No Such Thing as a Boy's Job(「男の仕事」「女の仕事」なんてない)の挿絵

No Such Thing as a Boy's Job

「男の仕事」「女の仕事」なんてない

  • 520 words
  • 約7分
  • 3:17
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 全訳つき

あらすじ看護師になりたい男子のカイトと、パイロットになりたい女子のメイ。クラスで笑われた二人の夢をきっかけに、先生が「仕事と男女」について話を始めます。

多読ベストのオリジナル読み物(英検・入試頻出テーマ)

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • nurse看護師
  • airline pilot旅客機のパイロット
  • uncomfortable落ち着かない、いやな
  • gender(社会的な)性別
  • nursery school保育園
  • flight attendant客室乗務員
  • encourageすすめる、はげます
  • unusualめずらしい
  • hire雇う
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日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

At a junior high school in Japan, the students in Ms. Mori's class were talking about their future jobs. When it was Kaito's turn, he said, "I want to be a nurse."

日本のある中学校で、森先生のクラスの生徒たちが、将来の仕事について話し合っていました。カイトの番が来ると、カイトは「ぼくは看護師になりたい」と言いました。

A few students laughed. "A nurse? That's a job for women," one boy said. Kaito's face turned red.

何人かの生徒が笑いました。「看護師? それって女の仕事だろ」と、一人の男子が言いました。カイトの顔は真っ赤になりました。

Then it was Mei's turn. "I want to be an airline pilot," she said. "Really? I've never seen a woman pilot," said another student. Mei smiled, but she felt a little uncomfortable.

次はメイの番です。「わたしは旅客機のパイロットになりたいです」とメイは言いました。「ほんとに? 女の人のパイロットなんて、見たことないよ」と、別の生徒が言いました。メイはほほえみましたが、少しいやな気持ちになりました。

Ms. Mori stopped the class. "Let's think about this," she said. "Why do we think that some jobs are for men and some jobs are for women?"

森先生は、話し合いをいったん止めました。「ちょっと考えてみましょう」と先生は言いました。「どうしてわたしたちは、男の人の仕事と女の人の仕事がある、と思うのでしょう?」

She explained that ideas about jobs change over time. In Japan, the word for nurse was once different for women and men. In 2002, the country started to use one word for all nurses. A few years before that, in 1999, the name for nursery school teachers also changed to a word that does not show gender. In English, too, many people now say "flight attendant" instead of "stewardess," and "police officer" instead of "policeman."

先生の説明によると、仕事についての考え方は、時代とともに変わってきました。日本ではかつて、看護師を表す言葉が、女性と男性で違っていました。それが2002年から、すべての看護師に一つの言葉を使うようになりました。その数年前の1999年には、保育園の先生の呼び名も、性別を表さない言葉に変わりました。英語でも今では、「スチュワーデス」ではなく「フライトアテンダント」、「ポリスマン」ではなく「ポリスオフィサー」と言う人が多くなっています。

But the numbers still show big differences. In 2018, fewer than one in ten nurses in Japan were men. Around the world, only about five percent of airline pilots were women in 2021. Many people say that these numbers are not only about what people like. Sometimes children stop dreaming about a job because they never see someone like them doing it.

それでも、数字を見ると、まだ大きな差があります。2018年には、日本の看護師のうち男性は10人に1人もいませんでした。世界全体で見ると、2021年に旅客機のパイロットのうち女性はわずか5パーセントほどでした。こうした数字は、ただ好みの違いだけで生まれているのではない、と言う人がたくさんいます。自分と同じような人がその仕事をしているのを見たことがないせいで、子どもがその仕事を夢見なくなってしまうこともあるのです。

Ms. Mori told the class about her cousin, a man who works as a nurse at a children's hospital. "Some families were surprised at first," she said. "But now they say he is gentle and strong, and he can lift children easily. Good nurses need kindness, knowledge, and energy. Being a man or a woman is not important."

森先生は、自分のいとこの話をしました。子ども病院で看護師として働いている男性です。「最初はおどろくご家族もいたそうです」と先生は言いました。「でも今では、やさしくて力持ちで、子どもを軽々と抱き上げてくれる、と言われているんですよ。よい看護師に必要なのは、思いやりと知識と元気です。男か女かは、大事なことではありません」

She also talked about pilots. "A pilot needs to stay calm, make quick decisions, and work well with a team. Women can do all of these things, of course. Today, some airlines in Japan and other countries are working to hire more women pilots."

先生はパイロットの話もしました。「パイロットには、落ち着いていること、すばやく判断すること、チームとうまく協力することが求められます。もちろん、女性にもそのすべてができます。今では、日本やほかの国の航空会社の中には、女性のパイロットを増やそうとしているところもあるんですよ」

Not everyone agrees on what to do. Some people think that schools and companies should encourage students to try jobs that are unusual for their gender, for example with special events and programs. Other people say that everyone should just be free to choose, and that we should not push anyone into a job. They think that differences in the numbers are not a problem if people choose freely.

どうするべきかについては、意見が分かれています。学校や会社は、特別なイベントやプログラムなどを通して、自分の性別では珍しい仕事にも挑戦するよう生徒にすすめるべきだ、と考える人もいます。一方、だれもがただ自由に選べばよいのであって、だれかを特定の仕事へ押しやるべきではない、と言う人もいます。自由に選んだ結果なら、人数に差があっても問題ではない、という考えです。

After class, the boy who laughed at Kaito came to him. "Sorry," he said. "My grandmother was in the hospital last year, and a nurse who was a man helped her a lot. I forgot about that."

授業のあと、カイトを笑った男子がカイトのところへ来ました。「ごめん」とその子は言いました。「去年おばあちゃんが入院したとき、男の看護師さんがすごく助けてくれたんだ。そのこと、忘れてたよ」

Kaito smiled. "It's OK. Maybe you can be a nurse, too," he said, and they both laughed.

カイトはにっこりしました。「いいよ。きみも看護師になれるかもね」とカイトが言うと、二人は一緒に笑いました。

What do you think? Some people say that schools should encourage students to try jobs that are unusual for their gender, because it can open new dreams for them. Others say that students should simply choose the jobs they like, because pushing people in any direction is not fair.

あなたはどう思いますか。学校は、自分の性別では珍しい仕事にも挑戦するよう、生徒にすすめるべきだ、と言う人もいます。そうすることで、生徒に新しい夢が広がるかもしれないからです。一方、生徒はただ好きな仕事を選べばよい、と言う人もいます。どんな方向であれ、人を押しやるのは公平ではないからです。

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

日本のある中学校で、森先生のクラスの生徒たちが、将来の仕事について話し合っていました。カイトの番が来ると、カイトは「ぼくは看護師になりたい」と言いました。

何人かの生徒が笑いました。「看護師? それって女の仕事だろ」と、一人の男子が言いました。カイトの顔は真っ赤になりました。

次はメイの番です。「わたしは旅客機のパイロットになりたいです」とメイは言いました。「ほんとに? 女の人のパイロットなんて、見たことないよ」と、別の生徒が言いました。メイはほほえみましたが、少しいやな気持ちになりました。

森先生は、話し合いをいったん止めました。「ちょっと考えてみましょう」と先生は言いました。「どうしてわたしたちは、男の人の仕事と女の人の仕事がある、と思うのでしょう?」

先生の説明によると、仕事についての考え方は、時代とともに変わってきました。日本ではかつて、看護師を表す言葉が、女性と男性で違っていました。それが2002年から、すべての看護師に一つの言葉を使うようになりました。その数年前の1999年には、保育園の先生の呼び名も、性別を表さない言葉に変わりました。英語でも今では、「スチュワーデス」ではなく「フライトアテンダント」、「ポリスマン」ではなく「ポリスオフィサー」と言う人が多くなっています。

それでも、数字を見ると、まだ大きな差があります。2018年には、日本の看護師のうち男性は10人に1人もいませんでした。世界全体で見ると、2021年に旅客機のパイロットのうち女性はわずか5パーセントほどでした。こうした数字は、ただ好みの違いだけで生まれているのではない、と言う人がたくさんいます。自分と同じような人がその仕事をしているのを見たことがないせいで、子どもがその仕事を夢見なくなってしまうこともあるのです。

森先生は、自分のいとこの話をしました。子ども病院で看護師として働いている男性です。「最初はおどろくご家族もいたそうです」と先生は言いました。「でも今では、やさしくて力持ちで、子どもを軽々と抱き上げてくれる、と言われているんですよ。よい看護師に必要なのは、思いやりと知識と元気です。男か女かは、大事なことではありません」

先生はパイロットの話もしました。「パイロットには、落ち着いていること、すばやく判断すること、チームとうまく協力することが求められます。もちろん、女性にもそのすべてができます。今では、日本やほかの国の航空会社の中には、女性のパイロットを増やそうとしているところもあるんですよ」

どうするべきかについては、意見が分かれています。学校や会社は、特別なイベントやプログラムなどを通して、自分の性別では珍しい仕事にも挑戦するよう生徒にすすめるべきだ、と考える人もいます。一方、だれもがただ自由に選べばよいのであって、だれかを特定の仕事へ押しやるべきではない、と言う人もいます。自由に選んだ結果なら、人数に差があっても問題ではない、という考えです。

授業のあと、カイトを笑った男子がカイトのところへ来ました。「ごめん」とその子は言いました。「去年おばあちゃんが入院したとき、男の看護師さんがすごく助けてくれたんだ。そのこと、忘れてたよ」

カイトはにっこりしました。「いいよ。きみも看護師になれるかもね」とカイトが言うと、二人は一緒に笑いました。

あなたはどう思いますか。学校は、自分の性別では珍しい仕事にも挑戦するよう、生徒にすすめるべきだ、と言う人もいます。そうすることで、生徒に新しい夢が広がるかもしれないからです。一方、生徒はただ好きな仕事を選べばよい、と言う人もいます。どんな方向であれ、人を押しやるのは公平ではないからです。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What job does Kaito want in the future?

Q2. What happened in Japan in 2002?

Q3. Why did the boy say sorry to Kaito?

この話の単語 CEFR-JA2・B1・B2の語 33語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 88.5%
  • A2高校入門 7.1%
  • B1受験コア 2.2%
  • B2難関大 0.4%
  • リストにない語 1.8%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 2語

B1受験コアの語 9語

A2高校入門の語 22語

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  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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