ground and rolled away. He did not stop to pick it up. He held up his long purple robe with both hands, and he ran across the market as fast as he could.

占い師は飛び上がりました。顔が真っ青になりました。「わしの家が? わしの金が? わしの持ち物が?」占い師は、小さなテーブルをひっくり返してしまいました。水晶玉が地面に落ちて、転がっていきます。けれども、立ち止まって拾おうともしません。長い紫の服を両手でたくし上げ、全速力で市場を走り抜けていきました。

Everyone in the market watched him go. Then a man who was selling fish began to laugh. "Hey, you!" he called after the fortune teller. "You tell everyone about their future. You see everything in your crystal ball. So why didn't you see this coming? Why didn't you know about your own house?"

市場の人たちはみんな、占い師が走っていくのを見ていました。すると、魚を売っていた男が笑いだしました。「おーい、あんた!」と、男は占い師の背中に呼びかけました。「あんたは、みんなに未来を教えてやってるんだろう。水晶玉で何でも見えるんだろう。それなのに、どうしてこうなることが見えなかったんだい? どうして自分の家のことがわからなかったんだい?」

Now everyone was laughing. The young woman stopped smiling. "Maybe I am not going to marry a tall, handsome man after all," she said.

今では、みんなが笑っていました。若い女の人の顔からは、笑みが消えました。「背が高くてハンサムな人と結婚するっていうのも、当てにならないかもしれないわね」と、女の人は言いました。

"And maybe it will not rain on my fields," said the old farmer.

「それに、わしの畑に雨が降るっていうのも、あてにならんかもしれんな」と、年とった農夫も言いました。

When the fortune teller got home, the thieves were gone, and so were all his things. He sat down on his empty floor and sighed. The next morning, he went back to the market. But nobody came to his table. And that afternoon, he started a new job. He sold fish.

占い師が家に着いたとき、泥棒はもういませんでした。持ち物も、すべてなくなっていました。占い師はがらんとした床に座り込んで、ため息をつきました。次の朝、占い師はまた市場へ行きました。けれども、だれもテーブルには来ませんでした。そしてその日の午後、占い師は新しい仕事を始めました。魚を売るようになったのです。

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毎朝、ひとりの占い師が、にぎやかな市場の広場の真ん中に座っていました。長い紫色の服を着て、星の模様がついた背の高い帽子をかぶっていました。前には小さなテーブルがあり、その上に水晶玉がのっていました。「さあ、いらっしゃい!」と、占い師はみんなに呼びかけました。「あなたの未来が見えますぞ! たったの硬貨二枚!」

たくさんの人が、占い師のところへやって来ました。最初に座ったのは、若い女の人でした。占い師は水晶玉をのぞき込みました。「背が高くてハンサムな男が見える」と、占い師は言いました。「あなたは来年、その男と結婚しますぞ」女の人は大喜びして、硬貨を三枚渡しました。

次に、年とった農夫が座りました。占い師は水晶玉の奥深くをのぞき込みながら、言いました。「雨が見える。あなたの畑は青々として、この夏は小麦がたっぷりとれるでしょう」農夫はにっこりして、お金を払いました。

「わしは何でも知っている」と、占い師は集まった人々に大声で言いました。「過去も、今も、未来も! わしの目から隠せるものは、何ひとつない!」

ちょうどそのとき、ひとりの少年が市場に駆け込んできました。息を切らしています。「だんな! だんな!」と、少年は叫びました。「早く家に帰って! 泥棒が、だんなの家に押し入ったんだ! 戸を全部開けて、何もかも持っていこうとしてるよ!」

占い師は飛び上がりました。顔が真っ青になりました。「わしの家が? わしの金が? わしの持ち物が?」占い師は、小さなテーブルをひっくり返してしまいました。水晶玉が地面に落ちて、転がっていきます。けれども、立ち止まって拾おうともしません。長い紫の服を両手でたくし上げ、全速力で市場を走り抜けていきました。

市場の人たちはみんな、占い師が走っていくのを見ていました。すると、魚を売っていた男が笑いだしました。「おーい、あんた!」と、男は占い師の背中に呼びかけました。「あんたは、みんなに未来を教えてやってるんだろう。水晶玉で何でも見えるんだろう。それなのに、どうしてこうなることが見えなかったんだい? どうして自分の家のことがわからなかったんだい?」

今では、みんなが笑っていました。若い女の人の顔からは、笑みが消えました。「背が高くてハンサムな人と結婚するっていうのも、当てにならないかもしれないわね」と、女の人は言いました。

「それに、わしの畑に雨が降るっていうのも、あてにならんかもしれんな」と、年とった農夫も言いました。

占い師が家に着いたとき、泥棒はもういませんでした。持ち物も、すべてなくなっていました。占い師はがらんとした床に座り込んで、ため息をつきました。次の朝、占い師はまた市場へ行きました。けれども、だれもテーブルには来ませんでした。そしてその日の午後、占い師は新しい仕事を始めました。魚を売るようになったのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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People who say they know the future often cannot see their own.

他人の未来がわかるという人も、自分のことは見えていないものだ。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the fortune teller doing in the market?

Q2. What news did the boy bring?

Q3. Why did the people laugh?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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