The Lion, the Fox, and the Donkey(ライオンとキツネとロバの分け前)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Lion, the Fox, and the Donkey

ライオンとキツネとロバの分け前

  • 📖 527 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:49
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじいっしょに狩りをしたライオン、キツネ、ロバ。獲物を分けるとき、正直なロバはきっちり三等分しました。するとライオンは……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • agreement約束、取り決め
  • partner仲間
  • divide分ける
  • share分け前
  • equal等しい
  • How dare youよくもそんなことを
  • heap山
  • expert名人
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Aoede)

One spring, a lion, a fox and a donkey made an agreement. "Let us hunt together," said the lion. "We will be a team, we will help each other, and we will share everything we catch." The fox and the donkey were happy to agree, because it is not every day that a lion asks you to be his partner.

ある春、ライオンとキツネとロバが約束を結びました。「一緒に狩りをしよう」と、ライオンが言いました。「仲間になって、助け合って、つかまえたものは何でも分け合うのだ」キツネとロバは喜んで賛成しました。ライオンから仲間になってくれとたのまれることなど、めったにないからです。

The three of them went into the forest. The donkey made a lot of noise and chased the animals out of the bushes. The fox ran around them and led them in the right direction. And the lion did what lions do best, which was to catch everything that came near him. By evening, they had caught a great pile of food, which was more than enough for all three of them.

三匹は森へ出かけました。ロバは大きな音を立てて、茂みから動物たちを追い出しました。キツネはそのまわりを走って、動物たちをうまい方向へ追いこみました。そしてライオンは、ライオンがいちばん得意なことをしました。近くに来たものを、片っぱしからつかまえたのです。夕方までに、獲物は山のようにたまりました。三匹で分けても、十分すぎるほどです。

They sat down by the pile. "Now," said the lion to the donkey, "you will divide the food for us. Please give each partner his fair share."

三匹は獲物の山のそばに座りました。「さて」と、ライオンはロバに言いました。「おまえが獲物を分けてくれ。めいめいに、公平な分け前をやってくれ」

The donkey was pleased that he had been chosen for such an important job. He was an honest animal, and he wanted to be fair. Very carefully, he divided the food into three piles. He made sure that each pile was exactly the same size, and he counted everything twice.

ロバは、そんな大事な役目をまかされたことがうれしくてたまりませんでした。ロバは正直な動物で、公平に分けたいと思っていました。そこでとても注意深く、獲物を三つの山に分けました。どの山もぴったり同じ大きさになるように気をつけ、全部を二回数えました。

Then he stepped back and bowed politely. "There," he said. "Here are three equal shares. Mr. Lion, would you like to choose first?"

それから一歩下がって、ていねいにおじぎをしました。「さあ」と、ロバは言いました。「同じだけの分け前が三つです。ライオンさん、最初に選びますか?」

The lion looked at the three piles, and then he looked at the donkey. His eyes became narrow, and his tail began to move from side to side.

ライオンは三つの山を見て、それからロバを見ました。その目が細くなり、しっぽが左右に揺れはじめました。

"Equal?" he roared. "You have given the king of the animals the same share as a fox and a donkey? How dare you!" And before the donkey could say another word, the lion jumped on him. In a moment, the poor donkey was gone.

「同じだと?」と、ライオンはほえました。「百獣の王に、キツネやロバと同じ分け前をよこしたというのか? よくもそんなことを!」そしてロバが何か言う間もなく、ライオンはロバに飛びかかりました。あっというまに、かわいそうなロバはいなくなってしまいました。

The fox sat very still. He had not moved a hair, but he had been watching everything.

キツネはじっと座っていました。毛一本動かしませんでしたが、何もかも見ていました。

The lion licked his lips and turned to the fox. "Now, my clever friend," he said in a sweet voice, "perhaps you can divide the food for us."

ライオンは舌なめずりをして、キツネのほうを向きました。「さて、賢い友よ」と、ライオンは猫なで声で言いました。「今度はおまえが分けてくれるかな」

"Of course, Your Majesty," said the fox, bowing low. "It would be a great honor for a small animal like me."

「かしこまりました、陛下」と、キツネは深くおじぎをしながら言いました。「わたくしのような小さな動物には、大変な名誉でございます」

He went to work at once. He pushed all three piles together into one great heap in front of the lion, and he added every single piece. Then he looked around, picked up one tiny bone and put it aside for himself. "There," he said. "This big pile is for you, Your Majesty, and this little bone is for me. I think that is fair."

キツネはすぐに仕事に取りかかりました。三つの山を、ひとかけらも残さず全部ライオンの前に押し集めて、ひとつの大きな山にしました。それから辺りを見回して、小さな骨を一本だけ拾い上げ、自分の分としてわきへ置きました。「さあ」と、キツネは言いました。「この大きな山は陛下の分、この小さな骨はわたくしの分です。これで公平かと存じます」

The lion was delighted. He smiled widely and patted the fox on the head. "Excellent, that is perfect! Who has taught you to divide things so well, my friend? You are a real expert."

ライオンは大喜びでした。にっこりと大きく笑って、キツネの頭をぽんぽんとたたきました。「すばらしい、完ぺきだ! 友よ、そんなにうまく分けるやり方を、だれに教わったのだ? おまえは本物の名人だな」

The fox looked at the place where the donkey had been standing a few minutes before.

キツネは、ほんの数分前までロバが立っていた場所を見ました。

"I learned it from the donkey, Your Majesty," he said quietly. "I learned it by watching what happened to him."

「ロバから学んだのです、陛下」と、キツネは静かに言いました。「ロバの身に起きたことを見て、学んだのです」

Then he picked up his little bone and walked home. He was very hungry that night, but he was very much alive.

それからキツネは小さな骨を拾い上げて、家へ帰っていきました。その夜、キツネはひどくおなかがすいていましたが、ちゃんと生きていました。

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ある春、ライオンとキツネとロバが約束を結びました。「一緒に狩りをしよう」と、ライオンが言いました。「仲間になって、助け合って、つかまえたものは何でも分け合うのだ」キツネとロバは喜んで賛成しました。ライオンから仲間になってくれとたのまれることなど、めったにないからです。

三匹は森へ出かけました。ロバは大きな音を立てて、茂みから動物たちを追い出しました。キツネはそのまわりを走って、動物たちをうまい方向へ追いこみました。そしてライオンは、ライオンがいちばん得意なことをしました。近くに来たものを、片っぱしからつかまえたのです。夕方までに、獲物は山のようにたまりました。三匹で分けても、十分すぎるほどです。

三匹は獲物の山のそばに座りました。「さて」と、ライオンはロバに言いました。「おまえが獲物を分けてくれ。めいめいに、公平な分け前をやってくれ」

ロバは、そんな大事な役目をまかされたことがうれしくてたまりませんでした。ロバは正直な動物で、公平に分けたいと思っていました。そこでとても注意深く、獲物を三つの山に分けました。どの山もぴったり同じ大きさになるように気をつけ、全部を二回数えました。

それから一歩下がって、ていねいにおじぎをしました。「さあ」と、ロバは言いました。「同じだけの分け前が三つです。ライオンさん、最初に選びますか?」

ライオンは三つの山を見て、それからロバを見ました。その目が細くなり、しっぽが左右に揺れはじめました。

「同じだと?」と、ライオンはほえました。「百獣の王に、キツネやロバと同じ分け前をよこしたというのか? よくもそんなことを!」そしてロバが何か言う間もなく、ライオンはロバに飛びかかりました。あっというまに、かわいそうなロバはいなくなってしまいました。

キツネはじっと座っていました。毛一本動かしませんでしたが、何もかも見ていました。

ライオンは舌なめずりをして、キツネのほうを向きました。「さて、賢い友よ」と、ライオンは猫なで声で言いました。「今度はおまえが分けてくれるかな」

「かしこまりました、陛下」と、キツネは深くおじぎをしながら言いました。「わたくしのような小さな動物には、大変な名誉でございます」

キツネはすぐに仕事に取りかかりました。三つの山を、ひとかけらも残さず全部ライオンの前に押し集めて、ひとつの大きな山にしました。それから辺りを見回して、小さな骨を一本だけ拾い上げ、自分の分としてわきへ置きました。「さあ」と、キツネは言いました。「この大きな山は陛下の分、この小さな骨はわたくしの分です。これで公平かと存じます」

ライオンは大喜びでした。にっこりと大きく笑って、キツネの頭をぽんぽんとたたきました。「すばらしい、完ぺきだ! 友よ、そんなにうまく分けるやり方を、だれに教わったのだ? おまえは本物の名人だな」

キツネは、ほんの数分前までロバが立っていた場所を見ました。

「ロバから学んだのです、陛下」と、キツネは静かに言いました。「ロバの身に起きたことを見て、学んだのです」

それからキツネは小さな骨を拾い上げて、家へ帰っていきました。その夜、キツネはひどくおなかがすいていましたが、ちゃんと生きていました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Happy is the one who learns from what happens to others.

他人の身に起きたことから学べる者は幸せだ。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. How did the donkey divide the food?

Q2. Why did the lion get angry?

Q3. Where did the fox learn to divide things "so well"?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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